7000文字超えたぜぇ!
今回、ちょっと長めです。
モチベ維持の為に、高評価、感想、お願いします。
て、マリヤンが言ってました。
「勝手に人が言った事にするの、どうかと思いますよ」
………ウッス!
「グフとか要らないんじゃないか?」
「今更言います?」
目の前に、青くて肩がトゲトゲしいMSが立っている。
皆さんご存知の通り、陸戦用格闘特化型MSことグフである。
さて、このグフ作ったは良いが今の所使い道が無い。
現状、戦闘の殆どは宇宙空間で行われている。
仮に惑星上で戦う事になったとしても、今のザクⅡなら十分過ぎる程の性能を持っている。
つまり、陸戦用格闘特化型MSなんて別に必要無いのだ!
ザクを作ったら、次はグフ!
割とそんな軽いノリで開発したのだが、本当に使い所さんが見当たらない。
そもそもグフは、対MS戦を想定して開発された機体だ。
だが、敵に肝心のMSが居ない。
宇宙空間でも使えるように改造すれば良い?
それもうグフじゃないから。
後、フィンガーバルカン思っていた以上に使い難かった。
「で、どうするんですコレ? もう100機ぐらい作ってますけど」
「お蔵入りで」
こうしてグフは、次なるMS開発の為の尊い犠牲となった。
南無。
「ところでマリチョン。ガミラスって、モビルスーツの開発始めた?」
「研究自体は進めているようですが、実際の開発までは進んでいませんね」
「まあ、そやろね」
地球連邦みたいに、ザクを鹵獲出来た訳でもないしね。
向こうに『モビルスーツ』という名称が伝わっているのかすら怪しい。
ガミラスとの初遭遇から、既に3ヶ月。
これまでに4回ほど戦闘を行ったが、ガミラスが投入してくるのは対空兵装を強化した既存艦艇と、戦闘機ばかり。
戦闘を重ねる度に艦艇や戦闘機の数こそ増えているが、新兵器らしい新兵器は一向に投入されない。
「もしかして……ザク、強く作り過ぎた?」
撃墜されない。
鹵獲もされない。
残骸すら殆ど回収出来ない。
当然、研究も進まない。
これは不味い。
非常に不味い。
このままだと、人型機動兵器が広まる前にガミラスが滅びる可能性が出て来た。
俺らが暴れ回った影響なのか、ガミラスの植民地や属国では大反乱祭りが発生しているらしい。
まだヤマトの存在すら確認されていない時期だというのに、既に国内へガッツリ亀裂が入り始めている。
「うぅうぅうぅう…………」
腕を組み、頭を抱え、何か良い案は無いものか考える。
モビルスーツの有用性を示しつつ、ガミラス側にも人型機動兵器の開発を促す方法。
何か。
何か一手――。
「はぁ!?」
閃きもうした!
「ミーは良い事を思い付きました!!」
直接、置きに行けば良いのだ!
==========
大ガミラス帝星、帝都バレラス。
現在、この地には新たな研究施設が建設されていた。
巨大なドーム状の外観を持つ、その施設の研究対象はただ1つ。
現在、大ガミラス帝星と敵対している謎の超巨大空母『ドロス』。
その艦載機として運用されている、未知の人型兵器を研究・解析する為、急遽建設された施設である。
「やあ、よく来たね。ディッツ」
「忙しい時にすまんな、タラン」
研究所へ車で到着した航宙艦隊総司令官ガル・ディッツを、軍需国防相ヴェルテ・タランが出迎える。
現在、この研究所はその重要性から、タラン自身が責任者として取り仕切っていた。
「忙しさなら、君の方が大変なんじゃないか?」
タランの言葉に、ディッツは深い溜息を吐いた。
「……全くだ」
実際。
小マゼラン方面へ侵入して来る蛮族への対応。
各地で頻発する反乱への増援派遣。
更には、広大な領域を抱える外洋艦隊の指揮。
ディッツが対処しなければならない案件は、山のように積み上がっていた。
「聞いたよ。巨大空母ドロスが消えたそうだね?」
「ああ。数週間前にな」
そこへ更なる問題が重なった。
現在ガミラスと敵対している、謎多き超巨大空母。
ドロスが、突如として消息を絶ったのである。
それまでドロスが存在していた宙域を調査した結果、何処かへゲシュタムジャンプした事だけは判明した。
だが、行き先は分からない。
ディッツ率いる外洋艦隊は、あれ程危険な存在を放置する訳にもいかず、現在も総力を挙げて捜索を続けていた。
「まあ、その話は今は良い」
ディッツが歩き出す。
「早速だが、例の回収された残骸を見せて欲しい」
「分かった。付いて来てくれ」
タランは頷き、ディッツを研究所内部へ案内する。
「しかし、良くデスラー総統も、帝都にこれ程大規模な研究所を建てる決断をされたものだ」
長い通路を歩きながら、ディッツは周囲を見回した。
「総統も、モビルスーツには興味をお持ちらしい」
「モビルスーツ?」
初めて聞く単語に、ディッツが眉を顰める。
「ドロスが使用している、人型機動兵器の名称だ」
タランは懐からタブレット端末を取り出し、ディッツへ手渡した。
そこには、これまでの戦闘記録や回収された僅かな残骸から解析されたモビルスーツの情報が収められている。
「現在、ドロスが主力として使用している機体は――」
ディッツが画面へ目を落とすとそこには、薄緑色の装甲に特徴的な単眼を持つ、人の姿を模した異様な兵器の画像が表示されていた。
「MS-06 ザクⅡと呼ばれている機体だ」
ディッツはタランの説明を聞きながら、ゆっくりとモビルスーツの解析データを読み進めていく。
「残骸から、どうにかデータを取り出せてね。大凡では有るが、機体の性能も分かってきた」
彼の言う通り、画面の下部には解析によって算出されたザクⅡの予測性能が表示されていた。
そのデータを読み進めるにつれ、ディッツの表情が徐々に険しくなっていく。
無理もない。
そこに記されていたのは――。
ザクⅡの性能はガミラスが保有するあらゆる戦闘機を凌駕する。
そんな、認め難い事実だった。
「小型縮退炉だと? 奴ら、そんな物を18m前後の機体に搭載しているのか」
「ああ。推定出力は小型ゲシュ=タム機関と同等。流石に通常のゲシュタムジャンプ程の長距離跳躍は出来ないようだがね」
「……それだけが、唯一の救いだな」
ディッツの脳裏に、数千機ものザクⅡが200光年の彼方から直接押し寄せて来る光景が浮かんだ。
思わず身震いする。
少なくとも、そこまで無法な兵器ではない。
その事実だけには、僅かな安堵を覚えた。
「この、ビームコーティングというのは何だ?」
「モビルスーツの装甲表面に塗布されていた特殊な塗料だ。レーザーや高エネルギー弾を減衰させる効果がある。少なくとも実験では、ツヴァルケの30mm機関砲による射撃を100発以上受けても、コーティングと装甲は耐え切った」
「……なるほどな。道理で、第5次ドロス攻略戦では戦闘機の攻撃が通用しなかった訳だ」
第5次ドロス攻略戦。
それは、大ガミラス帝星が超巨大空母ドロスを撃破する為に実施した、5度目の大規模攻撃作戦である。
第2次ドロス攻略戦で得た戦訓を基に、既存艦艇へ多数の対空兵装を追加。
更に空母を増強し、艦隊航空戦力を大幅に拡充する事で、MSに対する防空能力を底上げした。
その後、第3次、第4次ドロス攻略戦を実施。
実戦を通じて各兵器がMSへどの程度有効なのかを確認し、更なる対策を重ねていった。
そして迎えた、第5次ドロス攻略戦。
投入された戦力は、2個師団。
総数500隻。
航空戦力として、ガイペロン級多層式航宙母艦20隻と、それらに搭載されたツヴァルケ1140機。
更に艦隊の近接防空能力を強化する為、FS型宙雷艇300隻まで用意された。
大小マゼラン銀河を平定して以降、ガミラスがこれ程の大戦力を1つの戦場へ投入した事は無い。
まさに前例の無い大規模作戦だった。
ディッツ自身も、第5次ドロス攻略戦には相応の自信を持っていた。
これだけの戦力を用意したのだ。
今度こそ。
今度こそ、あの人型兵器を打ち破れる。
そう考えていた。
だが、負けた。
戦闘開始前から全艦載機を発艦。
あらゆる方向へ警戒網を広げ、万全の状態でモビルスーツ部隊を迎え撃った。
それでも、負けた。
敗因は、幾つか存在する。
まず1つ。
ガミラス戦闘機の攻撃が、想定以上にザクⅡへ通用しなかった事。
機銃や機関砲による射撃では、ザクⅡの装甲へ有効な損傷を与える事が難しい。
ミサイルは、その異常な機動力によって大半が回避される。
運良く直撃したとしても、1発程度では撃墜には至らない。
ガンダリウム合金で覆われた機体を完全に破壊する為には、最低でも4発前後の直撃が必要だった。
そして、2つ目。
ザクⅡの数が、大幅に増加していた事。
それまで、確認されてきた数の約4倍。
その数、4800機。
これに関しては、ディッツを含めたガミラス上層部の慢心が原因だったと言わざるを得ない。
これまでの戦闘で、ドロスが1度に運用していたモビルスーツは1000機前後。
その為、ガミラス軍はそれが、ドロスの艦載機運用限界なのだと結論付けてしまった。
仮に増援が存在していたとしても、精々2倍程度。
そう高を括った。
その結果が、4800機である。
とはいえ。
過去4回の戦闘を分析し、500隻もの艦艇と1000機を超える戦闘機、更には300隻もの宙雷艇まで用意したのだ。
これで慢心するなと言う方が、ある意味では難しかった。
あのデスラー総統ですら、敗北の報告を受けた際には驚愕を隠せなかった程である。
因みに、「デスラー総統ですら」
という一文は、別にギャグで書いた訳ではない。
ガミラスに下品な男は不要である。
……話を戻そう。
それらに加え、もう1つ。
現在、ガミラス軍から最も恐れられている存在がいた。
『深緑の鬼神』
誰かがそう呼び始め、瞬く間にその名が広まった。
通常のザクⅡとは比較にならない機動力と反応速度を持つ、深緑色に塗装されたザクⅡの改良機と思われるMS。
初陣となった第2次ドロス攻略戦では、ガミラス側が艦載機を満足に発艦させるより早く空母部隊へ単機で突入。
短時間で空母部隊に壊滅的な被害を与えた。
続く第3次、第4次攻略戦でも暴れ回り、毎回たった1機で20隻前後もの艦艇を撃沈。
当然、第5次ドロス攻略戦にも姿を現した。
そして、よりにもよって、最も対空兵装を充実させていた筈のガイデロール級航宙戦艦を8隻撃沈。
最後には艦隊旗艦であったハイゼラード級へ単機で突入し、これを撃沈してしまった。
旗艦を失った事で、ガミラス艦隊の指揮系統は大混乱。
その隙を突かれ、4800機ものザクⅡによる猛攻を受けた。
これら複数の要因が重なった結果。
第5次ドロス攻略戦へ派遣されたガミラス艦隊は、歴史的な大敗を喫する事となった。
しかし、ガミラスもただでは転ばなかった。
激戦の末、数機のザクⅡを撃墜する事には成功。
残存艦艇が危険を冒してその残骸を回収し、帝都バレラスまで持ち帰ったのである。
これまで殆ど推測に頼るしかなかったMSの研究と解析は、一気に進展する事となった。
「……2個師団を潰した価値は、あったという事か」
ディッツが、複雑そうな表情を浮かべながら呟く。
自分の指揮下にある艦隊だ。
研究が進んだとはいえ、素直に喜べる筈も無い。
「おかげで研究は大いに進んでいる」
タランは、そんなディッツを気遣うように言葉を選ぶ。
「彼らの犠牲は、決して無駄ではないよ」
「…………」
ディッツは答えなかった。
暫しの沈黙の後、タランは意を決したように口を開いた。
「なあ、ディッツ」
「何だ?」
「私は、これからのガミラスに」
タランはディッツが持つタブレットへ視線を落とす。
画面には、ザクⅡの全身図が表示されていた。
「モビルスーツは絶対に必要な存在だと思っている」
「……確かにな」
ディッツは僅かに眉を寄せる。
「ここまでの戦闘力を見せ付けられれば、そう考えるのも当然だ」
「いや、戦闘面だけではない」
「何?」
「モビルスーツ――MSには、戦闘以外にも様々な分野で活躍出来る可能性がある」
版図拡大を推し進めるガミラスにとって、戦闘だけでなく様々な用途へ転用可能なMSは、今後必要不可欠な存在になる。
軍需生産全般を統括するタランは、そう考えていた。
「おっと、着いたぞ。この先だ」
長い通路の先に、分厚い両開きの扉が見えてくる。
扉の両脇には武装した兵士達が立ち、関係者以外の立ち入りを厳重に拒んでいた。
2人が近付くと、警備兵達が素早く身元確認と検査を開始する。
「流石に厳重だな」
「この先には、それだけ重要な物が置かれている。当然の事さ」
盗聴器、盗撮装置、発信機。
その他、外部へ情報を漏洩させる可能性のある物が取り付けられていないか、全身を隈無く検査される。
暫くして。
「お待たせいたしました。どうぞ、お入り下さい」
重々しい音を立てながら、分厚い扉が左右へ開いていく。
その先には、研究用の専用設備が並ぶ巨大な格納庫が広がっていた。
無機質な壁に、所狭しと並ぶ観測機器。
周囲では、科学者や作業員達が忙しなく行き交い、各所で解析結果について意見を交わしている。
そして、格納庫中央。
ディッツが見たかった物が、そこにあった。
天井から幾本ものワイヤーで吊り下げられた、酷く損傷したザクⅡ。
胸部には陽電子ビームによって貫かれた巨大な穴が開き、右脚はミサイルの直撃を受けたのか、膝付近から完全に千切れている。
「これが……ザク……」
ディッツは思わず足を止めた。
既に動かない。
それは分かっている。
動力炉も失われている。
武装も取り外されている。
それでもなお。
目の前に立つ人型兵器は、異様な存在感を放っていた。
赤く光る筈の単眼は沈黙し、何も映していない。
にもかかわらず。
まるでこちらを見下ろしているように感じる。
「恐ろしいだろう?」
隣に立つタランが、静かに口を開いた。
「私も初めてザクⅡを見た時は、少し手が震えたよ」
「……無理もないな」
その後、ディッツとタランは研究員達から、ザクⅡの残骸から判明した更なる情報を聞いて回った。
機体構造。
装甲材。
制御系。
推進機。
そして。
ガミラス独自のモビルスーツ開発計画。
機密指定された重要情報が、次々とディッツへ説明されていく。
そんな時だった。
「……?」
ふと、ディッツは背後から、何者かの視線を感じた。
反射的に振り返る。
だが、誰も居ない。
そこに存在するのは――。
吊り下げられたザクⅡの残骸だけ。
目が合った。
そんな気がした。
ザクⅡのモノアイと。
「…………」
あり得ない。
ディッツの思考が、その言葉で埋め尽くされる。
このMSは死んでいる。
動力炉を失っている。
コックピット部分も、陽電子ビームによって完全に破壊されている。
動く筈が無い。
こちらを見る事など。
あり得る筈が無い。
だが。
もしも。
もしも、このモビルスーツが――。
まだ生きていたとしたら?
ディッツの背中を、嫌な汗が伝った。
「タラン」
「何だい?」
「このザクⅡは……本当に動かないんだな?」
突然の問いに、タランが怪訝そうな表情を浮かべる。
「動力炉を失っているんだ。動く訳が無いだろう」
そして、ディッツの顔を見て眉を顰めた。
「どうした? 顔色が悪いぞ、ディッツ」
ディッツは答えなかった。
脳裏に。
最悪の可能性が浮かび始めていたからだ。
「もしも……」
「?」
「もしも、このMSがまだ動けたとしたら……」
そもそも。
おかしいではないか。
何故。
あれだけ激しい戦闘の中で――。
コックピットと動力炉だけが、綺麗に陽電子ビームで撃ち抜かれていた?
偶然か?
本当に?
そして、もう1つ。
何故。
ドロスはゲシュタムジャンプを使用出来るにもかかわらず――。
このザクⅡを回収した艦を逃がした?
いや、違う。
「回収出来た」のではない。
もし。
もしも――。
回収させたのだとしたら?
ディッツの顔から血の気が引いた。
「直ぐに総統府へ連絡を!!」
「どうしたんだ、ディッツ!?」
突然叫び、近くの通信設備へ飛び付いたディッツに、タランが驚きの声を上げる。
「嫌な予感がする!」
幸いにも。
航宙艦隊総司令官ガル・ディッツの名を出した事で、通信は直ぐに総統府へと繋がった。
立体映像が浮かび上がり、大ガミラス帝星の永久総統であるアベルト・デスラーの姿が映し出された。
その傍らには、レドフ・ヒス副総統が立っている。
『随分と血相を変えているようだが、どうしたのかね。ディッツ提督』
「総統!」
ディッツは、挨拶すら忘れて声を張り上げる。
「今直ぐに、最寄りの艦隊をガミラスへ集結させて下さい!」
『な、何を言い出すのだ、ディッツ提督!?』
突然の要求に、ヒスが驚きの声を上げた。
だが、ディッツは構わず続ける。
「急いで下さい! このままでは間に合わなくなる!」
『落ち着きたまえ』
デスラーだけは、表情を変えない。
『何が起こると言うのかね?』
「ドロスです!」
ディッツは叫ぶ。
「奴の目的地は――!」
その瞬間。
格納庫内に。
赤い光が灯った。
「…………!」
ディッツが振り返る。
ザクⅡの、停止していた筈のモノアイが。
赤く。
不気味に輝いていた。
「タラン軍需国防相!」
研究員の1人が悲鳴にも似た声を上げる。
「ザクⅡの残骸から、正体不明の信号が発信されています!」
「馬鹿な!?」
タランが目を見開く。
「動力炉は失われている筈だぞ!」
周囲の科学者達が、一斉に観測機器へ飛び付く。
警報音が格納庫中に鳴り響いた。
『何が起こっている?』
立体映像の向こうから、デスラーが問い掛ける。
だが。
誰も答えられない。
否。
答えられる状況ではなかった。
低い振動。
最初は微かな揺れだった。
しかし、瞬く間に大きくなっていく。
床が揺れる。
壁が軋む。
空気そのものが震える。
研究設備が大きく揺れ、棚から器具が次々と落下していった。
「地震……?」
違う。
ディッツには分かっていた。
この揺れの正体を。
そして。
それが決して――。
あってはならない事である事も。
立体映像に映るデスラーが、ふと視線を上げた。
ヒスも同じように、総統府の窓の外を見上げる。
普段なら何が起きても平静を崩さないデスラーの表情から、僅かに余裕が消えた。
「た……大気圏内に……」
観測装置へ齧り付いていた科学者の1人が、震える声を漏らす。
「巨大質量……!」
一瞬。
言葉を失い。
そして叫んだ。
「巨大質量のゲシュタムアウト反応を検知!!」
その直後。
帝都バレラス全土が――。
闇に包まれた。
雲ではない。
夜になった訳でもない。
何か。
途方もなく巨大な何かが、恒星の光を遮っている。
人々が空を見上げる。
兵士達も。
官僚達も。
帝都を歩いていた市民達も。
誰もが。
言葉を失った。
青い空を覆い尽くすように。
巨大な船が――。
浮かんでいた。
久々にsteamのバトオペ2やったら、ゴッドガンダムが暴れ散らかしてました。
何なんアイツ?
無法すぎるやろ。