だから妬ましい   作:すー天

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書きたいところが遠すぎて涙出てきそう。

ヤンデレ、尊厳破壊、曇らせ、監禁

見たい。


試験1

 王都とは帝国、聖教会と並んで人界三大国家とされる大規模な国のことである。

 騎士団を主戦力とし、最も多くの種族が住み、最も職に溢れている。

『武力の帝国』『思想の聖教会』『自由の王都』と呼ばれるほど、いろんな活動を自由に行えるが、正教会のように統一された思想が無いため、意外と争いが途絶えることはない。

 そのいざこざを治めるために騎士団が派遣されることもあるが、基本的には本人たちで解決することが多い。

 

 王都は外壁を円形で囲んだ形をしており、その中では1万にものぼる人々が生活を行なっている。

 

 様々な国家や村と貿易を行っており、王都では遠くまで出掛けなければ滅多に見られない商品などもよく仕入れられている。

 

 これは噂ではあるが、権力を持った人がその権力を大いに振りかざしているとか……。

 

 


 

 あの日からすぐに時間が経ち、試験日となった。

 

 騎士団(うち)を受けるための条件は特にない。

 受けるのは、その人の自由だからそれを拘束するようなことはしないっていうのが騎士団の方針だからというのもある。

 

 だけど、騎士団を受ける上で持っておいてほしい心の構えがある。

 それは、

 

 ・生き残る自信があること

 ・死ぬ覚悟があること

 ・チームで助け合い協力できること

 ・裏切らないこと

 ・まだ身体が動くこと

 

 これらである。

 まず生き残る自信がなければ入っても意味がない。

 死地に向かうのだから、死ぬ覚悟が決まってないやつは農業でもしておけばいい。

 騎士団は団体なのだから自分勝手に動くやつなど論外。また、騎士団に入ったならば市民を下に見て、あまつさえ脅しをかけたり、盾にするやつなどは即座に始末対象と言ってもいい。

 裏切らないのは当たり前。騎士団は情報一つ一つでさえ、大切なのだから、裏切れば粛清は免れない。

 身体が動かない者を入団させてもさせても、無駄死にするだけでなく、消耗品が無駄になることになる。だから、動かないものを入れたって意味がない。

 

 かなり当たり前だとは思うが、それでも入団しようとするものは多い。だからこそ、しっかりとふるい落とし別の道を導いてあげねばならない。

 

 俺の場合は特殊だったが、そんな例外は基本的には認められない。認められるためには絶対的な力、信頼、名声を持たねばならない。

 だから、俺は超人でさえドン引くような過酷なことを行い、ここにいる。

 

 あと、師匠や多くの人の推薦があったのも理由だな。

 どれだけ努力しても結局、それがなかったら俺は今騎士団にはいないだろう。

 

 

 そう思い出していると、感慨深くなり目に少しだけではあるが涙も溜まってきた。

 あとで顔を洗っておこう。

 

 

 

 

 

 

「──今年の希望者は前年と比べても多いな」

 

「そうですね。去年入った新人たちに受付をお願いしましたが、用意した紙とペンがもう少しで切れるところだったみたいです」

 

 騎士団の参謀の肩書を持つ彼女と今年の希望者の多さに絶句しながら語らう。

 俺が騎士団に入団したての頃は、よく町で『騎士団になりませんか?』という声掛けをしていたが、それでも多くても500に達しないほどであった。

 去年なんて98人である。

 

 あれ?去年例年と比べて少なすぎじゃない?

 

 だが、今年の希望者の量はあまりにもおかしいと言っても過言ではないだろう。

 

 何故なら、見渡す限り人、人、人。

 恐らくではあるがざっと1000人はいる。

 

 何故今年はこんなに多いのだろうか? 

 

 騎士団が今までで一番大変な思いをするほどの一年をやったが、それだけでこんなに人気を集めるとは思えない。

 もしかしたら帝国や正教会のスパイがいるかもしれないし、騎士団に恨みを持つ個人が内から破壊しようとしているのかもしれない。

 

 でもそれは杞憂で、騎士団で一番の漢である団長に近付きたい人がいるのかもしれないし、多分騎士団内で一番のイケメンであろうニコラス・ヴォーンに近付きたい人かもしれない。

 一番美女のマリア・アラックに近付きたいのかもしれないし、一番愛嬌があるシック・ロパリーに絆された人かもしれない。

 

 

 明らかに異常な人数に俺はそんな風に不安が募った。

 だからこそ、今年は少しでも人数を落とさなければならないと感じたこともあり、参謀に伝えた。

 

「今年はガッツリとふるい落とさないと、騎士団が今まで以上にまとまりがなくなってしまうかもしれないな」

 

「『いつもより厳し目に取り締まってください』と皆さんに伝えておきますね」

 

「頼んだ」

 

 そして、参謀は「では、伝えてきます」といって、その場をあとにした。

 

 太陽が昇りきり、受付は締め切られた。

 その時の人数を部下から伝えられたが、約1500人ほどにもなったらしい。

 

 今年の試験はいつもよりも大変になりそうだ。

 

 

 

 

 筆記試験が終わり、紙を団員が集めてゆく。

 人数が多いので、時間削減のために1レーンにつき、3人。それが50レーンほどあるので150人。

 だが、トラブルなんかも加味して総勢200人の騎士団が紙を回収していく。

 

 

 

 そして、今から始まるのが実戦形式だ。

 俺もこっちに属しているので、今からが仕事になる。

 

 

 室内でやっていた筆記試験に変わり、実戦は外でやる。

 

 筆記試験を担当していた団員が誘導し、外へと促す。

 その際、トラブルを起こそうとした人物がいたらしく、団員に確保され、すぐさま退団命令を言われたらしい。

 

 それによって逆ギレし、魔法を使おうとしたみたいだが、ドヴァード・サラキネエフによって魔法はすべて花に変えられ、成す術を失い、連れて行かれたらしい。

 

 

 一部始終を見ていた団員が、試験後に教えてくれた。

 

 そいつ殺されなくて良かったな。

 

 俺はそう思った。

 

 

 

 

 これから始まる実戦形式は極めて単純。

 俺ら残りの200数名と一対一(タイマン)をして実力を見せること。

 

 簡単には言うが、俺自身これが最難関だと思ってる。

 その理由は騎士団側も魔法の使用がありだからだ。

 

 というより、今参謀が魔法使って、せいぜい1000人位までしか入らないこの訓練場に約1500人入ってもまだまだ余裕がある空間を作り出している。

 

 というより、俺視点騎士団側の魔法結構強すぎると思ってるし、もう既に全力でふるい落とせと伝えているため、残るのは多くても数十人。

 下手したら今年誰も受験しないなんてこともあるかもしれない。

 

 そういうのも含めて、これが最難関かもしれない。

 

 

 ちなみに約400名全員で実戦形式を担当しないのは、筆記担当の奴らはこれから、魔法・魔道具を使って一人一人ズルはしていないか。常識はあるか。裏切りやスパイではないかというのを希望者一人につき5人ほどで回して確認をするからだ。

 

 この時に、怪しいやつはもちろん粛清される。




騎士団団員の魔法は結構多彩で、今回少しだけ出てきたドヴァード・サラキネエフの魔法は『形あるものを花に変える』という魔法です。

登場することは少ないかもしれないし、1回限りかもしれないし、登場すらしないかもしれないけど、約400名の名前と能力を考えてます。
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