えっヘイローって普通は変わらないものなんですか!? 作:微笑ましい奥歯
一週間に0〜1個程度になる予定です…!
11月後半には投稿頻度戻るかも…!
事前告知無しで空けてしまい、申し訳ありません
タイトルの前に「2-」をつけ忘れたので修正いたしました
※トラウマを刺激する内容が含まれている可能性があります。ご注意下さい。
なんとも言えない浮遊感の中、私の意識が何かを感じている
ザァー…
『…………?』
雨だ
『ここ…は……?』
状況が理解できない
私はさっきまで道端に倒れていたのを誰かに見つけてもらったはず
いつの間にか真っ黒のアスファルトの上に私は立っていた
『……?』
掌を違和感を感じる、この何も見えない黒い雨には温度を感じない
私は瞬時に察する
これは夢のような何かだということを
『…ということは、この身体の主の記憶…ということでしょうか…』
そして、これが私の記憶でないことを
『ここの私は動くことができませんね…どうなっているのでしょうか…?』
自分の状態を確認し体を動かそうとするが、足が動かない
私が思い悩んでいる時、声が聞こえました
『ねぇ…アンタ…』
『!?』
振り向くと、そこには黒色の髪をした少女が立っていた
『…聞いてる?』
『はい、聞いてますよ?』
私は受け答えをするが、その少女の綺麗なはずの瞳は虚ろになっていて、どこか合っていないような気がして、私は聞き返す
『…あの、目を合わせなければなにも…』
『…なんか言ったらどう?』
カチャ
『…!』
聞こえてないのか、その少女は銃を私に向ける
そして…
ダンッ!
『!っあ!』
引き金が引かれ私の体に着弾____
『ッガァ!』
__しなかった
代わりに誰かのうめき声が聞こえる
『ハァ…!ハァ…!』
私は少女の視線に合わせ、振り向く
『ほら…もう限界でしょ?さっさと吐いたら?皆の居場所』
そこにいたのは
彼だ
彼が少女に何かを伝えている
『いえ…ない…っよ…!』
状況から鑑みてかなり追い詰められているように見える
『…なんで…?なんで……言えないの…?』
彼の身体の状態はかなり酷い
左目の横に打撲痕
左手から絶え間なく血が出ていて、右目は血で濁っている
壁に立てかけている身体はもう動かせないのか微かに震えている
状況から、力の差など明確だ
『きみ…に…また…人殺し…を…させる…わけには…』
『お前が…話さなかったら…私は……君…を…殺し…て…また…人を…殺し…ちゃう…よ…?』
少女の目から水滴が流れている
その目は何かに怯えているようで、ひどく歪みながら彼を見つめる
カタッ
持っていた銃が手からするりと落ち、それはアスファルトと水溜りの泥に倒れる
『…いい『いやだよ!!』…!』
彼の言葉を遮って少女の感情が爆発した
『わたし…いやだよ…!!誰も…誰も殺したくない!…皆…優しかったのに…!優しくしてくれたのに…!なんで!こんなことしなきゃいけないの…?なん…で……殺さなきゃいけないの……』
言葉が溢れ、本音を吐露したのも束の間
『もっと!皆…と…! …………………』
『……?』
突如として少女の黄色の目が黒く濁り、色が見えなくなる
『…………』
彼女の顔が向き直り、彼を見つめ、口を開く
『…吐いて、仲間の居場所』
その話し声に鳥肌が立つ
その言葉はおよそ人にかける声色ではなかった
『……コハク…?』
眼前の少女はコハクという名前のようだ、だが、そんなものを気にも止めない程、彼女に異変を感じた
『……吐いて』
ガンッ!
『ガッァ!』
彼女の左足が彼の横顔に触れ、蹴り飛ばす
その体躯からは考えられない程の威力で彼の身体が宙に浮く
ゴンッ!
彼の身体がアスファルトに打ちつけられ、倒れ伏す
『ハァ…!ハァ…!ゴホッ…!ゴハッ!』
口から血が出て水溜りの中に混ざる
混ざりきらないのか、水溜りの中で血が渦を巻いている
『早く…吐け…』
彼女の手が彼の首にかけ、持ち上げられ、力が込められる
『グ…!あ…ぁ…!』
彼は声を出すことがままらなくなる
『早…く』
段々と声が小さくなる
『はや……く』
『はや…く……たす…けて……!』
その声はか細く、今にも途切れそうだ
『いや…やめ…、て!』
彼の首の手が振り落とされ、彼は地面に倒れる
『ハァ…!ぁ…ゴホッ!ゴホッ…!』
『あ…いや…!いや!死なないで!』
少女が駆け寄り彼の身体を揺さぶる
その目には黄色い瞳孔がこれでもかと揺れている
『ごめんなさい…!ごめんなさい…!ぃや…!いや、だぁ…!』
『だい…じょうぶ…だよ…』
『……!』
『また…2人で…美味しいものを食べに…行こ?』
『…うん…!うん…!わかった…!わかったぁ…!』
その様子を見ていた私は戦慄した
『…これが…彼が背負っていたもの…でしょうか…』
あれから私は少しだけその先を見た
彼女があのようになる理由はまだわからないが、それを彼が受け止め、鎮静化していること
2人は“あいつ”から逃げていること
そして…
彼女の言う皆は既にこの世にいないこと
4つの石が並んだ場所で2人が話している
『…ねぇ…アケル』
『なんだ?』
少女が石の前に座り、彼に聞く
『私達…いつまでこうなんだろうね…』
『さぁ?あいつぶっ殺すまでじゃない?そうしないと報われないでしょ、僕たちも、皆も』
『そうだね…でも…』
『?』
『皆は生きてって言ってくれた…これは忘れちゃいけないと思う…』
『…そうだな…それがいい』
『それでさ、アケル』
『ん?』
『一緒に逃げない?この地獄から』
彼の驚いた目がコハクに向けられる
『……いいのか?』
『…うん…私の人が突然変わるあれは、もしかしたらあいつから
彼の目がぎこちなく動く
『それは…』
『…うん…駄目かもしれない…もしかしたら手遅れかもしれない…だよね…』
『………』
『でも、外にはあいつじゃない大人がいる、助けてくれるかもしれない』
『かもしれない…だろ?そんな『それでも』……!』
『それは、諦める理由じゃない…でしょ?』
『……』
『怖い…よね…』
『…あぁ』
『もしかしたら大人なんて居ないかもしれない、居ても助けてくれないかもしれないって思うよね…』
『…うん…怖い…』
『でも…でもね…?』
『…?』
『それはね、今私達が生きるのを諦める理由にはならないよ?』
『…!』
『死にたくないから生きてるんじゃなくて、生きたいから生きてる、みんなそうだよ、私達も、皆も、あいつも』
『…ここであいつ出す?』
『…あはは!そうだね…!ごめん!』
『ふふっ…ははは…!』
その笑い声はどこか悲しげで底なしに楽しげだった
『教育…ですか…』
私は憤慨を感じていた
この子たちをこんなふうにした人が、許せない
『なんてことを…!』
拳を握り締めるようにして感情を表す
『そりゃぁそういう反応になるよねぇ〜』
『…えぇ!?』
いつの間にいたのか私の横にうんうんと腕を組みながらいる彼に私は驚きながら後ずさる
『え?…あぁ…!ごめんね?驚いたでしょ?』
彼は飄々とした顔で謝る
『な!?なんで!?え!?なんで!?は!?』
『落ち着いて!?キャラが崩壊してるよ!?』
いつの間にか景色が変わっている、真っ白な空間だ
『……ふぅ…それで…あなたが…あの…』
『うん、僕だよ?あの記憶の人、そして君が動かしてる身体の元々の持ち主だよ』
『は、はじめまして…?』
『はじめまして!日比谷アケルだよ!』
『なんか…思ったよりもテンション高いですね…?』
『え?そう?これが普通だけどなぁ〜』
『そ、そうですか…』
『ところで…』
『……?』
『…本題に入ってもいい?』
彼の空気が変わる
『えぇ…いいですよ…』
『…ありがとう…』
『君は…死ぬ前にやり残したことはある?』
『…!』
心当たりがある
謝りたい、妹に
遠ざけるようなことをしてごめんなさいと
もっとずっと一緒にいたかったのに、突然居なくなってごめんなさいと
『…あります…沢山』
『そう…じゃあ…やり遂げてほしいな…あなたには』
『……』
『僕には…できなかったから』
『……?』
何を言っているんですか…?あなたの身体はこうして生きているじゃないですか…?
『君は…多分…彼があなたの死に気づいてることに違和感を持っている…と思う…』
私は目を見開く
『…どうやってそれを…?…まさか見てたんですか?』
『まぁ…はい…少しだけ…』
私は両手で顔を覆う
『……マジか…』
『またキャラが崩壊してるよ!?』
〜しばらくして〜
『…コホン…えー…と…つまりあの文章は…』
私の中の違和感を解いていく
『あぁ…あれ…あれを書いたのは彼だよ』
『…?あなたじゃないんですか?』
『いや…僕と言えば僕だし…彼と言えば彼だけど…』
『……??』
解いていくつもりが、違和感の代わりに疑問が増えました、なんでですか
『…もういっそのこと全部見てもらったほうがいいかな…』
彼はそんな事を口走る
『記憶を…ですか…?』
『うん…この先は少し怖い内容だけど、見る…かい…?』
『…どの様な内容か…お聞きしても…』
私はもとより一緒に背負うつもりだ
『…僕が…死ぬ』
『…え…?』
『僕が…死んで…コハクを…一人にしてしまう』
『な、なんでですか…?あなたの身体は__』
『生きている、でしょ?』
『…はい…現に私が動かしています』
『でもね』
『……』
『僕も、君も、あの時確かに死んだんでしょ?』
私は口に出す
『はい…それが疑問になっています、何故、死んだ筈のあなたの身体は無事なんですか?』
『それは…この先の出来事を見たほうが早いと思う、いいかい?』
『…はい、あなたを一人にはさせません、あなたと背負うために、私はもう一度体を動かすことが叶ったのでしょう』
『…ありがとね…』
そう言って彼は彼女の頭を無造作に撫で回す
『な!?///なななにをを!?///』
彼女の顔が真っ赤になり、動かなくなった
『(満更でもないのはツッコまなくていいのかな…)』
しばらくして彼女が彼の手から離れ、白い扉に手をかける
『…それでは…』
『あ!まって!』
彼が横にいる私に声をかける
『…?なんでしょうか?』
『名前!聞いてもいい?』
『名前ですか…』
彼女は名乗る
『ヒズミです』
『…いい名前だね!』
『ふふっ…ありがとうございます』
『じゃあ、行こうか、ヒズミ』
扉が開く
『はい…必ず、あなたと一緒に背負います』
『
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場面は変わり現実
先生が来る約4年前
ある建物の暗い場所で誰かが紙のようなものを見つめている
「上手くできそうでしたが…必要なくなってしまいましたね…彼女も見つかりませんし…」
そう言いその人物は紙を蝋燭の上に持っていく
「ですが想定外です…まさか…」
彼女の口が裂かれたように広がる
炎の向こうで、彼女の赤くなっている首元が見える
「まさかロイヤルブラットが見つかるとは……!」
掲げた紙に火が燃え広がっていく
その紙の見出しは
[ストレスによる多重人格の形成及びヘイローの増加による生贄の神秘量の増加]
と書かれていた
アンケートありがとうございます!
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心の支えだぁ〜…
「別に日常要素無いな…」と感じたので日常タグを勝手ながら無くしました
アケルがヒズミに名前を聞いたのは単純に忘れてたからです
◉修正を入れました◉
はじめは主人公はヘイロー無しで行こうとしたのですが設定の矛盾からヘイローありで行くことになりました
申し訳ありません