ダンジョンにドミナントがいるのは間違っているだろうか   作:巡理愛

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良かったら読んでやってください

今話で第一部は完結となります。

挿絵追加しました。


第20話:楽園の巨人と火の顕現者(ドミナント)

 

ヘスティアが喚く中で、隣に立ったヘルメスは独白のように語った。

 

「ダンジョンは俺たちを憎んでるのさ。…17階層のゴライアスが居なかったのはこのためだったのか」

 

ヘルメスは18階層に来た当初にフィンたちに訪ねたが誰も討伐してないとのことで何らかのイレギュラーでも発生したのかと不(・)自(・)然(・)だとは思っていた。

つまり元からダンジョンは神々の侵入に気付いており、確信を得るまで機をうかがっていたということになる。

 

「それとも別の何かを察知したのか…。全くウラノス…祈祷はどうした…聞いてないぞこんなの」

 

ヘルメスは帽子のツバを下げながら、この先の18階層の行く末を憂いたのだった。

 

───

 

地上へと続く連絡路は完全に崩落し、ロキ・ファミリアの援護は一切望めない。18階層の平原に孤立した冒険者たちは、是が非でも目の前の怪物を倒すべく、リヴェラの頭領ボールスやモルドたちゴロツキ、そしてヘスティアが連れてきた救出隊も一つになって奮起していた。

 

「チキショー、逃げ場も何処にもねぇ!こうなったらやるぞオメェらぁ!!」

 

「やるってたって、ボールスありゃ明らかに普通のゴライアスじゃねぇぜ!!」

 

「つべこべ言わず死にたくなかったらやるしかねぇんだよ。リヴィラに残ってる連中をかき集めて来い!!10分でだ!!!」

 

「そんな無茶なぁ〜!!!」

 

「参加しねぇっていう、腰抜けが居たら今後リヴィラには一切入らせねぇと伝えとけ!!」

 

ボールスは子分たちに命じて腹を括り、準備を進めていく。

荒れくれ者たちが多い、リヴィラの街の冒険者のまとめ役とあって、こんな時は非常に頼りになる存在であった。

 

「ボールス!人集めは任せましたよ!」

 

「アンドロメダ、私たちも行きましょう。援護頼みます」

 

「リオンなるべく時間を稼いで下さい」

 

「分かりました」

 

アスフィとリューもまた覚悟を決め、漆黒の巨人がそびえる中心地に向かった。

 

「あのゴライアスが呼び寄せたのか、周りのモンスターも集まってきているな」

 

「我々の実力では足手まといにもなりますか。では、周りのモンスターを叩きましょう!」

 

「うん!」

 

「おう!!」

 

桜花、命、千草のタケミカヅチファミリア組もそれぞれの出来ることをやっていくため動き出した。

 

「リリルカ君、ボクたちも出来る事をしよう!」

 

「はい!ヘスティア様!!」

 

ヘスティアとリリも補給の手伝いなどサポートに回る。ヘルメスはアスフィに凄まれて大人しくする事になった。

 

『意地と仲間を、秤にかけるのは止めなさい』

 

「…クソッ」

 

ヘスティアから預かった敬愛する主神の言葉がずっと胸に響き続けていたヴェルフは先ほどの悪意の舞台での争いで落とした彼の最高傑作と言える作品を探しに森の方へと走り出した。

そして、クライヴとベルは──。

 

「ベル俺たちは前衛向きだ。だから、あの黒い巨人に真っ向から戦う事になる。いけるな?」

 

「はい!僕も全力で戦います!!」

 

「よし!では行こう!!」

 

そして、二人はその速さを持って駆け抜けて行った。

 

「頼んだよ2人とも」

 

ヘスティアは祈るように2人の背中を見送るのだった。

 

──

 

「キシャァァァッ!」

 

「ガルルルルッ!」

 

漆黒のゴライアスの咆哮に引き寄せられ、18階層の森の奥から、中層の凶悪な怪物たちが津波のように押し寄せてきた。火炎を吐き散らすヘルハウンド、俊敏な牙を持つライガーファング、そして鋭い角を振るうソードスタックの群れ。

退路を断たれ、恐慌に陥る冒険者たちの前に、レベル2へとランクアップを果たしたクライヴが立ち塞がった。

 

「――切り裂けッ!」

 

クライヴが左手を一閃させた瞬間、魔法名すら唱えぬ完全無詠唱の元に、鋭利な『風の刃(エアロ)』が何条も撃ち放たれた。大気を切り裂く突風が、突っ込んできたライガーファングの首を容赦なく一瞬で撥ね飛ばす。

クライヴはインヴィクタスを逆手に構え直すと、オッタル戦で見せた「模倣」ではなく、完全な己の魔力としてガルーダの神速を爆発させた。

まずは、向かってくるソードスタックの突撃をインヴィクタスの腹で強引に巻き込み、その巨体を踏み台にして虚空へと爆発的に跳躍する――『ガルーダストライク』。

「きゅぅッ!」とマントの奥でリズンが鳴く。

上空へと跳ね上がった勢いのまま、クライヴは螺旋を描くように身体を高速回転させ、周囲のヘルハウンドを一網打尽にする回転斬撃――『ウィキッドホイール』を炸裂させた。

大気が爆ぜ、上空からの容赦なき烈風の刃が犬どもの群れを一瞬にして肉片へと変えていく。

さらに着地と同時に、残ったソードスタックに対し、インヴィクタスを両手で握り直して目にも留まらぬ速さで左右交互に繰り出す猛烈な往復連撃――『ガウジ』を叩き込んだ。

 

「ガ、あぁっ……!?」

 

怪物の角ごと、その頑強な肉体を文字通り木端微塵に削り取り、瞬く間に焦土へと変えていく。

ファルナの初期値【0】。だが、そんな数値を気にもかけないガルーダの『風の連撃』。

クライヴは一瞬にして周囲の雑魚の群れを鏖殺して前線を完全に更地に変えると、そのまま不気味に燃え盛る赤黒い業火を全身に纏わせ、漆黒のゴライアスの本体へと突撃を開始するのだった。

 

「周りの雑魚は気にするな。邪魔をする奴は俺が叩く」

 

クライヴの速さと技の連鎖に圧倒されるベルはクライヴが切り開く道を速度を緩めることなく突き進んでいく。

 

「やっぱり、クライヴさんは凄い!次は風の魔法が使えるようになったんだ!」

 

クライヴの真価はどんな『力』を手にしたとて、『炎』ということにまだベルこの時は気付けていなかった。そして、思い出すのだ。自分の憧れた魔法は何だったのか。

 

──

 

18階層の各地で連携とは言わずとも、冒険者たちは各々の戦いをしながら持ち堪えていた。

冒険者の大半はゴライアスの叫びに呼応して現れたモンスターの対応に追われている。それぞれのモンスターがまるで群れをなすように襲いかかってきており、普段この階層のモンスター対応に慣れているはずのリヴィラの冒険者たちは数の多さに苦労させられていた。

そんな中で応戦しながらも、剣が鈍っている者たちもいる。

先ほどベルをリンチしようとしたモルドたちであった。

ダンジョンはそんな彼らに手心を加えてくれることなどはない。

 

「モルド囲まれてる。もう逃げ場がねぇよ」

 

「ヤバいってこの状況、他の奴らとは離れてるし」

 

「うるせぇ!泣き言言う暇があっ……!?」

 

暴言や泣き言を言いながらも何とか対応していた彼等に運の尽きが訪れていた。

林の影からミノタウロスの集団が現れ速度を上げて突っ込んで来たのだ。

それでもなけなしの意地を持ってしてモルドは立ち向かった。だが、しかし。あまりにも数が多すぎた。

 

「ちくしょうーー」

 

モルドの断末魔が木霊するはずだった。

そこに割り込む紅き閃光。

 

「ハァア!!」

 

ベルが割り込んだのだ。

そして、圧倒的な敏捷を持って瞬く間にモルドに襲い掛からんするミノタウロスを撃破していく。

二振りの剣閃が閃く。ヘスティアショートソードと灼牛で縦横無尽に動き回る。

残りの一体が四つん這いなり、突撃姿勢をとった。

 

「ブモォ!!」

 

それに合わせるように二振りを鞘に収め、フレイム・オックスを抜剣。『英雄昇火』を2秒間のチャージして、飛び上がり大上段から合わせるように振り下ろした。

 

「ええええええぃッ!!」

 

ミノタウロスは見事に脳天から真っ二つとなった。

 

「てめぇ、何で助けた!!」

 

ミノタウロスの集団を壊滅させた。ベルにモルドは叫んだ。

 

「死んでほしくないから。それだけです」

 

ベルは振り返ることもなく、元の戦場に戻っていった。

 

───

 

「すみません、戻りました!」

 

ベルはスキルを脚力にチャージして神速で戻ってきていた。

 

「何処へいったかと思えば…。お人好しだなベルは…だが、それが良い。お前はそれでいい」

 

クライヴは叱るでも何でもなく、苦笑しながらベルの行動を見届けた。

 

「そろそろ着くぞ!!ここからが本番だ。リオンとアスフィが先行して引きつけてくれている無駄には出来ない!」

 

「はい!行きます!!」

 

クライヴとベルは更に速度を上げていった。

 

リューは縦横無尽に木々を駆け回り、漆黒のゴライアスを先行して叩いていた。

ゴライアスの剛腕を回避して『アルヴス・ルミナ』で手首を斬りつけるが全く手応えがなく、己の手が痺れる始末であった。

 

「普通のゴライアスとは強度もケタ違いのようだ。ならば!」

 

リューは身体を翻して、ゴライアスの黒い腕を駆け上がって行く。

 

「ハアアア!!」

 

ゴライアスのこめかみに目掛けて木刀を思いっきり叩きつけた。流石にこれは脳みそが揺らされ効いたのかよろめく巨体。だが、ダメージほどというものでもなく鬱陶しいハエを追い払うようにもう片方の腕で払われたリューは飛のくが空中で無防備な所を狙われて、ハウルによる魔力弾撃ち込まれる。

 

「不味い!!」

 

何とか耐えたリューであるが、負傷は免れなかった。

 

「リオン!!ハウルに魔力を乗せた攻撃。厄介ですね」

 

直ぐに駆けつけたアスフィが敵を分析しながら、ポーションを投げつけた。それを受け取ったリューは直ぐに負った傷口にかけ残りは飲み干した。

 

「しくじりました。これは厄介だ」

 

「手数が足りませんね。私も引きつけます。リオン詠唱を」

 

「分かりました。【今は遠き森の空──】」

 

「飛翔靴(タラリア)!!」

 

リューの詠唱開始と同時にアスフィのマジックアイテムの作品の一つであるタラリアを使用した。これは装備者を飛行させられる能力を持つ。

短剣と煙幕で翻弄しながらも斬りつけるも傷はほぼない。

それでもゴライアスにとっては鬱陶しく、アスフィに向けて魔力弾を撃ち込むが軌道を読んで彼女は回避した。

 

「【星屑の光を宿し敵を討て】!!」

 

リューの詠唱が完成する。それを察したアスフィはバーストオイルを投げつけてダメ押しの目くらましをやった。

 

「今です!リオン!!」

 

「【ルミノス・ウィンド】!!」

 

リューの風の魔法が巨体の所々、顔を中心に目掛けて炸裂する。今度は確かなダメージが通った。片目が抉られて、歯茎も剥き出しとなり、首や肩にも確かな傷が入っていた。

 

「効いた!!」

 

喜ぶアスフィであったが違和感に気付いた。傷口の周りから湯気のように魔力が立ち込めていた。

そして、傷を受けた部分が徐々に再生していく。

 

「再生能力!!」

 

「これでは半端な攻撃では再生されてしまう!!」

 

リューとアスフィは苦虫を噛み締めるように表情を歪めた。

 

「リューさん!!アスフィ!!」

 

「無事だったかアスフィ、リオン殿」

 

そこへクライヴとベルが到着する。

 

「来てくれましたか2人とも」

 

「ロズフィールドさん。リューと呼んでください」

 

「分かったリュー。状況は?」

 

リューもまた、クライヴの呼ばれ方があまり好ましくなかったのかリューと呼ぶように訂正させた。クライヴは瞬時に切り替えて状況を訪ねた。

 

「敵は通常のゴライアスより遥かに硬い。ハウルと共に魔力弾を撃ってくる。そして、一番厄介なのが再生能力です」

 

「面倒だな。大きな一撃で魔石を砕かなければ倒せないかもしれない」

 

「同感です。私はボールスに魔法隊で一斉射撃するように要請してきます」

 

リューからの報告にクライヴは少し考え、魔石を砕くしか撃破は難しいと答えにたどり着いた。アスフィも考えがあるのかその場を離脱した。

再生を終えた漆黒のゴライアスがクライヴとベルを捉えたように見下ろしていた。

 

「大きな一撃の魔法となるとお前のチャージが鍵になるかもしれない。例のスキルのチャージは最高で何分かかる?」

 

「僕の魔法が…!3分です」

 

「分かった。では3分間引きつけよう。リューも異論はないな」

 

「クラネルさんの魔法が強力な一撃を撃てる手段があるということですね。分かりました。やりましょう」

 

クライヴの考えと2人のやり取りに戸惑うベルにクライヴは激励する。

 

「迷うなベル。自分の力を信じろ。俺たちはお前を信じる」

 

「……僕は…僕も!!」

 

クライヴの言葉にベルは決意を固めた。そんな二人のやり取りにリューは微笑んだ。

そんな決意と同時にゴライアスも動き出す。動きのいいハエが三匹となったと。

リューは再び詠唱をしながら確かな美しさを持って駆け抜けていく。

クライヴもまた得意の『フェニックスシフト』からの『ライジングフレイム』に繋げていく。

炎を纏った刃は硬いゴライアスの皮膚にも通った。

 

「グッ…オッ??」

 

ゴライアスは僅かに戸惑った声を上げた。

そんなゴライアスに一切の躊躇なく『ファイア』を顔面に複数撃ち込んでいく。

 

「ゴッ…オオォ!?」

 

ここでもゴライアスは戸惑った声を上げた。

クライヴはかつて戦ったド(・)ミ(・)ナ(・)ン(・)ト(・)の時を思い出しながら、ゴライアスの指へ腕へと飛び移り片手で振り落とされそうになろうが上手く身を交わして顔を目指した。

次は目玉に目掛けて『エアロ』の連弾を炸裂。瞼が切れ顔を片手で押さえる。

そこから『ガルーダストライク』、『ウィキッドホイール』、『ガウジ』と繋げて、ゴライアスの顔周りを荒らしまわって無傷で着地した。

 

(風の魔法??彼は炎意外も扱えるのか??複数の属性はエルフでも難しいはず…)

 

リューは詠唱を完成させつつ、クライヴの魔法を見て驚きながらマインドもセット完了し、自身の風魔法を同じように顔周り目掛けて撃ち込んだ。

立て続けにダメージを負わされたことで、ゴライアスは苛立ちのような感覚を持ったのか、強引に両手を振り回し、クライヴとリューが近づくのを遠ざけた。

 

「ベルどうだ!!」

 

「あと少しです!!」

 

クライヴの問いかけに汗を流しながらもチャージを続けるベル。

振り回す腕をかいくぐり避けられないように、次は脚をクライヴは狙いに行く。その意図に気付いたリューも反対の脚を狙いに行った。クライヴはフェニックスシフトで距離を詰めてインヴィクタスで斬りつけては離れての必要に同じ部分を狙った。

リューは関節を狙ってアルヴス・ルミナで叩き続けた。

巨体がたまりかねて、グラ付き膝をつく。

 

「クライヴさん、リューさん撃ちます!!!」

 

リンリンリンとなり続けた小鈴(チャイム)の音が大きくなり最大チャージに至った事を告げていた。

ベルはヘスティアショートソードを突き出すように構えて、

ショートソードの特性+スキルのフルチャージでの『ファイアボルト』を撃ち込んだ。

 

「ファイアボルトォオオオオ!!!」

 

凄まじい轟音と共に超巨大となった炎が雷の速さをもって飛翔していく。

直撃の轟音と共に、派手にゴライアスは炎上していた。

 

「やりましたか」

 

リューはなるほどこれほどの一撃であったのかと驚愕しながら、撃破に希望を持った。

 

「………」

 

クライヴは何も言わずただ、爆炎が晴れるのを待った。

 

「ダメだったか」

 

そして、静かに呟いた。

ゴライアスは避けれないと悟ったのか当たる直前に両手をクロスさせて胸周りを守り、尚かつ魔力弾を放ち軌道を微妙に変えられていたのだ。

故に肩から上は吹き飛び顔も木っ端微塵であったが、それでも再生が始まっていた。

 

「ハァ、ハァ…」

 

体力もマインドも特性があっても消耗したベルは膝をつき、息を切らせていた。

 

「ハァ、ハァ…倒せなかった。クソ!!」

 

悔しさを滲ませるベルにゴライアスが動く、まだ腕も顔も再生しきっていないのに動き出し、足を大きく振り上げ、地面に叩きつけたのだ。

抉れた破片が弾丸のように飛んでくる。動けないベルの前に盾となるようにクライヴが破片を巧みな剣捌きで迎撃していく。

リューもまた、次なる詠唱をしながら、弾丸を避け続けた。

その破片が収まった頃、ゴライアスの再生はほぼ終わっていた。

 

「【ノア・ヒール】!」

 

リューは回復魔法を使ってベルを回復させていく。それでも直ぐには動けそうにない彼を漆黒の巨人は許さなかった。

 

「ゴォアアアアアア」

 

漆黒のゴライアスは空に向けて特大のハウルを叫んだ。大気を震わせるほどの大音量に近くにいたクライヴ、リュー、ベルは耳を塞いだ。

そんな三人を狙って魔力弾を撃ちまくる。クライヴは動けないベルを庇ってその場で魔力弾を力技で受け流していた。だが、それでも無傷という訳ではなく。被弾していく。

 

「ぐぅッ!」

 

「クライヴさん!!」

 

ようやく立ち上がれるまでなってきたベルが心配して叫ぶ。

そして、リューは遂に動きを補足され、魔力弾で誘導された所を巨人の鉄拳の一撃が直撃して、森の木々を巻き込みながら吹き飛んでいった。

 

「クハァッッ!!!」

 

「リュー!!」

 

「リューさん!!」

 

残りはあと2匹と思いかけた所にリヴィラの街の魔法一斉射撃が飛んでくる。ほとんどがゴライアスに直撃するが、先ほどのベルほどのダメージはなく、片手で防いで見せていた。

 

「コイツ少しずつ学習してるのか。だとすれば時間をかけるのは不味い」

 

クライヴは敵の動きが段々と慣れてきている事に気付いた。

そして、クライヴが動き出そうとした時にゴライアスは口を大きく開けていた。

 

「まさか!!」

 

ライジングフレイムからの通常出せる最大出力を持ってクライヴは守りを固めた。ベルを失うわけにはいかなかったからだ。

そこへ大盾を持った桜花が割って入る。

クライヴは思いっきり剣を振り下ろして極大の魔力弾に斬りにかかり、桜花はベルを庇うように大盾を構えたが、三人とも吹き飛び、その余波は凄まじく数十M(メドル)は転がっていった。

そこからゴライアスは四方八方に魔力弾をばら撒き、次々と冒険者を戦闘不能にした。

 

──

 

クライヴとベルと桜花はリリやヘスティア、千草によって治療されていた。今やゴライアス周りの地形は荒れ果てて地獄絵図と化そうとしている。

 

「クライヴ君、ベル君、桜花君もしっかりするんだ」

 

ヘスティアが声をかけるがクライヴ以外は意識を失っていた。クライヴは切り替えて立ち上がる。

 

「リリルカ、ヘスティア。ベルとそこの彼をたのむ」

 

「まさか1人であそこに戻る気かい!?」

 

「無茶ですクライヴ様!!」

 

「深層でロキファミリアと戦った化物よりはマシだ」

 

そう言って、クライヴは真剣な眼差しで二人を見たあとにベルとベルを守ろうとした桜花をみた。

一方、その頃ヴェルフはようやく、目当ての物を見つけて戦場に引き返し始めていた。

 

「たのむ、こんな勝手な事をたのむ俺を許さなくていい。だけど、アイツらのためにお前を折(・)ら(・)せ(・)てくれ」

 

そして、決意を持って駆け出した。

 

「桜花、桜花…」

 

千草が意識を取り戻さない桜花を泣きながら揺さぶり続けていた。

リリとヘスティアもまた。涙ぐみながらベルの治療を続けた。

クライヴはそれを見ながら、自分の魂の奥底に語りかける。──力を貸してくれ。人として、火の顕現者(ドミナント)として、もう一度、みんなを守らせてくれ。この力を破壊の力ではなく、守る力として使わせてくれ。

 

「ベルは必ず目覚めて奴を倒す。それまでは俺が相手をしてくる。隣の彼に目覚めたら感謝を伝えてくれ」

 

クライヴは背中越しに語る。そして、己の原点の誓いを持って、決戦へと赴く。

 

───

 

「――我は炎の民、この剣を持って不死鳥の盾とならん!」

 

かつてロザリア公国で誓ったナイトの宣誓と共に、全身に赤黒い業火を纏い、インヴィクタスを紅蓮に燃え上がらせて前線へと突撃する。

今までより、より底上げされたステイタスは凄まじき速さと姿であった。

それは炎の騎士、炎の戦士、炎の勇者、あるいは炎の──。

あっという間に漆黒のゴライアスの元にたどり着き、通常の『ファイア』を低燃費で連射して弾幕を張り、再生能力を持つ漆黒のゴライアスの肉体を、再生が追いつかないほどの猛火で圧倒していく。そこからの上位魔法の『ファイラ』を撃ち込む。少しでもダメージを上乗せしていく。

 

「…ゴォアアアアアア!!!」

 

接近に気付いた漆黒のゴライアスはまた、特大のハウルを叫ぶが今のリミットブレイク状態のクライヴには効かなかった。

それでも階層主の威厳からかそこら辺からモンスターが見え隠れし始めた。

彼の魂の底から溢れ出た地獄の火が、独自の魔法となってその肉体を包み込む。

――『ウィル・オ・ウィクス』。

クライヴの周囲を、意思を持つかのように凄まじい速度で旋回し始めた、複数の巨大な「地獄の火の玉」。

ゴライアスの咆哮に呼応して周囲から一斉に群がってきたライガーファングやアルミラージの群れだったが、クライヴはその牙や武器を一切無視して最短距離を爆走した。肉薄した怪物の肉体がウィル・オ・ウィクスに触れた瞬間、爆発的な劫火に包まれ、悲鳴を上げて一瞬で火だるまとなってのたうち回る。雑魚を文字通り炭化させながら、クライヴは真っ直ぐに漆黒の巨躯へと距離を詰める。

 

「オォォォオオォォォッ!!」

 

漆黒のゴライアスが巨大な拳を振り下ろす。クライヴは跳躍し、空中からその燃え盛る身体を一本の「炎の弾丸」へと変貌させた。

――『イグニッション』。

空中から炎の推進力を爆発させて突撃する、超高速の連続突進。

インヴィクタスの切っ先を先頭にした紅蓮のドリルが、漆黒のゴライアスの分厚い肩の装甲を強引に削り、抉り、文字通り向こう側が透けて見えるほどの巨大な「風穴」をブチ抜いた。

 

「ゴ、ガァっ……!」

 

巨体をよろめかせ、苦悶の声を上げるゴライアス。

しかし、怪物の傷口から黒紫色の魔力光が沸き、即座に肉体の急速な再生が始まろうとする。

 

「チッ……やはり、この世界の化け物はしぶといな」

 

クライヴは着地しながら鋭く舌打ちを漏らした。だが、イグニッションの真価はそこからだった。

抉られた傷口の周囲には、未だ消えることのないイフリートの地獄の火がドロドロと延焼し、細胞を内側から焼き尽くし続けていたのだ。ダンジョンの悪意をもってしても、異世界の炎のエネルギーを相殺できず、漆黒のゴライアスの最大の武器である「異常な再生能力」が、目に見えてガタガタと遅延されていく。

そこへ赤髪の青年が突撃してくる。

 

「クライヴさん退いてくれぇ!!」

 

クライヴはヴェルフの意図を瞬時に察知して、ゴライアスの近くから離れた。

 

「火月ィイイイイイイイイ!!」

 

振るわれた大刀のような武器はヴェルフが打った『クロッゾの魔剣』だった。

凄まじい猛火がゴライアスの全身を燃やし尽くしていく。

そこから遠くから大聖鐘の音色のが響き始めた。

クライヴもヴェルフもそれが誰から発せられているのか直ぐに思い立った。

だから、クライヴは残り少ない変身時間を感じながらも、全力でゴライアスを釘付けにしながら、再生が1秒でも遅れるように立ち回った。

そして、遂にその時はやってきた。

 

「今だ、ベル! 奴の再生が鈍っている内に、その魔石を叩き割れ!!」

 

「はいっ!! ――おおおぉぉぉーーーッッ!!」

 

クライヴとヴェルフが作った絶対的な勝機。

アイズがリヴィラの街に預けていたウダイオスの黒剣を構え、スキル『英雄昇火』を纏わせて突撃する――。

ベルの一撃が漆黒のゴライアスの上半身を強烈に消し飛ばして、最後にヘスティアショートソードでゴライアスの魔石を真っ二つに両断。

漆黒のゴライアスを完全に撃破し、周囲に安堵の歓声が広がった。

 

「やったのか…!?でかした!『赫灼の白兎(プロミネンス・ラビット)』!!」

 

ボールスたちが歓喜に打ち震えて、ベルを認めた。

 

「やった!やったよ!!ベル君!!」

 

主神たるヘスティアが目尻に涙をためながら褒め讃えた。

 

「ベル様ーーー!!!」

 

リリが嬉しさと共に涙を流した。

 

「やったなベル!!!」

 

ヴェルフが晴れやかにベルを褒めた。

 

「よくやったベル!」

 

クライヴが信じる心のままに褒めた。

 

「やりましたねクラネルさん」

 

リューが傷付いた身体を押さえながらも微笑む。

 

「あれが、ベル・クラネルですか。ヘルメス様」

 

アスフィが冷静でありながらも嬉しさを滲み出す。

 

「やるじゃねぇか。『赫灼の白兎』」

 

そして、ほんの少し前まで気に食わないと思い続けたモルドたちが彼を冒険者として認めた。

 

「………」

 

ヘルメスは本来なら歓喜、狂喜に打ち震えて神託を叫びたかった。それでも叫べない神の勘があった。

 

───

 

誰もが勝利を確信して歓声に湧く次の瞬間、ダンジョンが「ファルナの理を超えて戦場を支配したクライヴ」を最大の脅威と見なし、防衛反応を最悪の形で暴走させた。

再び18階層が震え始めた。

冒険者たちは静まりかえり、誰もが皆当たらないでくれと同じ願いを込めた気がした。

そんな願いを叶えないのがダンジョンである。

 

『『──我が名は闇精霊(シェード)闇の化身闇の王』』

 

『『ダークホール』』

 

そんな深淵の怨嗟(うた)が聞こえた気がした。

空間が歪み、禍々しい闇の亜空間から、もう1体の変異個体――『ラージゴライアス』が静かに、圧倒的な質量で降臨する。

 

「ウオォォォォォォォオオォォッッ!!!」

 

天を突く超巨体が放った地鳴りの咆哮。

第一級冒険者の咆哮をも凌駕する衝撃波が18階層を駆け巡り、ボールスやモルド、さらには命、桜花、千草の3人をも巻き込んで、リヴェラの冒険者たちは一瞬にして全員が衝撃で気絶し、地面へと倒れ伏してしまった。

降臨したラージゴライアスは、18階層の天井に頭が届くほどの超巨体であり、その皮膚は大(・)地(・)の(・)影(・)を宿した不気味な褐色に変異していた。

再生能力こそないものの、大地の精霊の力を吸ったその肉体は圧倒的なガード能力を誇り、足元から地属性魔法『クエイク』の凄まじい地響きを発生させて冒険者たちの接近を一切寄せ付けない。

 

───

 

再度の連戦、かつてない大地の絶望を前に、辛うじて意識を保っているベル、リリ、ヴェルフ、リューの4人は完全なる息を詰まらせていた。そして、アスフィもまたタラリアを保ち遠くから意識をギリギリ保ちながら同じく息を詰まらせた。

その絶望の静寂の中、レベル2へと昇格したクライヴが、静かに前へと歩み出た。

 

「……ヘスティア、ベル。下がっていろ。これより先は、理の外の戦いだ」

 

クライヴは炎影の試練で完全掌握した、己の本当の炎の枷を全開で解き放つ。

 

「――来い、イフリートォォォオオオオオッッ!!!」

ドゴォォォォォンッッッッ!!!

 

18階層の平原全体が地獄の火床へと変貌し、爆炎の渦の中から、本物の地獄の炎纏った召喚獣『イフリート』がその巨体を完全顕現させた。

 

「ほ、炎の階層主……!?」

 

ヴェルフやリリが腰を抜かして見上げる中、神であるヘスティアとヘルメスは、その圧倒的な神殺しの質量を完璧に目撃していた。

 

「ク、クライヴ君…!」

 

「おいおい、こういうことが起きたか。全くもって災難だ」

 

リューもまた静かに目を見張った。

 

「ロズフィールドさん」

 

上空を飛行中だったアスフィは、あまりの光景に遠目から半信半疑で目を凝らす。

 

「あれは何ですか?…もう一体の階層主!?」

 

ラージゴライアスが放つ大地の岩盤の盾を、イフリートの強靭な巨体が力任せに殴り飛ばし、粉砕する。

肉と肉、地獄の炎と大地の影が正面から激突し、18階層の楽園そのものを揺るがす、オラリオの歴史に刻まれることはないかもしれない『本物の怪物同士の決戦』の火蓋が切って落とされた。

 

『ゴァアアアア!!!』

 

ラージゴライアスが再び絶叫を上げ、今度は大地を掴み上げ投げつけてくる。動き一つで天変地異といった戦闘であり、ベルたちは17階層の連絡路付近まで避難するため駆け出していた。

 

「こんな戦いを続けれたら階層が持たないぞ!!」

 

「命がいくつあってもリリは一瞬で死ぬ自信しかないです。こんなの!!」

 

ヴェルフとリリが叫ぶ中、投げつけられた大地の一部を受け止め灼熱化させて、焦土に変える。

 

「神様行きますよ!リューさん大丈夫ですか!?」

 

「魔法で回復させたので何とか動けます…」

 

「ベル君ボクもう走れないよ〜!」

 

ベルは負傷しているリューを気にかけながら、走れないというヘスティアをおんぶして、急いでその場から離れる。離れていっているのに戦地の中心から階層全体にかけて大気が燃えるように熱くなっているのを肌で感じ取った。

 

『この個体先ほどのよりも硬いか!!クッ』

 

次はこちらの番だとイフリートは猛烈な突進でラージゴライアスの巨体へ接近して胴体に向けて炎を纏った拳で力一杯殴りつけた。

だが、大して効いた気配はない。まるで鉄壁そのものを殴りつけたように硬い感触であった。

 

『ガァアア!!』

 

『オオォオオ!!』

 

殴り返してくるゴライアスの拳を受け止めて、関節を狙って爪を刺し込んでようやくダメージが入った。

 

『ゴガァ!?』

 

そのまま肉体の内側に向けて極太の『ファイラ』ぶち込む。

内部から焼かれたゴライアスはイフリートの爪撃を強引に引き抜き。悲鳴一つとっても巨大な咆哮となって藻掻く。

それを見届け、先ほどの『漆黒』の個体と違い再生もないと見抜いたクライヴは畳み掛ける。

近付けさせまいと藻掻き腕を振るうゴライアスに向けて次は膝蹴りからの掌底。少しでも怯んだ所に首元へ掴みかかる。余りの巨体に持ち上げることはかなわないが、強引にここでも密着した状態でもう片方の手で口の中に『ファイラ』を撃ちまくる。

口から内部が焼かれ声にもならない絶叫を上げようにも、イフリートが口を塞いだ状態だ。足で蹴りつけられるが耐えて耐えての顔から煙が上がるほど内側から焼き討ちにしていく。

よろけによろけた超巨体に向けて腕と肘の突起を突き立てるように鳩尾に向けて『クリムゾンラッシュ』タックルをかます。耐えようとするゴライアスに『ライジングフレイム』の如く溜め込んだ炎の右拳でアッパーを打ち込んだ。

 

『デカいだけのノロマがーー!!』

 

イフリートは徐々に内側の熱が灼(・)熱(・)化(・)するように紅蓮の体躯がより赤く染まっていく。

アッパーの勢いのまま、まだ倒れないゴライアスに向けて情け容赦なく『スピットフレア』の熱ビームを浴びせて更に表面を炎上(グリル)していく。遂に力が削がれたゴライアスをそのまま地面へと豪快に叩きつけ、馬乗りになって灼熱化した爪撃を何度も叩き込む。

褐色の頑強な装甲が、人間の構造に近いのだと見切ったクライヴによってどんどん痛めつけられ、ズタズタにした。

それでも凄まじい耐久なのか、そんな状態でも殴る拳の数は衰えないラージゴライアスとの肉弾戦。倒れ込もうが凄まじいデカさと威力の拳にイフリートも何度も殴られた。

だが、それでもイフリートも負けじと熱され続ける拳を顔面に向けて何度も殴打していく。

たまに拳同士がぶつかり合えば階層中に凄まじい衝撃音と衝撃波、大気を燃やすが如くの熱波が弾けた。

 

『ゴォアアアアアア!!!』

 

『オオオオオオオオオ!!!』

 

そして、決着の刻がやってくる。イフリートの全身から熱気を超えた発火が始まっていた。

 

『終わらせるぞ!!デカブツ!!』

 

『くらぇぇええええ!!』

 

一度空中へと飛び上がったイフリートが両手を天に掲げ、巨大な火球を創り上げていく。それを地面に未だ横たわるラージゴライアスに向けて解き放った。

 

──『地獄の火炎』

 

業火滅失。

イフリートの『地獄の火炎』によってドロドロに融解し、炭化していく。

最後は、イフリートの放った極大の火炎がラージゴライアスの胸の魔石ごと内側から爆破。凄まじい大爆発と共に、2本目の変異体は巨大な階層感をぶち抜くような火柱と共に銀色の灰となって完全に消滅するのだった──

 

激闘が終わり、炎の化神が静かに火の粉となって消え、元の姿に戻ったクライヴの元へ、リズンが「きゅぅ」と駆け寄って胸元に縋りついた。

リヴェラの荒くれ者たちが目を覚ますより前に、顕現は解除された。だが、至近距離で目撃していたベル、リリ、ヴェルフ、そしてリューの4人は、呆然としたまま言葉を失っていた。特にベルは、

 

(僕も、もっと強く……クライヴさんの、あの圧倒的な力のように……!)

 

と、その紅蓮の瞳に、さらなる強さへの渇望を烈しく燃え上がらせていた。

そして、その戦場を遠くから見つめる、ヘルメスの不気味な視線。

 

(神をも殺す、理の外の炎の巨人か。……面白い。これなら、悲(・)劇(・)すら、ひっくり返せるかもしれないね……)

 

「神託(オラクル)なんて専門外なんだが…言わずにはいられないな」

 

未だ大気を焦がす熱気の中でヘルメスは歓喜とも狂喜ともとれる叫びを上げる。

 

「動く、動くぞ!この場所で!このオラリオで!時代が動く。時(・)そのものすらも揺るがす何かが起きる!!」

 

それは神の直感。

 

「──英雄たちの行く末を。あるいは理なんて破壊し尽くす『炎』の結末を!!その生と死を!!」

 

ヘルメスはその眼(まなこ)を見開いた。

 

「神愛なる彼等が紡ぐ、『眷族の物語(ファミリア・ミィス)』を!!」

『神敵たる彼等が砕く、『顕現者の物語(ファイナルファンタジー)』を──』

 

 

後の神殺しの運命への大いなる伏線を残し、18階層のゴライアスとの連戦は、これ以上ない大団円を以て完全なる幕引きを迎えるのだった。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 




ゴライアスまでのクライヴとベルのステイタス
 

【名前】:クライヴ・ロズフィールド


【レベル】:2


【所属】:ヘスティア・ファミリア

 
【基礎アビリティ】

力:I(0)

耐久:I(0)

器用:I(0)

敏捷:I(0)

魔力:I(0)


《発展アビリティ》


【神造器(ミュトス)】:I

・元の世界における「ロゴスの器」としての完成度を示す、クライヴ固有の特殊発展アビリティ。


《魔法》

 
【ファイア】


・固有魔法:火のドミナントの魔法

 
【フェニックスシフト】

 
・詠唱を必要としない瞬速の移動魔法。火の粉を散らしながら、対象との距離を瞬時に詰める


【ライジングフレイム】


・詠唱を必要としない火属性魔法。腕、あるいは武器に紅蓮の炎を纏わせ、敵を打ち上げる苛烈な一撃放つ魔法剣技


【ファイラ】


・リミットブレイク時のみ限定解放。

【ファイア】の上位魔法

 
【ウィル・オ・ウィクス】


・クライヴの周囲に複数の火球を生成して高速回転させる。火球が敵に触れると自動で連続ダメージを与えるほか、敵の攻撃を無効化する魔法


【イグニッション】

 
・全身に炎をまとって突進し、敵を巻き込みながら連続で大ダメージを与える突進技。空中でも発動可能な魔法剣技

 
※完全顕現時のテキストはヘスティア解読不可──────

【クリムゾンラッシュ】


・完全顕現時の突進の戦技


【スピットフレア】

 
・完全顕現時、ビーム状の炎を放つ魔法

 
【ブリムストーン】

 
・完全顕現時の範囲攻撃技

 
【地獄の火炎】

 
・完全顕現時、業火滅失。神殺しの獄炎

───────────────────────────

【エアロ】


・固有魔法:風のドミナントの魔法

 
【ガルーダストライク】


・詠唱を必要としない風属性魔法。爪を伸ばして敵を掴み、引き寄せる、あるいは跳躍する魔法戦技


【ガウジ】

 
・詠唱を必要としない風属性魔法。両手の爪で目にも留まらぬ速さで左右交互に切り刻む猛連撃する魔法戦技

 
【ウィキッドホイール】


・風属性魔法。垂直上昇しながら周囲を切り裂く回転斬りをする魔法戦技

 

《スキル》

 
【不死鳥の騎士(フェニックスナイト)】


・火のドミナント:『聖炎のフェニックス』

 
・その固有魔法、固有スキルの発現と使用が可能になる。


【神造器神の残滓(ロゴス・ヴェステージ)】


・あらゆる理を破壊し、器として全てを吸収した証と残滓

 
・詳細不明


【火の顕現者(ドミナント・オブ・ファイア)】

 
・火のドミナント:『獄炎のイフリート』

 
・その固有魔法、固有スキルの発現と使用が可能になる。

 
・その完全顕現、半顕現リミットブレイクが可能となる


【暴嵐の怪鳥(ガルーダストーム)】

 
・風のドミナント:『暴嵐のガルーダ』

 
・その固有魔法、固有スキルの発現と使用が可能になる(試練を突破してないので一部のみ開放)


【理外昇格(アンブレイカブル・ロゴス)】

 
・クロノスの石塔の試練を突破することでランクアップが可能となる。

 
※ヘスティアの解読限界により、神の目には一部が『メモリーストーン』としか認識できない。

 

 
【名前】:ベル・クラネル

 
【レベル】:2

 
【所属】:ヘスティア・ファミリア

 
【基礎アビリティ】

力:E(210) → E(285)

耐久:F(180) → D(505)

器用:E(225) → C(697)

敏捷:C(680) → C(695)

魔力:D(535) → D(545)

 
《発展アビリティ》


【幸運】:H

 
《魔法》

 
【ファイアボルト】

・速攻魔法

 
《スキル》

 
【炎純一途(リアリス・フレーゼ)】

・――想いが続く限り、懸想の丈に応じて成長する。ただ一つの純潔な恋心が、少年の足を前へと進める。そして、隣に立つ黒き背中への憧憬が、少年の歩みを加速させる

 
【英雄昇火(アルゴノゥト)】

・あらゆる能動的行動(アクティブ・アクション)に対するチャージ権。

・チャージ時間に応じて威力・効果が乗算されるが、比例して体力とマインドを著しく消費する。

・火属性および雷属性の攻撃・魔法発動時、精神力マインドの消費量を大幅に軽減・節約する。
 
・火属性のダメージ(熱量・火炎)を受ける際、自身の【耐久】アビリティの超高補正。
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