皆の者、アテシはいわタイプのポケモンが好きだ。あのゴツさ、いかつさ。そのフォルムに違わぬ高威力・大迫力の技の数々。だけど周囲はいわタイプの良さを分かってくれない!!
「ひこうタイプの弱点つくならでんきタイプでよくない?」
「いわタイプの技って命中不安じゃん、使いたくない」
などなど……好き放題言いやがる!!だからアテシは……
ブルーベリー学園に行くことにしました。
「来たし、ブルーベリー学園!あ、写真撮ろ」
ブルーベリー学園ってなんか最新の技術使ってるんでしょ?パンフには化石ポケモンの姿まであった!さらに、ブルーベリー学園はバトルに力を入れてるらしいじゃん?だったらアテシがいわタイプ使いとして強くなればみんないわタイプの良さ分かってくれるんじゃね?って寸法ですわ!マジアテシてんさーい。
《side スグリ》
「はぁ……」
おれはスグリ。キタカミの里っていう田舎出身で、今日からブルーベリー学園に通うことになった。でも正直憂鬱だ。だってキタカミでも友達なんていなかったのに、ブルーベリー学園なんて人の多い場所で、おれが1人でなにかできるのかな?
いや、何もできないって決めつけちゃダメだ。鬼さまだってともっこ相手に1人で戦ったんだ。おれだって……!!
「し、失礼します!!」
1-4教室に入って、自分の席を確認する。……と同時に、おれは絶望した。隣の席に座っているのは……ギャルだ。
終わった……ギャルがおれみたいな田舎者相手にしてくれるわけない。ていうかわや美人だ、金髪だしメイクもすごいし。
「あれ、クラスメイトくん?初めましてー、アテシはスズカ!よろしく〜」
「え、あ、初めまして!!おれは、スグリっていいます…」
「スグリくん!なんか距離感じるしスグぴっぴって呼ぶね?」
「す、スグぴっぴ……?」
「とりま座りなって。色々話そ?」
よかった、やさしい人だ。ギャルは獰猛な生き物だってねーちゃんが言ってたけど、ポケモンみたいにギャルにも種類があるんだな……
「スグぴっぴさぁ、どこからブルベリ来たの?やっぱイッシュ?」
「あ、おれはキタカミの里から…」
「キタカミの里……?初めて聞いたかも、どのへん?」
「ちょっと東の方で……すごい田舎。でもりんごとかは美味しくて…」
「ほんと?アテシりんご好きだから興味ある!」
「り、りんごなら余るくらいあるけど……じーちゃんが持ってけって詰め込んできたから」
「まーじぃ?じゃあ今度りんごくれる?お返しは絶対するから!」
「うん、いいよ…」
「やった、約束ね!」
あれ、いつの間にか約束を結ばされている?ギャル、恐るべしだべ……!!
……今こうして、会話をしているふたり。そのふたりがいずれ、ブルベリ屈指のイチャイチャカップルとなることを、今はまだ誰も知らないのであった。
スズカ
いわタイプ推しのギャル。ガラル出身。
スグリ
鬼さま推しの田舎者。キタカミの里出身
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