flat(ネギま! 転生者双子もの)   作:掃き捨て芥

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 修学旅行編の本格スタートです。


修学旅行編
第6話 修学旅行1日目


 さて、修学旅行の日になったわけだが、原作との相違が三つ程ある。呪いが解けたのでエヴァと茶々丸が旅行に参加していること。俺達が親書の受け渡し役になっていないこと。俺達が3-Aの担任じゃないことだ。これはかなり大きな違いだと思う。

 まずエヴァがいることで3-Aの攻撃力・守備力が格段に上昇しているのだ。しかも

エヴァは呪いが解けた十全の状態。これで負ける方がおかしいというレベルだ。

 次に俺達が親書を受け取っていないということ。これは俺達が親書持ちとして敵に

狙われないということだ。加えて原作で修学旅行3日目に親書を渡しに関西呪術協会の

総本山に行ったのだが、それもしなくて良いのだ。

 最後に3-Aの担任になっていないことだが……これはあまり意味がないことだな。

何故なら……。

 

「ネギ先生、ムギ先生。こっちこっちー」

 

 俺達は今3-Aの中心にいるからだ。

 

 

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 今でこそ3年の全クラスの英語を担当しているが、元々は2-A限定の英語教師として赴任したのだ。その縁があって、京都・奈良へ行く新幹線の車中で彼女達に誘われることになった。俺としてもその方がいざという時に都合が良かったので、誘われるままにした。

 あ、そう言えば原作でエヴァと茶々丸が不在だったから桜咲刹那が近衛このかの班に

入るということがあったんだっけ? 知らずにせっちゃんとこのかのフラグも折ってたんだな。

 

 しばらく新幹線が走って時間が過ぎた頃、一つの変化があった。車中にあるお菓子や

飲み物がカエルに変わったのだ。来たな! 俺は素早く立ち上がると大きめのビニール袋にカエルを集めた。ネギには失神してしまったしずな先生の代わりに指示を出すように伝えてある。

エヴァは悠然と構えている。この程度の術、何とも思っていないのだろう。

 このイベントは原作通りだな。しかし原作と違ってネギが親書を持ってはいないので、それを奪われるということは無かった。

 原作知識通りなら、この新幹線に売り子として天ヶ崎千草がいるんだよな。本当に彼女を排除したいのであれば、この車中で彼女を倒すとか殺すという手もあるが……。俺はそれをしない。

ここで彼女を排除してしまえば、自分の持つ知識に違いが出てしまうのだ。別に保身の気持ちではない。ここで彼女を倒してしまったことで、結果的に敵が奮起したり自分の把握していない時に襲われる → 原作より酷い被害が出る、というのを防ぐ為だ。

 今に見てろよ。俺はカエルを片付けながら、まだ見ぬ敵に闘志を燃やすのだった。

 

 

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「――まもなく京都です。お忘れものないよう――」

 

「よし いよいよ京都だ。この地に父さんの手がかりが……」

 

 カエルパニックから落ち着いてだいぶ経った頃、何とか京都に着いた。ネギはやたらとナギの

手がかりに燃えている。まあネギはそれでいいよ。俺は敵の方に集中するから。

 

 

 

 清水寺に着いた。生徒達はたいそう発奮している。

 

「京都ぉーーっ!!」

 

「これが噂の飛び降りるアレ」

 

「誰かっ!! 飛び降りれっ」

 

「では拙者が」

 

「おやめなさいっ」

 

「アホ共が……雅というものはだな」

 

 テ、テンション高いな。冷静なのはエヴァだけか。これはついていくの大変だぞ。

俺は早々にフェードアウトすべく静かに身をずらして他人の振りを装った。

 

 えっと、確かここでは落とし穴と水に酒が混ぜられるんだよな。これはこのままでも

いいだろう。落とし穴では怪我とかしなかったはずだし、酒の方も彼女達が活動を控えて

くれるなら魔法使いの事情に巻き込まずに済む。

 

 その後、俺の知識通りに酒を飲んで酔っ払った生徒達は、先生達によって盛大に顔を

しかめながらバスに押し込まれた。酒を飲んでしまったことは、施設に仕掛けられた悪戯という

ことでおとがめ無しとなった。

 

 

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 バスは無事(?)旅館に着いた。ここでは風呂の中で……じゃなかった脱衣所だっけか、でこのかが襲われるんだったか。襲われると言っても攻撃される類いのことじゃなく、服を脱がせるとかそんなだった気がする。それに刹那がすぐに対応してたはずだから俺達は対応しなくて……ダメだ。その後の夜にこのかが本格的に攫われるんだった。そんで原作知識なんてないネギはその状況を知らないままになってしまうから脱衣所の襲撃は対応しなくちゃダメだ。えーと……ちょっと待って今思い出すから。確か……ネギが露天風呂に入っているんだったな。そんでそれが混浴で後から刹那が入って来て……という展開だったはず。なら俺がやることは教師が風呂に入る時間にネギを誘って混浴の露天風呂に行くことだな。

 俺はそうして手順を確認すると、旅館に乗り込むのだった。

 

 

 

「ふーー。すごいねーー。これが露天風呂って言うんだってさ」

 

「ああ、体の芯から温まるなぁ」

 

 今俺達は露天風呂に入っていた。俺の知識通りならそろそろ刹那が入ってくるはず。

 

カラカラカラ……

 

「……ん? 誰か来たよ。男の先生方かな?」

 

 来た。俺は素早く身を隠すとネギを呼んだ。

 

「ネギ、マズイ。女の人だ。こっちに来い」

 

 俺はなるべく潜めた声でネギに声をかける。その時、刹那がぽつりと呟いた。

 

「ふぅ……困ったな……魔法使いであるネギ先生達なら……何とかしてくれると思ったんだが……」

 

「え!?」

 

 ネギは驚いた声を上げた。あ、おい。声を上げちゃダメだ!

 

「誰だっ!?」

 

 刹那が誰何の声を発する。ここは素直に申し出た方が揉めずに済むだろう。俺はそう

判断して声を出した。

 

「さ、桜咲さん。ムギです。ネギもいますが……。中で女湯と繋がっていると知らなかったんです。つい驚いて身を隠してしまいました」

 

「ム……ムギ先生?」

 

「お、俺達すぐに上がりますから……」

 

 そう言って実際に湯から上がろうとした時だった。脱衣所の方から悲鳴が聞こえて

きたのは。

 

「ひゃああああ~~~っ!」

 

「こ この悲鳴は……」

 

「このかお嬢様!? まさか奴らこのかお嬢様に手を出す気か……!?」

 

「とにかく何かあったんだろ。急いで脱衣所に行くぞ!」

 

 俺は未だにその場にとどまっている刹那とネギに声をかけると、下半身をタオルで

縛りながら湯から上がり脱衣所の方へ駆け出した。

 

「大丈夫ですか!? どうされました!?」

 

「いやああ~~ん」

 

「ちょっ……なんかおサルが下着をーーっ」

 

 脱衣所に行くと、多分式神のサルの集団がこのかと明日菜の下着を脱がそうとしていた。俺は

そのアホな行動に呆れつつ、魔力で強化した拳でサルを叩いて消した。やはり式神だったらしく

強い衝撃を与えたら紙に戻って行った。

 

「ネギ、桜咲さん! 手伝ってくれ!」

 

「このかお嬢様に何をするか~~!?」

 

 刹那は完全にキレていて、既に刀を抜いていた。

 

「きゃっ 桜咲さん何やってんの!? その剣 ホンモノ!?」

 

「ダメですよ。おサル切っちゃカワイそうですよ~~っ」

 

「あっ何するんですか先生。こいつらは低級な式神! 斬っても紙に戻るだけで……わっわっ」

 

 何をアホなことをやってるんだ! 俺ははんば怒りながら刹那にもまとわりつき始めたサル達を叩いてやった。

 

「ホラ! ネギ! こいつらは叩いたり切れば紙に戻るんだよ! お前も手伝え!」

 

 俺と気を取り直した刹那、ネギは三人で必死になって式神を戻してやった。

 

「せ せっちゃん。なんか よーーわからんけど助けてくれたん? ……あ……ありがとう」

 

「あ……いや……」

 

 刹那は言葉に詰まると急に駆け出して行ってしまった。その後、このかは刹那との仲を語って

くれたが、それは割愛する。俺が聞いてもあまり意味の無い事柄だからだ。冷たいかも知れないが二人の問題は二人にしか解決できないのだ。頑張って解決してくれ。

 とりあえず、敵、関西呪術協会の襲撃に対応したいので、俺はネギを誘って刹那を探すことにした。

 

「な 何やってるんですか? 刹那さん」

 

「これは式神返しの結界です……」

 

 旅館のロビーで見つけた刹那は、旅館のドアに紙を貼っているところだった。ネギが

続けて質問する。

 

「えと……刹那さんもその……日本の魔法を使えるんですか?」

 

「ええ。剣術の補助程度ですが」

 

「なるほど。ちょっとした魔法剣士というわけですね」

 

 俺達はロビーのソファーに腰掛けると落ち着いて話し始めた。

 

「敵のいやがらせがかなりエスカレートしてきました。このままではこのかお嬢様にも

被害が敵の手が伸びてきます。それなりの対策を講じなくては……。ネギ先生達は優秀な西洋

魔術師と聞いてましたので上手く対処してくれると思ったのですが……意外と対応が

不甲斐なかったので 敵も調子に乗ったようです」

 

「あうっ……ス スミマセン。まだ未熟なもので」

 

 ネギは恐縮しているようだが俺は面の皮が厚いのでそんな皮肉など効かない。

 

「魔法学校をまだ完全に卒業もしていない見習いに何かを求められても困るんですがね

……」

 

「ごめんなさい。刹那さん……ぼ 僕も協力しますから襲ってくる敵について教えてくれませんか!?」

 

 ネギがやたら熱意を持って刹那に迫る。魔法使いが一般人に手を上げた形なので

ショックを受けているのかも知れないな。

 

 刹那はネギの熱意に押されるような形で詳しい説明をしてくれた。敵は呪符使い。

そして呪符使いには、西洋魔術師の従者にあたる前衛は、式神を使って行うとのこと。更に

京都神鳴流と関西呪術協会は深い関係にあるので、呪符使いの護衛として神鳴流剣士が

付くこともあり、そうなってしまえばかなり厄介なことになる。

 

「まあ今の時代そんなことは滅多にありませんが……」

 

「なら神鳴流ってのは敵としてとらえていいんですね?」

 

「はい……彼らにとってみれば西を抜け東についた私は言わば「裏切り者」。でも 私の

望みはこのかお嬢様をお守りする事です。仕方ありません。私は……お嬢様を守れれば

満足なんです」

 

「刹那さん……」

 

「事情は良く分かりました。桜咲さん。私達兄弟はまだ未熟ですが、それでも力は

あります。私達も近衛さんを守るのに協力させて下さい」

 

「よし じゃあ決まりですね。関西呪術協会からクラスお皆を守りましょう」

 

 どうやらネギもかなりやる気になってくれたようだ。

 

「敵はまた今夜も来るかも知れませんね。早速 僕、外に見回りに行ってきます!!」

 

「おい、ちょっと、ネギ」

 

「いえ いいですよ。私達は班部屋の守りにつきましょう」

 

 先走って見回りに行ってしまったネギをおいて、俺達は班部屋の方へ移動した。

 

 

 

「――じゃあ俺は廊下で各部屋を見回りますので、桜咲さんはさっき襲われた近衛さんをつきっきりで守って下さい」

 

「え!? いえ……それは!?」

 

 知ってるよ。あんたがこのかに近づきがたいのは。でも今はそんなことを言っている

場合じゃないんだ。悪いがつきっきりになってもらうぞ。

 

「近衛さんと神楽坂さんは先程襲われています。そして近衛さんの出自を考えれば、彼女を重点的に守る必要があるはずです。桜咲さんにも何か事情があるのかも知れませんが、個人的な事情は

この際置いておいて近衛さんを守って下さい。いいですね?」

 

「は……はぁ」

 

 何とも頼りない返事だな。だが一応は部屋の中へ行くことに納得してくれたらしい。

しばらく部屋の前でまごついた後、静かに部屋の中に入って行った。

 するとしばらくして中で騒ぎが起きた。俺はノックすると部屋の中に入った。

 

「桜咲さん! どうしました!」

 

「それが……このかお嬢様がトイレから出てこないのです!」

 

「!? 失礼」

 

 俺は大きな声を出して警告すると、魔力で強化した拳で扉を強引に開いた。

 

「あっこれは……」

 

 そこには便器とそれに張られたお札があって、そのお札から「入っとりますえ~~」という声が出ていた。予想通りにしてやられた。こうなる前に守るのが最善だったが一足遅かったか。だがまだ間に合う。

 

 俺達は二人でこのかの魔力を辿って追いかけ始めた。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「ネギーッ」

 

 このかを攫った術者を追いかけていたらネギが居た。ネギは多数のサルに掴みかかられている。俺はまた拳で紙に戻してやった。……これぐらい自分で対応してくれ。

 そして三人で術者を追いかける。

 

「待てーーっ」

 

「お嬢様ーーっ」

 

「あ マズい駅へ逃げ込むぞ」

 

 急いで追いかけた駅には不自然なまでに人が居なかった。刹那によれば人払いの呪符が貼られているとのこと。

 術者は電車に乗った。俺達もそれを追いかけて電車に乗る。

 

「フフ……ほな二枚目のお札ちゃんいきますえ。お札さんお札さん。ウチを逃がして

おくれやす」

 

 術者が放った呪符からは大量の水が噴出した。俺は事前に原作知識で分かっていたので、即座に電車の窓を数枚割って外に水を排出した。

 

 斬空閃!!

 

 ある程度自由に身動きが取れるようになった場で、刹那が技を放った。俺達と術者の間にあったドアが斬り開かれる。

 

「み 見たかそこのデカザル女。いやがらせは諦めて大人しくお嬢様を返すがいい」

 

 そんな言葉をかけたところで本気で敵が行動をやめるわけがないじゃないか。そんな

ことを思いながら足に魔力を溜めていた。よし、この距離なら……。

 

「ハァハァ なかなかやりますな。しかしこのかお嬢様は返しまへんえ」

 

 あんたもさぁ……答えてる暇があるなら逃げろよ。なんつーか全体的に甘いんだよなぁ。俺は足に込めた魔力で地面を蹴ると瞬間に移動する術、そのものずばりの「瞬動術」で相手に近づく、

というよりぶつかる気持ちで接近すると、その女術者の腹を思い切りぶん殴った。

 

「ぐはぁぅ」

 

 女は突然食らった衝撃に泡を食っている、俺は素早く動くとそいつが抱えていたこのかを救出した。

 

「このかお嬢様!!」

 

 俺が取り返したこのかに刹那が言葉をかける。今は逆に目覚めさせない方が良いんじゃないかな? そんなことを思っていたら、背中の方で空気が動くのを察知した。

 

 キイイイィン

 

 激しい刀同士のぶつかり合いで音が生まれる。俺の背後に出現した敵めがけて刹那が剣を振るってくれたのだ。俺も一応迎撃する用意は出来ていたが、さすがに素手で剣を相手にするのはきついからな。素直に助かった。

 

「あいたたー。すみません遅刻してしもて……。どうも~~神鳴流です~~。おはつに~~」

 

「え……お……お前が神鳴流剣士……?」

 

 刹那は突然現れたかわいらしい服装をした敵、刀を持った剣士にとまどっているようだ。

 

「はい~~♡ 月詠いいますー。見たとこ あなたは神鳴流の先輩さんみたいですけど。

護衛に雇われたからには本気でいかせてもらいますわーー」

 

「こんなのが神鳴流とは……時代も変わったな」

 

 だから悠長に言葉を交わすなって。

 

「ぐ……甘く見るとケガしますえ。ほなよろしゅう月詠はん」

 

「で ではいきます。ひとつお手柔らかにーー」

 

 マズイな。月詠は刹那が抑えてくれるだろうが、ネギの前衛役を務める俺がこのかを

抱えているので身動きが取れない。これだったら敵を倒すまでこのかを取り返すのでは

無かったか……? 俺がそんな後悔をしている中、敵の術者――千草が呪符を放って来た。

 

「ネギ! 迎撃!」

 

 俺は今まで動いていなかったネギに指示を出す。そしてその場にゆっくりとこのかを

横たえると、千草に向かって行った。

 

「あひいっお助けーー」

 

 誰が手加減なんてしてやるものか! 俺は千草の放った呪符を魔法で迎撃してくれた

ネギに感謝しつつ、千草に近づいて再度拳を振るった。固い! 多分守りの護符を装備

しているのだろう。だが俺は止まらずにそのまま殴り続けた。前衛のいない後衛魔術師

なんてただの的よ! 俺は連続で拳を振るい敵の障壁を抜いた! 千草はかなりの勢いで後ろに吹っ飛んで行った。

 

「ぐっかはっ。な、なんでガキがこんな強いんや……くっ。お おぼえてなはれーー」

 

 千草はそう言うと、呪符を使って退避した。月詠も一緒に引いていく。

 

「追う必要はありません。深追いは禁物です」

 

「そうですね。それにしても近衛さんは大丈夫でしょうか。何か術など使われたいないと良いのですが……」

 

「まさか!?」

 

 俺が上げた可能性に、刹那は顔を青ざめさせた。

 

「このかお嬢様!! お嬢様!! しっかりして下さい!!」

 

「ん……。……あれ、せっちゃん……?」

 

「あー せっちゃん……。ウチ 夢見たえ……。変なおサルに攫われて、……でも

せっちゃんやネギ君達が助けてくれるんや……」

 

「良かった。もう大丈夫です。このかお嬢様……」

 

「良かったーー……。せっちゃん……ウチのコト嫌ってる訳やなかったんやなー……」

 

「えっ……そ そりゃ私かてこのちゃんと話し……」

 

 そこまで言うと刹那は急にこのかの前にひざまずいてしまった。

 

「し 失礼しました!」

 

 その後、刹那は何やらもごもごと言っていたようだが良く聞き取れなかった。

 

「御免!!」

 

「あっ……せっちゃーん」

 

 刹那……その後の説明とか全部俺達にぶん投げやがったな。

 俺とネギは、このかに対してどんな説明をしたものか頭を悩ませるのだった。

 

 




 エヴァが普通に修学旅行に参加。かつ親書も受け取っていない。これは中々のレアケース
じゃないかしら、などと自画自賛(?)してみる。
 主人公は原作知識を持っていますが、今のところそこまで活用していません。本編中にも書いたように、先に千草などを落としてしまうと逆に小太郎や月詠が奮起したり、予想だにしないタイミングで襲撃されるかも知れないからです。それが一番マズイ事なので大体を原作通りに進めました。
 この小説では初めての戦闘ですね。ですが私の戦闘描写は鼻くそ程度なのでこんな感じです。
大体は原作の明日菜が居た位置に主人公が収まる形になりましたね。

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