なんかチームが俺抜きでなにか裏でやってる。
コソコソこっち見て話してこっちから話に行くと黙る。気を使っているような腫れ物を扱うような一条みたいでなんかうぜぇ。いや、一条はぶつかりに来てたしあっちの方が悪いか?
2月のカリビアンシリーズが、あの明るいダネルが既に懐かしい。
とはいえ3月の3周目にはメジャーリーグの開始だ。
ロイヤルナイツの初戦には出ずにジャックスで試合に出る。
「オコサマー」
「オコサマー」
「クソガキー」
「タイガー」
「オコサマー」
試合に出るとブーイングと歓声が上がった。
今日出ることは白おじがインタビューで「日本人は義理堅い。彼は挨拶のためにもマイナーで投げたいそうだ。そこで結果を出せればナイツに来るそうだ。実力はウィンターリーグで証明したはずなのにね」なんてコメントしていた。
一応白おじには「自分に実力がなかったらマイナーリーグで投げる。決めるのはそっち」と伝えるとジョークと受けとったのか笑っていた。
それは信用されているからこその反応で、気恥ずかしかったものの期待に応えるべく投げた。
「打てるかそんな球!!?」
「クソが!当てる気か!」
「マイナーで投げんな!!!」
打つ気満々のバッター達、3回も対戦すれば本気で悔しがっていた。
大きな声出してきてもおちょくりボールの数は減らんよー。はっはっは。
結果9回無失点、2ホームラン。途中相手が打てずにキレてバットを地面に叩きつけて一本折っていたのが印象的だった。そんなに子供に負けるのが嫌だったのか。
塁に2人も出してしまったが、ほぼ完璧な試合だろう。打たれたあたり油断ならないが……やっぱりアメリカは層が厚いな。
「勝利インタビューを!マダックスを達成したご感想を!」
「待って、まず先に言わせて……」
「はい」
聞きたいことがあるんだろうけど先に言いたいことがある。
マイクを受けとって、一呼吸。
「英語ぐらい話せるっての、誰がお子様じゃボケ!子供扱いするなら俺を子供扱いできるだけの選手連れてこいよ!!煽ってるつも「こらもう喋んなクソガキ!?」はーなーせー!!まだ煽ってきた奴らには言いたいことがあんもあー!!」
前世でメジャー来てたし、英語ぐらいわかる。
試合中ずっーーーーと舐めたふうに「オコサマー」と言われてたからな。しかも打つ瞬間投げる瞬間にわざと声を出すようなカスもいた。
インタビュー途中なのに近くのチームメイトに口をふさがれて裏に連れて行かれてしまった。
「礼儀のためにマイナーで投げたのに何やってんだ!?」
「それはそれ、これはこれ」
抵抗しても良かったけど暴力はちょっとなぁ――――そしてみっちり怒られた。
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新聞では「マダックス」と「生意気な態度」について報じられていた。
マダックスは無失点かつ99球以内に試合を終わらせることであり、実績の一種だ。
前世だと当たり前だったから考えてもいなかったけどボーナスに設定しておくべきだった……。すっかり忘れてた。
まぁ、ちゃんと実績は残した。白おじも行けると言ってくれた。
次は――――……メジャーリーグだ。
見えぬコメントがある……気になる。
たまに全部見直して更新してるけどその時Goodが集まってるコメントが目に入ってちょっと面白い。