下種ドーパントのヒーローアカデミア   作:しゃしゃしゃ

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いつの間にか評価バーに色がついていました。超嬉しい。


対人戦闘訓練(前編)

昨日の個性把握テストから一夜明け、2日目にして雄英での本格的な学園生活。

 

 

 午前中は必修科目の座学。英語の授業では、あの入学試験でも表に出ていたプレゼントマイク先生がテンション高く教壇に立っている。

 

 

「おらエヴィヴァディヘンズアップ! 盛り上がれー!! 」

 

 

 ノリノリで教壇を叩くマイク先生に対し、教室の空気は静かだった。ヒーロー科とはいえ、ごく普通の英文法問題だ。

 

 

 雄英に入学できるレベルのみんなならなんてことはない。

 

 

 僕も当然余裕。授業を聞きながら別のことを考えられるくらい余裕だね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕が思い返すのは昨日のこと。

 

 

 テストが終わって透ちゃんと話して連絡先を交換してその後、僕はどうしたか?

 

 

 家に帰る? いやいやいや。

 

 

 

 

 

 そのまま、ちょっと遠出して、女の子を攫っちゃいました!

 

 

 

 

 

 いつものことだね。

 

 雄英生ではないけれど、入学式終わりでちょっと早々帰宅途中っぽいピカピカのJKを何人か、「裏町」にご招待♪

 

 

 

 

 当然のように喚き散らす反抗的な娘には、宝石化の地獄をプレゼント。

 

 

 

 宝石になった状態で、身動きが取れないまま意識だけが残り続ける地獄の体験。

 

 

 でも待って!それだと時間がかかりすぎるよね?

 

 僕は今あの生意気な娘を屈服させてヤりたいんだよ!

 

 

 

 

 そんな僕のもやもやを解消してくれるのはこのメモリ!

 

 

 

 

 取り出すのはオールドメモリ。これはただ単純に人の肉体や精神を老化させるだけが能力じゃなかった。このメモリには次の段階があった。

 

 

 

 レベル2、とでもいうべき能力。それはオールドドーパントの精神干渉波を肉体だけでなく意識にまで浸透させることで発動する悪魔の能力……。

 

 

 

 『老化する分の時間間隔を実際に意識させる能力』だった。

 

 

 

 これを受けた対象は、例を挙げると『超人薬を投与されたザエルアポロ』と同じような感覚になる。時間感覚の延長。

 

 

 

 50年分、老けさせられたら、その分の時間――50年を動けない体のまま意識だけが体感する。

 

 

 

 これがまだ単純に肉体で受けたなら五感は正常だから、まだましかもしれないけど、宝石化され、何も見えない聞こえない状態で受ければどうなるか……。

 

 

 

 

 それは、その拷問ともいえる地獄を経て精神がぶっ壊れた女の子を見ればわかるよね♪

 

 

 

 これをやると、攫ってきた女の子たちが早々屈服してくれるから助かるんだよねー。

 

 一番反抗的な子が次の瞬間には宝石に変えられて、かと思ったらババアになって発狂するんだからさ。

 

 

 そうなればもうあとは楽。脱げといえば脱いでくれるし、股を開けといえば股を開いてくれる。ヤり放題♪

 

 

 

 とはいえ、まだまだ反抗的だったり、泣いちゃったりする子はいるけど、そういう子のケアとかはここにきて日が長い先輩たちが勝手にやってくれるし。本当に大助かり!

 

 

 

 そんなわけで昨日僕は、拉致った子たちで楽しみつつ、「裏町」から戻っても、うちの愛しの妹ちゃんとイチャイチャしたりしてたわけ。

 

 

 

 おかげで若干寝不足です。あひるちゃんったら、なかなか寝かせてくれないんだもん。

 

 

 

 

 

 

 そんな風に上の空でありつつも午前の座学がすべて終わり、お昼ご飯。

 

 

 

 大食堂でお手頃価格な極上飯をいただく。

 

 

 学食とは思えない美味な品々。

 

 

 お腹を満たして、お昼休みを過ごしたら、午後はお待ちかねの「ヒーロー基礎額」!

 

 

 

 

 

 

「私が~!! 普通にドアから来た!!!」

 

 

「「「「うわああああああああっっっ!!!???」」」」

 

 

 

 教室中に歓声が巻き起こった。

 

 

 ドアの縁を掴み、画期的な前のめりフォームで飛び込んできたのは──平和の象徴、オールマイト!

 

 

 その圧倒的な筋肉量、輝く金髪、そして銀幕から飛び出してきたかのような存在感に、クラス全員が総立ちになる。

 

 

 

「オールマイトだ……!」

 

「すげえええ! 本当に教えてくれるんだ!」

 

「画風が違いすぎる!!」

 

 

 

 HAHAHA! と笑いながら相変わらずの画風の違う笑顔でやってきたのはオールマイト!

 

 

 

「ヒーロー基礎学! ヒーローとしての素地を作るため、様々な訓練を行う科目だ! 単位数も最多!」

 

 

 オールマイトはぐぐぐっと体をひねると、豪快な笑顔で宣言する。

 

 

「早速だが、今日はコレ! 戦闘訓練!! 」

 

 

 戦闘訓練という宣言にクラスのざわめきが加速する。

 

 

「「戦闘……訓練……!?」」

 

 

 爆豪くんの口元が不敵に歪み、緑谷くんがごくりと唾を飲み込む。

 

 

「そしてその訓練に伴い……これがある!!」

 

 

 オールマイトがリモコンのボタンを押すと、教室の壁から番号の振られた大量のラックがゴゴゴゴと迫り出してきた。

 

 

「入学前に君たちに提出してもらった『個性届』および要望に沿ってあつらえた──『戦闘服(コスチューム)』!!」

 

 

「「「「うおおおおおおおおっっっ!!!」」」」

 

 

 教室のテンションは最高潮に達した。

 

 

「着替えたら順次、グラウンドβへ集まるんだ!」

 

 

「「「はいっ!!!」」」

 

 

 

 

 男子更衣室。

 

 自分の番号が振られたケースを持ってきた皆が一斉に着替えを始める。

 

 

「うわあ……要望通りちゃんとしてる……! 」」

 

「俺が気付いてなかった部分もなんかかっこいい感じにしてくれてる?! 」

 

 

 切島くんや上鳴くんたちが、各自のヒーローコスチュームを広げて目を輝かせている。

 

 

 

 僕も指定された自分のケースを開けた。

 

 中に収められているのは──重厚な造りで高級感を演出した、白一色の制服のような装い。靴もズボンもジャケットも手袋も、全身白で統一されたデザイン。

 

 

 

 

(おー、良きかな良きかな。それっぽくなってるじゃん! )

 

 

 

 僕のコスチュームのベースは、『財団X』のあの衣装を元にしている。

 

 どうせ僕は戦闘時、ガイアメモリを使って変身するため、ゴツゴツした防具や重厚なプロテクターなんて一切必要ない。目を引くデザインにしても結局ドーパント態のインパクトを抜くことはできないから、趣味に全振りしました。

 

 

 白のジャケットに袖を通し、フロントのボタンを留める。

 

 最後に、両手に白手袋をゆっくりと嵌め込み、指先まで引き伸ばした。

 

 

 

 いいよね、これ。かっこいい! かっこよくない?

 

 なんかどこぞの生徒会長とか風紀委員長っぽくない?

 

 腕章とか付けたいレベルで似合ってない?

 

 てか顔がいいから大体なんでも似合うのよね僕!

 

 

 

 

 

 

 

 身支度を終えたみんなに混じって僕もグラウンドに向かう。

 

 

 

グラウンドβ──市街地演習場。

 

 

 

 まぶしい太陽の光とともに、各自の『個性』とこだわりが詰め込まれたヒーローコスチュームに身を包んだ1-Aの面々が集結していた。

 

 

「格好から入るってのも大事だぜ、少年少女!」

 

 

オールマイトが腕を組んで生徒たちを出迎える。

 

「自覚するのだ! 今日から自分は……『ヒーロー』なのだと!!

 

 さあ!! 始めようか有精卵共!! 」

 

 

 

 

 

そこに広がっていたのは、まさに壮観な光景だった。

 

 爆豪くんは両腕に巨大なガントレットを装着した爆発的なデザイン。

 

 飯田くんは全身を覆うフルアーマー型のロボっぽいスーツ。

 

 お茶子ちゃんはピンクと黒を基調とした、少しぴちぴちとした可憐なスーツ。

 

 八百万ちゃんは個性を発動しやすいよう、胸元が大きく開いた大胆で気品あるコスチューム。

 

 

 先んじて到着した者から互いにコスチュームを見合い、「似合ってるじゃん!」と声を掛け合っている。

 

 

 

 っていうか、女子のコスチュームやっっっっば!!

 

 

 お茶子ちゃんは体のライン出まくりのピッチピチスーツでエロいし!

 

 梅雨ちゃんもお茶子ちゃん同様! 意外とあるとのお胸が堂々主張!

 

 三奈ちゃんは、胸元エッチ! エロい色の肌がもろ見えじゃないですか!

 

 百ちゃんは……ドスケベすぎだろ! こんなヒーローが助けに来てくれたら一般人がヴィラン化するわ! 前かがみになって硬直しちゃうだろ!

 

 響香ちゃんは……うん、健康的だね。別にエロくないとは言ってないけど、ほら、他のみんながエロ過ぎるからさ……相対的に健康的としか言えないというか……でも普通にエッチだね。若い子が着飾ってるだけでエッチだから。女子人の中で一番格好いいコスチュームだと思うよ。

 

 

 

「あ! 静一くん! 」

 

 

 はい。声をかけてきたのは透ちゃんですね。

 

 

「や、透ちゃん」

 

 

「静一くんのコスチュームそんな感じなんだ~! なんかカッコいいね! 静一君顔がいいから何でも合いそうな気はしてたけど、全身真っ白で王子様みたい! 」

 

 

「褒めてくれてありがとう。透ちゃんは……手袋とブーツだけ? 」

 

 

「あはは、私は個性の関係で、これくらいの方がいいかなーって! 」

 

 

「いいね、潔い! 」

 

 

 

 はい。

 

 ……ありがとうございます!!!!

 

 

 

 全裸美少女(手袋とブーツ装着)とはレベルが高ーなオイ。

 

 

 全裸に靴下が性癖のブレイドさんじゃないけれど、これは目覚めてしまう。

 

 なんていうか、画すべき場所をあえて隠さず、逆に露出していい場所を隠しているのが、フェチいよね。逆に。

 

 

 

 

 そういうわけで、見えてます。

 

 

 僕、この全裸を視界に入れたまま授業受けなきゃいけないの?! 新手の拷問か?

 

 

 今にも暴れだしそうな息子を鋼の自制心で抑える。

 

 

 生地が厚いとはいえ、そうなったらヤバいぞ! ただでさえ、僕のものはデカいんだから……!

 

 

 

 落ち着け、落ち着け、と内心で素数を数えながら透ちゃんと会話する(努めて首から下は見ないように)。

 

 

 

 

 そうこうしていると、一足遅れた緑谷くんがやってきた。

 

 彼がこの時着ているのは、お母さんお手製のコスチューム。

 

 お世辞にもカッコいいとは言えないが、緑谷くんらしい感じだ。

 

 

「あ、デクくん!? かっこいいね! 地に足着いた感じ! 」

 

 

お茶子ちゃんが声をかける。

 

 

「麗日さ……うおおおお!? 」

 

 

 のけぞらんばかりに声を裏返してびっくりする緑谷くん。

 

 

 そうだよね、普通の童貞ボーイには刺激強すぎる服装だよね……。

 

 

 まぁこっちはクラスメイトの全裸を目の前に平常心保たないといけないわけなんですけど……。緑谷くんが僕の立場だったら失神してるんじゃないかな?

 

 

 失敗したぜ……理性を保つのが大変だ。今すぐ透ちゃんに襲い掛かりたいぜ……。

 

 

 

 

 それはさておき、全員がそろったのを見計らってなのか、飯田くんが手を挙げて質問した。

 

 

「先生! ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!? 」

 

 

「いいや、もう二歩先に踏み込む! 屋内での対人戦闘訓練さ! 」

 

 

 オールマイト先生が提示したのは、建物内での『ヴィランチーム』と『ヒーローチーム』に分かれた2vs2の対人戦。

 

 ヴィラン側はアジト内に設置された「核兵器」を防衛し、ヒーロー側は制限時間内に核兵器を回収するか、ヴィランを捕縛すれば勝ちというルールだ。

 

 

「コンビ及び対戦相手は……すべて『くじ』で決める!!」

 

 

「適当なのですか!? 」と飯田くんが驚きの声をあげる、緑谷くんがチームアップ云々の予想を口にして場を収め、オールマイトは楽しそうにクジの入った箱を取り出した。

 

 

 

 

 

 くじ引きの結果、僕はチームF……砂藤くんと一緒のチームになった。

 

 

(うーん? 原作では……どうだったっけ? 緑谷・お茶子VS爆豪・飯田が第1回で、あとは八百万・峰田ペアがあったぐらいは覚えてるけど……原作で砂藤くんって誰と組んでたっけ? )

 

 

 ともあれ、

 

 

「よろしくね砂藤くん」

 

「おう、こちらこそよろしくな! 」

 

 

 対人戦闘訓練のスタートだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 とはいえ、僕らのペアはまだ先。まずは緑谷くんたちの試合。

 

 画面の前に集合して観戦中。

 

 

 

 開始早々奇襲をかます爆豪くん。

 

 

「爆豪ズッケェ!! 奇襲なんて男らしくねぇ!! 」

 

「奇襲も戦略! 彼らは今、実戦の最中なんだぜ!!」

 

 

 わいのわいのと盛り上がるみんな。

 

 僕も表には出していないだけでドキドキとワクワクが胸に溜まっていく。

 

 

 

 (まぁ、でも)

 

 

 モニター越しに取っ組み合う二人を観察する。二人とも派手だけど派手なだけだ。

 

 爆豪くんの攻撃を完璧に見切って投げ飛ばす緑谷くんの姿にみんな大盛り上がりだけど、オールマイトは微塵も変化がない。

 

 

 オールマイトにとっては大した戦いじゃないんだろうなー、と。

 

 

 

 なんていうか、本当のヴィランとヒーローの戦いには全く及びもしていないんだろうってのが横顔から窺える。

 

 

「ん? どうした瞬少年?! 」

 

「いえいえ、なんでもありません。集中しまーす」

 

 

 危ない危ない。モニターの方もちゃんと真面目に見ないとね。

 考えて見ろって言われたし。真面目に真面目に。

 

 

 

 

 で、なんだかんだあって、お茶子ちゃんが「核兵器(ハリボテ)」に抱き着いて確保! ヒーローチームの勝利!

 

 

 となったんだけど、

 

 

 

「まぁ、つっても! 今回のベストは飯田少年だけどな!! 」

 

「なな!? 」

 

 

 となりました。

 

 

 オールマイト先生の評価に対してびっくりしておかしな声を上げた飯田くん。

 

 

「勝ったお茶子ちゃんか緑谷ちゃんじゃないの? 」

 

 と疑問の声を漏らしたのは梅雨ちゃん。

 

 可愛いぜ。

 

 

「何故だろうなぁ~~~~? わかる人!? 」

 

 

「ハイ、オールマイト先生」

 

 

 凛とした声とともに手を挙げて答えたのは百ちゃん。

 

 脇! ドスケベすぎるだろ! もう存在が何らかの法律に引っかかってるだろ! いい加減にしろ!!

 

 

 

 その後理路整然と告げられるヒーロー・ヴィラン双方の減点項目。

 

 まとめると、

・爆豪私怨丸出し過ぎ。

・緑谷くん爆豪くんを相手にしすぎ。

・お茶子ちゃん演習に向き合いきれず。

 

 

 そんでもって、飯田くんの評価点。ヒーローへの対策から設定への向き合い方から真面目に取り組んでいたと好評。

 

 

 実際僕もその通りだと思う。

 

 オールマイトが「言おうと思ってたこと全部言われた……」的な震えをしているけど、こういう憎めないコメディチックなポンな部分があるからこの人はナンバーワンヒーローなんだろうなと思う。

 

 

 

 

 そんでもって、保健室に運ばれていった緑谷くんを除いて訓練はどんどん進んでいく。

 

 

 

 

 みんな思い思いに戦っていて実に結構!

 

 個人的に気になったのは轟くん。

 

 

 あの氷結はヤバいねぇ。ヨーイドンで相対するならともかく、認識の外から全身凍らせられたら僕にはどうすることもできないね。

 

 

 エンデヴァーといい、厄介な親子だよ全く……。

 

 まぁ、今の彼に負ける気はしないけどね。個性にしても、氷結に対してはリアクターでもウェザーでも対応できなくないし。

 

 

 

 

 あと、気になったのは百ちゃん。訓練で動いたら相当凄いことになってた……。峰田くんが羨ましかったぜ……。

 

 

 

 

 

 で、

 

 

「これがラスト! ヒーローチームは青山少年と芦戸少女ペア! ヴィランチームは砂藤少年と瞬少年ペア! 」

 

 

 砂藤くんと顔を見合わせて頷く。彼とはこの授業の間に結構打ち解けられた。

 

 僕は女好きだけど、別に男が嫌いというわけじゃないからね。仲良くなるのは得意なのさ。あと、普通に砂藤くんがいい奴というのもある。普通に素直な好青年だね彼。

 

 

 そんでもって、青山くんと三奈ちゃんの方を見ると、彼らもこちらを見ていた。

 

 茶目っ気で拳を前に出すと、三奈ちゃんは笑いながら拳を前に突き出してくれた。可愛い。ノリがいい。好き。

 

 

 青山くんもなんかお辞儀してる。まぁいいだろう。

 

 

 ごめんだけど、完封させてもらうよ。

 

 

「行こうか砂藤くん」

 

「おう! 」

 

 

 

 

 

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