堀北さんは諦めない!   作:BM-13

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お待たせしましたー。
一応、無人島試験編完結。

アンケートも感想も評価もありがとうー。


十字架送りの葬列

 

「~♪」

 

さて、Dクラスの生徒たちを見捨てて…いえ、見捨てられて、かしら?

そんなかわいそうなわたしは今、試験の大詰めの中でなにをしているかというと、

 

「待ちなさいよっ…!待てっ!!」

「チッ…おい、そっちに回りやがれ!」「分かっているっ…!」

「鬼さんこちら、…なんて、…ねっ…!」

 

鬼気迫る三人に追われ、大雨の中、鬼ごっこに興じていた。…話を前日に戻しましょうか。

 

◇

 

事件が起こった5日目の朝方。わたしはDクラスの面々に別れを告げて…と思ったら、なんとスポットを回る班の内、二人が慌てて追いついてきてくれた。後から合流するはずの須藤くんまで。

これで周囲から、「スポットを回っているDクラス一派」として見られることができるわ。流石にひとりでスポットの確保をすれば、「なんで指名されるのに?」と疑問に思われてしまう。それは困る。龍園くんとしても澪を送った甲斐がないし、Aクラスとの契約もある。あくまで自然に、自らの手で勝ち取って貰おう。

 

まあそのAクラスも、Dクラスを指名はしないのだけれど。ええとそれで、案の定というか後半に回した7か所のスポットの内、4か所はAクラスとBクラスにそれぞれ確保されてしまっていた。ちょうど遭遇した神崎くんの「悪く思うな」なんて(気持ち)ドヤ顔を向けられれば、こちらの口角も上がってしまう。後で覚悟しておくことね。

 

逆に、戸塚くんは葛城くんに諭されたのか事情を聞いていたのか、持っていた水やタオルまで渡してくれたわ。「無理すんなよ!」なんて、綺麗になりすぎじゃないかしら?自分たちが次に行く予定のスポットの方向まで教えてくれたし、終始…こう、仲間扱い?をされて綾小路くんもちょっと動揺していたわ。

 

「…そろそろ点呼の時間ね」

「ああ。堀北も、そろそろ休んだ方がいいんじゃないか?」

「気にしなくていいわ。これも、作戦よ。わたしを信じなさい」

「い、いや…堀北のことはマジで信用してる。けどよ…ほんとに無理してねえか?」

「ありがとうね、須藤くん。船に帰ったらハグしてあげるわ「はあっ!?」…ふふ、今は汗をかいているから、ごめんなさいね?」

「お、おう…冗談…だよな?」

「………」

 

慌てる須藤くんと、顔を合わせる綾小路くんに束の間の憩いを得て、点呼のために拠点へと戻った。朝の時点でだいぶ殺伐としていたけれど、どうやら鎮火(完全燃焼)したみたいね。女子の内、篠原さんと仲が良かったはずの佐藤さんや森さん、前園さんあたりまでこちらに謝りに来た。軽井沢さん?言うまでもないわね。その場で抱きしめて体を求めても通るくらいには目がぎゅんぎゅんしていたし、松下さんは冷や汗をかいて本気で緊張していた。

 

「ほんと…ごめんっ!私も動揺してて、それで…!」

「私たちもごめんなさい!」「堀北さん、本当にごめんね…!」

「………はぁ」

 

点呼が終わった頃に、改めての謝罪行脚。…逆かしら?される側だし。そこそこ本気で謝る彼女たちへ呆れたようにため息を漏らしてあげる。

「もしかして…」と顔色を悪くする彼女たちから目を外して、チラリと桔梗へ目をやれば…流石。すぐに理解をしてくれた彼女は両手でわたしの掌を包み込んで、目に涙まで浮かべて私に許しを請う。

クラスみんなのアイドル櫛田桔梗ちゃんはかわいいかしこい。

 

「お願い、鈴音…!みんなも本気で謝ってるのっ…!池くんも、他の男子のひと達にもみんなで謝って、それでみんなの為に頑張ってくれてる鈴音にも申し訳ないって気持ちで、それで…っ!」

「桔梗。あなたが謝ることじゃないわ。…まあ、100歩譲って男子に謝ったのも良かったと思う。…でも、彼女たちを許すのはこれで二回目*1だし、当の本人…篠原さんはどうしたの?」

「そ、それは…」「実は…」

 

なんと意固地になった彼女は、ひとりリタイアして船に戻ってしまったらしい。まあわたしが居なくなった後の拠点は大炎上となったとあとから聞いたし、致し方なし。これで余計なことをする女子がひとり、クラスでの地位を失ったと割り切りましょう。コラテラルダメージ*2、だったかしら?

 

「何てことなの…」

「止められなくてごめんなさい…」

 

思わず頭を押さえる。予想外の出費…いいえ、逆に考えましょう。これもいい機会に、チャンスに変えるのよ。

 

「来なさい」

「え…?鈴音?」

「後は…篠原さんと仲の良かったあなたたち三人もよ」

 

わたしは改めてこの試験終わりのポイントの計算式を頭で回し、今後の方針について考える――前に、篠原さんと仲の良い女子生徒をテントへと呼び出す。もちろん、桔梗も一緒にね?

誰もいないテントなら、5人でも座って話すくらいの広さはある。誰にも近づかないようにと釘を刺しておこう。

 

「ちょ、鈴音っ…ダメっ…」

「すぅ……はぁっ…」

 

あぁ、ちょっと回復した。乗船して以降ぶりの桔梗成分を得るため、ギュッと抱きすくめる。嫌な予感くらいはしていたのか、いつもの大天使ムーブを維持しつつ、やんわり(強め)で抵抗をしてきた。

 

「え…えぇっ…!?」

「きゃっ……」「っ……」

 

驚く軽井沢さん、顔を赤くしつつも目を離さない佐藤さん。そして最も真剣そうな表情で息を呑む松下さん。…この三人は、桔梗とも仲が良くクラスでの地位も一等高い。この機会を生かして、しっかりと理解してもらおうかしら?誰がDクラスを陰で支えていたのか。…なんてね?

じぃ、とジャージの前を開いて、シャツの隙間から彼女の柔肌へと指を走らせる。ビクリと震える首筋に舌を這わせて、赤くなった耳に息を吹きかけて、彼女と、彼女たちにわからせる。こ(・)う(・)い(・)う(・)関係なのだ、と。

 

「見られっ、ちゃう…からっ……いやっ…!」

「あら?良いじゃない。見られても。…さっきまでの威勢はどうしたの?」

「そ、それは…っ、キスはっ…んっ…!」

 

流石に声は危ないかしら?口をふさぐ手はいつもと違って止めない。体は正直、でも…心は全く折れていない桔梗。わたしが連れてきた三人。この場での強引な言動。

 

「…っはぁ。前にも言ったけれど、わたしは別にクラスなんてどうでも良いのよ?桔梗が、どうしてもって言うから…ちょっとだけ手伝ってあげているの」

「…!……っ…そ、それは…あんっ!」

 

ヒントは散りばめてある。勘のいい松下さんや、本能的に理解できる軽井沢さんあたりはすぐにでも顔色を変えてくるでしょう。いったいなんで、わたしがクラスでリーダーをしているのか、なんて理由について。

 

「ごめんっなさ、…鈴音…許しっ…!」

「そんなにクラスのみんなの方が大事なのかしら?…わたしが一番って嘘までついたなんて、いけない子ね」

「違っ、そんなつもりじゃ…私、でもっ…」

「ポイントだって、好きなことに使えばいいのにクラスに配るなんて…どこまでお人好しなの?」

 

がくがくと震える腰。演技だけでなく、本気。そして本気だけでなく演技を交えて、彼女はわたしに哀願をしてみせる。

 

「え…」

「…まさか…」

 

ハッと気が付いた表情の彼女たち。…これで良い。きっと彼女の中では、桔梗が私に身を捧げることでクラスに貢献を…なんて、そんなストーリーが醸成されている。現に顔が赤かっただけの佐藤さんの顔には、どこか申し訳なさそうな色が。寄生…じゃない、軽井沢さんには新たな宿主を見るような期待があり、松下さんにも違う色のソレが浮かぶ。

 

その後は結局、大女優・櫛田桔梗の渾身のベッドシーンと「クラスのみんなには…言わないでっ…!」なんて涙ながらの名演技(ちゃんと楽にしてあげたわ)に三人は無事騙されてくれた。…くれたわよね?

わたしへの評価が(実際のところ一人だけ)下がったけれど、桔梗の評価がこの三人、ひいてはクラスの女子全員にとって揺るぎないものになればおつりがくる。

 

わたしは荒い息を整える桔梗に口づけを落として、怯える彼女たちには「桔梗に感謝することね…」と捨て台詞までプレゼント。…よし、やる気が出てきたわ。あと二日、24時間戦えます。…なんてね?

 

◇

 

その後、夜間も強行軍でスポット巡りを続ける。終盤はわたし一人で回っていた。…綾小路くんたちは心配してくれたけれど、目的もキチンとある。都合、6日目の夜明け前。曇りつつある空を睨みながら、わたしは一人Bクラスの拠点へと忍び寄る。…誰にも気が付かれていない。時間も、良し。

 

タイマーが0:00:00/8:00:00となり、スポットの確保が切れた瞬間に自分の持つカードキーをかざす。【Dクラス】の文字が浮かぶのを確認して、その場を立ち去る。一之瀬さんたちの驚く瞬間を見たいけれど、あいにくリタイアした篠原さんの分も稼がないといけないから、余裕がないのよね。

 

「堀北さん…!」

「今…戻ったわ。遅れてごめんなさい」

「だ、大丈夫だよ!ぜんぜんっ!」

 

都合9か所のスポットを回る頃には、完全に日も上っていた。点呼が間に合わなかったことをみんなに詫びたけれど、誰一人として(あの山内くんですら)わたしを責めなかったわ。…正直快挙ね。

 

「果物あるよっ!?」「なんか飲む…!?」

「…とりあえず、横になってもいいかしら…」

「女子テント空いてる!?」「直ぐ出るから待ってて!!」

 

流石にちょっとふらふらするわね。川の水で冷やしたタオルを額と目に当てて、佐倉さんの膝枕で休んでいると綾小路くんや、サブリーダーの二人。活動班に幸村くんたちも来てくれた。テントだとちょっと狭いから、男子は外ね。心配そうにわたしを見つめる平田くんが口を開く前に、綾小路くんが「予定通りなのか?」と口火を切る。

 

「あら…質問の、具体性に…欠けるわね。それじゃあ、赤点よ?」

「誤魔化し方に余裕がないな。いつもの堀北なら、点数まで言ってダメ出しするところだろう?」

「…生意気ね」

「俺から話す。…間違っていたら言ってくれ」

 

そう言って口にした彼の推理は、ほぼ満点を上げてもいいくらい理路整然としたものだった。

体調不良を理由にしたリタイア。それを見越しての、露骨なまでのスポット確保への強行軍。その上で彼は、なんと澪を利用する計画まで口にした。

 

…以前の周では、カードを盗まれた件は彼の計画通りだった。けれど、それをこんな周囲に人がいる中で漏らすなんて。思わず驚けば、「…本当にやるつもりだったのか」なんて。

………ああ、そういう。つまりわたしが主導で、自分は気付いただけのような立ち回り…少し…いえ、だいぶ悔しいわね。こういう部分では未だに彼には勝てない。

 

「ど、どういう…?それに伊吹さんがスパイ…?本当に?」

「ああ、堀北はそれを見越して…さらに利用する作戦を考えていたってことだ」

「なんだって…!?」

 

案の定、どういうことかと詰め寄る須藤くんに、綾小路くんは澪がスパイであること。彼女を見つけた場所に土を掘り返した跡があり、見つけた直後の手には土がついていたこと。掘り返せば、デジカメが埋まっていたことまで解説する。

桔梗が荷物チェックしたことをポツリと王さんが漏らせば、もうそれは確定事項のように周知される。彼女が、Dクラスのリーダーを探るスパイであると。

 

「堀北、十分だ。…お前の確保したスポットの合計は、現時点で120を超える。予定だった7割を超える、大戦果だ」

「あら、…幸村くんらしくもないわね。…なら、あと…ええと、何回、回れるかしら?今の時間って…あら?」

「堀北さんっ…!」

「っもう、寝ろ!本当に倒れるぞ!?」

 

起き上がろうとして、腕に力が入らない。そんな様子に周囲が悲鳴を上げるけれど、それを目で制する。「もういい」なんて言ってくれるのはありがたいけれど、この場には桔梗との濡れ場を見た女子は居ない。つまりこの面々にはクラスリーダーとして責任を果たす堀北鈴音像を崩すわけにはいかないのだ。無茶でも無理でも、成せばなる。…なんてね?

 

「ダメよ。…篠原さんがリタイアした。…本当なら、わたしと、高円寺くんの60ポイントで済む分が。…それに、点呼も…ごめんなさい」

「謝らなくていい!…そうだ、もうリタイアして僕がリーダーを交代するのは?そうすれば――」

「いいや、ダメだ平田。それだと伊吹は次のターゲットを探るか、諦めて撤退してしまう」

「なんでだよ…いや、なら今すぐに伊吹のやつを追っ払っちまえば…!」

 

須藤くんの提案。でも、それもあまり上手い手では無い。今回はAクラスと同盟を結んでいるから良いけれど、龍園くんとしてはわたしとのリーダー当て勝負にも勝ちたいハズ。ちょっと無茶な手を使ってでも、わたしのカードキーに手を伸ばすし、なによりわたしが体調不良でリタイアなんて勝負から逃げたと思われたくない。…そう言えば賭けのとき、綾小路くんもいたわね。

 

ここはイレギュラーを挟みたくないのが半分。そしてもう半分の理由には、恩と恨みを売りたい相手がいるからよ。

身体を起こすわたしを、佐倉さんが心配そうに支えてくれる。それにお礼を言って、これからの予定について段取りをすり合わせる。

 

「…聞いて頂戴。まず、わたしはあと1周。できれば2周途中くらいまでスポットを回って、点呼前に戻るようにする」

「無茶だ…そんなフラフラな体で…!」

「良いわ。…どうせ、リタイアするのだし、捨ておきなさい。それで、…その途中に、一度戻るわ。…そう、シャワーを浴びようとして、でもシャワーは出なくて…」

「ほ、堀北さん…?」

 

思考がまとまらないわけじゃない。頭は回っているのだけれど、口がもつれて同じ言葉を繰り返してしまう。…そういえば、サングラスはどこに行ったのかしら?ああ、あなたが持っていてくれたのね?受け取ろうとして、落としたそれを綾小路くんがわたしにかけてくれる。黒ずんだ目元も、これで少しは誤魔化せるかしら?

 

「…シャワーを故障したと見せかけて、ひとりで水辺で体を洗いに行き、その隙に伊吹にカードキーを盗ませれば良い。そういうことだな?」

「…ん、合格よ…」

「分かった。…あとは、そうだな。マニュアルを燃やして騒ぎを起こす。伊吹が逃げやすい混乱を起こせば…」

「わ、分かったよ。…幸村くん、今の内に必要な食糧とかを買っておこう」

「俺…て、テントのタープとか、敷いてあるシートに雨が漏れないように見てくる…!」

「私も手伝いますっ!」

 

綾小路くんの答えを皮切りに、各々が動き出す。試験も終盤。最後まで、気を抜かずに…あら?桔梗?どうしたの…って、ん。……ありがとう、元気が出たわ。

 

それからわたしと綾小路くん、須藤くんと小野寺さんの4人でスポット巡りを再開する。道中でBクラスの生徒にみつかって囲まれたけれど、綾小路くんに事情を話せば「スポットの誤占有でリーダーに話がある」と言って、対応を変わってくれて助かった。

慌てた様子で駆けつけてきた一之瀬さんがBクラスの生徒を追い払ってくれて、謝ってきたので場は収まったけれど、時間をロスしたわ。…どうしてわたしはテントにいるのかしら?一之瀬さ、…帆波?…そう、少しだけお邪魔するわね。詳しい話は…。………。

 

◇

 

「おはよう…鈴音。起きた?」

「……おはよう、帆波。…どういうことなの?今は…」

「まだ2時間くらいしか経ってないから大丈夫だよ?」

「はあ…」

 

一之瀬さんの膝枕なんて、男子が血涙を流すレベルの回復魔法を受けて多少元気になったけれど…その分、本気で時間を消費してしまったわ。どうやらわたしは帆波と一緒に歩いていて倒れてしまったみたい。無理が祟ったわね。その後にスポットの(占有中だから正確には違うのだけれど)テントを借りて一休みしていたそうで。

 

なんで起こさないのかとジト目で綾小路くんたちに目を向けたけれど、「お前が一之瀬に甘えていたから、起こすに起こせなかったんだ」なんて言われたら戦略的撤退をするほかない。命拾いしたわね。彼女には、もうひとつオ(・)マ(・)ケ(・)で良いことを教えてあげた。引き換えに、スポットの誤占有の件を…とうそぶけば完璧。まあ今の彼女なら、わたしの言うことは従ってくれるけれど、言い訳程度にはなる。

 

「世話になったわね、帆波」

「ううん…こっちこそ、ありがとうね?…鈴音、無理しないでね?」

「…あなたも頑張って」

 

ハグをして、健闘を祈っておく。…残念ながら、このままじゃBクラスは3位になるでしょうけれどね。

結局1周分のスポットの更新を果たして、道中でまたBクラスとバッティングした際は「スポットの誤…」と言った瞬間、目の前から消えてくれた。スッとしたわ。予定通りに拠点へと戻り、シャワーを浴びようとして故障()したからと、着替えが入ったバックを持って近くの水辺へとひとり向かう。…流石に一緒に行く?なんて言わないわよ。

 

案の定、探しても見つからないカードキー。もう居ないでしょうけれど、念のためとバックまで漁ると何故か未開封の水と果物が入っていてクスリと笑みが零れる。まったく、律儀というかなんというか。

拠点でも事情を知らない生徒たちが慌てる中、須藤くんがジャージをかけて火を消していく。燃えていたものがマニュアルであることや、気が付けば居ない澪にクラスの中でも彼女がスパイだったことが徐々に溶けていく。半信半疑だった下着泥棒も自然と彼女がやったんじゃ?との意見に纏まりそうになったのでちゃんとヒヤリハットは欠かさない。

次からこういう試験で他のクラスとの接点を持つ場合はキチンとリーダーに相談した上で行動すること。クラスポイントは自分だけのものではないのだから、全体での責任を持つ以上は短慮は慎むこと、などなど。まあ半年もせずに忘れそうな内容をばらまいて、誰にもが雨の対処を始める中――ひとり静かに、拠点を抜け出して、澪の元へ向かう。

 

「やっと追いついたわ」

「あんたか。無理せず寝てればよかったのにな」

「…わたしから盗んだものを返してもらえるかしら?」

「………知らないね」

 

そう勝気な表情でとぼける澪の顔を見ると、途端にからかいたくなる気持ちが湧いてくる。…さっき、一之瀬さんの膝枕で寝たからかしら?まだ隈とかはひどいけれど、あと少しだけなら無理が出来そうっていうか…そう、ハイになっている感じなのよ。

 

ああ、だめよ。そんな表情で手を挙げて、どうしてわたしが我慢できると思っているの?…ちょっとだけ、すこしだけ…。そう思えば体は羽根が生えたように軽く感じた。

 

だから荷物を降ろして騙し討ちをするつもりの澪にわたしから不意打ち気味に距離を詰めて「ちょっ」足技を出せないように腰を抱くように抱え込んで、振りかぶる腕を掴んで「離せっ!」一緒に地面へと倒れこ「きゃあっ!」そして動けないように馬乗りになって首筋に手を添えれば「ぐ、ぅう…っ|は、…っ離せ…」ああ、手首に食い込む彼女の指、突き刺さる爪の感触、どろりと交じる赤。このまま落ちるまで締めて上げたら、彼女はどういう表情を…って、

 

「っ、ああぁあ!!」

「きゃっ…」

 

危ない危ない。気を失いそうになっている彼女の首からゆっくりと力を抜いてけば、抵抗する澪の腕に顔をぺちん、なんて弾かれて床に大げさに転がる。

 

「げほ、っごほ…!あんた…正気か…!」

「失礼ね?…それより、痛いわね」

「ふざけんな…!こっちは殺されかけたんだぞ」

 

そういう彼女の首だけれど、確かに赤くなっている。…ふう。クールに、落ち着いていかないとダメね。ポタポタと滴る手首をペロリと舐めてみせれば、彼女の目がわたしの手に持っているものへと向いた。

 

「っいつの間に…!」

「目的はこれだったのかしら?」

「っこの!」

 

カードキーにはわたしの名前が書いてある。彼女はこれをなんとか奪取して、この後にトランシーバーで龍園くんや葛城くんと合流を果たそうとしているのだ。彼女の足技、こぶしをひらりと避け続けていると、背後から誰かが…って。

 

「おいおい、どういう状況だこりゃ?」

「………堀北か」

「くはっ、伊吹テメエ…しくじったのか?」

「龍園っ…!まだ終わってないっ!」

 

………タイム。

 

「………ええ…?」

「よう鈴音。雨に濡れて寒そうじゃねえか。…俺が温めてやろうか?」

「…どういうことだ、伊吹。カードキーを確保したのではなかったのか?」

「チッ…いま追いつかれて、…あいつが持ってる」

 

なんで、ここで集合を……って、もしかして澪、もうトランシーバーで呼んだ後ってこと…?そんな時間は……違う、今はそんなことよりもこの場をどうにかしないと。

Aクラスとしては、Cクラスと組んでいることが露見した瞬間なのだけれど…わたしたちDクラスとも組んでいることはCクラスに伝わっていない。…わかりにくいけれど、とりあえずこの場で大切なのか上手にわたしがリタイアすること…!もう用はないサングラスを龍園くんへと投げ返して、チラリと葛城くんへも視線を向ける。

 

「………っ…」

「………!…」

 

あ、これ完全にやらかしたわね。今ちょっと、葛城くんと同じこと考えていたわ。「どうする…?」みたいな。…仕方ないわね。Cクラスは騙す。Aクラスとは密約。両方こなしてみせましょう。Dクラスのリーダーとして。

わたしはこれ見よがしに手に持ったカードキーを――そのまま、わたしの服の中の――胸の谷間、ようするに下着に入れる。

 

「――は?」

「あ?」

「…どういうことだ?」

「…さて、欲しいものも手に入ったし、わたしは帰らせてもらうわ」

 

自然と、当たり前のように来た道を引き返し…三歩目でシュッとしゃがむ。直後、頭上に通る足。相変わらず、容赦ないわね。見上げれば凶悪な表情で笑う龍園くんと目が合った。

3、2、1、…0!

 

「待ちやがれ!!」

「待つわけないでしょう…!」

「逃がすか!!」

「っ…くそ!」

 

その後、雨の降る無人島でクラス対抗・全力鬼ごっこ(Bクラスを除く)をやり遂げたわたしは偶然()スポットの確保をしていたAクラスの戸塚くんたちの元へたどり着き、お縄となった。

 

「っ…!」

「か、葛城さん!?」

「確保しろ、弥彦!」

「えぇ!?」

 

泥や雨で汚れてついでに透けたシャツからのぞく白い下着。睡眠不足と急激な追いかけっこが重なり今にも崩れ落ちそうなほど儚い美少女と、それをガチで追いかける不良系男子と女子、ついでに自分たちのクラスリーダー。

どっちが悪者か…なんてね?ちょっと悪乗りして、下着からカードキーを取ろうとした澪に「大胆ね」と言ったら額に青筋を浮かべて乱暴にされたわ。顔の赤い周囲を差し置いて、龍園くんは上機嫌に去っていく。彼らしい捨て台詞を聞き流していると、急に浮遊感を感じた。

 

「あら…?葛城くん?」

「戸塚たちはスポットの更新を続けてくれ。…町田は俺と一緒に来て欲しい。…よし、全員気を付けて向かってくれ」

「分かりました!任せてください、葛城さん!」

 

被せられたジャージが、わたしの頭から胸のあたりを雨から防いでくれている。どうやらわたしは今、葛城くんに横抱きにされているらしい。雨でぼやける視界。彼はなぜか私と目を合わさないし、無言で進む様子に首を傾げる。そのまま眠ってしまいそうになるのを我慢していれば、割とすぐにAクラスの拠点へと運んでもらった。

到着直後は驚く声が聞こえて、その後に黄色い歓声も上がる。…意図していないこととはいえ、これはすごい構図ね。葛城くん…。

 

「お久しぶりです、堀北さん。シャワーを浴びますか?」

「白石さん。…ええ、ありがとう。服は…適当に脱がせてもらえるかしら?」

「…ちょっと、下着はどうしたんですか?」

「あら」

 

どうやら澪が強引に引いたせいで、下着の金具が壊れていたみたい。白いシャツからは肌色が透けている。…ああ、だから葛城くんと目が合わなかったのかしら?ジャージの前も空いていたはずなのに、白石さんが今ジッパーを下げるまでは閉まっていた。…紳士的ね、葛城くん。

その後、体が温まった頃に桔梗や綾小路くんが迎えに来てくれた。(葛城くんが人をやってくれたみたい)わたしの荷物もあって、素肌ジャージだった目に毒なスタイルもすぐに強制終了。後は予定通りにリタイアして、彼に任せよう。

 

「世話になったわね、葛城くん」

「構わない。…これでも、まだ恩は返しきれたとは思っていないほどだ」

「あら、それならもう一つ恩の押し貸しがあるのだけれど、聞く気はないかしら?」

「………もちろんだ。教えてくれ」

 

そういって、わたしは一之瀬さんにも伝えたことを教えてあげた。…さて、これでわたしがすることは終わり。後は船に戻るまで、綾小路くんの背中に胸を押し付けるだけね。

そう、綾小路くんへ伝えたのだけれど、彼からの返事はなく…いえ、多分わたしが気を失ってしまって、聞きそびれてしまったみたい。半日以上近く眠っていて、目が覚めたのは最終日のお昼前だったのは幸いだったわ。

 

豪華客船のレストラン。居るのはCクラスの生徒ばかりで、備え付けの大型モニターでは試験を終えた生徒たちがちらほらと砂浜に集まり始めていた。

 

「げ…」

「あら、お疲れ様。伊吹さん。…ご一緒、してもいいかしら?」

「……………好きにすれば?」

 

「嫌だ」って顔に書いてある表情で、それでも同席の許可をしてくれた。なんせわたしの今の服装は病衣*3に近い。青色の薄手の部屋着(パジャマ)?に加えて点滴付きの車いす。手首にはガーゼに白い包帯が巻かれ、どう見ても入院患者のような容貌だ。そんな相手が相席をもとめていて、断ったら人でなし決定ね。

 

「はぁ……」

「ため息をつくと、幸せが逃げるらしいわよ?」

 

誰のせいだ、とばかりに…本当、澪は目が口ほどにものを言ってくれる。だから好き。卓上のタブレットで注文した飲み物が届いた頃に、画面には学年主任の真嶋先生が拡声器を手に結果発表を始めた。

 

『――では第4位、Cクラス。0ポイント』

「…は?」

「あら…」

 

目の前と、そして周囲からのざわめき。画面の向こうのCクラスの王もいい顔をしているわね。…続きを聞きましょう。

 

『第3位、Bクラス。190ポイント』

 

おめでとう、一之瀬さん。おめでとう、Bクラス。ほら、もっと喜んでいいのよ?…なんて、ちょっと性格が悪かったかしら?

 

『第2位、Dクラス。299ポイント』

 

「はあっ…!?」

「ふふ、ぶいっ。…なんてね?」

 

ぐわっーとこちらに顔を向ける澪に、指を二本立てて勝利を誇示する。悔しさをこぶしに込めようとして――わたしの今の状態に頭が冷えて――やめる。その代わりに飲み物を行儀悪く音を立てて飲み干した。…頬をツンツンしてあげたらやんわり止められたわ。

 

『最後に第1位――Aクラス。564ポイント』

 

『わああぁぁ!!』

 

歓声がこちらまで聞こえる。腕を組んで笑みを浮かべる葛城くんの周りには、多くの生徒が彼を称賛し、感謝し、ともに勝利を分かち合っている。…実際、葛城くんは優秀だ。別の周で龍園くんが引き抜いたのも納得ができるほど実力が高く、この結果を見るに正直Cクラスと組まずに自力でやった方が結果は勝ったまである。

ただAクラスの派閥間の協力が出来ない関係上、文句を言わせないための物資を外注するしかなかったのが唯一の傷なのでしょうね。それ以外じゃ、クラスの質で勝る集団を手足のように動かして、たしか250?以上のスポットポイントを荒稼ぎしていたはず。あとあの蝙蝠がスポットの誤占有やらリーダーの密告の件もやらかすかは五分五分だったけれど、葛城くんが上手く差配したみたいね。

多分、側近の戸塚くんとかだけにリタイア作戦をすることを伝えて、周囲にはギリギリまで隠していたんじゃないかしら?結果的に騙す形になった以上、Cクラスの龍園くんからの信用はマイナスになったでしょう。…いい気味ね。

 

まあなにはともあれ、やっとこの試験が終わったことに、安堵の息をつく。

 

「伊吹さん」

「…は?なによ?」

「お疲れ様」

 

そう言って手に持つグラスを掲げる。不機嫌そうに睨んでいたけれど、素で笑いかけるわたしに毒気を抜かれたのか「…お疲れ」とだけ返してくれた。かわいい。

 

こうしてわたしの、この周における初の特別試験は二位という結果で幕を閉じる。…そろそろかしら?わたしは画面越しに喜びをあらわにする、クラスメイトたちをじっと見守るのだった。

 

 

◇

 

 

■堀北 鈴音(Dクラス所属)

・不撓不屈、全てのクラスにリーダーとはこう、という姿を背中で見せつけた傍から見るとやべー奴。なお当然、過去の周におけるリーダー達(だいたい龍園)の立ち回りをインストールしたカンペ持ち。最後には濃い隈やフラフラでクラス内外に心配されるほどだった。篠原の罪…しの罪は重い。単独での多くのスポットを回り(カンニング)、リーダーを見抜き(周回知識)クラスを導いた(手慣れたもの)最高のリーダー。Aクラスとのやりとりは平田経由でそれとなく周知されており、文句が多少出るも届いた食料で黙らせた。ようやく念願の伊吹と会えて実はテンションがバグってた。サングラスしていなかったら目がマジで警戒されていたかも?あとは支給腕時計のメディカルチェックも茶柱が無視()していたので試験を継続できていた。ほかのクラスなら四日目の時点でドクターストップで船の医務室送りだった。はっちゃけて櫛田は自分のだとアピールをしてしまった。後悔はしていない。篠原リタイアは割とマジでガバポイント。

・無人島は本気で親の顔より案件。最悪の周では薄布一枚と裸足で逃げ続けたり、スポットに食料があったり、ノルマを課されて定期的に強制イベントで待ち伏せしていた生徒によりひどい目に遭わされたりと、いい思い出は非常に少ない。たまに同じ立場でいた椎名や一之瀬あたりには無意識に優しくしようとしているが本人は気がついていない。そういう周での2人の立ち回りは無抵抗と自己犠牲。同類相憐れむ。

 

 

■伊吹 澪(Cクラス所属)

・被害者ポジション。体のほくろの数まで把握しているクレイジーガールに無事ロックオンされた。シャワーでの一件はあとで謝られて目的も知った為、まだ堀北の癖(へき)に自分がストライクなことには気がついていない。堀北的にも自分に焦がれる目を向けてもらってめちゃくちゃにして貰うのが楽しみだと、ヤバい目で見られているも全然気がついていない。好意には無自覚乙女。むしろほんのり「こいつがCクラスのリーダーだったら…」「同じクラスなら…」と考えていたりする。そんな彼女が体を切り売りするようなムーブをしたらもう、拗れに拗れるのが確定しているまだ乙女な武闘派少女。しばらくすると赤みがなくなっても首をさする癖がついて、堀北を無自覚に誘惑するようになる。

・本人的にはネコなのに、性格ゆえに甘えたがる堀北を責める側になることがそこそこ多い。首を絞めるのも実は彼女からの過激なプレイの影響だったり。早くて体育祭、遅くとも混合合宿で誘い受けの餌食になる模様。無理やりしても心が折れず、どちらかというと憎悪へと心を向ける為に一歩ずつ距離を詰めている。ある周では諦めて屋上からリセットしようとした堀北を最後まで引き止めようとしたが、その声が届いたことはない。

 

 

■Dクラス

◎獲得 299 Sポイント→暫定 299 クラスポイント

 

・試験を二位の健闘で終えて大興奮。序盤では不平不満を口々にしていたものの、その筆頭の篠原さつきへの魔女裁判や燃えっぷりに危機感を覚えて鎮火した。その後は真面目に(遅いが)試験に協力し、堀北への態度は全員が改めた。割と快挙。それ以外にもまさかの池の活躍や、その他の目立たない生徒の活躍もあり危機感は少しずつ上がっている。体育祭くらいまではその気持ちをキープできるものの、また徐々に民度が下がっていくのはもうDクラスの強制デバフとして堀北は諦めていたりする。一部女子を中心に櫛田へとアプローチが強まるも、本人は喜んでいるようなので問題はない。

・下着盗難時に同性異性問わずに冤罪パンチでクラスの地位を破壊できる。効かないのは平田や櫛田くらい。川辺のスポットであることを利用して伊吹を頭から川へ沈めて水攻め(チクったらスポットの誤占有だと脅す)+風邪を引かないようにと衣服を剥いで下着姿で衆目監視するのが効果的だけれど、伊吹を気にかけている堀北がこの周ですることはなかった。

 

■Aクラス

◎獲得 564 Sポイント→暫定 1568 クラスポイント

※毎月1人2万ポイントをCクラスへ支払い

 

・優等生クラスとして最高の結果を残した。まさかのクラスポイント1.5倍キャンペーン。これにはチクチク言おうとしていた坂柳も震え声で健闘を称えることしか出来なかったとか。Cクラスとの取引も全然OKと認めてくれる。それを言うと島での派閥生徒のやらかし(地図盗難)やスポット誤占領をした蝙蝠の件を掘り返されるため英断だった。葛城と堀北のことは“後方腕組み面で見守る派閥”が“さっさとくっついちゃえよ派閥”を超えつつあり、“葛城さんの良さは俺だけが派閥”の戸塚が宗派替えをするぐらいには盛り上がっている模様。なお、すべてを知っている神室はため息を吐き、邪ロリは裏で資金源としてトトカルチョを開帳している。

・スペックは文句なし。ただしリーダーの対立がいかにクラスという集団を無力化するかを如実に表した具体例のようなクラス。裏切り行為やだましうちを始めた邪ロリの罪は重い。なお階段踏み外し巻き込み事故()と「妹さん、施設でひとりなんてかわいそうね?」のダブルパンチでリーダー不在に出来る。それでもBクラスとは違い割と善戦してくる。リーダーをできる人が他にいないわけではないのが大きな違いであり、実力を見せた堀北がどの面ムーブでクラス移動すればリーダーとして後釜に座ることを肯定的に認めてくれたりする。名実ともに、実力至上主義に相応しいクラス。

 

 

■Cクラス

◎獲得 0 Sポイント→暫定 490 クラスポイント

※毎月人数×2万ポイントがAクラスから受け取り

 

・独裁リーダーの指導のもと、圧倒的夏休み&豪華客船で最高の夏を過ごしていた。試験の結果は振るわないものの、ボロボロの様子で船に戻ってきた不機嫌な龍園への不満は驚くほど少ない。遊んでいた負い目もある上、ポイントをAクラスから搾取する契約をしたと聞いてますます株を上げた。島での最高の2日間も評価が高く、途中で顔を見せた黒髪の美少女は龍園のコ(・)レ(・)なんじゃないかと噂が立つ。男子の心を奪った彼女にはクラス単位で警戒し、女子も船の上では少しだけ冒険した水着を着るようになったとか。

・武闘派揃いの生徒への最適解は、冤罪パンチ&被害者ムーブであるため、軽井沢への脅迫イベント時にクラスの主要陣は消し飛ばせる。ただし、その場合は金田、椎名が2代目龍園組を設立するため学校全体の治安が悪化する。ハラスメントやそれへのボディガードで双方からポイントをせしめて、一部生徒のAクラス卒業へと方針転換を図る。今作堀北は流れで伊吹が退学するのを嫌ったため、この周でそれが起きることはない。

 

■Bクラス

◎獲得 190 Sポイント→暫定 853 クラスポイント

 

・もっとも堅実に試験を乗り切ったクラス。守備に重きをおいてクラスの和を保ち試験を終えた。残念ながらCクラスの金田によってリーダーを見抜かれており、スポットボーナスは失う。

まさかの拠点のスポットを奪取された際には大慌てで夜逃げ準備を始めるも、リーダーである一之瀬の鶴の一声で事態の収拾に舵を切る。堀北のことはあまりよく思っていない生徒が多いものの、リーダーの一之瀬が喜んでいるため大きく否定もできない状態。その結果、同盟関係イベントがことごとく潰れている。(味方にしてもメリットが薄いため)

・よく言えば協調性に長け、悪く言えば馴れ合い主義が多い。民度で言えば間違いなくDクラスの上位互換であるものの、突出した生徒が少ない為“絶対的なリーダー”が居なければズルズルと後退してなあなあで試験を諦めていく。いくらでも上を目指せるポテンシャルを持っているものの、リーダーの気質に大きく影響を受けてしまう。原作も強すぎる一之瀬の影響がもろに出た形。最速Bクラス攻略周では一之瀬をいかに落とせるかの一点だけで成否が分かれる。つまりこの周は…。

 

 

*1:
3話:三者三様の赤点

*2:
軍事作戦における巻き添え被害。やむを得ない犠牲とも

*3:
入院患者が着ていることの多い着衣




読了感謝―。
感想も返していくので、また続きも楽しみにー。
次は船の上ー。いっぱい書くぞー。

船の上に戻ったら、堀北さん初体験させてあげたいんですが、その描写は要りますかね?要らなければ泣く泣くダイジェストにします。ます。

  • 許可(いったいどこの最高傑作なんだ…)
  • 不要(百合は尊い)
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