「……というわけで、おれたち付き合うことになりました」
「いぇーい、カレカノでーす♡」
リーグ部で交際報告をするスグリとスズカ。リーグ部の面々はようやくかと言った具合で拍手をして祝福している。……ひとりを除いて。
「……はあぁぁぁーーー!?」
誰あろう、スグリの姉・ゼイユである。そもそも彼女は2人の仲について全くの無知だったのだ。
「ちょ、ちょっとどういうことよ!!なんでそんな大事なことあたしに相談しなかったわけ!?」
「だってねーちゃんに聞いても碌な答え返ってこないべ」
「そんなことないわよ!!ていうか、せめて一言くらいあたしに言うべきじゃないの!?」
「いやぁ、どうせならみんなの前でパーっと言いたいなーって?」
「だからって……ムキーー!!」
ゼイユは髪を掴んだり地団駄を踏んだりと大暴れだったが、ひと通り暴れて落ち着いたのか、息を切らして2人に向き直った。
「……とにかく、付き合ったのね。おめでとう」
「うん、ありがとうねーちゃん」
「いい、スグ!何かあったらまずあ・た・し・に!相談するのよ?絶対手ぇ上げたりなんてしちゃダメ!」
「そんなことするわけないべ。ていうかねーちゃんに相談して良くなったことが……いてっ!」
「うっさい!!それと……スズカ。」
「はい、ゼイユちゃん先輩」
「えっと、その……スグのこと、よろしくね」
「!!うわぁ〜、ゼイユちゃん先輩の照れ顔初めて見たかも!かわいい〜!ねね、写真撮っていい〜?」
「いい訳ないじゃない!!お互い、幸せにならなきゃ承知しないからね!!」
なんだかんだ言ってスグリの姉。ゼイユなりの祝福と激励をして、彼女はブライア先生のもとに向かっていった。
その日の放課後はすごかった。リーグ部とそれ以外の生徒も混じってのスグリ・スズカの交際おめでとうの会が開かれた。みんながふたりを祝福し、それぞれ持ち寄ったお菓子やジュースなどでお祝いをした。参加者の中には、スズカに片想いしており恋破れた男子もいたとかなんとか。
「はぁ……楽しかったけど疲れた」
「でもアテシたち幸せだね、みんなからこんなにおめでとって言ってもらっちゃってさ」
「それはそうだな……おれ、あんなに人に囲まれたの初めてだ」
お祝い会が終わって解放されたふたりは疲弊しながらも、キャニオンエリアの高所までやってきて休憩していた。
「そうだ、あの……さ」
「どったのスグぴっぴ?」
「そういえば、言い忘れてたことさあったな…って」
「え、なになに?気になる〜」
「えっと、その……おれ、できないこととかいっぱいあるけど。」
「スズカのこと、絶対幸せにするから!」
「………うん、うん!大好きだよ、スグぴっぴー!!」
「わやじゃー!?」
キャニオンエリアの高所で抱きしめあってイチャイチャするふたりが、翌日学級新聞に載ったとか。
ゼイユ
スズカがスグリの友達なのは知っていたがそこまでの仲なのは知らなかった。普段の行いが悪い。
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