能力だけのコミュ障なんです(ガチ)   作:枕オバケ

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ちょっとタグを増やしました。
今まで付けなかったのが謎ですね。

感想ありがとうございます!!モチベになりまくってます!


それは自分が…いえ、世間がお許しになりませぬぞ

猫又はパールマンを連れて、ヴィジョンの爆破本部に来ていた

そして、プロジェクトの責任者であるサラ長官と会話をしている

 

 

「あたしの要求はただ1つ、爆破を中止して住民のみんなを保護するんだ。そうしたらパールマンは無事だぞ」

 

「あなたは何者?」

 

「猫宮又奈、猫又って呼んで良いぞ。そして、あたしは赤牙組の一員だ……捕まえるのは功績に入る。いい取引じゃないか?」

 

「……」

 

 

サラ長官は黙っていて簡単には応じない様子だった。それどころかため息を吐き猫又に話し始める

 

 

「勘違いをしているようだから教えてあげる。そこの男は取引材料にはならないわ」

 

「何を言ってるんだ…パールマンが取引材料にならない?どうして…」

「っ!まさか……陰で糸を引いていたのはお前だったのか!!」

 

「そんな男は形だけで十分よ」

 

「どうして…ヴィジョンは人の命よりもプロジェクトの方が大事なの!?」

 

「小物であるあなたなんかに話す必要なんてないわ…長話もここまでね」

 

 

そう言うとサラはポケットから1つのスイッチを取り出した

 

 

「それはなに?何のスイッチなんだ!」

 

「そんなの簡単なことよ。爆弾のスイッチ以外になにがあるの?」

 

「爆弾…って、まさか!や、やめろ!!」

 

「あなたに命令される筋合いはないわ」

 

「そんな、待っ……ダメだ!!」

 

 

猫又の声をなんとも思わず、サラはボタンを押す

その時に放った言葉は…

 

 

「それじゃあ、私も”存在しない”住民の皆さんにお悔やみ申し上げるわ」

 

「あ……そんな……」

 

「サラ長官、爆破が完了したのを確認しました」

 

「ご苦労さま」

 

 

猫又はその言葉を聞いて、座り込んでしまった

守りたいものを守れなかった。その事実が頭に残っていた

 

 

しかし、異変が起きた

 

 

「お、おい!ホロウに繋がるトンネルから何か出てくるぞ!」

 

「な、何が来るんだ!?」

 

「…?」

 

 

目の前から出てきたもの…否、者(・)た(・)ち(・)は猫又はよく知っている存在だった

 

 

「ヴィジョンは命を軽んじた!ヴィジョンを倒せ!!」

 

「ヴィジョンの手は血で濡れている!!」

 

「いつまでも私たちが黙っていると思うな!」

 

 

それは、ヴィジョンの爆破予定地にいた住民たちだった

そしてその先頭には邪兎屋の3人に加え、スカーフの巻いたボンプに天狗の仮面を被った変質者がいた

 

 

「ニコ!それに皆!」

 

『猫又、おたませ!』

 

 

住民が集まったこの状態でもサラは笑みを崩さなかった

なぜかまだまだ余裕の表情なのがわかる

 

 

「住民が集まったところでこれが全て公になるとは思わないことね。ここには私たちしかいないのよ?」

 

「それってどういう…」

 

「…そ(・)れ(・)は(・)よ(・)く(・)な(・)い(・)」

 

 

猫又が言い切るよりも先にノーネームが口に出す

そ(・)の(・)後(・)に(・)サラが手を上げて武装した者たちに指示をだす

 

 

「命令よ。撃ちなさい」

 

「なっ!?」

 

「おいおい!あの女本気だぞ!」

 

「汚い…」

 

 

汚いね。でも、対処できないわけじゃない。視(・)え(・)た(・)からね

自分は人差し指と中指を立てた状態で少し振る

 

すると目の前の武装軍隊の銃がバラバラに切れた

仕掛けは簡単、【解】で全部切っただけ

 

 

「え?な、なんだよ!?」

 

「銃が切れた!?」

 

「お、おいコレやばくないか?」

 

「待てよ、あの天狗の仮面のやつは…まさか!?」

 

「…お前は」

 

「そういうの、世間は許さない………と、思う」

 

「ノーネームか…面倒ね」

 

 

サラは自分を見ると少し不機嫌そうな目で見てきた。心臓はキュッってなったぞ!

それよりもそろそろ……って、来たな

 

 

「みなさん速報です!ヴィジョンの重大な人命軽視が発覚しました!」

 

「治安局です!全員、動かないで!」

 

 

治安局に報道陣、さらには白祇重工の人たちが集まってきた

それを見た武装軍隊は焦りを表すがサラは誰にも気づかれないままその場を去っていき兵隊たちは困惑が増していた

 

 

「ふふん、どうせ何か仕掛けてると思ってホロウを出て真っ先に白祇重工に連絡したのよ!」

 

 

治安官に取り押さえられる兵隊たちを見ながらニコは胸を張ってそう言う

ちなみに、自分は治安官に連絡したけど……ホロウレイダーが治安官に連絡って異質だよね?

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

ホロウを出た瞬間〜

 

 

「私たちは白祇重工に連絡するわ!きっと飛んでくるはずよ!」

 

「ナイスアイデアだぜ親分!」

 

「ノーネームは、何をしているの?」

 

「……心の準備」

 

『なんで?』

 

 

今から電話をかける人にはどうしても緊張する。*1電話自体が苦手だからそこに加えて緊張がくるんだ*2

 

 

 

「も、もしもし…」

 

『もしもし、私だ』

 

「…はい。自分です」

 

『君からとは、珍しいな』

 

「えと…ヴィジョンのこと」

 

『何かあったのか?』

 

「あ、人、残ってる。爆破地。デットエンドホロウ」

 

『なるほどな。つまりヴィジョンの爆破計画の本部に治安官を集めて欲しいと』

 

「…うん」

「(理解が早いな!もはや怖いよ!)」

 

『わかった、指示を出しておこう。そのかわり、今度弟(・)の鍛錬に付き合ってくれ』

 

「…もちろん。あ、ありがと……魔(・)王(・)さ(・)ん(・)」

 

『セヴェリアンでいいと言っているだろう。忘れたのか?』

 

「え、あ、いや……う〜ん…」

 

『……ハァ、まぁいい。今後とも宜しく頼む』

 

「(ため息!?何かやらかしましたね!確定ですわ!ああぁぁぁぁぁ……終わったんだ、自分の人生って儚いものだな…)」

「よ、よろしく」

 

 

電話の相手は魔王さんこと、治安局のかなりお偉いさん。セヴェリアンさんである

この人さー圧がすごすぎて単純に怖いんだよね

シーシィアさんが恐れてるのもなんとなくわかるわ……あ、なんかちびっちゃいそう

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「ニコ!それに皆も!……えーっと、誰だ?」

 

「(そうなるよね!当然ですわ、自分も「もしかして邪魔かな?」って思ってたんです!)」

 

「猫又、この人がノーネーム。彼のおかげでデットエンドブッチャーを倒せた」

 

「てことは、協力者だったのか!ありがとうだぞ!!」

 

「うっ…はい」

「(眩しいっ!!なんだ、眩しすぎる…前が見えねぇ)」

 

「どうした?ノーネーム」

 

「…眩しい」

 

「ん??」

 

 

ヴィジョンの奴らが連れて行かれるなかで、こっちに近づいてきてる人もいた

あれは…治安官だね。邪兎屋のみんながびっくりしてるな…とか言いつつ、自分も心臓ドッキドキです

 

 

「ノーネームくん、君のお陰で捕まえれたわ」

 

「…はい。よかった」

 

「ノーネーム。知り合いなの?」

 

「え、あ、そう…かも?」

 

「知り合いでいいんですよ?」

 

「…はいです」

 

 

彼女は朱鳶。完全無欠の治安官。どうやらセヴェリアンさんは彼女にも連絡していたようですね

もうひとり、青衣さんがこっちを見ている

 

 

「(すっごい見られてる…なんでぇ…か、帰りたいよぉ)」

 

「あなたたちは…邪兎屋ね」

 

「っ!」

 

「あ、あたしたちは捕まるつもりなんてないわよ!」

 

「…あの、この人たちは」

 

「わかっておる、ノーネームよ。今回は彼女たちを捕まえん。だが、次ホロウで見つけたら…」

 

「わ、わかってるわよ!」

 

「ふむ…して、ノーネームよ」

 

「…あ、はい」

 

「我の名前を言えるか?」

 

「え?」

 

「言ってみせよ」

 

「あ……ち、青衣(チンイー)さん?」

 

「ふむ…覚えておるか」

 

 

な、なんだ!?もしかして試されたのか!?

「名前を覚えていないのは無礼だな」とか言われないよね…大丈夫なんだよね!?

 

朱鳶さんがなんか頭押さえてるし…あ、いつもの突拍子のない発言なのか??

 

 

「先輩…そんなことは聞かなくてもいいですよね」

 

「いや、如何せん気になってしまったからな」

 

「もう……あ、そういえばノーネームくん」

 

「……はい」

 

 

何…まだなにかあるの…もうお腹いっぱいなんですけど

これ以上は自分の精神がもたないんですけど

 

 

「雅が言っていたのだけれど「む、なぜ私に連絡がないんだ」って」

 

「…えぇ」

「(今回の内容はべつに雅殿を呼ばなくても良い気がするんですが)」

 

「まあ気にしてあげて」

 

「…覚えておく…です」

 

 

本当になんでぇ…まだ、あって『黒枝』に連絡するよ

たしか、ヴィジョンってTOPSに入りたかったらしいし…あれ?TOPSじゃないからあの人達も動けないのか?あれれ?

 

というか、『黒枝』と治安局って仲が悪かった気がするし………呼ばなくてよかったのかも

また聞いてみようか…間違った知識で呼んでしまった迷惑をかけるとか、洒落にならんのでな

 

 

朱鳶さんと青衣さんは軽く話した後すぐに護送に向かった

後ろでは邪兎屋の人たちが何かを話してる

 

 

『そうだ!ノーネームも誘おうよ!』

 

「来てくれるのかよ?」

 

「わからないから、聞けば良い」

 

「ノーネームなら全額奢ってくれそうね!」

 

「『ニコ……』」

 

「親分それはないぜ」

 

「わ、わかってるわよ!」

 

「来てくれたら嬉しいぞ!」

 

「……何が?」

 

「戻ってきた。ノーネーム、今回の依頼が終わったら皆でご飯に行こうって話してたの」

 

「ノーネームも来いよ!」

 

『ノーネームとお話したいな〜』

 

「…え、あーっと……う〜〜ん」

「(難易度高いな!?皆様と食事ですか!?)」

 

「無理にとは言わない。でも、来てくれたら嬉しい」

 

「あたしもあたしも!色々話が聞きたいぞ!」

 

「あ、当然だけど割り勘ね!こっちも余裕がないんだから!」

 

「(胸張って言えることなのか?…まぁ、今日は外食に行こうと思ってたし…ここで断って「断るとかありえない」とか言われた日には……あああああ、考えただけで泣けてきた…断るなんてありえないですわ!!)」

「…いいよ。あまり食べれないけど」

 

「本当かよ!?」

 

『やったぁ!』

 

 

その後、自分たちは共に食事を楽しんだ*3

プロキシ兄妹も来てたし、人が多くて呼吸を忘れるところだったけど、楽しかったと思う

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「ふぅ…ただいま」

 

 

帰ってきた時間は思ってたよりも遅かった

にしても、ニコさんが食い意地を張って持ち帰ろうとしたのは面白かった

 

帰ってきた家は明かりが灯っていて、同居人も帰ってきていることがわかった

 

 

「おかえりなさい。ノーネーム」

 

「…ただいま、です」

 

「一応確認しておくわ…私の名前は?」

 

「……ツイッギー」

 

「問題ないようね。今日はお(・)願(・)い(・)していいかしら?」

 

「…うん良いよ」

 

 

同居人である彼女にそう言ってとりあえず風呂に入る自分

風呂の中では今日あった出来事を思い出しつつ、少し楽しくなっている自分がいた

 

たまには、誰かとの食事もいいのかもしれない

 

 

*1:
誰でも同じである

*2:
電話じゃなくても会話が緊張の原因である

*3:
自分はあまり食べてないけど




久々の投稿でした。執筆速度が遅くなっていてレベルの低下が早すぎる気がしています


次回
「創る、形成するって感じだけど…難しいんだよね」(仮)

です!お楽しみに〜
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