最高のヒーローになるんだこいつ!   作:揚げパンcat

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目が覚めると、そこは超常。

 人間というものは、生物とは、常に進化し適応し、生き延びるものだ。自然から生まれたのだから、突然変異でもしない限りは、今目の前で起きている光景は起こりはしない。

 

「……2度目の生を受けて早4年、未だに状況が飲み込めていないんだが」

 

 というか、俺こと気体(きたい)(そう)が転生している事実すら飲み込めていない。いや、そういった類のラノベは読み漁ってたけども。

 

 だとしても、ここが「僕のヒーローアカデミア」の世界で、個性が「ガスガスの実」っていうのはちょっとおかしいと思う。

 

「……」

 

 ヒロアカが完結して、ついに最終巻が発売されたあの日を思い出す。そうだ、あの日は最終巻を買った帰りに、単行本を公園で読み耽っていた。

 

 たまたま、死んでしまった。交通事故の二次被害。丁度読み終えて、「いざ帰ろう」と重い腰を上げた瞬間だった。耳をつんざくような音がしたかと思えば、いつの間にか眼前には10トントラックが迫っていた。

 

 そうして俺は死んだ。その筈だったのに、目を開けたら赤子で、ヒロアカの世界で、シーザーの個性(能力)を持っていた。

 

「操?どうしたの?」

「なんでもないよ、お母さん」

 

 俺は転生によって、生まれてくる筈だった(この子)の自我を殺してしまった。だって目を開けたら赤子で、分娩室だったから。幼児期健忘も無いし、転生前のことも覚えてる。胎児の頃の記憶だけが、無い。なら、元々の操の自我は俺に塗りつぶされたと見ていい。

 

(ごめんな、操くん)

 

 君の分まで、俺は生きるよ。合計18年ぽっちの先輩だけど。

 

 さて、個性の話に移ろう。個性は「ガス」。気体を操るだけでなく、自分の体をガスに出来る。ガスの体でも、物を掴む、とかの行動は出来るらしい。まあ、まんまシーザー・クラウン、ガスガスの実の能力だ。

 

(……シーザーの頭脳あってのガスガスだよな)

 

 俺は死亡当時中学生、パンクハザード編を読んだ時なんて小学生だった。その時から「ガスガスかっこいいな」とか思ってたけど、まさか自分がその力を得るなんて。

 

(ヒーロー、なるか)

 

 どうせなら、この力でできる限り人を助けよう。ヒーローになって、悲劇を止めよう。……勿論、主人公たち(彼ら)の成長は奪わない。世界の大まかな流れは止めない。ほんのちょっと、被害を軽くするだけ。

 

「やるか」

 

 まずは、個性の制御訓練だ。今の身体はガスになったり戻ったりで、制御が効かない。父親が同じような個性なので、これから父と一緒に訓練をしていこう。

 

(……こういう大きな目的がある時は、作戦名をつけるといいんだよな。夜桜さんちも言ってたし*1

 

 ふよふよと浮いて、新品のノートの表紙に文字を書く。子供の手には、マッキーペンは少し太かったらしいが、綺麗に書けたと思う。

 

"みんなのヒーローアカデミア大作戦"

 

 そんな文字が大きく書かれたノートをしまって、お昼ご飯を食べようと呼びかける父親のもとに向かった。

 

 


 

 

気体(きたい) (そう)

 

性別:男

年齢:4歳(転生前、享年14歳)

誕生日:4月9日(シーザーと同じ誕生日)

出身地:東京

好きなもの:自然(転生以前からのもの)

性格:楽観的

 

個性:ガス

気体を操れるぞ!そして自分も体をガスに変えられる!ガスを操るには、酸素を沢山取り込む必要があるぞ!酸欠に注意だ!

 

*1
言ってない




ということで、ヒロアカ×ONE PIECE(能力のみ)です。オリ主君には頑張ってもらいます。ヒロインは考え中です。この子がいい!って言うのがあったら、コメントでお伝えください。
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