「それじゃあ、ナイトメア退治初級編、いってみようか!」
「はい!なぎさは、ナイトメアをぶっ飛ばしてやるのです!」
優しいマミの声に、なぎさは呼応する。
マミはとても嬉しそうだ。
その後に、まどか、杏子、さやかが続く。
彼女たちは今、見滝原中学校を出て、市街へと繰り出していた。
「いやぁ、頼もしいねぇ。今日は、あたし目瞑ってても勝てるんじゃない?」
「こーら。ちゃんと先輩として、いいとこ見せないと。」
さやかの冗談に、マミがすかさず窘める。でも、彼女のその言葉にさえ、心が躍ってる様子が受け取れる。
「そーだぞ。さやか。」
「何だよ、杏子。珍しいじゃん。いつもは、『いいじゃん別にー』とか言うくせに。」
「あったりめぇだろ〜!だって、」
「だって?」
杏子はさやかに「耳貸せよ」と合図する。
さやかが彼女に近寄ると、すかさず杏子は肩を組んだ。
「だって、今日は新入りが入るんだぜ?」
「だから?」
イマイチ話が掴めないさやか。
そんなさやかに対し、ニカッと笑みを浮かべながら、杏子が諭す。
「それって、あたしたちの能力を知らないってことだろ?」
「まぁ…」
「もし、ここで大活躍でもしてみろ。なぎさはどう思う?」
「…!!」
さやかは突然、頭の中で閃光が駆け巡った。
「かっこいい先輩…!!」
「そう!それにだ、」
「?」
「先輩風も吹かせられる」
「…!!!」
さやかに再び、大きな閃光が駆け巡る。
「あはは…。なんか、変なこと企んでそうですね。」
「ふん…」
「…?」
肩を組む2人をよそに、苦笑するまどかと、不思議そうに見つめるマミ。そして状況が一切把握できないなぎさ。
そんな中でも2人の会合は続く。
「もう一つあるぞ。」
「はっ…!!まだ何か!?」
「今日は、新入りの歓迎会をするはずだ。」
「…!!マミさんのケーキ…!マミさんの紅茶…!」
うんうんと頷く杏子。
バッ…!!
マントを大きく靡かせて、さやかは先頭を行く3人を追い抜く。
「っしゃあああ!いっちょやってやりますかぁぁ!」
「???」
唖然とする、マミ、なぎさ、まどか。
「まっ、一番はあたしだけどねぇ!」
立ち尽す3人を、杏子も颯爽と追い抜いた。
――――。
見滝原中学校を出て、川を越え、大通を抜け、かれこれ1時間。
ナイトメア探しは地道な作業だ。
ナイトメアの居場所に近づけば近づくほど、ソナーのようにソウルジェムが強く光る。
その光の強さの加減を頼りに、こちらから探し当てるしかないのだ。
でも、苦ではない。
楽しいおしゃべりにのせられて、時間はあっという間に過ぎ去っていく。
「きた……!!」
マミの一声に、さやか、杏子、まどかは臨戦態勢に入る。
「……!!」
しかし反対に、なぎさは先程までの威勢が嘘のように凍りついた。
「うぅ…。」
「不安かい?」
縮こまるなぎさの前を行く杏子は、彼女に背中越しに語りかける。
「ふっ…不安なんかじゃないです!!なぎさは、ナイトメアなんて怖くないです!」
「そうそうその調子。でも、頑張りすぎは禁物だよ!」
なぎさを守るように、さやかもなぎさの前に立ちはだかる。
「大丈夫だよ。なぎさちゃん。私たちがついてる。」
そっと、まどかはなぎさの肩を抱く。
なぎさは、不安と戦う中で、少しだけ嬉しい気持ちが込み上げる。でもそれは、彼女だけではなくて、もう一人。
「みんな!行くわよ!!」
「「「「はい!!!」」
マミの声と共に、4人はナイトメアの"結界"へと繰り出した。
ここまでの道のり、本当にあっという間だった。
「すぐに見つかった」と錯覚するほどに。
こんばんは。オオトリです。
第4話いかがでしたでしょうか。
いよいよ、百江なぎさの初戦が始まります。
(紛らわしいタイトルですみません。)
初心者でわからないことだらけですので、ご感想をいただけると嬉しいです。
明日も20:00投稿予定です。
引き続きよろしくお願いいたします。