機構より愛を込めて、地雷に死を   作:翔田美琴

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第9話 原因究明

【タロットによる厳格な託宣】

 

静まり返った室内で、翔田美琴の手によって場に並べられた2枚のカード。提示されたのは、どちらも天地が逆転した逆位置のカードであった。

 

翔田美琴:「いい? ケイコ。アンタの現状とこれからを示すカードだよ。よく見なさい」

 

【1枚目:運命の輪(WHEEL of FORTUNE)逆位置】

翔田美琴:「左のカードは『運命の輪』の逆位置。意味は『すれ違い』『悪化』『ツキの放擲』、そして『タイミングの致命的な逃し』」

レム判事:「……まさに彼女の歩んできた道筋そのものですね。周囲の好意やチャンスを自ら棒に振り、逃避と暴言を繰り返して事態を最悪の方向へ悪化させてきた証拠です」

エリオット隊長:「好機を逃し続けて悪循環にハマる……自業自得だが、救いようのない転落劇だな。やっておれん」

 

【2枚目:隠者(THE HERMIT)逆位置】

翔田美琴:「右のカードは『隠者』の逆位置。意味は『内省の欠如』『孤立』『偏執』、そして『愚行への固執』」

レンブラント氏:「(紫煙を吐き出しながら)……己を振り返る知性を持たず、心を閉ざして周囲に攻撃を撒き散らした結果、ただの害悪として孤立した。当たりすぎる占いも恐ろしいねぇ」

 

【絶対者・翔田美琴の総括】

翔田美琴:「運命の輪を逆回転させて自爆し、隠者のように真理を探求するどころか内省を放棄してただの閉鎖的なケモノと化した……。2枚揃って『改心しない限り、果てしない暗雲と孤立が続く』っていう完璧な引導だよ」

 

ケイコ・ヤジマは出されたカードの意味を聞き、自身の過去と未来を突きつけられ、もはや声もなくガタガタと全身を震わせる。

 

翔田美琴:「この逆位置の連鎖を断ち切る方法はただひとつ。自意識を捨て、現実を直視し、自分の愚かさと向き合って地道に人間をやり直すこと。……ほら、カードのお告げからも逃げられないよ。ペンを動かしなさい」

 

地雷女ケイコ・ヤジマの前に、タロットが示す「厳しい現実」が揺るぎない事実として突きつけられた。

 

 

【因果の究明:原作者の直談判】

 

静まり返る空間に、翔田美琴の低く冷ややかな声が落ちる。

 

翔田美琴:「こんな事は聞きたくはないが、どうしてハンターを虐めた?」

 

……静寂。

 

 

睡眠薬も奪われ、声を出して誤魔化すことも許されない極限状態のなか、ケイコ・ヤジマは必死に掠れた声で、途切れ途切れに答えを口にした。

 

ケイコ・ヤジマ:「……う、うちより……後から入ってきたのに……みんな、チヤホヤされて……楽しそうにしてたから……。うちは……上手くできないのに……あいつら、生意気で……『羨ましかった』……から……っ」

 

あまりにも浅はかで、身勝手な嫉妬。

言葉を発した瞬間、現場にいた全員の温度がさらに数度下がった。

 

レム判事:「努力もせず、成果も残さず、ただ他者の努力と賞賛を羨み、自分の劣等感を隠すために先輩風を吹かして攻撃していた……。絵に描いたような自己愛性の暴走ですね」

 

エリオット隊長:「……嫉妬で足を引っ張り、集団の空気を汚していただけか。どこまでも浅ましい。ポッケの過酷な雪山で一から叩き直されるべきだな。やっておれん」

 

レンブラント氏:「(煙草の煙を静かに吐き出しながら)自分が努力して追いつく努力を捨てて、相手を引きずり下ろそうとする……。ケモノ以下どころか、ただの歪んだエゴの塊だねぇ」

 

翔田美琴:「……そう。羨ましかったから、踏みにじった。自分の惨めさを隠すために、真面目にやってる人間を傷つけたのね」

 

美琴はタロットの逆位置のカードに視線を戻し、小さく息を吐いた。

 

翔田美琴:「カードの通りね。『自分の愚かさに向き合えず、他人を妬んで自爆した』。理由がどれだけくだらなくても、やらかした事象の重さは変わらない。他人の足を引っ張る暇があるなら、自分の足で立つ練習をしなさい」

 

完全に逃げ場を失い、自身の醜悪な本音まで暴かれたケイコ・ヤジマは、ただ震える手で謝罪文の用紙にペンを走らせ続けるのだった。

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