トランス・デバイス TSメカ娘戦闘団の異世界冒険開拓記   作:えぴっくにごつ

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Task7:「デバイス機甲乙女 TS中身男性だけど」

 昼食後に少しの休憩を取った後。

 緊急出動の関係からやや時間が押してしまったが、仙導は午後の予定・仕事へと入った。

 

 場所は、主力戦闘部隊であるの機動群の内の機甲隊が用いる、戦車や装甲車輛の整備用ハンガー。

 今にあってそこで行われているのは、新たに回されて来て到着した車輛装備の動作確認。

 その内には関わる機甲隊や整備隊の隊員職員の姿がいくらかあり。そして仙導の姿もあった。

 本日午後にあっては機甲隊との各種調整の予定が入っており。それに兼ねる形で今は仙導も動作確認の場に立ち会っていた。

 

 そのハンガー空間の真ん中には、陸上自衛隊から回されて来た戦車――10式戦車の二両が。

 それ等を扱う隊員等の、性転換を伴う「着装」を得て。その姿形を言ってしまえば「メカ娘」へと大きく変貌させた光景があった。

 

 そしてその二両、二名の「10式戦車メカ娘」は。

 同一の10式戦車をベースのしたにも関わらず、しかしその変貌した姿は大きく異なっていた。

 

「こっちは動作異常ナーシ」

 

 先にそんな報告の声を上げたのは、その10式戦車メカ娘の内の片方。

 

 来栖(くるす)という、戦車中隊所属の隊員。

 その外見年齢は16~7歳程だが、やはり性転換者であり正体は二十代前半の男性陸上自衛官。

 

 悪戯っぽくも凛々しく気の強そうな顔立ちを、短くも少しボリューミーなポニーテールに結い上げた赤髪で飾り。

 そのボディはスレンダーながらも、乳房に尻肉太腿は適度に豊かで健康的なもの。

 そんな姿体には、オリーブドラブ色の競泳水着のようなインナースーツを纏い。その上からはプロテクタやパーツ、装備類が付随している。

 

 そしてその彼女が「着装」するのは、10式戦車が変じたデバイス。

 それは元の大きな戦車の姿から、SF映画等に出て来そうな一種のパワードスーツのような形態へと変貌していた。

 

 腕から肩にかけてはロボットのそれのようなアーム装備を装着し。脚には格納展開式のキャタピラが付いた脚装備を履き。背にはバックパックの形で背負う装備機器が見え。

 そしてしかし片腕に装着して下げる120mm滑腔砲が、そんな変貌を得てなお「戦車」のイメージを保っていた。

 

「うん、こっちも異常は見られないわね」

 

 その次に、その来栖の反対横から別の知らせる声が上がる。

 

 加湖(かこ)という、戦車中隊所属の隊員。

 年齢19歳の若手隊員で、元よりの女性。

 

 凛としながらも少し堅物そうなその顔立ちは、美麗なロングの黒髪で飾られ。

 そのボディは適度に豊満で、健康的な発育を見せるもの。

 その体には同じくオリーブドラブ色の競泳水着のようなインナースーツを纏い。その上からはプロテクタにパーツに装備類が付随。

 

 そしてその彼女が「着装」するのは、来栖と同じ10式戦車が変じたデバイスなのだが。

 その変貌した姿は、大きく異なっていた。

 

 その姿は表現するなら、何かやはりSF映画に出て来そうな、多脚式のロボットを思わせるもの。

 大きさに構造は、変貌を伴いながらも「戦車」の印象を来栖の側よりも顕著に保ち。砲塔なども形を変えてはいるが健在。

 

 そして加湖自身はその「車体、機体」全体の前方側、そこにある一種の操縦席のような箇所に収まりデバイスと「接続」していた。

 

 

 そんな、同じくの10式戦車を元とするにも関わらず、かなり違いの有る形態となった双方。

 その運用形態もまた、双方で大きく異なったものとなっており。

 

 来栖の成った前者は、従来の戦車から一変して一名の「パイロット」のみでの運用を可能とするものとなっていたが。

 

 対して加湖の成った後者は、あくまで元よりの三名での運用体系を保ち。

主としては「着装者」が扱い動かすが。

 これまでの砲手は「コ・パイ兼火器管制員」として。そして車長は引き続き指揮連携を担う立場として。

 「同乗」する形となっていた。

 

 今も後者である加湖のデバイス――車体、機体には。

 形態・配置は変わったが、引き続き存在する車長用キューポラに砲手席に、その要員である隊員が収まり各種チェックを行う姿が見える。

 ちなみにその車長と砲手も護身用に持つ銃火器が「着装」として影響し。美女や美少女へと性転換し、ピッチリスーツやインナースーツを纏う姿であった。

 

 なぜ、同じ型の戦車を元としているのに、変貌後の形にここまでの差がでるのかは。

 どうにも着装者が思い浮かべる着装装備、この場合は戦車へのイメージが影響しているらしかった。

 

 これは「着装」の元よりの特質らしく。

 例えば同じ形に作られた「剣」を二人の人間が「着装」した場合なども。

 両者の剣に対するイメージの違いで、程度の差はあるが「着装」後の姿に違いが出るとのことであった。

 

 

「了解――今回に回されてきた分で、曲がりなりにも戦車中隊が形になりましたな」

 

 そんな、形の大きく異なる「着装」姿となった両名からの、それぞれの問題なしの報告を聞き。

 それに返したのはハンガーの一ヵ所に立つ一人の女性。

 その女性は併せて、その場の隣に立ち会っていた仙導に向けてそんな言葉を紡ぐ。

 

 その女性は、外見年齢20歳半ば程の美女。

 

 武人気質が垣間見える凛々しい顔立ちは、ポニ―テールに結った美麗な長い黒髪で飾られ。

 160cm後半の女性としては高めの身長のその身体には、豊満ながらも抜群のプロポーションを形作っている。

 服装は彼女に在っては陸自の迷彩服姿。

 

 その美女は、戦車中隊も含まれる機甲隊の隊長。

 

 そしてお約束というか、その正体は男性自衛官でありその実年齢は40代。

 そして元の姿は今の武人美女な姿とはかけ離れた、まるでゴリラのように武骨なおじさんなのであった。

 

 そんな変貌っぷりから。隊員に職員からは密かに「美女と野獣」ならぬ「野獣が美女」などと言われているのは零れ話。

 

「これで、事態発生の際にも存分にぶつかれます」

 

 名は一条(いちじょう)、階級は一等陸尉である。そんな中身ゴリラ男性な武人美女は。

 先の言葉に続けて、少し息巻いた色でそんな言葉を紡ぐ。

 

 この異世界への冒険に、特に心を弾ませているらしい一条は。

 戦車中隊の体制が整い、いよいよ異世界に臨むことに期待し張り切っている様子であった。

 

「あぁ、おそらく機甲隊には矢面に立ってもらうことが増えると思う。荒事に厄介事は無いに越したことはないが、頼りにしているぞ」

「任せてくださいっ!」

 

 そんな一条に、仙導はこの先に予測される状況を言葉にし、併せて頼る言葉を向け。

 一条はそれに、その美麗な顔にしかしニカっとした似合わぬ笑みを作り。

その胸元をドンと叩こうとしたが。

 

「ふぉ……っ!?」

 

 しかし元の男性の際の胸板に代わり、そこに実っていた豊満な乳房に阻害されてそれは失敗。

 一条はその思わぬ触感から、その美麗な顔に驚き恥じらう色を作り、面白くも艶やかに可愛らしく戸惑う様子を見せた。

 

「ぬぁ……ぶ、不格好を見せました……!」

「はは、慣れないようだな」

 

 面白いまでに恥じらい戸惑いつつ、詫びる言葉を寄越した一条に。その気持ちを察し、フォローの言葉を入れてやる仙導。

 

 

 ――けたたましい警報が。

 

 ハンガー内に、いや基地中に上がり響き渡ったのはその直後であった。




キャラビジュにキャラ設定(TS前後のビジュギャップとか)を細かく描写したがる癖があるんだけど、ちょっとそれで引っ張り過ぎちゃった……
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