最高のヒーローになるんだこいつ!   作:揚げパンcat

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小学校にて

 小学校に入学した。入学式の日は、4月の東京では珍しく雪が降っていて、肌寒かったのを覚えている。

 クラスメイトともすぐに馴染んで、勉強に至っては既に中学生レベル。必然、クラスだけじゃなく先生からも頼られることが多くなった。

 

「そう!オソトトゥギャザー……あそびマショ!」

「うん、いいよ」

 

 訓練所での出会い以降、角取家との関係は続いている。というか、あちらさんが引っ越してきた。

 

 あの訓練初日の終わりに、ポニーが大泣きしたことがきっかけだった。どうやらあの空中浮遊が楽しすぎて、俺から離れたくなかったそうで。

 大声で英語で喚いて、職員だけじゃなくポニーの両親まで出張った。それでも嫌だ嫌だと言って聞かず、後日の訓練以降もずーっと「会いたい」と引きずるものだから引っ越した、らしい。

 らしいというのは、俺がその訓練所ではなく、特別に個室での訓練を行なっていたからだ。

 

(ポニーには悪いことしたな……)

 

 俺はまだ精神年齢が高かったから大丈夫だったけど、ポニーにとって俺は初めて出来た友達だったんだろう。

 アメリカから日本に越してきたばかりで友人もおらず、1人寂しく訓練をする日々。確かに辛い。俺もアメリカ行ってたら多分そうなってたと思う。

 

(そう言えば、原作でポニーが越してきたのはいつなんだ?)

 

 ポニーは日系アメリカ人だ。別に日本人とアメリカ人のハーフというわけじゃなく、祖先が日本人というだけ。両親の仕事の都合というのは盗み聞いたけど。

 それに、原作で喋った時のセリフはかなりカタコトだった。日本に来て、それなりに時間が経っていたわけでもない。幼い頃からアメリカで暮らして、中学あたりで日本にきたと思われる。

 

(だとしたら、なんで角取家はこっちに来たんだ?)

 

 いつになるかわからないが……聞いてみたりできないか。

 

(まあ、今の俺には縁のない話か)

 

 おいでおいでと手招きするポニー。まだアメリカでの癖が抜け切っていないのか、手のひらが上を向いている。

 

I'm coming!(すぐ行くよ!)

 

 その一言で目を輝かせるポニーが、子供らしく歯を見せてにかっと笑って、小さい体で手足をぶんぶん振る。

 

(……愛おしいというか、なんというか)

 

 歳の離れた妹を見ているみたいだ。

 戸籍上同い年ではあるが、俺は転生者。享年14歳、中学2年だ。ヒロアカほど技術が進歩していないとはいえ、知能系の個性でない限り、俺の知能が小学生に遅れを取っていることは無いだろう。

 

 ……だから。もしもポニーが俺に好意を抱いたとして、俺がそれに応えられるかはわからない。

 

(今は、守ろう。無理に同年代として関わらなくていい)

 

近所のお兄ちゃんくらいの感覚で、「ポニーと遊んであげる」くらいの感覚で。

 

「さ、あそぼっか」

「うん!」

 

 せめて、ポニー(この子)の笑顔だけは守りたいと。守らせてほしいと。そう願うばかりだ。




ヒロインはポニーちゃんに決定です。お胸デカくて可愛いよね(((
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