よろしくお願いします
『インフィニット・ストラトス』通称『IS』。これは宇宙進出を目的としていたパワード・スーツのことで、現存の兵器でこれに打ち勝つことは出来ないとされている。しかし今は兵器、またはスポーツの道具としても世間で使用されている。
ただし、ISは女性にしか扱えないという欠点がある。
よって世界は完全に女尊男卑の状態となっていた。
だがISが発表されて10年後
2人の男子がISを動かすという事件が起こった。
1人は織斑一夏。ISの世界大会、『モンドグロッソ』の初代チャンピオン。ブリュンヒルデとも呼ばれる女性、織斑千冬の唯一の家族。
そしてISを作り上げた天才、篠ノ乃 束の知り合い。
さらに彼女の妹の篠ノ乃 箒とは幼馴染という関係である。
そしてもう1人は………
「全員揃ってますねー。 それじゃあSHRを始めますよー」
「「(……………)」」
教室にいる1人の男子が冷や汗をたらし、もう1人は目を閉じて腕を組む。
「(これは……想像以上にきつい)」
「(………帰りたい)」
この理由は簡単だ。
自分達の周りが女子、女子、女子。
つまり自分達以外に男子がおらず、彼女らからの視線がきついのだ。
「(なんで俺が……)」
彼は受験会場のホールに到着して一夏と出会った。
そして一緒に迷子になった。
そんなときに一夏が 「次見つけた扉に入ろう」といってきて部屋を見つけて入ったら
ISがあった。
そして一夏が触れてしまい、彼も
そしてISを起動してしまった。
そんなわけでIS学園に強制入学させられたのだった。
以上、回想終わり
もう1人の男子である彼の名は
若干濃い黒髪と黒縁メガネが印象だが、それ以外には何もない。
周りから見れば、顔立ちも体型も普通の男子高校生と同じものだった。
ようするに地味である。
もう1人の男子、織斑一夏というイケメンと比べれば彼はかなり低い評価。
一夏の自己紹介中のアクシデントも何もなかったかのように気にせず、目を閉じるのみ。
自分の自己紹介もクラスの担任の登場で一夏から後の人の人と一緒でやらなかった。
「あーーー、ちょっといいか?」
「……………」
一時間目終了時、一夏に声を掛けられた。
が、呼びかけられた彼は読んでいる本に目を通すのに忙しい。
「お、おい。聞こえてる?」
「……………」
本から目を離さず、返事もしない。
「なあ「ちょっといいか?」……箒?」
1人の女子がそこにやってきた。
そして一夏は彼女、篠ノ乃箒と共に教室を出て行った。
「(………あいつは嫌いだ)」
本を読みながら一夏のことを少しだけ考えていた。
二時間目。
「――――であるからして、ISの運用には国家の認証が必要で―――」
飛色は
一応彼は両利きではあるが、普通は相手の話す速さに追いつけるように右と左で別々の作業をこなすなど不可能に近い。
だが彼は中学からこの授業の受け方をしているため、もはや
「ここまででわからない人はいますかーーー?」
ノートにさっきまでの説明を書いているため手を上げたりしていない。
周りも、理解しているようだから手を上げない。
が
「先生………」
「なんですか織斑くん?」
一夏だけ手を上げていた。
そして
「ほとんど全部わかりません」
ピタッ
「え……ぜ、全部……ですか……?」
「(………なんだと?)」
メモする手が止まってしまった。
自分は入学前の参考書を読んでおいた為、ほんの少しだがわかってきている。
自分に来ていたのだから一夏も参考書が渡されて、予習してきているはず。
だが全部わからないという発言は予想外だった。
「(………俺よりも覚えが悪いのか?)」
と思っていたが
「古い電話帳と間違えて処分しました」
スパァァァァァン!!
出席簿で殴られる音が教室に響く。
「(………なるほど)」
プライベート用のミニサイズのノート取り出しメモする。
『織斑一夏 特徴:馬鹿』
書いている間に話は済ませていたようだ。
「えーっと、遠木くんは大丈夫ですか?」
メモを取っり終えた瞬間、山田先生が質問してくる。
一夏がダメということは同じ男子である彼も同じなのか心配になったようだ。
「……わからないところが数箇所ありますが大丈夫です。あとで参考書を使って確認します」
「そ、そうですか。わかりました」
大丈夫なようなのでホッとしていた。
しかし
「ならば遠木。織斑に「勉強を教えろというのはお断りします」……なぜだ?」
千冬からの言葉に自分の言葉を被せながら断る。
「まだ参考書の専門用語や内容を全て把握仕切れていないのでうまく教えられるという保障はどこにもありません。自分は覚えが悪いので。ましてや間違えて教える恐れもあります。それに自分は授業についていくだけで精一杯です。他人に何かを教える暇はありません。そしてこれは明らかに織斑一夏の自業自得です。参考書を間違えて捨てたのなら、気づいた日に学園に連絡をして再発行をしてもらうべきなのにそれもしないのもどうかと思います。入学先の電話番号くらいわかるはずですしね。ですから自分は丁重にお断りさせていただきます」
「………いいだろう」
((千冬姉(織斑先生)が先に折れた!?))
飛色の様々な理由に反論できなかったためか千冬は承諾し、
それが意外だったのか、一夏と山田先生は千冬を言い負かした飛色に驚いた。
「………で、山田先生。授業は進めないんですか?」
呆然としていた授業担当者にメガネを直しながら聞いた。
「あ!はい、すいませ――――あうっ!!」
慌てて授業に戻ろうとしたら教壇でこけた。
このとき、飛色は珍しく
((((((大丈夫………なのか?))))))
周りと同じことを思った。
「な、なあ」
「……………」
二時間目終了後の休み時間
一夏は飛色に再び話しかけていた。
だが彼は先程の休み時間と同じように本を読むのに集中している。
そこへ
「ちょっとよろしくて?」
「へ?」
「……………」
金髪の女子が声を掛けてきた。
「聞いてます?お返事は?」
「え、ああ。なんだ?というか君はだれ?」
「……………」
「私を知らないんですか!この「セシリア・オルコット。イギリス代表候補生で入試主席……で、いいか?」あら、そちらのかたはご存知のようですね」
セシリアが自分の名を教えようとしたら、飛色が答えた。
「悪いが今は話しかけないで欲しい。先程の授業で言ったように、俺はまだ専門用語や内容を把握仕切れていない。勉強の邪魔をするのはエリートの仕事ではないはずだ」
「なっ!!?あ、あなた!!私が声を掛けてあげましたのに何ですかその態度は!!」
本に目を通しながら今の発言をされ、怒るセシリア。
「あ~~~、質問いいか?」
「なんですか!!」
そこへ一夏がセシリアに質問するが
「代表候補生って何?」
ズテテーーーーーーーーー!!
話を聞いていた他の女子たちがこけた。
「(………こいつは漢字の意味もわからないのか)」
織斑一夏に対しての観察結果その2:意味を自分で知ろうとせずに他人から聞くことがある
記憶していると話が勝手に進んで……
キーンコーンカーンコーン
「!!!また来ますわ!逃げないでくださいね!!」
「(無論、断る)」
そう思いながら教科書を取り出した。
アドバイス、感想、何でもいいのでよろしくお願いします<(_ _)>