サンコーチョは気に入ったので作り方を聞いてメモしておいた。
要はごった煮スープらしいが使う肉は鳥がおすすめで牛や豚を使うこともある。今日は色んな国の人が来るから3種類の肉を使ったそうだ。
「食べたくなったらいつでもうちに来な」
「ありがとう、本気にするよ。母さんに食べさせたいし」
自分よりも大柄なダネルのお母さんはとても良くしてくれた。
母さんたちに食べさせたい。日本にも同じ材料はあるかな。
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ドミニカ内での野球の最後、9試合して先に5勝したチームの勝利となる。
ケント・タイガ出すのはずるいとかの意見も来てるけどそれはそれ、これはこれ。
自分としても助っ人選手との対戦は最高なんだから出してほしい。
「ストラィーク!!」
ドミニカの選手もすごく強いけど助っ人選手は気合が違う。
なにせ助っ人選手は弱ければすぐに放出される。それに外国からここに来て成績を残せば今後の契約金が違う。となれば皆本気で、真剣で……殺気立ってるぐらいの集中力で対戦する。
異国の地で、自分も相手のバッターもこの国とは本来縁のない外国人選手だ。
それでも野球を通じて本気で対戦している。
口元が緩んでしまう。――――明確に、最高に楽しい。
SFFを選択。ストンと落ちるもバットがかする。
前に走ってボテボテの転がるボールをとって1塁に投げる。
「アウトッ!」
自分の本気に対応されて悔しさが少しは残るものの、気分は悪くない。
もっと投げさせてほしいけど交代となった。ルールがある以上その範囲で戦うしかない。
正直参加できるならどこの国でも、どこのチームでも良かった。でも、やっぱり仲が良くなったなら、その土地の人と触れ合ったなら……このチームを勝利に導きたい。
相手チームも本気だ。キューバとアメリカからの助っ人選手が強いし、元々ドミニカ内でも1位2位を争うチームで土台が向こうのほうが上手だ。
それでも勝ちたい。一点もやりたくはない。
残念ながらホームランを打たれることもあったが、それでも自分の思う最高のピッチングとバッティングを繰り返した。
まぁバッティングは打てないコースに投げてくるし歩くことも増えてしまったのだが……シーズン序盤にホームランを打ちすぎたかもしれない。
ピッチングの後はバッターとしてセンターを守る。ナイツと同じで投げない時は打てば良いのだ。
ピッチャーに投球制限がかかっているのに野手として運用するのはありなのかと世間では言われているが、現状のルールではありなので問題ない。
しかし状況が悪い。
ワンアウトで3塁に走者がいる。犠牲フライでも一点になりかねない。
嫌な予感はあたり……打球は大きく、ライトに飛んだ。
「ロドリー!!」
走る。捕球体勢だったロドリゲスだったが、自分の存在に気がついたようで譲ってもらえた。
ロドリゲスも肩は強いがそれなりだ。ピッチャーの自分とはスピードが違う。
捕球と同時に、全身の力を込めてキャッチャーのもとに投げた。
「セーフッ!!」
際どい勝負だったように見えるがこちらからは上手く見えないがセーフか。
外野のここからではホームベースがどうなったかわからない。しかし監督が出てきてビデオ判定となった。
ロドリゲスとグローブをあわせて守備位置に戻る。
自分の守備範囲を超えていたし、出しゃばりすぎたか?……大型スクリーンに映し出されて、リプレイ映像が出されて――――大きな歓声と小さなブーイングが上がった。
拡大される動画ではダネルのタッチが僅かに早い。
主審が大きくアウトの動作をした。得点が取り下げられ、アウトになった。
「よっし!」
相手からすれば得点だと思ったのにアウトだもんね。ブーイングもわかる。
ピッチャーがこちらを向いて胸を二回叩いてからウインクし、帽子をほんのりあげてきた。
感謝のサインだけどちょっと過剰じゃないかな?
たくさんのコメントや評価ありがとうございます(*´ω`*)
僕の間違ってる部分のご指摘も助かってます。作家は過去の自分にボコボコにされるもの
過去の僕何やってんだ!(╯°□°)╯︵ (ヽ´ω`)ゴメンヤデ