目が覚めたとき目の前に広がっていたのは地獄だったあたり一面に広がるは現し世のものとは思えない熱を帯びた業火にそこら中には血に濡れた黒い和服を着た者と白い軍服を着た者の死骸があり、そこら中から絶叫や怒号が飛び交いむせ返るような血の匂いに吐き気がするついさっきまでは自分は日本にいた筈だしかしおかしな事にこの様な地獄に私は来てしまったらしいそんな私でも此処にいては不味いと理解し逃げ出した。しかしいくら藻掻いても藻掻いても全く前に進まないのだ、いや進まないというのは違う進んでいるが微々たるものという感じだ…ふと自分の身体を見るそこでようやく気づいた自分の身体が変だということに、自分の身体は小さくまるで赤子のような……いや実際赤子なのだろう信じ難いことにどうやら自分はこの最悪の状況で最悪の状態で転生していたら。
「おいこっちに誰かいないか!」
「滅却師は皆殺しだ!」
「滅却師は全員血祭りに上げてやる」
遠くから声が聞こえる。声は徐々に徐々にこちらに近づいてきている、信じられない程の速度でだ逃げようにも身体の動きはとても鈍いそうこうしているうちに声の主はあっという間に目の前に来てしまった。
「何だ此奴はどうして戦場に赤子がいる!?」
「烏丸四席どうですか何かありましたか?」
来たのは三人の黒服だった、烏丸と呼ばれていた腕に当て木をした黒服の男は腰に刀を帯刀してたいや烏丸だけではない他の2人の黒服達も皆帯刀していて皆ボロボロだったいた。
(何だなんだどうして今の日本で刀を持っているしかも何だ此処は百歩譲って皆和服だから昔の日本かと思えば白い軍服を着た人もいる此処は一体何処なんだ?そもそもどうして僕が赤ちゃんなんだ?分からないことだらけだそもそも此処は日本なのか?)
そんなことを考えていると
「ッ烏丸四席此奴はあの滅却師共の子です殺しましょう」
「まて落ち着け赤子だぞ」
「此奴を見逃すんですか此処を滅茶苦茶にした滅却師共の子ですよ皆を殺した滅却師共の!あそこに転がってる死体だってこの前気が合って一緒に飲みに行った奴のものだ。そもそも此奴の身体には死覇装が被せてあるつまり此奴の親は死神を殺したってことです滅却師十字が手首に掛かってなければ気付けませんでしたがそんな奴の子供を見逃すんですか烏丸四席」
「別にただ見逃す訳じゃないこの赤子は俺が監視するこの赤子には滅却師十字が持たせてあるつまりこの赤子は正統な後継者だこの赤子を使えばこの赤子の親を炙り出し情報を聞き出せるかも知れないそういう事でもこの赤子は生かす価値がある」
("死神""クインシー"?何だ、何を言っているんだ?前者はともかく後者は聞いたこともない単語だ。けどまぁ今のでだいたい予想はついた私はそのクインシーとやらなんだろうそしてそのクインシーとやらはあそこの黒装束…死神と戦争をしていて私は運悪くそのクインシーの赤子に転生して運悪くその死神に見つかってしまったらしい……いやほんとに運悪いな私、前世で何か悪いことでもしたか?)
そんな事を考えて絶望しているうちに烏丸が"私"に触れたすると偶然烏丸が転んでしまった咄嗟に烏丸が当て木をしている方の腕で身体を支えようとして腕を伸ばした。
「ッ!烏丸四席腕は大丈夫平気ですか?」
「バカお前烏丸四席の腕はさっきの戦いで粉々に砕かれているんだぞそんな腕で身体を支えたんだもう腕は駄目になっちまったに決まってる」
「……まてお前ら腕は大丈夫だ、いや大丈夫どころじゃない腕が俺の腕が、いや腕だけじゃない身体全体にあった傷が完治している」
……本来なら骨折している方の腕で身体を支えようもんなら傷が悪化するのだがなんと烏丸は平然としていた、いやむしろ怪我が完治していた。これには"私"も驚いた、だが"私"よりも烏丸達のほうが驚いていた。
「凄いですよ烏丸四席!まさかあの転倒する一瞬で回道で腕や身体全体の不調を治すなんて」
「ホントですよこれほどの腕前なら隊長格までとは行けなくとも3席もしかしたら副隊長になれるかもしれないですよ」
「いやこれは俺の力じゃないと言うか俺は回道なんて出来た例がない、そして何より仮に回道が使えても腕を治しながら他の身体の不調を治すなんて隊長達にしか出来ない芸当だ」
「………と言うことはつまり他の原因がある、そして考えられるとしたら先程烏丸四席が触れたこの赤子が怪しいと言うことですね」
「あぁ、そうだそして今ので再確認したこの赤子は異常だお前らも観ただろう死神を虐殺し自分の部下すらも使い捨てるあの絶望を具現化したような滅却師の王をそしてこの赤子はその滅却師の王に通づる物を感じる」
「でしたらやはりこの赤子を始末しましょうこの赤子は危険です」
「いいや駄目だいくら異常と言っても此奴はまだ赤子ださっきも言ったがこの赤子には生かす価値がある。皆この赤子に触れてみてくれ」
烏丸がそういうと烏丸は"私"を抱き上げ2人は"私"に触れた。すると2人の傷はたちまち治っていく。それを見て烏丸は
「やはりなこの赤子には傷を癒す力がある素晴らしい力だ、だがこれ程の才能だ滅却師側も欲しくて欲しくて堪らないだろうだからこそこの赤子は我々が持つべきだ」
「…………確かにそうですね分かりました。確かにその赤子は我々で育てるべきですね」
「何言ってるんだよお前!俺は反対です滅却師共の子を育てるなんて冗談じゃない」
等と言い争っていると
ドオォォン
耳をつんざくような爆音が響くと同時に"私"は吹っ飛んでいた。目が覚めるどうやら"私"は無事だったようだ横にある烏丸を見ればわかる身体は辛うじて原型をとどめており破片が至るところに突き刺さっている。烏丸が"私"抱き抱えたまま吹っ飛んでいたおかげで"私"は無事だったが恐らく他の2人は死んでいるだろう爆心地から一番遠かった烏丸ですらこれなのだそれにしても慣れとは残酷なものだ最初はあんなに不快だった物が今は多少は我慢できるようになっている"私"は烏丸に触れ怪我を治す、烏丸は気を失っている無理もないあれ程のダメージを負ったのだ死ななかっただけでも奇跡のようなもの。見たところ今のは流れ弾だったようだやはり"私"は争いは嫌いだ恐らくこれは前世からのものなのだろう、そんなこんなしていると
「ゔぅ〜俺は一体……はっ爆発そうだお前ら大丈夫k…」
烏丸が目覚めた烏丸は血の気が引いた顔をして必死に仲間を呼んでいる。しかし残酷な事に返事は一向に返ってこない瓦礫をどかしながら仲間を探しているしかし瓦礫を退かすおとが止んだ恐らく見つけたのだろう原型すら留めていない仲間の遺体を烏丸は暫く呆然としていたしかし我に返ってからは"私"を抱き上げ仲間の遺体のもとへ連れて行くその時初めて烏丸の仲間の遺体を見た酷い有様だった1人目ら両の腕は千切れ骨が剥き出しになっており両足は潰れ顔面の半分は瓦礫に潰され脳と頭蓋と一緒に飛び散り身体は半ばで切れて臓物がまろび出ていた。2人目は腹に瓦礫が刺さっていて四肢が吹っ飛んでいた首はもげ身体はひしゃげ細かい瓦礫がびっしりと身体に刺さっていた。烏丸は"私"に仲間の遺体を触らせ仲間を蘇生しようとするしかし何度"私"が触っても仲間生き返りはしなかった、烏丸が怒り瓦礫を蹴飛ばしたその直後
グオァァァ
業火が立ち登り熱が立ち込めた、"私"でもこの戦争が終結したことはわかるほどの圧倒的な熱だった。私はその時の事をきっと一生忘れることはないだろう