あと、4000字書ける人すごいと思います。私2000字でも疲れましたから。
この世の魔法は生物の体内にある魔力を魔法に変換するための回路が存在する。
その回路はある程度、許容ができ人々は生活魔法の取得を義務。また、個人で唯一の魔法を1種類、回路が丈夫な人は2種類まで極めることができる。
これを上手く扱うことにより、身体能力だけでなく、直や間接的に己を強化できる優れた力なのだ。
この力を使用するための源である魔力、変換する回路が稀に機能しない。もしくは、壊れたものがいる。
前者は治癒師に見せれば高額な治療費のかわりに使えるようになるが、後者はそうはいかない。
後者はその長い一生を魔法なしというハンデを背負って生きていかねばならぬのだ。
学園長による説教は園長室で行われた。
正座を強要され、敷物も何もなく、出始めたぐらい太陽が真上に上がるまでずっと続いた。
そのせいで、騎士団には遅刻し、団員には笑われた。
団長からは反省文5枚の指示が下された。
俺何も悪い子としてないのに……
ちなみに弁当に関しては秘書さんが持って行ってくれた。学園長も秘書さんを見習ってほしい。
「ヒィ〜ン、何も悪い子としてないのに反省物なんてひどい! これもあれも全部学園長が悪いんだ!」
片腕しかない分、準備も書くときも人一倍大変だ。だが、もう慣れた。
5枚目を書き終わり、先ほどまで部屋の中で話し相手になってくれていた部下に紙を綴ってもらう。
綴り終わると、部下は俺に渡すときに質問も一緒に聞いてきた。
「副団長が遅刻なんて珍しいっすね! 何があったんですか? (笑)」
「弁当作って、弟たちのいる学園に持って行って門番さんと話していたら、学園長の愚痴を(あっちが)少しだけ言って、帰るタイミングで学園長が来て捕まった」
「あちゃ〜、あの学園長地獄耳っすよ。そりゃ災難っすね」
「全くだ。おかげで数年ぶりに反省文なんてものを書くことになってしまった。レポートならちょくちょく書くから少しマシだったんだが……。──綴ってくれてありがとな」
「いえいえ、これも仕事の一つですから。副団長の失敗を酒の肴にでもしますよ今日わ。いや〜、良い酒が飲めそうだ」
「調子のいいやつめ」
そして、部下は部屋から出て訓練へと向かった。
本来ならば、今の時間は外で魔物が出てきた時の訓練をしているからだ。
あぁ見えて、根が真面目だからサボることは性に合わないらしい。
今日の酒は俺の失態を肴にするという点では、本当に調子のいい奴ではあるが、悪いやつではない。
それは、あいつに限らずこの騎士団全員に言えることでもある。
「しっかり引っ張っていかないとな」
俺は頬を叩き、気合を入れた。
「団長! 反省文を書いてきました!」
「OK! じゃあ行って良し!」
俺は反省文を課した団長に書き終えた反省文を持ってきたのだが、受け取られることもなく、「行って良し」の一言が出た。
なんで?
「え? ちょっ? 見ないんですか!?」
「お前は人一倍真面目だから、反省文にも抜かりはないだろう! だから、見らずとも行って良しだ!」
「反省文の意味は!?」
「お前が遅刻したことに対する罰だ! お前は真面目すぎるが故に自身の失態に罰がなければ罪悪感が数ヶ月単位で続くだろう? だから、見らずともよい! これは信頼だ!」
団長は気持ちがいいまでの思い切りでそう言った。
いや、反省文なんだからしっかり確認して反省したことを見なさいよ!
普通それ社会じゃ通じないと思いますよ!?
地味に納得できず、俺はしぶしぶ部屋をでた。
「失礼しました……」
団長の部屋を出て、訓練場で3時間ほど訓練をしていたとき、部下から知らせが入った。
「副団長、お時間よろしいでしょうか?」
「どうした?」
「もうそろそろ新人を迎え入れる時期になりますので、準備の確認などをしていただきたく存じます」
それは騎士団の入団に関する事項だった。
騎士団
それは王都を守る人の壁であり、冒険者とは違う職業。
就けば市民権、地位、最低限の保障を受けられる贅沢なものであるが、国の危機には我先にと命を捨てる覚悟で臨むものでもある。
現在、総勢400人を超える王都最強の組織であるが、その人数の多さから裏切り、スパイ、虐殺を行う者もいる。
団長、副団長、参謀の3つの肩書があるが、それぞれ役割は違う。
団長は団の中で一番強く、そして信頼されていなければならない。
副団長は雑務を主にやり、それと同時進行で情報収集、金銭管理、各国との主なやりとりなどを行う。団の潤滑剤としての存在。
参謀はその名の通り、魔物に対する対策を立てたり、国同士の戦争や内紛が起こるときにそれを収める方法を思考する立場にある。この肩書を持つものは敵にバレると闇討ちにあう可能性があるため表には出てこない。
俺はもうそんな時期だったかと、忘れていたことを反省し部下に返答した。
「わかった。場所はいつもの所だな。今年から何か行うことはあるか? あるなら、それも含めて確認事項を増やしておきたい」
「はい。今年もやること自体はありません。去年と同じ、魔物に対する特性や対策などを確認する筆記試験と、魔法、現役である私たちと実戦する実技試験の2つになります。これを、合格することで、仮入団となり1ヶ月我々が観察して、本入団か退団かを決める形になります」
「わかった。試験日の日程などについては決めているのか?」
「もちろんです。再来週の今日、日の出から太陽が昇り切るまでの時間を受け付け。太陽が沈み始めて3時間ほど筆記。そこから日没までの間で実戦を行う算段です。ただ、やはり人数によっては早く終わってしまったり、遅くなってしまいますので、人数が少なければ早い段階で切り上げ、多ければその翌日も実戦の続きをやるつもりです」
「了解。…………話は以上か? 以上なら俺はあと1,2時間ほど鍛錬をして帰ろうと思うが……」
「はい、以上になります! お時間をいただきありがとうございました!」
そう言って、部下は戻っていった。
俺も訓練に戻り、残りに時間を軽めの訓練で終わらせた。
その頃には日はほとんど沈み、町中には月明かりと各家が玄関前に着けているランタンのみがが唯一の光源となっていた。
俺は帰り道、少し考え事をしながら帰っていた。
考え事の内容はもちろん、試験のことだ。
「……今年の受験者は上手く動いてくれるだろうか」
確かに部下に言った通り臨機応変にやりたいが、案外難しかったりする。
生徒のカンニング、騎士団内部では賄賂を貰うことすらある。
時々、精神がバケモノの希望者もいれば、既にいる騎士団の誰かが闇取引、裏切り、拉致などをするパターンすらある。
そういうことがないように目を張り巡らせておくが、人というものは誰が敵か分からないこともある。
だからこそ、俺も団長も参謀も表には言えないような個人の部隊を持っている。
「3人ほど張り巡らせて、何もなければいいんだが」
俺はどれだけ近かろうと俺以外には聞こえないほど小さな声で、そう言うのだった。
去年の試験で98人の応募がありましたが、騎士団在籍中の人が賄賂もらってたり、試験者同士でのいざこざが多かったのもあって、問題を起こした人たちは全員失格。
汚職をしたものは軽い罪なら除籍の上、2度と騎士団を名乗ることを禁止。重い罪なら裏でトドメを刺しています。
前回、解説を入れ忘れたのでここで
王都魔法学園
エルフの学園長ハリオビア・アーケルビーが約200年前に設立した王都最大の魔法学園。
入学するには、魔法が使えていること、生きてきて最低限必要な知識、莫大なお金(重要)が必要である。
崇高な精神の持ち主だけが入れるとかではなく、蛮族だから入れないなどもなく、ただ、魔法!常識!金!があれば誰でも入れるのだが、対象年齢は6〜30(種族年齢)となっている。
無論、この間での卒業が当たり前だが、対象年齢を超えても在学中のものは教師、門番以外はすべて金貨300枚以上というなんともがめついのである。
ここでは、生活魔法を鍛える以外にも、個人で使える魔法を決めて極めたり、危ない魔法の道具を封印・管理していたりする。
また、ギルド(冒険者)・騎士団・商会といった大きな組織に属しているならば学園長にアポを取った上で金貨3枚で図書館、食堂、訓練場の使用が認められる。
お金の価値
赤貨=1000垓
白金貨=1000万
金貨=100万
小金貨=10万
銀貨=1万
小銀貨=1000
銅貨=100
小銅貨=10
がある。1円の貨幣はない。また、赤貨はアダマンタイトと呼ばれる幻の金属から作られたもので、それ一つで世界を買えると言われている程、加工が難しく、この世に3枚しかない。ドラゴンの炎でも形一つ変えないとか。