生者の体と死者の人格   作:今はまだロリコンではない

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死に物狂いというか…一度死んでるというか…
ちなみに主人公らは一回死んでるので痛覚のリミッター等はある程度外れています
はい2日連続投稿ですちょっとサボったせいで前の話より短いです
許して


6-死に物狂いな探し物

 

 

 

 

ミレニアム郊外の公園、もう月明かりも見えないような空の下、1人の男が静かに騒ぎながら砂場の上を歩いている。

 

「お前ほんとにここに隠したのか…!?」

 

そう言うトウヤは砂場の端から端を見渡し、眼前に広がっている砂場にため息をつく。

 

「はぁ…流石に時間が取られるな…金属探知機とかない?いや…流石に期待しない方が…」

 

『あっ金属探知機なら近くの病院にありますよ』

 

「あるのかよ!?もっと早く言ってくれ!?」

 

 

 

 

 

ヒズミにそう言われたトウヤは早速病院へと向かう。

 

『…まぁ聞かれませんでしたし』

 

「こんくらいの展開は予想しとけよ天才だろ…!」

 

『何度も言いますが天才は私ではなく私の妹ですからね!?こんな私が天才なんて目が腐ってるんじゃないんですか?』

 

「一回死んでんだから自分自身の目は無いだろ……しかも死体ならもう腐ってるだろうし…」

 

 

『うるさいですよ』

 

 

「なんかメタかったり口悪かったりで忙しいな…」

 

 

しばらく夜道を歩き、病院の前に着いたトウヤは一言物申す。

 

「…ここ廃病院になってね?」

 

 

『…なってますね』

 

先程話に出ていた病院は廃院になっていた。

ツタが生え、扉は半開き、病院の名前が書かれている看板のような物は砕かれ文字が見えなくなっていた。

 

「…ちなみになんでここにあるってわかってたの?」

 

『私が…死んだ場所ですから』

 

「…そういうことか…」

 

トウヤはどこか歯切れが悪いことに違和感を感じながら、これ以上踏み込むのはよくないと半開きの扉を通り中に入る。

見渡すと中は意外にも綺麗だが機材や試験管のようなものが散乱しており、土や木の葉が様々なところに落ちて荒れているようだった。明かりの類はもちろん駄目だが

 

土を掘り返したりする道具を探している中で、トウヤの目を引くものが見つかる。

 

 

「…何かあったのか?」

 

それは瓦礫を削っているような弾痕であった。それは瓦礫の至る所に刻まれており、目を凝らすと大きさが違う弾痕も見つかった。

 

「2種類の弾痕とこの荒れよう…考えられるのは遮蔽物を使ったゲリラ戦…ってところか…?どう思う?」

 

彼はヒズミに意見を仰ぐ。

 

 

 

『………』

 

 

 

_弾痕にしてはここまで瓦礫が砕けていないのはおかしい、しかもあまりにも主要な機材以外の損傷がない…まるで病院でやるのが目的があったかのように…………………あれ…?俺はなんでこんな事を考えてたんだ…?_

 

 

「…?おい…?どうした…?」

 

自らの考えに浸っていると、ヒズミの返答が無いことに少し不安を感じたが、彼女はすぐに返事を返す。

 

『…私がいた頃はただの病院でした。』

 

「おい…?それってどういう」

 

『西暦と日付を、確認してもらえますか?』

 

彼はヒズミの言葉を聞き右ポケットからスマホを取り出す。

 

「今は…あ?壊れてんじゃんスマホ」

 

しかしスマホは蜘蛛の巣が張られたようなヒビが入って使い物にならなくなっていた。

電源ボタンを押し一途の思いに懸けるが、思い虚しくスマホは未だ真っ黒な画面を映している。

そんな中、頭の中からすごく申し訳なさそうな声が聞こえる。

 

『あー…私です…それ』

 

「…あーあの時か…」

 

あの時、とはヒズミが拉致された戦車の中からでた後に倒れた時のことである。

そして膝をついたとはいえ体の前側から倒れたせいで上着のポケットに入れていたスマホにダイレクトアタック…という訳だ

 

「マジかよ…スマホ無かったら確認できねぇじゃん…」

 

トウヤは軽く絶望した

 

「…まぁいいやどうせ使い潰すだけだったし、コイツも」

 

そしてすぐ切り替えた

 

『切り替え早すぎません…?…あと、物は大事にするものです』

 

「壊した本人が言うな」

 

『はい…』

 

ヒズミはぐぅの音もでない。

 

「とりあえず探知機も無いし手当たり次第にやるしかないか…」

 

トウヤはそう言い放った後、あることに気づく

 

『………』

 

「どうした?ヒズミ?」

 

『…いえ…なんでも…いや…』

 

 

なんかさっきからめちゃくちゃ気まずそうにしているのだ

 

「どしたん話聞こか?」

 

 

 

 

 

『いや…その…そういえば記憶媒体の位置教えてませんでしたね………って…』

 

「……はぁぁぁ!?」 

 

その気まずさの正体はヒズミの記憶媒体の位置を教えていないことだった。


 

場所は変わりさっきの公園、移動してきたトウヤは公園のベンチにすわり、心底不機嫌そうな表示を浮かべながら座っている。

 

「…位置を知っているなら最初から知りたかったな〜」

 

『それに関してはすみません…何も言えません』

 

 

すごく申し訳なさそうだ。どうやら本当に反省しているらしい。

 

トウヤは考えた後、ヒズミを少し揶揄いすぎたと心の中で思い、ヒズミを慰めようとする。

 

「…別に気にはしてないぞ…時間は幾らでもあるし」

 

『…!』

 

でもと言葉を続ける

 

「相手に後ろめたさを感じ過ぎたのが今回の原因だな」

 

『…!気づいてたんですか…!?』

 

ヒズミはとても驚いたように声を出す。

彼女は気まずさを感じていた。自分の死の話をしたことで暗くなってしまうのが嫌だったからだ。

自分で背負うとは言ったものの、自分が背負わせてしまう側となると途端に相手に申し訳なさを感じる。

 

 

「もちろんだよ、“あそこで自分が死んだ”って言った時からだろ?」

 

「俺がヒズミの死に方を想像してしまいそうで怖かったんだろ、人間はそういうのにやけに敏感でな…」

 

そう言うと、トウヤは一度言葉を切り足を組み替えながら言葉を続ける。

 

「そんなに信じれないかよ?お前があんなに楽しそうに喋ってたのに」

 

『…それにも気づいてたんですね…』

 

「どんなことでも言ってくれたらいいんだよ、頼られる側はそれだけでも結構嬉しいもんだからな」

 

 

『ふふっ…なんだか、今の貴方はまるで先生ですね…!』

 

「…ははっ…確かにそれっぽいこと言ったな、俺」

 

 

 

トウヤはそう言った後、よいしょと体を立たせ捻りながら公園の真ん中に移動し、ヒズミに言う。

 

 

 

「よし、んじゃ、記憶媒体の位置はどこだ?」

 

『それなら―――

 

 

 

 

 

 

「お前がさっきまで座ってたベンチにあんぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オッケーありがとなヒ、………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_あれ、ヒズミってこんなに口調荒かったっけ_

 

『………?』

 

 

この公園はミレニアム自治区でもかなりの郊外、ここに住んでいる人ならばここに居るのはまぁ当たり前だろうが今の時刻は公園の針が示している午前2時である。

丑三つ時ではあるので幽霊の可能性もあるが先程はっきり聞こえた機械で出された声色ではない言葉が、その可能性を完全に否定する。

 

ジャリッ

そして、今ハッキリと砂を踏みしめる音が静寂の公園に響いた。

 

 

 

 

 

つまり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今後ろにいるのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『っ?!避けてくださいトウ―――

にんげドガァッ!!

 

 

 

 

 

目の前の視界が黒で塗り潰された。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所はどこかのビル、その中の一室で2人の大人の戦いが繰り広げられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――あの子はまだ私の生徒だ」

「青春を、生活を、営む権利がある。」

「その大人になる過程で生じた責任は、すべて先生である私の責任だ」

 

先生の決意は話を進めるごとに確固たるものへと変わっていく。

 

彼はその目で生徒を信じ、教え、導いた。

 

 

 

「そうですか…クックック……」

 

黒服は座ったままでもわかるぐらい肩を揺らし、愉快に佇む。

そして両手を合わせ顎に置く。

 

彼は結果を掴むために全てを使い、騙し、追い続けた。

 

 

 

 

「…何がおかしい」

 

 

「いえ…すみません、先生と生徒…それに責任…この概念は少々厄介ですね…」

「いいでしょう、先生、交渉は決裂です」

そう言うと黒服は席を立ち、ネクタイを直しながら先生を見る。

 

 

「…こっちは最初から交渉する気はない」

「私はホシノを取り返しに来ただけだ」

先生も席を立ち、黒服と目線を合わせる

 

 

「ホシノさんでしたら今はアビドス砂漠にあるカイザーPMCの基地に拘束されています」

 

 

「…どうしてホシノの居場所を?」

 

 

「交渉は決裂、と言ったはずです先生、ホシノさんをどうするかは先生であるあなたに任せます」

 

黒服は両手を広げ、先生に判断を委ねる

 

 

「あの子はお前の物じゃない」

 

先生が強く睨見つける

 

 

「…そうでしたね、これは失礼を」

 

 

「………」

“立ち去ろうとする”

 

 

 

 

 

 

 

「最後に先生、彼(・)の様子はどうでしょうか?」

 

 

「…何故今その事を?」

 

「気になっただけです、彼が、今、どんな風に過ごしているのか」

 

「…お前に教える気は無い」

 

 

「そうでしょうね…では、先生、ゲマトリアはいつでもあなたを見ていますよ…」

 

 

“部屋から出る”

 

 

 


 

 

 

 

 

場所:???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“目を開ける”




てな訳でトウヤの人格は一旦お休みです
次回は久々にヒズミが出てきます
アケルくんいつ出そうかな…
先生と出会ってないターンがいつまで続くかわからない今日この頃、アンケート参加人数とお気に入り登録が増えててそんなことどうでもよくなった
ありがとうございます!!!!
ついでに感想と評価も下さい!!!!(乞食)


設定紹介
もう簡略化されちゃったよこのコーナー

〜人格が変わる条件〜

実は条件なんてものは特に無くてですね…
今んとこは
任意or死によるショックor無理矢理
って感じです
いつか大人の都合で増えるかもしれない…

ぶっちゃけ文字数どれくらいがいい?(1章終了まで)

  • 2000ぐらい
  • 3000ぐらい
  • 4000ぐらい
  • 5000ぐらい
  • 多ければ多いほどいい
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