【最終規律:三大即死ルールの制定】
応接卓で優雅に茶を嗜む翔田美琴から、逃げ場を完全に塞ぐ絶対的な規律が提示された。
翔田美琴:「テヘペロやったら即座にミンチ、赤ちゃんに戻ったら永久神おま探索、あたち言葉になったら焼きゴテ」
ケイコ・ヤジマ:「……ッ!!?(声にならない悲鳴)」
あまりに具体的かつ容赦のない罰則に、ケイコは顔面蒼白どころか文字通り蛇に睨まれた蛙のように硬直する。
レム判事:「素晴らしい取り決めです。反省を軽薄な態度で誤魔化す『テヘペロ』には身体の完全破壊(ミンチ)。『赤ちゃんへの逃避』には終わりのない作業地獄(永久神おま探索)。そして『あたち言葉』という幼児化による責任逃れには肉体的刻印(焼きゴテ)……ぐうの音も出ない明確な罰則ですね」
エリオット隊長:「……神おま探索か。ポッケやユクモの雪山や火山を、寝る時間も与えられず一生炭鉱夫として掘り続けさせるわけだな。甘えを叩き直すにはこれ以上ない地獄だ。やっておれん」
レンブラント氏:「(煙草の煙をくゆらせながら)へっ、ミンチに焼きゴテまで用意されたんじゃ、冗談半分で舌を出すことすら命取りだ。ケモノちゃん、自分の命が掛かったペン習字は刺激的だろう?」
【完璧な封殺】
アイルー監視員:「ニャ! 舌が出そうになったら即座に合図するニャ! 焼きゴテの準備もバッチリニャ!」
ケイコ・ヤジマ:「(ひぎぃぃ……っ! 舌出さない! 赤ちゃんにならない! あたちって言わないぃぃ!!)」
逃避用のクスリも奪われ、気絶のフリも封じられ、ピアスという虚飾も剥ぎ取られ、最後に残された「ぶりっ子・幼児化・開き直り」の逃げ道すら三大即死ルールで完封された。
ケイコ・ヤジマはただ涙と冷や汗を撒き散らしながら、成人の正当な日本語だけで反省文を綴るため、死に物狂いでペンを走らせ続けるのだった。
【フェーズ15:運命の提出と直筆の現実】
静まり返った地下施設に、翔田美琴の問いかけが冷ややかに落ちる。
翔田美琴:「あっという間に1時間だけど書けた?」
その言葉に、アイルー監視員がシャキッと立ち上がり、ケイコの手元から震える手で差し出された1枚の原稿用紙を両手で受け取った。
アイルー監視員:「ニャッ! 制限時間ちょうどで書き終わったニャ! 誤字・脱字の精査、そして『あたち言葉』『テヘペロ』『赤ちゃん返り』のチェック完了だニャ! ルール違反は無しニャ!」
原稿用紙はレム判事を経由し、翔田美琴の手元へと恭しく手渡される。
【謝罪文の検分】
レム判事:「(横から目を通しながら)……ふむ。『私は自分の未熟さと能力不足を認められず、年下のハンターに対して嫉妬から暴言を吐き、足を引っ張る卑怯な行為を行いました。全ては私の浅はかな自尊心と怠惰が原因です』……。文脈、主語、述語、全てまともな大人の日本語として成立していますね」
エリオット隊長:「……ほう。あの『不機嫌不調を改善します』なんて狂った文章を撒き散らしていた地雷が、命の危険を感じたらここまで整った文章を書くとはな。やればできるじゃねぇか。やっておれん」
レンブラント氏:「(紫煙をゆっくりと吹き出しながら)ミンチ、永久神おま探索、焼きゴテの三大即死ルールが利いたねぇ。本気の恐怖の前じゃ、35年放置した頭でも必死に回転させるしかないわけだ」
【絶対者・翔田美琴の評価】
美琴は原稿用紙をじっくりと見つめ、静かに吐息を漏らす。
翔田美琴:「やればできるじゃない。支離滅裂な言い訳も無ければ、赤ちゃん言葉も入ってない。……これが『アンタが最初からやるべきだった当たり前の反省』よ」
ケイコ・ヤジマはひれ伏したまま、ボロボロと涙をこぼしながら必死に頷く。
ケイコ・ヤジマ:「……っ……はい……っ……ごめんなさい……本当に、申し訳ありませんでした……っ」
翔田美琴:「言っておくけど、これで終わりじゃないからね。紙に書いた言葉を、これからの人生で行動として証明し続けること。また少しでも元の豚に戻ろうとしたら……その時はカードのお告げ通り、本当に終わるから」
逃げ道をすべて削ぎ落とされ、命がけで直筆の謝罪文を書き上げた地雷女ケイコ・ヤジマ。
彼女の前に残されたのは、二度と誤魔化すことの許されない、あまりにも厳格で真っ当な「人間としての再スタート」の道だけであった。