ー霧雨魔法店ー
多くの魔法瓶が並ぶなか霧雨魔理沙は退屈そうに椅子に座っていた。
「最近異変も起こらないし、魔法の実験相手もいないし、なんもすることないなぁ、」
はぁ、とため息を一つつき、魔導書を読もうとした時だった。
バタン!と大きな音を立てて扉が開く。
「すみません!魔理沙さん、何かいいネタはありませんか?」
風速の幻想天狗、射命丸文だった。
魔理沙は魔導書を一旦机の上に戻した。
「文か、すまんが今は良さそうなネタなんて持ってないぜ。」
両手を広げて、現状を伝える。
射命丸は少しがっかりしたが、すぐにこう続ける。
「では、良さそうなネタが出てくる企画とかありませんか?」
魔理沙は少し考えた後、ニヤッとした。
「なら、ここ(幻想郷)の奴らで正々堂々タイマンだ!大会を開いてトーナメント戦とかどうだ?
涼しくなってきたごろだしな!」
射命丸は一瞬驚いたが、良いですね!と言ってメモをし始める。
「では、ルールや大会当日の日時など詳細を教えてください!」
魔理沙は、異変解決の時を思い出しながらルールを決めていく。
「前に似たようなことがあったが、あれは異変関係だったからな。
今回はもっと気軽に誰でもできる感じにしたいから、
じゃあ、試合はどちらか負けを宣言するかダウンしたら負けで、
弾幕戦を採用しよう!試合開始の合図で精一杯戦ってもらう!」
萃夢想の頃を思い出しながらルールを決めていく。
射命丸は頷きながら、ペンを動かす。
魔理沙は立ち上がり、
「メンバー集めは幻想郷最速のお前に任せた!大会は、来週の夜だ!」
と豪快に宣言した。
「わかりました!しっかりとメンバーを揃えてきますね!」
少し間を空けた後、射命丸は心配そうな表情を浮かべた。
「本当にそんな人数集まるでしょうか?霊夢さんとか、絶対来ませんよ?」
魔理沙はじっくり考えた。
そして、
「なら、私が昨日完成させた魔法石をプレゼントしよう!」
魔理沙は大事にポッケにしまっていた、透き通った水色の宝石を取り出す。
射命丸は一瞬その綺麗さに見惚れたが、とある疑問を持った。
「これ、、一体なんですか?」
その疑問に、自慢げに答える。
「こいつはな、感覚までしっかりとって、自分が自由に決められる夢を見れる品物だ!
起きたとしてもその感覚は残っていて現実には何も影響はないから、
好きな夢を見てもらって結構だ!
どうだ?これこそ、夢の宝石ってやつだ!」
射命丸は目をきらめかせ、その宝石を眺め直した。
「これならきっと大勢集まってくれるでしょう!!
では、新聞を書いてきます!!」
この日の新聞はいつもと違った良い反響を呼んだ。