TASでカンストした次の人生。   作:mono-zo

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6話 保護者随伴で契約。

契約について熾烈な条件交渉がされたがなんとかユニフォームを着ることが出来た。

 

 

契約金は安いが、その分勝利や成功ごとのボーナス事項は多めにした。

 

奪三振回数や勝利回数、防御率も対象だ。ピッチャーとしての能力しか見せてないし、打者としての能力を甘く見たのかホームラン数や打率盗塁数によるボーナスも設定した。

 

とにかく契約金は能力にしては安いけど、母さんの治療費は手に入った。

 

衣食住に野球の道具なんかは球団持ちである。

 

ただでさえ貧乏なのだ。ここは抑える必要があった。

 

 

「あんた何やってんのよ」

 

「景子ねーさん、今日はありがとうね」

 

「『ありがとうね』じゃ……ねーのよぉぉ??!」

 

 

ただ、契約には保護者の立ち会いが必要だった。

 

景子ねーさんは従姉妹だ。

 

なんでも伯母さんとその娘である景子ねーさんは仲が悪く、喧嘩しては景子ねーさんの面倒を母さんがしていたそうだ。

 

伯母さんと母さんの仲も悪いし、母さんが入院したため、自分の保護者に景子ねーさんが名乗り出てくれた。

 

まだ社会人2年目の景子ねーさんには申し訳ないけど時間を作ってもらって……球団の偉い人と食事を食べたり契約に付き合ってもらった。

 

 

「高校はどうすんのよ」

 

「行かない。母さんにもちゃんとしたことなら良いって許可はもらったし」

 

「ちゃんと……プロ野球は立派だけどさ、なんか違う。こう、なんか違うって!!」

 

「立派だなんて……へへっ」

 

「褒めてないわ!大体、野球できるの?そもそも兵庫の監督さんがなんで山口まで来るのよ」

 

「それはこう、頑張った」

 

「説明なさい!!」

 

 

アイアンクローを喰らいつつ説明した。

 

食べさせてもらったステーキが美味しかったから良いじゃんと思う。

 

あと鹿児島のイベントにまで行かなくてもよくなった。兵庫までも遠かったけど鹿児島も遠い。

 

 

「とにかくこれで母さんの治療費は確保できた」

 

「なんて説明すればいいのよ……。大学まで健人を行かせるって約束したばっかりなのに」

 

「まぁまぁ、あ、母さんにはそのうち自分から話すから心配しないでね」

 

「まぁ、それなら」

 

「じゃあキャンプ行ってくる。母さんのことはよろしくね」

 

「わかったわ。私もお世話になったし、早く治ればいいのにね」

 

「ね」

 

 

契約と保護者はどうにか出来たし、後は……野球をするだけだ。

 

ほんとはボールを触るのも嫌だ。

 

でも、自分の嫌と言う感情を抑えさえすれば、母さんの治療費は稼げる。

 

 

 

⚾⚾⚾⚾⚾⚾⚾⚾

 

 

 

開幕戦、嘲るような様子の相手のチームだったけど、捻り潰してやった。

 

まだ前世ほどは投げられないけど、それでもなぜか人並み以上には投げられる。仕事はした。

 




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