さて、学園祭事件は無事(?)終わりを迎えた。実の所
んで、俺の魔法でボッコボコにされた超と葉加瀬だが、とりあえず学園長に引き渡しておいた。俺の希望としては未来人だろうが過去(現在)で事件を起こしたならば過去で罪を裁いて欲しいところだが、学園長としては学園祭事件は表に出してはいけない事件だと感じたらしい。結局もみ消されて超は何事もなく未来へと帰って行った。
……原作で言っていた言葉、「私の望みは既に達せられた」を言っていなかったことが
それなりに気にはなったが、まあ良かろう。
葉加瀬と龍宮真名に関してはある程度の魔法使いへの無料奉仕が課せられることとなった。茶々丸は無罪放免だ。マスターの命令に逆らえないロボだからな。だが一応監視はつけられることになった。
そして俺達は今、学園長とタカミチの言葉に従って図書館島の地下へと来ていた。
「ようこそ私の茶会へ。お待ちしていましたよ」
「遅かったな。打ち上げとか言って 焼き肉屋でまた朝まで騒いでるからだ。ニンニク臭いぞ」
そこには、ナギのパートナーで友人のアルビレオ・イマとエヴァの姿があった。エヴァはどうやら先に来ていたらしい。
「本日は、お招き頂きまして誠にありがとうございます」
「あ、ありがとうございます」
アルビレオの奴はクウネル・サンダースと呼ばないと返事をしないのが困ったが、それ以外は
招かれた主な理由はナギに関することだけだったからな。戯れに弟子になってみませんかとか言うので俺は即答して断っておいた。少しばかりしゅんとした態度になったので心地よかった。
「今日ここをお訪ねした本題なんですが……父さんは……」
「……ええ、彼は今も生きています。私が保証しましょう」
奴は
「ネギもこりねーなあ。あんなクソ野郎のことを探すなんて」
するとネギはムッとした様子で
「ムギは父さんのことが嫌いなのかも知れないけど、僕は父さんに会いたいんだ」
「憧れか……。とても健全なものには思えないけどな」
この話題になるといつも俺達は対立する。それも仕方のないことなのだが。
「でも……父さんは生きてるんですね。な 何か手がかりのようなものは!?」
「今の私には何も……しかしどうしても彼のことが知りたいなら英国はウェールズへ戻ると良いでしょう。あそこには魔法世界……ムンドゥス・マギクスへの扉があります」
「
ちっ、余計なことを言いやがって。ナギの本体は麻帆良の地下に封じられているだろーが!
造物主をその身に封じてな! なのに魔法世界へ行けというのは、魔法世界の問題をネギに英雄になって解決しろってことだろ? ふざけやがって……。
その話を聞いた途端、ネギの方から突風が吹き荒れた。魔力の暴走だ。
「よしっ。じゃあいってきます!!」
俺は勢いよく外に出ようとしていたネギの足に自分の足をかけて転ばせた。
「へぶぅ!?」
「アホかお前は! そもそもお前は一人前の魔法使いになる卒業研修の真っ最中だろうが! それを終わらせてもいないのに魔法世界とか……10年早いわ!」
俺はネギを叱りつけた。
「俺達は今先生だろうが。これから期末テストもあるんだぞボケが! まずは一人前の
魔法使いになるのが優先だろうが! 卒業まで魔法世界はお預けだ!」
「う、ううぅ~」
ネギはしばらくうなっていたが、俺の言葉に説得力を感じたのだろう。しばらくした後諦めた。それから、ネギはクウネルの奴から一緒に活動していた頃のナギのことなどを聞いていた。俺は特に聞きたいとも思わなかったのですぐにその場を辞した。クウネルは俺がナギを敵視していることを残念がっていたようだが、知ったこっちゃない。全人格の完全
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それからの話を簡単にしよう。俺達は学園祭事件が終わった後も騒々しい日々を駆け抜けた。
麻帆良ではいつも何か事件が起きていた。そんな中、俺達は子供先生として麻帆良女子中学校の3年生達の英語教師をやり続けた。毎回の定期テスト、体育祭、クリスマス、バレンタインなどなど、様々なイベントごとをくぐり抜けて行ったのだ。
……いやホントに大変だったんだってば。詳しく語ると長くなるので割愛するが。原作知識が
通用しない世界とはこんなにも大変だと改めて思わされたね。俺は。
そして、麻帆良中学校3年生卒業式――。
「麻帆良中学校3年A組――出席番号
「はいッッ!!」
出席番号1番の相坂さよが呼ばれることはない。ここは原作ではないのだから。神楽坂明日菜が100年の眠りにつくこともない。魔法世界に黄昏の姫御子としての彼女は知られていないからだ。両世界共同による火星の緑化――いわゆる
「Blue Mars計画」なんてなかった。
今頃魔法世界では、
そうして、卒業式が終わった。俺達は、ウェールズ魔法学校の卒業研修を、無事終えたのだ。
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「ムギ君、これが転入書類だよ。しかし良かったのかい? 麻帆良中学校で教師を務めた君が、麻帆良小学校に今更編入するなんて」
「ええ、これで良かったんですよ。教師をやっていたのはあくまで魔法使いとしての卒業研修ですし。それが終わったら俺は英国の小学校を飛び級で卒業した子供、という身分しか残っていませんから。だから麻帆良に来た時点で、研修が終わったらどうするかは大体決めてました」
そう、俺は麻帆良の小学校に編入する。これからはただの小学生として日本で暮らすつもりだ。ネギは英国へ戻った。やはりナギのことを追いかけたいらしい。ネギとは随分話し合ったが、結局折り合いをつけることはできなかった。俺はネギに魔法世界へと行って欲しくない。ネギは自分と同じように俺に父親を追いかけて欲しい。その思いはすれ違ったままだった。
「ネギとも別れて、今俺、すがすがしい気持ちで一杯なんです。なんだか不思議な気持ちで……。ようやく、「俺が生まれる」って感じです」
「君の人生、か……」
手続きをしてくれたタカミチは微妙な顔つきだ。俺が魔法の世界から離れることに思うところがあるのだろう。だが俺は魔法使いなんてヤクザな職業に就くつもりは毛頭ない。前世の地であるこの日本で普通に暮らして成長し、就職するつもりだ。
ただ、魔法を完全に捨てるつもりもないけどな。原作では中学生の時点で全くの魔法初心者だった近衛このかが10数年でウェールズ村の人達を石化治療してたからな。数年前から回復魔法を学んでいるそれなりに魔力の高い自分が今後10数年石化治療を学び続ければ治療できるのではなかろうか。原作と違いこのかとネギに接点も仮契約も結ばれていないから俺が頑張らないとな。まあ、それ以外は基本的に魔法には触ることのない日々を送るつもりだ。
さーて、麻帆良での新しい生活、始めてみるかね。
これにてflat(ネギま! 転生者双子もの)は完結です。ここまでおつきあい頂き誠にありがとうございます。
登場人物のその後は深く考えていません。魔法世界へ渡ったネギと完全なる世界とか、中学校を卒業したエヴァとか、書こうと思えば書けるネタはゴロゴロありますが、ここでENDマークをつけさせてもらいます。ネギの双子を扱った作品は数あれど、最終的に麻帆良小学校に編入したのはそうないだろうと思ってこのラストにしました。ラストシーンについては結構迷ったんですけどね。小学校に編入して、そのまま成長して就職したシーンをラストに持ってくるとか色々考えたんですが、「俺が生まれる」という台詞が浮かんだのでここをラストにもってきました。
さて、それでこの後の私の動向ですが……、今の所他の二次小説を書く予定は全くありません。プロットだけは頭の中にあって、活動報告に色々投稿したりしていますが、あんまり書く気持ちが起きないんですよね。二次小説を書こうと思ったらやはり原作を深く読み込む必要がありますからね。それにも時間と手間がかかりますし……。まあまた気が向いたら投稿するかも知れませんが、その時はその時で宜しくお願いします。
それでは、後書きもこの辺で締めさせて頂きます。最後まで読んで頂きありがとう
ございました。