申し訳ないです。
理由としてはリべレ2やってたせいもあります。
ジェイクはビルの中に入るとエレベータに乗り込み、それに付き従うように秘書の女性もエレベーターに乗り込んだ。
エレベーターの扉が閉まりゆっくりと下降し始めるとジェイクは秘書の女性、シェリー・バーキンの方を向いた。
「いない間に変わったことは?」
「いいえ、特には」
「そうか・・・」
「・・・ああ、そう言えば」
「なんだ?」
「大した用事ではないそうですが科学部主任が戻ったら研究所の方に来てほしいそうです」
「ウィリアム博士が?」
「はい。急ぎではないそうなので」
(ふーん・・・)
そうこうしているうちにエレベーターが社長室のある階についた。
「・・・・と言った感じで今のところさしたる問題はないそうです」
「そうか・・・」ペラ
報告を聞きながら一通り書類に目を通す。
「・・・・報告は以上で全てです」
「・・・了解・・・これでよしっと」
目を通した書類にサインをしてそれをまとめて差し出した。
「1、2、・・・はい全部確認しました。お疲れ様です」
「ふう、やっと終わりか」
そう言いつつジェイクは椅子に座ったまま体を伸ばした。
「だいぶお疲れのようですね」
「当たり前だろ、何が悲しくてあのクソ親父の仕事全部肩代りしなきゃならないんだよ」
「またそんなこと・・・。とってもいいお父様じゃないですか」
「仕事を全部俺に押し付けて母さん引っ張りまわして遊びまわってるような親がいい父親か?」
「呼んだらすぐに戻ってきてくれるじゃないですか。それに今回の旅が終わったらジェイ・・・ゴホン!失礼しました」
「別に誰もいないんだ、普段道理で構わないよ」
「・・・なら、今回の旅を最後に会長職に復帰してジェイクに6か月の休暇とボーナス出すそうじゃない」
「騙されるな、本当ならしなくてもいいはずの会社の業務をやらされた上で今までその分の給料が出てなかったんだからな。今回のはそれをまとめて出すのと若干色が付くだけだぞ」
「・・・それは・・・」
「しかも睡眠と休憩は移動中のみの労働を一月」
「・・・」
「しかも時々移動中にテレビ会議とかやりだしやがって・・・・」
「・・・ごめんなさい」
シェリーが目をそらしながら謝ったことでジェイクは正気に戻った。
「・・・と、悪い。別にシェリーが悪いわけじゃないんだ。愚痴って悪かったな」
「いえ、いいんです。というよりむしろよく耐えましたね」
「まあな・・・でもホントこれでようやく解放されるわけだし、それにいろいろと追加でもらったからな」
「追加で?何をです?」
「まあ大した物じゃ無いよ、それじゃあ俺はバーキン博士のところ行ってくるわ」
「はい。私は書類を運んでおきます」
「たのむ」
そう言いジェイクは社長室を後にした。
??階 研究棟
俺はバーキン博士の研究室に入ろうとしたところで手を止めた。
(?誰かと話してるのか?)
声が小さくて聞き取れないが誰かと会話してるようだった。
とりあえず俺は扉をノックした。
『・・・と、誰だい?』
「俺です、バーキン博士」
『ああ、ジェイク君か。すまないが少し待ってくれ』
『・・・そうか、一応は安定しているんだね?それはよかった。
念のためにそちらに追加の抑制剤を送るよ・・・ああその時に新しい血液のサンプルを・・・・』
しばらくすると話し声がやみ中から白衣をまとった金髪の男性が出てきた。
ウイリアム・バーキン博士、アンブレラの薬物およびウイルス開発局統括チーフだ。
「やあ、待たせたねジェイク君」
「いえ、お久しぶりですバーキン博士、誰かとお話し中だったんですか?」
「まあね、私の患者の奥さんとね」
「・・・ああ、なるほど」
(あの人か・・・)
「シェリーから聞きました。なんかお話があるそうで」
「・・・」
「博士?」
「・・・ああうん、まあ立ち話もなんだから入りたまえ」
にこやかにバーキン博士は言った。
・・・・ただし眼だけは笑っていなかった。
俺はただうなずくことしかできなかった。
その後一時間ほどシェリーとの詳しいプライベートの関係を問いただされた。
おもに進展具合や交際したのかについて。
何も進展してないよ、ええ、 まだ。
それを伝えると今度は何をやっているんだとか、私の若いころはもっとぐいぐい行ったとか、俺の父親が若いころどんだけ遊びまくってたとかなど聞いてもいないのに話してくれた。
前半はともかく最後の部分は今後の役に立ちそうなので脳内にしっかりとメモしておいた。
「それでお話というのはそれですか?」
いい加減バーキン博士の親バカぶりにうんざりしてきた俺は、そう聞いた。
「ん?・・・あー・・・いやー・・・違うけど・・・」
(違うんかい!)
俺が顔をひくつかせているとバーキン博士はやっと落ち着いて正気に戻ったのか一つ咳払いをするとこちらを見た。
「正確に言うと話ではなく頼みたいことがあったんだ」
「頼み、ですか」
「ああ、君は今日からしばらく休暇だそうだね」
「ええ」
「休暇の先は東京エリアだとか」
「そうですが?」
そう言うとバーキン博士は立ち上がり部屋の壁に備え付けられている金庫に向かった。
そしてそれを開けると中から2つのケースを取り出しテーブルの上に置いた。
アンブレラのマークの入ったそれはアタッシュケースほどの大きさだった。
「これは?」
そう尋ねるとバーキン博士は二つのケースを開けた。
片方には銃と弾頭が特殊な色をした弾薬が、もう片方にはバイオでおなじみの注射器と赤と紫の色をしたアンプルだ。
アンプルの方はなんだかわかる、問題は銃と弾薬の方だ。
銃の方は多少カスタムされてはいるが普通の銃のようだ。しかし弾薬は・・・・
俺が弾薬の一つを手に取り弾頭をしばらく見つめ、それからバーキン博士の方を向いた。
「博士、この弾薬は?」
バーキン博士はその質問を待っていたと言わんばかりに笑った。
「それは対GRウイルス(GR=ガストレア)用特殊弾、GRD(ガストレアデストロイヤー)の試作品だよ」
「!完成したんですか?!」
「いいや、言ったろ、試作品だって。実際に試したのもステージⅠまでだし」
そう言ってバーキン博士は一転して苛立ったように腕を組んだ。
「ホントならこんな未完成品を出したくはないんだけど政府の奴らがうるさいのなんのって・・・」
そうブツブツ呟きながら文句を垂れた。
(相変わらずこういうところは子供っぽいよな・・・)
「てことは頼みというのはこれを?」
「うん、アンプルをあの人に、銃と弾薬を政府関係者に届けてほしいんだ」
(やっぱりか・・・、まあその程度ならいいけど・・・)
俺は一つ息を吐くと念のために聞いてみた。
「ちなみに聞きますけどなんでU.S.Sチームに移送させないんです?」
「だってさ、移送頼もうと思ったらアルバートの奴『だったらうちの息子にでも運ばせとけ』って」
「あんの・・・クソ親父」
「それに何より君に運んでもらった方が安心できるからね、アルバートもそう言ってたし」
「・・・そうっすか」
「それでどうかな?」
バーキン博士のその質問に俺は、
「・・・引き受けますよ」
そう言った。
部屋を後にした俺はスーツケースを二つわきに抱え廊下を歩いていた。
そしてエレベータの前に立つとエレベーターホールに備え付けられた電光掲示板に目をやると今日の日付が出ていた。
2031年 ×月○日と。
ちなみに言っておくとバーキン一家全員生きてます。
このウイリアムさんが違う意味で「シェーリー!!」と叫びだしそうな予感が・・・。
(式場あたりで泣きながら)