堀北さんは諦めない! 作:BM-13
本日は新刊の販売日、フラゲできなかったので行ってきますー。
これで船の上のやり取りは終了ー。不完全燃焼が多かったらすいませんー。
アンケートも添えて。出来ればお願いしますー。
では、どうぞー。
カンッ!…カッ…カコンッ。ゴトッ。
手球が正確な軌道を描いてサイドポケットにボールを沈める。テーブルの上の配置は完全優位に進み、次の手球のポジション取りも問題なし。
対して龍園くんの表情は険しく、キューを握る手に余計な力が入っている。彼から提案した種目だったけれど、どうやら宛が外れたようね。…怪我人へ遠慮なし、というのは密かに高評価ポイントだけれど。
「あら、また入ったわ」
「チッ…!」
「ふふ、怪我人相手に不甲斐ないわね?」
「うるせえぞ、次だ…!」
「はいはい、仰せのままに」
どうしてわたしが龍園くんとビリヤードに興じているのか?それはさっきまで一緒にいた件が関係している――。
いえ、そんなに勿体振るつもりはないわ。ただ単に、彼の溜飲を下げるためのお遊戯というのが半分、わたしの趣味が半分。それ以上は…彼次第かしら?
試験終わりに彼らCクラスとの密会。緊張極まるシチュエーションだけれど、わたしからしたらもう慣れ親しんだソレ。しかも完全に人目がないわけでもないなら警戒は一段下がる。
軽口代わりに、ポツリと彼の手の内を探る余裕があるくらいには、ね?
「…あなたかしら?」
「はっ…。なんの話だ?」
「なにが」なんてお互い聞かない。白々しいほど確信に満ちた問。彼も自信に満ちた表情。後ろの石崎くんや山田くん、伊吹さんの表情にも曇りはない。
そう…。きっと彼は今回、誰にも話していないのでしょう。力強い眼差しには動揺のかけらもない。椎名さんや金田くんあたりには相談していればまだ、いいえ、早すぎるかしら。
でもこの
となれば確定。
彼が、陰で神崎くんを
「………やるじゃない」
「フン…」
いつからかしら?わたしが一之瀬さん…Bクラスのリーダーと仲が良いのに、クラスメイトとはそうでもないと見抜いたタイミングで?無人島での金田君からの情報?それともクラスポイントが逆転したときかしら?
恐らく報酬はDクラスのリーダーである私の失脚か弱みを握り、それを得ること。「いっしょにDクラスを攻めよう」と声をかけた?弱っている神崎くんかそれ以外にも協力者は?
…それだけでなく、
でも、やられっぱなしではいられない。少しだけ…そう、彼の心にささくれ立つ程度の癢痛*1は与えてあげるわ。
「まさか夜這いされるなんて…。わたしも驚いたけれど、意外と悪くなかったわ」
「なんだ?お前以外とイケる口だったのか?欲求不満なら俺が抱いてやろうか?クク…」
「いいえ、結構よ。…割と満足したから」
「…」
思わず黙る龍園くんから目を逸らし、頬を赤らめてみせる。まるでその相手に焦がれているような…。そうね、演じるのは『昨日の情事を思い出す美少女』風…なんてね?
案の定、石崎くんなんかは顔を赤らめてくれて澪も面白くなさそうな顔。…嫉妬にはまだ早いと思うけれど、どうかしら?
そして挑発され返した龍園くんはわたしに手を伸ばす。手首を掴まれて逃げ場はないけれど、抵抗できない訳じゃないわ。
「やめて」
「………」
以前のケヤキモールの時のように頬へ手を伸ばそうとして、やんわりと――決して感情的にではないように――それを止める。上目遣いで、操を立てるようにそっと優しく。
「………ククク、色ボケになったか?俺からすれば好都合だがな」
「失礼ね。試験には持ち込まないわ。…でも、そうね。関係を持つのも悪くはないとだけ、返しましょうか?」
「おいおい、冗談かと思ったが…随分と熱い夜を楽しんだようじゃねえか。」
「ええ。…束縛気味なのが玉にキズね」
そういってチラリと手首へ視線を落とす。彼の注意も包帯へ向いた。…下手人に気がついたのでしょう。鼻を鳴らしてわたしの腕を放るように解放する。
あ、少しだけ澪の顔色が曇った。…島で傷つけた件を思い出したのかしら?首をしきりに気にしている。…良いわね。
「Bクラスが荒れてんのはテメエか?」
「記憶にないわね」
「惚けるな。Bクラスの連中と会ってたのは調べがついてんだよ」
「あら、だったら彼らに聞いたらいいんじゃない?友達のひとりもいないのかしら?」
「
「ふっ…クス…失礼?…ふふっ…!」
思わず吹き出してしまった。…下品にならないように口を手で隠して肩を震わせる。
急にどこかジョークを含む返しに、我慢ができなかったわ。顔に緊張を走らせる周囲とは異なり、龍園くんはどこか毒気を抜かれたように舌打ちをした。無断でわたしの掛けたチェアに腰を下ろすと、まるでこれからキスでもするような姿勢で覆いかぶさって来た。
さて、どういう脅し文句が出てくるのか。そう期待に目を細めていると繰り出されたのは短いひと言。
「教えろ」
「………、素直なのは良いことね」
プイ、と顔を逸らす。それでも彼は茶化すことも、視線を外す事もない。少しだけの沈黙。あたりには波の音だけが響く中、先に音を上げたのはわたしの方だった。
いえ、別に負けを認めた訳じゃない。ちょっと方針を変えるだけのこと。ここでCクラスの幹部層に釘を差すというか、こちらの力量を大きく認識させるのは悪くない。Dクラスの成長のためには、彼らCクラス…じゃなくってBクラスの…面倒ね。龍園クラスの協力が必須なのだから。
「なら、勝負しましょう」
「…なにをするんだ?」
「好きに決めていい。この前*2のは、わたしが決めたことだし」
「…この船には、遊戯室なんてもんもあったな。それで白黒つけようじゃねえか」
「いいわ。…ルールは、そうね」
挑戦回数はここにいるCクラスの人数分。龍園くん、椎名さん、澪、石崎くん、山田くん、金田くん。6回まで受け付ける。
わたしが負けたら、龍園くんの質問に素直に答える。わたしが6連勝したなら、わたしの命令を聞いてもらう。
そう挑発気味に持ちかければ、彼特有の攻撃的な笑みを浮かべてわたしに手をって…!ちょっと!
「なんのつもりかしら?」
「クク、逃げられないように運んでやろうってことさ」
「なら、伊吹さんにしてもらうほうが嬉しいのだけれど…」
「怪我人が遠慮すんな。それに伊吹に、自分よりデカい胸の女を支えさせるほど俺は「龍園っ!」クク…!」
「セクハラはダメよ。それにわたしは伊吹さんのスタイルもかなり好きよ」
「あんたら、何の話してるのよ!」
結局、龍園くんからは解放されたけれど…澪と椎名さん、二人に腕に抱き着かれて件の部屋へと連れて行かれたわ。ダーツの的やビリヤード台、他にもカードゲームをするときに使うのかしら?半円のテーブルなどが並ぶ一室での延長戦が始まった。…まあ、わたしが負けるはずはない。これまでXXX回も、こんな勝負は乗り越えてきたのだから。
◇
【悲報】椎名さんはやっぱり強かだったわ…【負けそう】
いえ、勝率は良いのよ?ポーカー、ダーツ、バックギャモン。チェスでも、ビリヤードでもわたしが勝った。
途中で謎理論の3回勝負だとか、団体戦とか色々あったけれどそれでもわたしは勝利した。
問題は最後の勝負。過去の経験から、わたしは椎名さんがクイズ系の出題勝負をしてくると読んでいた。お互いにメモに本のタイトルを書いて、それを質問を交互にして当てていくスタイル。
引き分けもある、どちらが先に当てるかという勝負。
「では、準備は良いですか?堀北さん」
「問題ないわ。…じゃあ、その本は洋書かしら?」
「ふふっ…ノー、です」
「あら。残念ね」
…大筋は外しておらず、ゲームは予想通りのまま進む。内容はお互いに20回の上限付きでイエス、ノーの質問に正直に答える*3というもの。
いつ書かれたものか、純文学か、〇〇という著名な賞をとったか。お互いに似た質問を重ねる中、7回目の質問パートで椎名さんが「質問が思いつかないので先にどうぞ?」と言ってきた。ジッと走り書きのメモを睨めつけて、推理をしているのでしょう。わたしは遠慮なく質問を続けて、見事、11回で正解してみせた。椎名さんの後ろでため息をついたり、舌打ちをついたりするCクラスの面々をみてようやく一息ついた。
あとは彼女が…5回以内に答えに至らなければわたしの勝利でゲームセット。…そのはず、だったのだけれど、
「では、堀北さん。…堀北さんはBクラスの内紛に関係していますか?」
「えっ………」
「お返事はイエスか、ノーですよ?」
「………まさか」
…やられたわ。たしかにわたしは答えに至った。でも、まだ椎名さんには4、5回の質問が残されている。わたしが務めて無表情のまま、「質問が明瞭でないから答えられないわね」と返したけれど…既に、攻守は変わっていた。
「…やるわね、ホームズ」
「ふふっ、気持ちはその敵役かもしれませんね?」
「クク、そういうことかよ」
あとはどれだけ傷を少なくこの場を収められるか、その一点だけ。龍園くんが余計なことを口にしようとしたので、「アドバイスは無しでしょう?」とピシャリと黙らせる。
無効な質問はカウントして、あと4回。実質ひとりでCクラスの敗北を勝利へと塗り替えてみせた。頭の回転が早く、冷静な判断が出来る彼女はCクラスの貴重な頭脳だ。気を抜かずに相手をしましょうか。
「では8つ目の質問ですが、そのお怪我はBクラスの方によって負わされたものですか?」
「ノーよ」
「…?あ、今の順番という意味でのBクラスです。わたし達ではありません」
「…イエス、よ」
「うわ…」
そこ、うるさいわよ、澪。ニヤニヤしている龍園くんも気になるけれど、とりあえずは無視。何としてあと3回、凌いでみせるわ。
「各クラスに補償のクラスポイント、プライベートポイントが入りました、これを交渉したのは堀北さんですか?」
「…イエス」
「試験の中止について、Bクラスと堀北さんは明確に関わっていますか?」
「…はあ、イエス」
大体捲られたわね。彼女はチラリと龍園くんに視線を向ける。彼も、ニヤニヤと笑いながら首肯した。これなら、きっと最後の質問は…。
「最後の質問です。…堀北さんを怪我させたのは…Bクラスの神崎くん、またはその命令を受けたクラスメイトですか?」
「…ふっ」
勝った。…いえ、危なかったけれど、ギリギリセーフ。わたしは「ノー」と答えて、無事ゲームセット。コレには椎名さんも目をパチパチも瞬かせていたけれど、よほど自信があったのかしら?…それとも、気がついたのかしら?
残念ながら、彼女にも、そしてわたしにもそれを証明する方法がないのよ。
事実、一之瀬さんが部屋に来た件には神崎くん(こちらは自覚なしかも?)や担任の星之宮先生の意図が多分に含まれている。
でも、結局のところ実行犯は一之瀬さんだし、彼女も誰かから指示されたなんてひとことも漏らしていない。当然ね。なんなら彼女はわたし諸共、この学校を去る覚悟までして部屋に侵入したのだから。
「…疑うわけではないのですが、本当ですよね?」
「もちろんよ?…ただ、あなたがその真偽を確かめる方法はあるのかしら?」
「んー、神崎くん…あたりに聞いて、いえ…それだと」
「証拠としては弱いわね」
「………チッ」
考え込む椎名さんと、舌打ちをする龍園くん。さて、経過はともあれこれで6連勝。ニッコリとCクラスの王様に笑いかけると頭をガリガリとかきながら「ぼすん」と音を立てて、少し離れた数人掛けのソファーに腰を下ろす。
この敗北も身にしようと噛み締めているのかしら?わたしが人差し指を立ててクルクルと回してみせると彼から、「聞くだけ聞いてやるよ」と返事がある。
所詮は口約束。誰が見ているでもなし、契約書があるわけでもなし。握り潰すことも可能な勝負だった。こちらとしても、逃げ切れる可能性は高くてもいきなり暴力沙汰に巻き込まれたい訳でもない。この勝負が成立して、理性的な勝負に持ち込めた時点で目的は果たしていたとも言える。
「そうね…っ、ごめんなさい?少し失礼するわ」
「あ?…ああ」
彼のプライドを傷付けない、それでいてコチラの通せる要望のラインだとどこかの試験での協力の約束なら…彼らが困るだろう混合合宿あたりに予定しておけば、そんなことを考えていたら端末が鳴った。断りをいれて液晶画面を見れば相手は綾小路くんだった。…まだ遅くはないけれど、こんな時間にどうしたのかしら?
「お待たせしました。…あなたからの電話なんて、明日は雨でしょうか?」
『…堀北か?…近くに、誰かいるのか?』
「はい。いかがされましたか?急ぎでなければこちらから折り返しお電話いたしましょうか?」
『いや、直ぐに済む用だから構わない。お前の個人用に借りた客室を使わせて貰いたいんだが良いか?』
「はい、構いません。使用に必要なものはお送りしますので、一度切ります」
「………」
いったいどうしたのかしら?もう我慢の限界が来たの?…積極的になった佐倉さんあたりがアタックしてムラム…んん、下品だったわね。わたしは、一向に構わないけれど。
ブルリと身を震わせる。…武者震いよ、ええ。表情に出さないように、口調も不自然に硬くして、耳を澄ませている龍園くん達や綾小路にも取り込み中であることを悟らせておく。
端末から、学校側から付与された生徒アドレスにアクセス。堀北鈴音宛てのメールサーバーから個室の使用許可の内容とカードキーの権限や貸与を管理するURLを綾小路くんに送信。これで、彼も自由に部屋のルームキーをレンタルしたり利用することもできる。
訝しげにこちらを見る龍園くんに悟られないように、もう一言詫びてから通話でなく今度はチャットでやり取りを再開する。
『確認できたかしら?』
『…ああ、助かる』
『これで部屋に入るキーをフロントで借りられるわ。なにか服装のリクエストはあるかしら?』
『ああ、いや』
『?』
どんな服装でシテあげようか?今度は水着でも良いかもしれない。もしも佐倉さんの
『今、軽井沢と一緒に居る。少しトラブルが発生したから彼女が落ち着くまで部屋を借りたい』
「…は、」
『急に済まない、あとで事情は話す。人目につかない場所が――』
「堀北さん…?」
思わず、取り繕わない声が漏れる。その後、情報だけは目を通して入ってくる。彼女が精神的に不安定で、クラスメイトに知られるのを怖がっていて、偶然()居た同じグループの自分が?………あ。
『彼女が落ち着いたら、部屋を片付けて連絡をする』
『堀北、大丈夫か?』
「おい、どうした鈴音?」
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………わかったわ」
「あ?」
はあ、とため息が漏れる。ええ…?もしかして、もう、なの?早すぎない?
…そんなきっかけになるようなことは………わたしか。え?本当に?様子がおかしいことに気がついた澪に今が何年か聞くけれど、やっぱりまだわたし達は一年生で間違いない。
え?リセット?捨て周?割と調子良かったのに?いいえ、まだ軽井沢さんの状態が……でも、どうしたら…。
「ね、ねえ?あんたどうしたの?」
「………ふぇ?」
「いや、ふぇ、じゃなくて…ああもうっ」
呆然としていたのか、近くにいた澪に肩を揺すられても気が付かなかったわ。
メッセージには彼からの『恩に着る』という文字だけが浮かんでいて、『了解』と送っても既読がつくことはなかった。
…既に彼と軽井沢さんが、熱い時間を過ごしているのを示唆していた。
その後、らしくない心配?いえ、探りを入れてきた龍園くんや澪たちに別れを告げて、ひとりフラフラと船内を彷徨うことなったわ。
まあ直ぐに偶然()…これも何回目かしら?今度は神室さんだった。彼女に出会って――というか廊下の陰に居たのを捕まえた――謎の心配をされたので、船内のブティックやレンタルでなく購入可能なアクセサリーが並ぶお店を見て回った。
シルバーのドロップタイプのイヤリングを坂柳さんにどうか?と聞いたら首を傾げた後、「校則的には普段つけられないでしょ」なんて風情のないことを言われたので二組購入して、早速わからせてあげた。
更衣室で顔を真っ赤にしながら出てきた際には、きれいなままの耳たぶを撫でながらよく似合っていると囁いてあげる。セットの下着も買ってあげないと。…注文販売なら、買えたかしら?
…どうしてそんなに揺れないようにゆっくり歩くのかしら?なんて。はぁ…。不味いわね、何とか気持ちを切り替えないと。
その後、気持ち内股で普段の様子ながら平田くんを糾弾する軽井沢さんが破局宣言をしたり、その視線がチラチラ綾小路くんへ向いていたり、下船する日の早い時間に須藤くんに告白されたり(もちろん断ったけれど)したりとイベントに事欠かない船の旅だった。
…なんというか、様々なイベントが半年~1年?いや、もっとかしら。前倒しになったのは吉兆と言えるのかしら?もう少しだけ、様子を見ましょう。夏休みはまだ続く。時間はまだまだあることだし、夏の思い出を重ねる内に彼の進捗についても――もう少しだけ、
「鈴音…あの、あの…えっと部屋で、あ、綾小路くんと…その、軽井沢さんが…っ」
「…………………あっ」
追伸。先の一件で、隔離も兼ねて軟禁していた一之瀬さんがわたしの個室に居たことを完全に忘れていたわ。本気で謝ったけれど、怒ってはいなかった。なんでもとっさにクローゼットに隠れたらしくて、二人の情事を始まりから終わりまで堪能したらしい。
申し訳なさと興奮が7:3くらいで「二人にも謝った方が良いかな…?」と言っていたけれど、綾小路くんには多分バレているでしょうね。言わなくていいと伝えて、どんなシチュエーションか聞きながら同じことをしてあげた。満足してくれたみたいで良かったわ。
でも何でわたしが軽井沢さん側(受け)だったのかしら?…別に構わないけれど。
■堀北 鈴音(Dクラス所属)
・そろそろ教師陣どころか学校側からの警戒レベルが最大になりそうな今作主人公。大切な特別試験を中止させた責任は重い。(その①)船の上ならではのひと夏の思い出イベントを量産した。告白されたり、したり?アオハルエンジョイしつつもしっかりとクラス対抗戦でも立ち回る。実際のところ、試験中止は初めてではないものの予定にはなかった。Bクラス(というより一之瀬)がライン越えをしたので便乗しただけ。本人的にはせいぜい、神崎土下座イベントが早まるかなー?くらいに思っていて、その件で応じれば関係を深められる程度に思っていた。実際はCクラスの干渉と担任教師の手引きで実力至上主義()してしまう結果に。襲われた件については正直興奮しており、しっかりと堪能していた。綾小路からの連絡には内心「こいつら、〇〇ぴょいしたんだー!」とショックを受けていた。しっかりと後で詰める予定。それはそれとして、綾小路ロールプレイをした一之瀬の「股を開け」にはゾクゾクした模様。
・原作知識悪用待ったなしの干支試験。過去には600ポイントを荒稼ぎしたこともあったが、そのあとの体育祭とペーパーシャッフル、ついでに龍園と不愉快な仲間たちからのドキドキ放課後イベントでクラスがボコボコにされるため、最速でAクラスを選ぶ必要がないと理解してからはしていない。むしろ他のクラスに花を持たせて有効活用する方が上手いとCクラスを無理やりBクラスへと押し上げた。上から見下ろすAクラスと逆襲に燃える新Cクラスに挟まれた龍園は泣いていい。ちなみに手引きをした星之宮先生は使い道がなければ本気でゴネれば退職まで追い込める。そう、使い道が、なければ…。
■軽井沢 恵(Dクラス所属)
・無人島試験といい、船上試験でもひどい目に遭っているクラスのトップカースト。下着を盗まれたり、Cクラスに苛められたりと自業自得もあるがしっかりと心を病んでいる。頼りの平田がクラス中に目を向けていたり、女子では堀北・櫛田が高いカーストを持っていて割と余裕がない。その上で篠原事件があり、クラスでのポジションに胃を痛めていた。謀略によってCクラスから暴力を振るわれた後は綾小路へと自ら縋り、無人島での堀北への櫛田ムーブを参考にすべてを差し出した。結果的に成功したものの、身も心も自覚なく堕とされていくことに。平田と破局した件については綾小路が原作よりもカーストが高いため、損切とばかりに速攻で距離を取った。表立っての恋人関係はなくともパートナーとしての地位を狙っていく強かな寄生虫。
・実際に事件化すればCクラスから4名の退学者を出すことも余裕。ただし龍園クラスからの関係値が最悪となるために、この周では原作通りに綾小路が証拠の確保だけしている模様。事情を話す際に堀北の手に軽井沢のイジメ動画が渡る可能性は高い。メンタルに不安を抱えている・演技力が高いものの他者に阿る点から堀北からの評価はあまり高くない。鉄砲玉よりも価値は高いものの、何かのきっかけで消費するのもやむなしと見られているあまり幸せにはなれない存在である。彼女と関係を持った周ももちろんあるが出来ることは櫛田の下位互換だったため、重用はされない。
■椎名 ひより(C→Bクラス所属)
・図書館の君。高い知性や考察によって本作堀北へ試合で負け、勝負に勝った初めての女子生徒。もちろん本のタイトル当てクイズでも勝つつもりだったが予想外に自分の読んでいる本への造詣が深く、「あ、これは勝てない」と察してからは切り替えて
・Cクラスでは珍しい大人しい性格の為、真っ先に餌食にされる周が多い。物理的に排除するも良し、個人でなくクラス単位での制裁として要求すれば大抵の命令には諦観して従う。儚げな美少女としての価値は非常に高く、生徒のやる気を出させるために
■姫野 ユキ(B→Cクラス所属)
・一之瀬クラスの輪に馴染めていない一匹狼ポジションの女子生徒。一之瀬の濡れ場を撮影してしまい一線を越える。ここまで追い詰めて、そこまでさせてしまった罪悪感と、結局ダメだったことへの絶望。自分を責めながら、罰を与えてくれた堀北へ複雑な思いを抱いている。内紛するクラスでも一歩引いて一之瀬に寄り添える貴重なポジションへ昇格。誘われた理由は本文の通り、一之瀬視点で「こういうことをしても分かってくれる(そこまで善良ではなさそう)」と見定められたのが大きい。以降、ちょいちょい一之瀬のメンタルケアを担当する予定。
・Bクラスの中で数少ない、一之瀬帆波信者でない生徒。別段、それ以外には特徴がない。クラス単位で没落して、他のクラスの草刈り場にされたり全員が全員、借金苦で体を売るように強要されても逆らったりはしない程度の芯しかない。所詮、体は許しても心は…と内心で思う程度が関の山な生徒。堀北としても重視はしていない。ちょうどそこに居て、スナック感覚でからかわれただけ。その分、これまでの関係を持った生徒に比べて攻撃対象にされることもなく、堀北から退学に追い詰められたこともない。
■葛城 康平(Aクラス所属)
・歴代で最も優秀なAクラスを牽引する(事実上の)クラスリーダー。王道・正攻法を取りクラスのポイントを押し上げつつ、裏では他のクラスのリーダーと対等以上に交渉を纏めて常に結果を出し続けた。両試験で合計589ポイントを稼ぎ、Cクラスの支払いポイントも大幅に軽減してみせた。実は堀北を見習い、龍園とは「以降1つの試験での協力」を対価にこの試験での融通を利かせ、神崎には空手形の「前向きに考える」という言葉ひとつで協力を取り付けた。Dクラスとはクラスポイントは離れているものの、リーダーの堀北へは最大の警戒と尊敬を持っており、甘く見ないようにと注意勧告をしている。なお、裏切者の橋本からはアプローチが増えるも堀北の珍しい表情での「注意して」という言葉を真剣に受け取ったためかなり冷淡な対応となっている。生徒会としての役割も全うしていく為、しばらくは彼の天下であることは間違いない。
・学校の被害者ポジション。優秀な生徒であるのは間違いないのだが、クラスでのライバルに邪ロリがおり番外戦術や奸計、裏切りなどに滅多打ちにされた残念な生徒。坂柳がトップに就くなら本来はナンバーツーとして場を締めたりする方が良いのかもしれないが、本作のようにAクラスに地位的余裕があるなら王道が最も強いのは事実なのでこのまま逃げ切りが可能なら彼がリーダーのままでいる方が大崩れはしない模様。他の周でも善人としての彼は健在で、男尊女卑が酷い周でもクラスの生徒を守ったり、他のクラスの生徒を表立って害するのを止めたりと煙たがられる場面も多い。そういった周では、手は出していないもののAクラスは半ば彼の庇護を求めた女子たちのハーレムとなっていたりする。どうしてこの学校に入ったのか、堀北は首を傾げていた。
■星之宮 知恵(Bクラス担任 保健医→?)
・Bクラスの担任。過去の一件からDクラスの茶柱を敵視する拗らせ系アラサー教師。この度、生徒間の事案を発生させるきっかけを与えてしまった。当然、学校としては
・実力私情主義の担任その②。学校の卒業生としての見聞を遺憾なく発揮し、生徒たちを導く。そういう周では堀北を過去の茶柱と重ねて乱暴したことも多い。逆にBクラスがボロボロになっても手を差し伸べないことへの報復で堀北に排除されたことも。茶柱と仲直りをしたり、改心して教師として覚醒した周もないことはないが、結果的に何も生まなかった為「この二人は適当にポカすることに期待」と堀北からは諦められている。
【挿絵表示】
※綾小路くんのメッセージを見た際の堀北さん。
読了ありがとうございましたー。
あとは夏休みイベント2話くらいやって次に行きたいですねー。
1話は半ばまで出来ています、その次のパートについては、要相談で願いますー。
感想、高評価ありがとうございます。
これからも本作をお願いしますー。
夏休み編で登場してほしい女性キャラ(一部除く)は?ここに居ないキャラクターは登場予定がすでにあります
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D:軽井沢 恵
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D:松下 千秋
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C:椎名 ひより
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B:姫野 ユキ
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A:白石 飛鳥
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A:西川 亮子
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A:山村 美紀
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A:森下 藍
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EX:上級生
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EX:教職員