ダンジョンにドミナントがいるのは間違っているだろうか 作:巡理愛
アポロン・ファミリアの主神アポロンから届いた、ベル・クラネルのランクアップを祝うという名目の、嫌がらせに近い華やかな招待状。
ヘスティア・ファミリアの一行は、アポロンの用意した壮麗な館へと足を踏み入れていた。
クライヴは自身の元の世界の夜を思わせる『重厚な漆黒の礼装』、ディオンはザンブレクの至高の気品を宿した『眩い白銀の正装(マント付き)』を完璧に着こなしている。
会場に到着した瞬間、ベルへの注目を完全に喰うほどの、二人の大人の圧倒的な風格と美貌に神々や女性団員たちが
「な、何あのヘスティアのところの格好いい新参たちは……!?」と色めき立つ。
「ヘスティア、いつの間にいろんな男を捕まえてるのよ!!」
普段は話さない女神から話しかけられたり。
「ベルきゅんやっぱりいいなぁ。後ろの2人もフヒヒヒヒ」
一部の
「あの…今宵はダンスパーティとのことで、よ、良かったらこのあと一曲どうですか!?」
女神たちや子どもたちからクライヴとディオンが早速お誘いを受けたりと来て早々にヘスティアは辟易していた。
ヘスティアもまたしっかりとおめかしはしており、ちょっくらベル、クライヴ、ディオンの三人で中層の17階層『嘆きの大壁』(ゴライアスは居なかった)という広い場所で小遠征でお金を稼いで来て、お店で売っていた蒼のドレスをわざわざオーダーメイド化させて新調していたが、少々目立たなかったようだ。
◇
「――どうだいベルくん、クライヴくん、ディオンくん! ボクのこの新しいドレス姿は!」
廃教会の地下室の扉が開き、正装を済ませたヘスティアが、照れくさそうに、しかし誇らしげにその場でくるりと一回転してみせた。
いつも通りの白い衣装に青い紐ではない。
夜明け前の楽園の空を写し取ったかのような、鮮やかなコバルトブルーのオーダーメイドドレス。肩を大胆に露出した気品ある仕立てでありながら、ふんわりと広がるAラインの裾が、ヘスティアの可憐さをこれ以上ないほど引き立てていた。胸元には、ファミリアの絆を示す『炉の火』の金の刺繍が静かに輝いている。
「わあ……凄いです、神様! 凄く、凄く似合ってます!」
ベルが真紅の瞳を輝かせて純粋に大絶賛し、漆黒の礼装を纏ったクライヴと、白銀の正装のディオンの二人の王もまた、「よく似合っている。さすがは我らの主神だな」と、満足そうに穏やかな笑みを浮かべた。
「へへー、そうだろう! ベル君たちのおかげさ!!お店の人たちが最高の一着を仕立ててくれたんだい!本当にありがとう3人とも!!」
ヘスティアは嬉しそうに胸を張るが、その視線は、部屋の奥――カーテンで仕切られた、アルテミスが眠る純白のベッドの横のクローゼットへと、優しく向けられた。
その中に大切に仕舞われているのは、ヘスティアのドレスと完全に同じ形をした、『純白と銀の刺繍のお揃いのドレス』。
ベルが『万が一、アルテミス様が目覚めたら』という祈りを込めて、色違いで新調させていたファミリアの宝物。
「いつか、アルテミスが目を覚ましたら……ボクと二人で、これをお揃いで着て、ベルくんたちを挟んでオラリオの街を歩くんだ。……だからボク、あの
親友との一万年の約束を胸に、蒼いドレスの裾を強く握りしめるヘスティア。
ヘスティア・ファミリアの家族の温かい決意を乗せて、一行はアポロンの仕掛けた太陽の狂宴へと、堂々と乗り込んでいくのだった。
◇
───
入口から奥に行くまで時間がかかったが、馴染みの神物たちを見かけ嬉しそうに声をかけるヘスティア。
「ヘファイストス〜!それにミアハにタケも!!」
そんな嬉しそうな声に振り向く三柱。
「あら、ヘスティア。来たのね遅かったじゃない。そして、すごいおめかしね。見違えたわ。オーダーメイドかしら?」
「分かるかい?ベル君たちがボクのために頑張ってくれたのさ!!」
自慢気に頷いてヘスティアは本当に素晴らしく似合いの女神さまであった。
「そなたも出世したなヘスティア」
「本当に見違えたぞヘスティア」
貧乏仲間のミアハとタケミカヅチも嬉しそうにヘスティアを褒めていた。
「ベル・クラネルはウチのヴェルフがお世話になっていて何度か話したわね。ヘスティアの新しい噂の子どもたち紹介してくれる?」
「僕もヴェルフにはお世話になりっぱなしです。ヘファイストス様!!」
ヴェルフの話題が出て嬉しそうにはにかむベルである。そんなヘファイストスも黒をベースにした立派なドレスを着込んでおり、ミアハとタケミカヅチは落ち着いた礼装である。
「それでは俺から自己紹介を。お初にお目にかかる神ヘファイストス。クライヴ・ロズフィールドだ。ヘスティアがいつも世話になっている。神ミアハはいつもポーションをありがとう。神タケミカヅチは初めて会うが相当な武術の使い手とお見受けする」
先ずはクライヴからの自己紹介に三柱とも
「クライヴの戦友でもあり、つい先日オラリオに来たディオン・ルサージュだ。神々よ。神ヘスティアが世話になっていると聞いている。私からもよろしくたのむ」
これまた貴公子そのものと言える所作があまりにも気品に満ちたディオンに驚かされる三柱。
「立派な大人な2人が入ったのね。それで入口が騒がしくて遅れて来たのねヘスティア?」
「うん…まぁ、そういうこと!!」
代表してヘファイストスが褒め称えて、ヘスティアは照れくさそうにしていた。やはり子どもたちを褒めて貰えるのは
「ベル久しぶり」、「ベル殿」とミアハの所のナァーザとタケミカヅチの所の命もそれぞれ挨拶した。
そして、クライヴとディオンにも挨拶して2人とも想い人はいるものの、流石の大人2人に若干顔を赤らめていた。
「あら、ヘスティア。随分と楽しそうね」
そこへソプラノを思わせる美声が響いた。美の女神フレイヤが現れたのだ。
「フレイヤ来てたのかい?」
「もちろんよ。あなたの子どもたちの話題で私が霞んだみたいね」
ヘスティアの少し苦手そうな表情にクスクスと笑いながらフレイヤは答えた。そんなフレイヤに即刻警戒をクライヴとディオンはドミナントとしての本能からしていた。
そうして、次はベルを見て話しかけた。
「活躍は聞いてるわ。ベル・クラネル?そうね。今宵夢を見せてくれないかしら?」
「見せるか!?」とヘスティアは光の速さでツッコミを入れた。ベルはフレイヤの美しさに顔を赤らめていた。ベルを見るフレイヤの表情は美しい以外何物でもない。
ちなみにミアハとタケミカヅチも顔を赤らめたので、眷族にシバかれた。
そうしてフレイヤが怪しげな微笑を浮かべて現れて、次に彼女の『眼』は、少年の背後に控える二人の男――クライヴとディオンの『魂』を捉えていた。
(……なんてこと。あの灰色マントの男の……魂がこの短期間で変化している。紅蓮に加え、烈風の一部と新たに『眩い白銀の光』の欠片が埋まっている。歪な円が、歪なままに凄まじい密度で『真円』へと近づいているというの……?)
下界の理を完全に超越した、神殺しの魂の進化。そしてフレイヤの視線は、その隣に立つディオン・ルサージュの魂の輝きへと向けられ、その端正な顔を驚愕に僅かに震わせた。
(彼の放つ、どこまでも気高く美しい白銀の魂……。これは、あの男の魂の中に新しく刻まれた『光の色彩』と、全くの同色……。そう、この二人は、魂の根元で深く繋がっている『同類』なのね……!)
ベルへの愛おしさを滾らせつつも、その背後に佇む二人の異世界のドミナントの底知れぬ因縁に、美の女神は最高級の戦慄と愉悦をその胸に覚えるのだった。
ヘスティアたちの元へ新たにやって来る2人。ロキとアイズである。
「おーおー、どこの田舎娘かと思ったら、ドチビやないか! えらい派手なドレス新調して、借金でも増えたんかぁ!?」
「な、なんだいロキ! ボクの最高に可愛いドレスを田舎娘だなんて、君こそその貧相な胸元じゃドレスがずり落ちちゃうんじゃないのかい!?」
「なんやとコラァ! 取っ捕まえてそのツインテール引っ張ったるわ!」
会場に響き渡る、ロキとヘスティアのいつもの犬猿の仲の取っ組み合い(漫才)。周囲の神々が苦笑いする中、ロキの背後から、夜風を纏うようにして一人の少女が静かに歩み出てきた。
「――こんばんは、ベル」
「あ、ア、アイズさん……ッ!?」
声をかけられたベルは、一瞬にして言葉を失い、その場に硬直した。
そこにいたのは、いつもの戦闘用プロテクターを脱ぎ捨て、見違えるほど華やかにドレスアップしたアイズ・ヴァレンシュタインの姿だった。
金色の髪と金色の瞳に完璧に調和する、淡い新緑の色彩を帯びた、気品溢れるロングドレス。胸元には白い可憐なフリルがあしらわれ、彼女が歩くたびに、まるで春の戦場を駆ける『風』そのものがドレスの裾で揺らめいているかのような、息を呑むほどの美しさ。
「……変、じゃない?」
ベルの視線に少しだけ居心地悪そうに、アイズはドレスの裾を小さな手で僅かにつまんで首を傾げた。
「そ、そんな、変だなんてとんでもないです! 凄く、もの凄く綺麗で……妖精さんみたいです……!」
顔を爆発しそうなほど真っ赤に染め上げ、手足をバタバタさせながらうぶに絶叫するベル。そのあまりの初々しさに、後ろに控えていたクライヴは苦笑交じりに肩をすくめ、ディオンもまた「少年の純情というものは、見ていて微笑ましいな」と、かつてのザンブレクの夜にはなかった穏やかな眼差しで二人を見守るのだった。
一方で会場の中心で、アポロンや団長のヒュアキントス・クリオは、連れてこられたクライヴとディオンの二人のことを「登録したばかりの新参の、ちょっと剣と槍が使えるだけのレベル1の雑魚」と完全にナメきっており、下卑た冷笑を浮かべて彼らを見下していた。
二人がすでにレベル3とレベル2の大台に達していることなど、彼らの浅薄な情報網では知る由もなかった。
───
華やかなパーティーの喧騒から少し離れた、月光の差し込む静かなバルコニー。
火照った身体を夜風に晒していたベルとクライヴ、そしてディオンの前に、音もなく神ヘルメスが姿を現した。その普段の軽薄な笑みを完全に消し去った、真面目な神の顔。
「――ベル君。クライヴ君も、ディオン君も。……君たちは、この下界に刻まれた絶対の悲劇、ゼウスとヘラの両ファミリアの顛末を知っているかい?」
ヘルメスの口から語られたのは、かつてオラリオの最強を誇り、世界の頂点に立ちながらも、最後の怪物に挑んで無残に全滅を余儀なくされた、最悪の暗黒期の歴史だった。
下界のすべての冒険者に課せられた、絶対の義務――『
『陸の王者ベヒーモス』『海の覇者リヴァイアサン』。それらを討ち果たしたかつての絶対王者が、最後の『隻眼の黒竜』の一撃の前に、ゴミのように使い潰されて全滅したという絶望の真実。
「――陸の王者ベヒーモス。海の覇者リヴァイアサン。そして、隻眼の黒竜……」
ヘルメスがその絶望の名を口にした瞬間、クライヴとディオンの脳裏には、この世界の神々すら知り得ない『
(ベヒーモス……。灰の大陸の枯れた大地で、天から無数にメテオを降らせてきた、あの忌々しい獣の同類か……)
(海の覇者リヴァイアサン。失われた水の召喚獣……)
クライヴの胸の奥に、かつてヴァリスゼアのミシディアの地で、最愛のジル、そして弟のジョシュアと共に、あの逆巻く大波の死線を潜り抜けた命懸けの冒険の残像が鮮烈に蘇る。あの戦いもまた、世界の理を書き換えるための過酷な神話だった。
(……黒竜……。世界の終わりを告げる、終末の化身か……)
ヘルメスの言葉を聞きながら、クライヴは静かに目を細め、かつて自身の元の世界たる『ヴァリスゼア』で体験した、空が赤黒く焦げ付き、理の崩壊と共にアルテマがもたらしたあの絶望的な終末の景色を強く重ね合わせていた。
かつて人類の意志を繋ぐために神を殺した男の胸に、冷徹な戦慄と、一つの確信が宿る。
(下界の最深部、あのダンジョンの奥底にも……あの『アルテマの残滓』と同等の、あるいはそれ以上の、世界を食い荒らす不浄が眠っているということか。……俺がこのオラリオに流れ着いた本当の意味は、もしかするとか――)
世界の深淵での戦いを見据え、クライヴは背中のロゴス・ヴェステージの微かな疼きと共に、己の戦うべき本当の敵の影を、その大人の眼差しに静かに刻み込むのだった。
───
ヘルメスとの重厚な対話の後、会場へと戻ったベルの元へ、ロキに連れられた『剣姫』アイズが静かに歩み寄ってきた。
「おや、お目が高い。ベル君は【剣姫】が狙いか。ここは俺が人肌脱ごうじゃないか!!」
突然、いつもの飄々とした態度でそんなことを言うヘルメスが早速、アイズの所へ向かった。
「どうか、【剣姫】俺と一緒に一曲いかがか…ああっと、今宵は急用があったのを思い出した。紳士たる俺としたことがぁ!!」
「えっと…」
ヘルメスの突然の行いに言葉を失うベルと戸惑うアイズ。
「くっ、ここは何とか代役を立てなければ男が廃る!!何処に、俺の代わりを務めてくれる紳士は…おや!!そこにいるのはベル君!!ちょうど良かった!!俺の代わりに【剣姫】と踊ってくれないか!!」
「えっ?ええ!?」
「さぁ、早く」と連れて来られたベルは戸惑いながらもアイズの前に立つ。アイズもベルとの対面に少し顔を赤らめていた。
「アディオス」などと言いながらヘルメスは去っていった。
しばし、見合う2人はどうしたら良いか分からなかった。
そこへ助け舟を出す男神が2人。自らの眷族を伴いダンスを誘う姿を見せてくれた。
「こ、今宵は僕と一緒に踊りませんか?美しいお嬢さん」
「は、はい………喜んで」
2人ともがあまりにもぎこちなく、そして、うぶな姿に微笑ましいことこの上ないクライヴとディオンは見守った。
ヘルメスがこっそりと見守りヘスティア、ロキは取っ組み合いを中断。
ベルが勇気を出してアイズの手を取り、きらびやかな月光の下で、二人のうぶで不器用ながらも、不思議と息の合った美しい『ダンス』を踊る、最高にロマンチックで美しい夢の中の永遠のヒロインがアルテミスなら、現実のオラリオで追いつくべき絶対の背中はアイズ。少年の胸の情熱が、再び烈しく燃え上がる瞬間だった。
そこから喚く女神2人に向けてクライヴとディオンが動く。
「遠征など日々世話になっている。神ロキよ。一曲いかがかな?」
渋い声でクライヴがロキを誘う。最初は疑問符を浮かべていたロキが意味を理解して悩みに悩んで承諾。
ロザリア公国で培った炎の民の舞踏にて、ロキを楽しませた。そこから、ザンブレク皇国で培った光の民の気品溢れるダンスをディオンがもてなした。
「やっばいわ。ウチの美少女はもちろん美男子も好きやけども揺らぐかと思うたわ…」
あまりの衝撃にファミリア愛が揺らぎかけたロキであった。
後日、少し表情でバレたのか、「随分パーティーを楽しんだようだねロキ」と『勇者』に言われるのであった。
そして、お次はヘスティア。なんとダブルでクライヴとディオンが一緒に誘い3人での緩急を付けたダンスにヘスティアも楽しんでいた。
「あれじゃあ、レディではなくガールが親に遊んで貰っているみたいね」
ヘファイストスがそんな感想を口にしながらも神友が楽しんでる姿を微笑ましく見守った。
アルテミス目が覚めたら、楽しい日々が待ってるよとこの時、強く、強く思うヘスティアであった。
───
しかし、ダンスが終わり、ベルの輝きが会場中で最高潮に達したその瞬間、主催者であるアポロンが醜い本性を剥き出しにして、ステージの上から理不尽な条件を突きつけた。
「諸君、今宵のパーティーは楽しめて頂けているかな?」
そこから始まった、ヘスティアファミリアに対する糾弾。
「先日の酒場での不当な暴力は、我が眷族への重大な侮辱であり、傷害の未遂だ! 『
言いがかりにもほどがある条件。
「ボクがそんな理不尽な条件呑むわけないだろ!」と怒り狂うヘスティアに対し、アポロンは下卑た高笑いを響かせながら、全神々の前で決定的な引き金を引いた。
「――ならば『ウォーゲーム』だ! 逃げ道はないよ、ヘスティア!」
アポロンはステージの上で両手を広げ、下卑た高笑いを響かせていた。その金色の瞳の奥では、神としての歪んだ「変態的な妄想」がドロドロと滾っていた。
(ああ、あの愛らしい白髪の兎(ベルきゅん)だけじゃない……! その後ろに控える、あの漆黒の礼装を纏った野性味溢れる灰色マントの男(クライヴ)も、白銀の正装に身を包んだ息を呑むほどに美しい金髪の聖騎士(ディオン)も……! 登録したばかりのただのレベル1の新参の癖に、なんて極上の男たちなんだ……!)
アポロンは、三人の英雄を自身の美しい箱庭へ閉じ込め、夜な夜な自分を侍らせる最悪の「ハーレム」の光景を思い浮かべ、ねっとりとした欲望の涎を垂らしそうになっていた。
(※アニメ版2期参照)
その傲慢な妄想が、ヘスティア・ファミリアに眠る『本当の怪物たち』の怒りに触れるとも知らずに。
会場が宣戦布告の蜂の巣をつついたような大騒ぎに包まれる中、漆黒の礼装のクライヴと白銀の正装のディオンは静かに、しかし完全に自身の獲物に手をかけるイメージをしていた。
オラリオ中に神の鏡で中継されるため、完全顕現(イフリート・バハムート)の力は使えない。かつ、使う必要すらもない。
元の世界で、人の意志を嘲笑う傲慢な太陽や邪神を幾度もその手で引き裂いてきた、人殺しに一切の躊躇いのない二人のドミナントの瞳の奥に、本物の冷徹な『大人の殺意』が宿る。
(……神のルールだろうが何だろうが、関係ない。俺たちの団長と主神を傷つけ、この家に土足で踏み入る奴らは、一人残らず叩き潰すまでだ)
レベル3のクライヴ、レベル2のディオンという絶対的な戦力を持つヘスティア・ファミリアは、『絶対的な協力者同盟』としてリューたちを迎え、アポロンの小悪党どもを裏でどうとでも処理してやると、静かに、暗闇の奥で笑うのだった。
傲慢な太陽の城を、文字通り一撃で焼き討ちにしてやるという圧倒的な反撃の予兆を残し、第二十七話の幕が下りる。