無個性は個性をつくる   作:匿名希望

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第39話 戦闘開始

少なくとも。

 

私の周囲では。

 

静かだった。

 

翌日も。

 

昼までは。

 

そうだった。

 

雄英が謝罪会見を開く。

 

昨日。

 

1年H組のグループLINEへ流れていた話。

 

時間になったので。

 

研究室の端末でニュースを表示する。

 

特別。

 

学校を応援したいわけではない。

 

ただ。

 

自分が所属している学校が。

 

かなり大きな事件を起こした直後。

 

何を説明するのかは。

 

確認しておいてもいい。

 

画面。

 

雄英高校。

 

校長。

 

教師。

 

複数。

 

頭を下げる。

 

林間合宿。

 

ヴィランの襲撃。

 

生徒の負傷。

 

爆豪さんの拉致。

 

安全管理。

 

謝罪。

 

記者。

 

質問。

 

私は。

 

別の画面で設計を続けながら。

 

音だけ聞く。

 

特に。

 

新しい情報は多くない。

 

爆豪さんは。

 

まだ見つかっていない。

 

警察。

 

ヒーロー。

 

捜索中。

 

雄英。

 

批判。

 

保護者への説明。

 

今後の安全対策。

 

「大変そうですね」

 

家事型が。

 

近くを通る。

 

反応しない。

 

当然。

 

質問していない。

 

私は。

 

研究を続ける。

 

◇ ◇ ◇

 

会見の途中。

 

ニュース画面下部。

 

速報。

 

別件。

 

ヴィラン連合関連施設へ。

 

警察とプロヒーローが踏み込んだ。

 

私は。

 

手を止める。

 

会見。

 

続いている。

 

画面を分割。

 

速報側。

 

現地映像。

 

まだ。

 

遠い。

 

ヘリ。

 

警察車両。

 

ヒーロー。

 

規制線。

 

詳細。

 

不明。

 

場所。

 

確認。

 

一つ。

 

神野区。

 

「近いですね」

 

自宅も。

 

神野区。

 

ただし。

 

同じ区内でも。

 

すぐ隣というわけではない。

 

ここは。

 

やや郊外側。

 

報道されている地点からは。

 

少し離れている。

 

普通なら。

 

直接。

 

関係する距離ではない。

 

普通なら。

 

私は。

 

地図を表示。

 

自宅。

 

報道地点。

 

道路。

 

市街地。

 

距離。

 

確認。

 

騒ぎが。

 

多少大きくなっても。

 

ここまで来る可能性は低い。

 

そう判断。

 

研究へ戻る。

 

◇ ◇ ◇

 

数分。

 

ニュース。

 

更新。

 

別地点でも。

 

警察。

 

ヒーロー。

 

行動。

 

ヴィラン連合への一斉捜査らしい。

 

詳細は。

 

当然。

 

報道されない。

 

爆豪さん。

 

救出。

 

そのための作戦か。

 

可能性。

 

高い。

 

でも。

 

私が考えても。

 

意味はない。

 

私は。

 

直接参加していない。

 

警察の作戦計画も。

 

知らない。

 

どこに誰がいるか。

 

報道以上の情報はない。

 

なら。

 

見るだけ。

 

会見側。

 

記者の質問。

 

厳しい。

 

ヒーロー科の生徒を。

 

危険な場所へ集めたこと。

 

合宿地が。

 

なぜ知られたのか。

 

教師の責任。

 

雄英の管理体制。

 

聞いているうち。

 

速報側。

 

映像。

 

変わる。

 

揺れる。

 

カメラ。

 

一度。

 

空を向く。

 

音。

 

遅れて。

 

入る。

 

低い。

 

破裂音。

 

ではない。

 

もっと。

 

大きい。

 

私は。

 

端末を見る。

 

「何でしょう」

 

現地リポーター。

 

状況不明。

 

規制線。

 

さらに後退。

 

煙。

 

上がる。

 

一部。

 

建物。

 

見えなくなる。

 

そして。

 

中継。

 

切れる。

 

◇ ◇ ◇

 

直後。

 

家。

 

微かに。

 

揺れた。

 

地震。

 

ではない。

 

一度だけ。

 

窓。

 

鳴る。

 

私は。

 

椅子から立つ。

 

研究室の観測設備。

 

起動。

 

振動。

 

記録。

 

方向。

 

市街地側。

 

さっき。

 

ニュースで見ていた場所。

 

「……かなり大きいですね」

 

数分前まで。

 

遠い事件だった。

 

条件が変わった。

 

ニュース。

 

別カメラ。

 

映像。

 

神野区。

 

市街地。

 

一部。

 

大きく破壊されている。

 

建物。

 

複数。

 

倒壊。

 

爆発。

 

というより。

 

広い範囲。

 

一度に。

 

吹き飛ばされたように見える。

 

中心。

 

まだ。

 

分からない。

 

報道も。

 

混乱。

 

警察。

 

ヒーロー。

 

ヴィラン。

 

市民避難。

 

複数の言葉だけ。

 

流れる。

 

私は。

 

地図を見る。

 

距離。

 

まだ。

 

ある。

 

ただ。

 

今の破壊範囲。

 

一回。

 

あれが。

 

何度も。

 

起きるなら。

 

話が違う。

 

◇ ◇ ◇

 

私は。

 

研究施設の安全系を確認する。

 

電力。

 

正常。

 

外壁。

 

正常。

 

窓。

 

正常。

 

地下部分。

 

異常なし。

 

火災。

 

なし。

 

周辺。

 

住民。

 

普通。

 

避難指示。

 

まだ。

 

この辺りまでは来ていない。

 

家事型。

 

台所。

 

待機させる。

 

「家事作業を停止してください」

 

「承知しました」

 

「生活区画で待機。外出は禁止です」

 

「承知しました」

 

買い物へ。

 

行かせる状況ではない。

 

次。

 

試作区画。

 

九体。

 

人工ヒーロー型。

 

待機。

 

私は。

 

少し見る。

 

何となく作った。

 

個性兵。

 

オールマイトの機能を。

 

参考にした身体強化型。

 

エンデヴァーの炎。

 

ホークスの飛行。

 

ベストジーニストの繊維。

 

エッジショットの身体変形。

 

クラストの障壁。

 

カムイウッズの拘束。

 

ウォッシュの泡。

 

リューキュウの大型飛行。

 

使い道。

 

決めていなかった。

 

邪魔になったら。

 

消せばいい。

 

そう思って。

 

置いていただけ。

 

「ちょうどありますね」

 

この状況なら。

 

かなり。

 

使える。

 

◇ ◇ ◇

 

問題。

 

命令。

 

今まで。

 

個性兵へ指示する時は。

 

家の中。

 

近く。

 

それで十分だった。

 

家事型。

 

直接。

 

人工ヒーロー型。

 

試作区画。

 

運搬型。

 

改築現場。

 

長距離で。

 

複数を動かす必要がなかった。

 

でも。

 

今。

 

外へ出すなら。

 

違う。

 

電話。

 

無線。

 

使える。

 

ただ。

 

個性兵のために。

 

通信機器を持たせる意味。

 

薄い。

 

通信網が混雑。

 

切断。

 

破損。

 

それだけで。

 

指示不能。

 

さらに。

 

欲しいのは。

 

命令を送るだけではない。

 

何を見ているか。

 

何が起きているか。

 

こちらで。

 

分かる方がいい。

 

なら。

 

作る。

 

◇ ◇ ◇

 

必要機能。

 

私。

 

個性兵。

 

双方向。

 

命令。

 

状態。

 

視覚。

 

聴覚。

 

必要なら。

 

その他の知覚。

 

共有。

 

距離。

 

少なくとも。

 

神野区内の活動に。

 

支障がない。

 

個性兵側。

 

全ての感覚を。

 

常時私へ流す必要はない。

 

九体。

 

同時。

 

情報量。

 

多すぎる。

 

通常。

 

要約。

 

異常。

 

優先通知。

 

私が。

 

特定個体を指定した時だけ。

 

詳細共有。

 

命令。

 

逆方向。

 

個体指定。

 

複数指定。

 

全体。

 

優先順位。

 

人工OSは。

 

命令が途切れても。

 

最後の任務を続ける。

 

元々。

 

そう作っている。

 

だから。

 

共有が一時切れても。

 

停止しない。

 

「これでいいですね」

 

構造。

 

考える。

 

難しくない。

 

既に。

 

個性兵には。

 

命令理解系。

 

個体識別。

 

人工OS。

 

知覚。

 

全部ある。

 

足りないのは。

 

遠隔で。

 

私と繋ぐ部分。

 

新しく。

 

人工個性を設計。

 

共有。

 

接続。

 

命令。

 

感覚伝達。

 

対象。

 

私が指定した個性兵のみ。

 

第三者。

 

接続不可。

 

不用意に。

 

人間の思考まで。

 

読まない。

 

個性兵のOSそのものも。

 

私へ流さない。

 

必要情報だけ。

 

「製造」

 

私自身の中で。

 

人工個性を作る。

 

以前なら。

 

外部設備。

 

必要だった。

 

今は。

 

頭の中で構造を完成させれば。

 

そのまま。

 

作れる。

 

組み込む。

 

発現。

 

一瞬。

 

感覚。

 

増える。

 

目の前の。

 

九体。

 

認識。

 

近い。

 

視覚ではない。

 

接続先。

 

分かる。

 

身体強化型。

 

炎型。

 

飛行型。

 

繊維型。

 

変形型。

 

障壁型。

 

拘束型。

 

泡型。

 

大型飛行型。

 

家事型。

 

十。

 

「家事型は対象外」

 

接続。

 

切る。

 

九体。

 

残る。

 

◇ ◇ ◇

 

試験。

 

障壁型。

 

「こちらを見てください」

 

口には。

 

出さない。

 

共有。

 

命令。

 

個体。

 

頭部が動く。

 

こちらを見る。

 

正常。

 

次。

 

視界。

 

要求。

 

切り替わる。

 

自分の目。

 

研究室。

 

同時。

 

別の角度。

 

私自身。

 

見える。

 

障壁型から見た。

 

私。

 

二重。

 

不自然。

 

でも。

 

処理できる。

 

情報経路を。

 

分ける。

 

必要な時だけ。

 

意識。

 

切替。

 

「右手を上げてください」

 

遠隔命令。

 

上げる。

 

「下げる」

 

下げる。

 

次。

 

別室。

 

飛行型。

 

扉。

 

閉じた状態。

 

命令。

 

翼。

 

展開。

 

視界。

 

共有。

 

問題なし。

 

距離。

 

家の外。

 

庭。

 

出す。

 

私は。

 

研究室。

 

飛行型。

 

外。

 

視界。

 

入る。

 

上空。

 

上げる。

 

屋根。

 

周囲。

 

道路。

 

遠く。

 

神野区市街地側。

 

煙。

 

見える。

 

「使えますね」

 

◇ ◇ ◇

 

その瞬間。

 

ニュース側。

 

音。

 

大きくなる。

 

私は。

 

飛行型の視界を。

 

維持したまま。

 

画面を見る。

 

オールマイト。

 

確認。

 

現場。

 

来ている。

 

映像。

 

完全ではない。

 

遠距離。

 

でも。

 

分かる。

 

相手。

 

正体不明の男。

 

周囲。

 

破壊。

 

オールマイト。

 

交戦。

 

普通のヴィラン事件。

 

ではない。

 

衝撃。

 

再び。

 

空気。

 

震える。

 

飛行型。

 

上空。

 

姿勢。

 

一瞬崩す。

 

すぐ復帰。

 

家の窓。

 

鳴る。

 

距離。

 

ある。

 

それでも。

 

ここまで来る。

 

「これは困りますね」

 

研究拠点。

 

精密機器。

 

試料。

 

試作品。

 

家。

 

壊されると。

 

かなり困る。

 

周辺住宅。

 

人。

 

当然。

 

いる。

 

私の家だけ。

 

障壁で囲えば。

 

飛んできた瓦礫。

 

衝撃。

 

熱。

 

周囲へ行く。

 

それでは。

 

防御として。

 

雑。

 

少なくとも。

 

この周辺一帯。

 

危険が来たら。

 

対処した方がいい。

 

幸い。

 

ちょうど。

 

向いているものがある。

 

◇ ◇ ◇

 

九体へ。

 

接続。

 

私は。

 

命令を整理する。

 

最優先。

 

研究拠点と。

 

周辺住民。

 

保護。

 

戦闘中心地へ。

 

無意味に突入しない。

 

警察。

 

ヒーローの活動。

 

妨害しない。

 

ヴィランを。

 

積極的に追跡しない。

 

救助。

 

防御。

 

火災。

 

崩落。

 

避難路。

 

優先。

 

人工OS。

 

受領。

 

障壁型。

 

応答。

 

拘束救助型。

 

応答。

 

泡型。

 

応答。

 

大型飛行型。

 

応答。

 

身体強化型。

 

応答。

 

炎型。

 

応答。

 

飛行型。

 

応答。

 

繊維型。

 

応答。

 

変形型。

 

応答。

 

私は。

 

自宅の出入口を開く。

 

「活動開始」

 

九体。

 

動く。

 

◇ ◇ ◇

 

最初に。

 

飛行型。

 

上空。

 

状況確認。

 

羽。

 

展開。

 

複数方向。

 

視界。

 

共有。

 

一気に。

 

周辺情報。

 

増える。

 

道路。

 

住宅。

 

人。

 

騒ぎに気づいて。

 

外へ出る人。

 

市街地方向。

 

煙。

 

緊急車両。

 

次。

 

障壁型。

 

自宅周辺。

 

主要方向。

 

待機。

 

衝撃。

 

飛来物。

 

来た場合。

 

防御。

 

拘束救助型。

 

住宅地側。

 

倒壊。

 

発生時。

 

救助。

 

泡型。

 

火災。

 

消火。

 

大型飛行型。

 

重量物。

 

避難。

 

運搬。

 

身体強化型。

 

瓦礫。

 

撤去。

 

必要なら。

 

持ち上げ。

 

炎型。

 

火災へ。

 

炎。

 

ではなく。

 

高熱源。

 

処理。

 

今は。

 

直接出番。

 

少ない。

 

繊維型。

 

拘束。

 

固定。

 

崩れたものの仮支持。

 

変形型。

 

狭所。

 

確認。

 

個体ごと。

 

役割。

 

ある。

 

元々。

 

ヒーローの機能を。

 

遊びで再設計した。

 

だから。

 

当然。

 

人命救助や。

 

災害対応へ。

 

使えるものも多い。

 

◇ ◇ ◇

 

飛行型。

 

共有。

 

中心地側。

 

視界。

 

距離はある。

 

細部。

 

見えない。

 

でも。

 

衝撃。

 

分かる。

 

建物。

 

さらに。

 

崩れる。

 

警察。

 

避難。

 

ヒーロー。

 

戦闘。

 

中心。

 

オールマイト。

 

その相手。

 

規模。

 

大きい。

 

私は。

 

地図上で。

 

破壊範囲を更新。

 

今のところ。

 

自宅まで。

 

直接来ていない。

 

ただ。

 

安全。

 

とは言えない。

 

戦闘が。

 

どちらへ動くか。

 

分からない。

 

相手が。

 

何をできるかも。

 

分からない。

 

なら。

 

遠くへ逃げる。

 

選択肢。

 

ある。

 

でも。

 

研究施設。

 

置いていく。

 

必要。

 

今の時点では。

 

ない。

 

防御手段。

 

ある。

 

周囲。

 

守れる。

 

なら。

 

まず。

 

そのまま。

 

状況を見る。

 

◇ ◇ ◇

 

家事型が。

 

生活区画から。

 

こちらへ来る。

 

「夕食準備時刻です」

 

戦闘音。

 

遠く。

 

また。

 

響く。

 

私は。

 

時計を見る。

 

確かに。

 

いつもの時間。

 

「今日は保留してください」

 

「承知しました」

 

戻る。

 

便利。

 

状況が。

 

大きく変わっても。

 

設定された仕事以外。

 

勝手に増やさない。

 

その間。

 

九体。

 

外。

 

自律行動。

 

情報。

 

こちらへ。

 

次々。

 

入る。

 

飛行型。

 

上空。

 

障壁型。

 

待機。

 

泡型。

 

移動。

 

大型飛行型。

 

屋根。

 

越える。

 

自分の目。

 

ニュース。

 

複数個体。

 

同時。

 

少し多い。

 

私は。

 

共有個性の処理を。

 

その場で修正する。

 

通常情報。

 

圧縮。

 

異常時だけ。

 

優先。

 

映像。

 

要求時。

 

詳細。

 

個体側で。

 

「瓦礫落下」

 

「火災確認」

 

「要救助者なし」

 

「道路通行可能」

 

そこまで。

 

要約。

 

必要。

 

映像。

 

私が見る。

 

それで。

 

かなり。

 

楽になる。

 

一度作ったばかり。

 

まだ。

 

改良できる。

 

◇ ◇ ◇

 

ニュース画面。

 

戦闘。

 

続く。

 

オールマイト。

 

相手。

 

真正面。

 

衝突。

 

周囲。

 

被害。

 

私は。

 

相手の個性を。

 

映像から見る。

 

一つ。

 

ではないように見える。

 

衝撃。

 

空気。

 

何かの強化。

 

複数の挙動。

 

でも。

 

映像。

 

不十分。

 

今。

 

解析。

 

優先ではない。

 

それより。

 

周辺。

 

次の破壊。

 

飛んでくるもの。

 

備える。

 

共有。

 

飛行型。

 

遠方。

 

大きな瓦礫。

 

一部。

 

戦闘方向から。

 

住宅地側へ。

 

飛ぶ。

 

まだ。

 

こちらではない。

 

障壁型へ。

 

予測方向。

 

移動。

 

大型飛行型。

 

補助。

 

命令。

 

送る。

 

個性兵。

 

動く。

 

私は。

 

家にいる。

 

外へ。

 

出ない。

 

それでも。

 

現場の一部が。

 

分かる。

 

指示できる。

 

思ったより。

 

共有個性。

 

便利。

 

神野区。

 

少し離れた市街地で。

 

オールマイトと。

 

正体不明のヴィランが。

 

大規模な戦闘を始めた。

 

そして。

 

その周囲には。

 

私が。

 

何となく作って残していた。

 

九体の個性兵が。

 

もう動いていた。

 

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