絶対の先制   作:幻影の塔

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シルバーウィークも今日で終わりか
愛染、いつからシルバーウィークがあると錯覚していた、砕けろ鏡花水月
あーそういえばうちの会社関係無かったわ༼⁠⁰⁠o⁠⁰⁠;⁠༽


破綻の予兆

現世での任期が満了に近づき、朽木ルキアの拘束と瀞霊廷への連行命令が下された。

表向きは「人間に死神の力を譲渡した罪」。しかしその裏には、自らの工作を天理に潰され焦りを深めた藍染が、ルキアを瀞霊廷へと強制送還し、中央四十六室を傀儡化して自らの手で処刑を断行しようとする暗躍があった。

1. 現世・拘束の裏の暗闘

夜の空座町。雨が濡らす路地裏で、阿散井恋次と朽木白哉がルキアの前に立ちはだかっていた。

黒崎一護が血を流して倒れ、ルキアが諦めたように穿界門へ向かおうとしたその瞬間——。

白哉たちの背後、暗闇の空間が歪み、藍染が潜ませていた「保険」が作動しようとしていた。

ルキアが連行される混乱に乗じ、一護にとどめを刺しつつ、白哉や恋次の視界を奪ってルキアの霊核に『崩玉』抽出の楔(くさび)を打ち込もうとする、藍染直属の密偵型の虚。

(……一護くんを殺させもしないし、ルキアさんに変な真似もさせない)

はるか遠く、瀞霊廷の十三番隊舎で竹箒を手にしていた天理の瞳が、静かに朱色へ染まる。

「狂い咲け」

——カツン。

恋次が足音を鳴らしたコンマ0.001秒前。

現世の路地裏に潜んでいた密偵型の虚は、自らの存在を認識することすら叶わず、魂魄の根幹から消滅した。

「……? 兄様、何か?」

恋次がふと異変を感じて振り向くが、白哉はただ冷たく言い放つ。

「……気を散らすな、恋次。行くぞ」

白哉すら気づかぬ間に、陰惨な不条理は天理によって先制粉砕されていた。

こうして物語は、一護が命を取り留め、浦原喜助のもとで修行を積み、ルキア奪還のために瀞霊廷へ乗り込むという「本来あるべき正しき軌道」に保たれたのだった。

2. 瀞霊廷・懺罪宮の影

ルキアが懺罪宮(せんざいきゅう)に収監され、瀞霊廷全体に緊張が走る。

「天理ぃ! ルキアのやつ、一体どうなっちまうんだ……!」

十三番隊の執務室で、志波海燕が苛立ちを隠せずに机を叩いていた。

本来の原作であれば海燕はこの世におらず、ルキアは孤独と罪悪感に苛まれていたはずだ。だが、生きている海燕はルキアを救うべく、浮竹隊長と共に必死に四方八方へ働きかけていた。

「志波副隊長、落ち着いてください。浮竹隊長が中央四十六室へ異議を申し立てに行かれています」

「分かってる! 分かってるんだが……どうもおかしい。中央四十六室の決定が早すぎるし、妙に攻撃的だ。まるで……誰かがルキアを急いで死刑にしたがっているみたいじゃねえか!」

海燕の野性の勘は、真相の喉元に食らいついていた。

「大丈夫ですよ、志波副隊長」

天理は静かにお茶を淹れ、海燕の前に置いた。

「どんなに暗雲が立ち込めても、絶対に最悪の結末にはさせません。……私が保証します」

「天理……お前、いつもただの平隊員のくせに、そういう時だけ妙に説得力あるんだよな……」

海燕は深くため息をつき、淹れられたお茶をぐっと飲み干した。

3. 五番隊執務室・破滅の予感

「……なぜだ」

暗い執務室で、藍染惣右介は書類を掴む手に力を込めていた。

中央四十六室をすでに抹殺し、自らの傀儡として「双殛(そうきょく)による即刻処刑」を命じさせた。手筈は完璧なはずだ。

だが、現世で仕掛けた密偵は一瞬で消滅し、ルキアの拘束時にも何の成果も得られなかった。

さらには、本来死んでいるはずだった志波海燕がピンピンして瀞霊廷内を駆け回り、異議を唱えて回っている。

(志波海燕が生きているメナスタシアの件が失敗だったのが計算違い……ルキアの精神的動揺も甘い……そして現世での工作もすべて不発。私の計画の『ノイズ』になっている存在が、確実にこの瀞霊廷内に潜んでいる……!)

藍染の頭脳をもってしても、七瀬天理という存在に行き着くことはできない。

なぜなら天理の攻撃には「霊圧の痕跡」すら残らず、ただ「事象がなかったこと」になるからだ。

「……面白い。ならば、旅禍(一護たち)の侵入を利用し、すべての障害をまとめて焼き尽くすとしよう」

眼鏡の奥で、藍染の目が冷酷に光った。

4. 旅禍襲来の果てに

——ドォォォン!!

瀞霊廷を包む遮魂膜を突き破り、霊珠核に乗った一護たちが空中から突入してくる。

「始まったな、百花」

庭の片隅で、天理は空を見上げた。

「ええ、天理。あのおろかな五番隊隊長は、自らが世界の支配者気取りで舞台を整えているつもりでしょうが……」

百花繚乱の美しい声が、天理の心に響く。

「全ての結末は、最初からあなたの手の平の上ですね」

「ああ。ルキアさんも、一護くんも、海燕副隊長も……誰も理不尽に奪わせはしない。藍染惣右介が自らの化けの皮を剥がすその瞬間まで……影から完璧に先制して終わらせよう」

静かに竹箒を置いた天理の姿が、一瞬にして風の中に溶けて消えた。

旅禍の侵入によって大混乱に陥る瀞霊廷の裏で、最強の平隊員による「絶対先制の防衛戦」が、最高潮を迎えようとしていた。




皆さんシルバーウィーク最終日、ゆっくり休んで明日に備えましょう。私は通常出勤ですが(笑)
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