スグリくんにやさしいギャル   作:三笠みくら

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スズカといわ友

 

今日はキャニオンエリアで授業があったから、そのついでに化石ポケモンを探しに来た。なんでもこの辺にズガイドスがいるらしいじゃーん?アテシシンオウは行ったことないから楽しみなのよね。

 

 

「スグぴっぴまで来ることなかったんじゃん?ゼイユおねーさんにも呼び出しされてたし」

 

「うん……それはそう、なんだけど…」

 

「なになに?スグぴっぴも化石ポケモンの尊さに気づいた?」

 

「いや、まだ見たことないからわかんね…でも、スズカがそんなに熱く語るならおれも知ってみたいなって」

 

「なにそれ〜、スグぴっぴいい子すぎじゃん!!いいよ、アテシが布教したげる!」

 

 

プテラに乗って、キャニオン屋外教室から下降する。そこの高台にシンオウ化石ポケモンがいる、らしい!

 

 

「うーん、あんまり大きくないっぽいから見つけにくいな……」

 

「あ、あれは?」

 

 

スグぴっぴが指差した先、そこには……ズガイドスが!!

 

 

「やばああ、え、めっちゃ可愛いんですけど!!あのタマゴみたいなつるつるの頭、でもあの頭で頭突きして相手を倒してたんだよね?ちっちゃい、尻尾もかわいい〜〜!!写真撮らなきゃ!!」

 

「げ、ゲットしなくていいの……?」

 

「あ、そうだったわ。忘れるとこだった……よし、背後から近づいて……ドスン!!」

 

 

ゴジャボが数回揺れて……カチッ⭐︎やったー、アテシ、ズガイドス無事ゲットだし!!

 

 

「やったやった、ズガイドスゲット!はぁ〜、マジ嬉しい!スグぴっぴありがとね!」

 

「うん、スズカがゲットできて良かった……そういえば、スズカってゴージャスボール使うんだな」

 

「ん、そーだよ。やっぱゲットしたからには懐いてほしいじゃん?だからアテシはゴジャボ使いなの!あとシンプルに見た目が好き!なんかいかにもこだわってますって演出できるしね!」

 

「なるほど……おれも入れるボールこだわってみようかな」

 

「じゃあ一旦休憩所戻ろ?ズガイドスちゃんと触れ合いたいし!」

 

 

スグぴっぴと一緒に、キャニオン休憩所に戻って、お礼に自販機でミックスオレを奢って一息。

 

 

「はぁ〜〜マジ感動。テラリウムドームの技術ナメてたわ。化石ポケモンが生息できるってどれだけすごい技術使ってるの……」

 

「そんなにすごいこと?」

 

「すごいことだよ!化石ポケモンは気温や環境の変化に適応できなくて一旦絶滅したわけで、太古の時代のことだからそもそもの住んでた環境も調査しきれてないわけ!なのにこうして普通に暮らせてる、それがどれだけすごいことか!はぁ〜〜、マジ感服」

 

「わやじゃ……目が勝負の時のねーちゃんみたいだ」

 

「もち最近では化石ポケモンの生息環境とか解明されてるし、今は便利な道具ありまくりだから育てやすいのかもしれないけど?それでもマジでやばいから!」

 

「そうなんだなぁ……」

 

「本当はもっと語りたいけどこれ以上語ったらアテシがアテシでなくなるからやめるね…」

 

「どうなっちまうんだそれ……?」

 

 

スグぴっぴと話した後は、ズガイドスちゃんとの触れ合いターイム!!さっそくボールから出てもらいましょ…ぎゃふぁ!??!

 

 

「わやじゃ!!スズカ、大丈夫!?」

 

「え、な、今アテシどうなった…?」

 

「ズガイドスがボールから出た瞬間スズカに頭突きしたんだべ…」

 

「ふふ、なるほどね……気性は荒め、と」

 

「ぎゃぎゃお!!」

 

「だが…これならどうかな!じゃんじゃじゃーん、カロスやホウエンで流行りのポフレだっぞーー!!」

 

 

ポフレの入ったバスケットを出すと、ズガイドスちゃんは露骨によだれを垂らした。うんうん、いい反応!

 

 

「ほらほら、プチデコフレッシュポフレだよ〜、お食べ!」

 

「ぎゃぎゃ!!」

 

 

ズガイドスちゃん、美味しそ〜に食べてるぅ。やっぱ先輩いわ友の言うことは間違ってなかったか。

 

 

「よかったぁ、化石ポケモンもポフレは食べるみたいねー」

 

「それ……お菓子?美味しそう…」

 

「うん、ポケモン用のお菓子!きのみとか砂糖とかめっちゃ使ってるから、人間が食べるにはカロリーエグいからやめときなー」

 

「そうなんだ、残念…」

 

「スグぴっぴには後で人間用レシピの方作ったげるから。ポフレはズガイドスちゃんが食べな〜」

 

「ぎゃお、ぎゃお!」

 

 

やがてポフレを3個くらい食べ終えたズガイドスちゃんは、満腹になったのかへそ天モードで眠った。可愛すぎん??

 

 

「いやぁ〜、ほんと捕まえてよかったわ。アテシの目標半分達成的な?」

 

「スズカの目標?なんだそれ」

 

「聞いちゃう〜?アテシの目標はね、ブルベリ学園で上位ランカーになっていわタイプの強さを知らしめること!と、テラリウムドームに生息してるいわポケモンを捕まえること。どーよ、この崇高なる目的を」

 

「へぇー……」

 

「聞いてよ、アテシの地元だといわタイプがあんまり有名じゃなくってさ!いわ使いのジムリもマイナーだし、化石ポケモンもいないし…いやいるっちゃいるんだけどいわタイプじゃないし色々怪しいし。おまけにアテシの周りの奴ら、いわタイプを貶すんだよ!?」

 

「貶すって…どんなふうに?」

 

「『ひこうタイプの弱点つくならでんきタイプでよくない?』とか『いわタイプのわざって命中不安多いじゃん?』とか。それは……そう、なんだけど!!」

 

「それはそうなんだ…」

 

「そうだけどさあ、やっぱりいわタイプならではのかっこよさと強さ、たくましさとかを知ってほしいわけ!だからアテシはいわ友の力を借りてブルベリに来たわけ!」

 

「いわ友?」

 

「うん、アテシのいわ友はねー。アテシがガラル鉱山で石を探してた時に会ったの。すっごく気が合うし、バトルについてもいろいろ教えてくれたしマジでいい人!」

 

「そうなんだ、スズカがそこまで言うならいい人なんだろうな…」

 

「ただし職業不詳住所不定のアラサーとする」

 

「急に怪しくなったべ」

 

 

いわ友……ダイゴっちはいい人なんだけどね。有り余って不審者なんだよ。実際アテシが初めて会った時も通報されかけてたし。

 

 

「しかもブルベリにコネまであったらしくてね……それでアテシの入学取付けてくれたってわけ」

 

「すごい人なんだなあ……」

 

「不審者なの除けばね、マジいい人なんだけど」

 

「いいなあ、スズカにはそういう友達がいて……」

 

「なに言ってんの、スグぴっぴにはアテシがいるじゃん!」

 

「え……」

 

「友達ならこれから増やしていけばいーじゃんね、ね?」

 

 

アテシはスグぴっぴに向けてニッと笑う。スグぴっぴって自己肯定感低いからさ、アテシが外付けで上げてくしかないじゃん?

 

 

「う、うん、そうだな!」

 

「だしょー?じゃあさスグぴっぴ、一緒に学食行こ!学園シェーキ奢ったげる!」

 

「いいの?あれのいちご味好きなんだ、おれ」

 

「うんうん、友達と一緒にシェーキ飲むとかマジ青春!行こ行こ!!」

 

 

スグぴっぴの手を引っ張って、食堂までレッツゴー!!

 




スズカ
いわタイプポケモンのためならケガもへっちゃら。まあスーパーガラル人ってことで。

スグリ
自己肯定感低め。ツッコミ適性あり。

ダイゴ
スズカのいわ友。はがね同好会の主でもある。

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