IS インフィニット・ストラトス 努力の天才   作:xix

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本日2話目です

9時に投稿しようと思いましたが間に合いませんでした。すいません……



第3話 模擬戦開始

第3話

 

 

 

 

カリカリカリカリカリカリカリカリ

 

「やはりラファール・リヴァイヴか・・・・・・」

 

決闘前日の深夜。飛色は右目と右手で使用するであろう機体の特徴を暗記するために教科書から書き取りをし、左目と左手であるものを書いていた。

 

「・・・・・・・BT兵器の開発が今は主流・・・ならこれもあるか」

 

独り言を言いながらノートに書き込む。

そんなことを繰り返しながら夜が更けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

飛色、一夏、箒の3人がアリーナのピットで待機していた。

 

「・・・・・なあ箒」

 

「なんだ?」

 

沈黙を破った一夏が箒を呼ぶ。

 

「この一週間、剣道しかやらなかったよな」

 

「そうだな」

 

「ISについては教えてくれなかったよな」

 

「・・・・・・・」

 

「目を逸らすな」

 

実はセシリアからの決闘を受けることが決まった翌日。一夏は幼馴染の箒にISについて指導してほしいと頼んだのだ。しかし一夏たちがやったのは剣道のみで、ISの訓練とはあまり関係ないことだった。

 

「し、仕方ないだろ。『お前の機体』が届いてこなかったのだから」

 

「だからって、知識とかそっち方面のことができただろ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「目  を  逸  ら  す  な!」

 

「(・・・・・・・馬鹿が)」

 

箒が言ったお前の機体というのは、専用機の話である。専用機の説明すると、ISの核、コアは世界に467個しか存在しない。コアの制作方法もISの産み親である篠ノ之束以外、誰も知らない。さらにコアの研究や軍の部隊員が誰でも使用できるように各国は行っているため、実際に自分専用のIS、専用機を持つことができるのは世界で100人にも満たない。

しかし特例である男子操縦者のデータを取るためということと、世界最強の操縦者の弟という理由で一夏には専用機が贈られることになっていた。

 

 

「俺のISはまだなのかよ・・・・」

 

そう、まだ届いていないのだ。当日までには来ると連絡されていたようだが、来ることがなく、こうして3人で待機しているのだった。

 

「お、織斑くん!織斑くーーーん!!」

 

そこへ副担任こと麻耶先生が慌ててやってきた。

 

「(・・・・・来たのか?)」

 

飛色が予感していたら

 

「き、来ました!!織斑くんの専用機!!」

 

案の定当たっていた。

 

 

 

 

 

 

 

試合の順は、①一夏とセシリア②飛色とセシリア③一夏と飛色ということが決まり、一夏がアリーナに飛び出した。その後アリーナの制御室に担任たちと向かうとき

 

「遠木、貴様は入るなよ」

 

「・・・・・・・なぜです?」

 

飛色は入ることを止められた。

 

「試合を公平に行うためだ。終わるまでは別室で待機していろ」

 

「・・・・・・・」

 

『公平に行う』という言葉に飛色は引っかかった。

もともと、この試合そのものが公平もなにもないはずだと、飛色は考えたがやめた。

試合で情報を得るよりも、昨夜の負担を少しでも和らげて万全の状態でやったほうがいいと判断したからだ。

 

「・・・・・・・・いいでしょう。終わったら呼びに来てください」

 

そういって、待機する部屋に移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――、――――――――!」

 

「(・・・・・・・・ん・・・)」

 

眠っていた飛色は耳栓を外して目を擦る。すると

 

 

スパァァァァァァン!!

 

 

「~~~~~~~~~!!!」

 

例のごとく出席簿アタック。一週間前も同じようなことがあったが、やはり痛いようだ。

 

「さっさと起きんか。馬鹿者」

 

待機していろといったのはそっちなのに、これだ。

 

 

織斑千冬に対しての観察結果その2:耳栓をしているとたたかれることが多い。

 

 

「遠木、時間だ。ピットに来い」

 

記憶した直後、ピットに移動するように言われたため移動した。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、遠木くん、来ましたね。試合ではどちらを使いますか?」

 

ピットには山田先生が訓練機を2種類用意して待っていた。

一つは打鉄(うちがね)で、もう一つはラファール・リヴァイヴだった。

 

「ラファールで行きます」

 

迷わず決め、装着し始める。やり方は一夏がやっているのを見たため、わかっている。

1度目は打鉄だったため、この機体に乗るのは初めてである。

 

「(・・・・・ん?)」

 

『敵IS情報確認 所属国家、イギリス 遠距離射撃型BT兵器試作機体ブルー・ティアーズ』

 

「(・・・・・・おいおい)」

 

機体の情報が入ってきたため確認するが、これでは試合を見なかった意味はあるのか?と思ってしまう。

 

「(・・・いや、操縦者の技量が見れなかったから意味がないわけではないか)」

 

結局のところ、物というのは使い手しだいで強さが変わる。素人が撃つ銃よりも、投擲の達人が投げる小石が勝ることがある。ということがあるが、これから戦う相手は実力があるからあの機体を手に入れたのだろう。

 

「さてと」

 

装着が終わったのを確認すると、眼鏡を外し

 

「これ、もっててください」

 

「え?あ、わかりました」

 

麻耶に預ける。そして

 

「では、行きます」

 

カタパルトに乗り、アリーナに飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナにはセシリアがすでにいて、飛色は地面に着地した。飛色は乗るのが2回目のため、まだ飛び方を知らない。教科書で確認したが、『円錐が前にあるようなイメージ』でやれというのだ。これは機体がなければ分からないため、飛ぶのはぶっつけ本番で、この一週間は他にできることをやってきた。

 

「オルコットさん。準備はいいか?」

 

『・・・・・・・・・・』

 

「(ん?)」

 

通信で話しかけているが返事がない。ISを起動できているから気絶したり、寝ていたりはしていないだろう。

 

「オルコットさん?」

 

『・・・・・・・・か・・・』

 

「(?なんなんだ?)」

 

何か喋っているようだが、声が小さくて聞き取れない。

飛色は音量を上げて聞き取ろうとする。

 

『織斑・・・・一夏・・・・・・』

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

これから戦う自分よりも、先ほど戦っていた一夏の名を言っていた。

それに呆れて、飛色は制御室に通信を送る。

 

「織斑先生」

 

『なんだ。さっさとはじめろ』

 

さっさとはじめろ。ということは、もう攻撃の許可はOKということだ。

 

「(・・・・・ハンデはもらっておくか)」

 

そう思うと、アサルトライフルをコールしてセシリアに向ける。

 

「(・・・・・・・・まだ気づかないのか?)」

 

今も何やらブツブツ言ってる。

 

「(・・・・・自業自得だな)」

 

そう思いながら発砲した。

 

『え?キャア!!?』

 

開きっぱなしの通信に悲鳴が聞こえる。命中したからだ。

 

『な、なんですの!!?』

 

「試合開始の合図が出たから攻撃した」

 

困惑するセシリアに平然と返した。

 

『えぇ!?遠木さん!!なんで呼びかけなかっ・・・へ?』

 

「・・・・・・なんだ」

 

セシリアが文句を言おうとしたら、可笑しな声を上げた。

 

『あ、あの、どちら様ですか?』

 

「?何を言っている。俺は遠木飛色だ」

 

当然だ。というような雰囲気をしているが

 

「・・・・・ああ。眼鏡を外したんだ。それでか?」

 

『あ・・・・・・・』

 

飛色は自分がだとなぜわからないのかわかり、セシリアは『眼鏡を掛ければ確かに遠木だ』と納得したようだった。

 

「それよりさっきのことなんだが、俺が呼びかけたのにお前は反応しなかった。そして開始の合図が出たことにも気づかないようだったな。目の前に集中していない自分の責任だと思えよ」

 

『くっ!!なら行きますわよ!』

 

セシリアは自身が持つライフル、≪スターライトMK-Ⅲ≫で射撃する。

 

「おわ!!」

 

それをギリギリ避けたと思ったが

 

≪シールドエネルギー 562≫

 

どうやら当たっていたらしい。ISの試合は攻撃を与えて相手の機体のシールドエネルギーを0にすれば勝ちというルールで、飛色は今さっきまで600ほどあったエネルギーが減っている。

 

『さあ踊りなさい!私、セシリア・オルコットとブルーティアーズの奏でるワルツで!!』

 

「・・・・・・」

 

セシリアはそういうと、ライフルで連射してきたが、それに反応して飛色も回避をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「え~~~と、・・・いいんですか織斑先生?」

 

制御室で試合の様子を見ていた千冬に麻耶は聞く。先程の不意打ちはありなのかという話だ。

 

「まあ、かまわん。私に確認したしな。それにあいつが言ったとおりオルコットの自業自得だ。それに、少しハンデがあってもいいだろと考えたな、あいつ」

 

始める合図を出したのは自分のため、言い訳が出来ない。

 

「それにしても・・・・どうしてでしょう・・・?」

 

「何がだ?」

 

麻耶の独り言が聞こえて、気になったようだ。

 

「遠木くん、眼鏡を外してるんですが・・・」

 

「(・・・・・確かに。伊達というわけでもなかったようだしな)・・・・山田くん。遠木の眼鏡は?」

 

「あ、はい。これです」

 

傍に置いておいた眼鏡を千冬に見せた。

 

「・・・・・・これは?」

 

 

 

 

 

 

 

 

スッ ドォン! スッ ドォン!

 

『な!?なぜ当たらないんですの!!?』

 

「教える義理はない」

 

『くっ!なら、行きなさい!!』

 

当たらないことに苛立ったセシリアは、自身の機体の代名詞。(ブルー・ティアーズ)というビットを4基飛ばしてきた。

 

「(・・・これならアレで行くか)」

 

ビットの攻撃を避けながらアサルトライフルを収納し、ショットガンを2丁コールした。

 

「(・・・・・・・)」

 

両目を動かして周りのビットとセシリアを確認、そして

 

「(・・・・・・・・そこ!)」

 

狙ったように左で射撃をする。その先にはビットがあるが

 

『その程度!』

 

セシリアがビットに回避命令を出す。

 

 

 

 

しかし

 

 

ガンッ!!

 

『え!?』

 

回避したビットが他のビットに当たり

 

「・・・・・・」

 

そこに右で射撃する。

ぶつかって一瞬止まった2基のビット命中し、爆散した。

 

『ま、まだですわ!!』

 

そのまま残りの2基と共に移動しながら射撃するが、当たらない。

それどころか

 

『キャッ!!』

 

飛色が避けたビームがセシリアに向かう。いや、向かわされている。

 

「(・・・・・・そろそろいいか)」

 

そう思った途端、一丁だけ後ろに向けて射撃した。セシリアは意味がわからないといったような表情だが、次の瞬間、その真意がわかった。

 

ダァンッ!

 

後ろに向けて放った銃弾がビットに命中した。

そう。飛色はそこにビットがあるとわかっていて射撃していた。

 

「油断禁物だ」

 

一瞬油断したように見えたため、左右で最後の1基とライフルを狙い撃った。

 

『くっ!!』

 

撃たれたライフルを捨てると、そのライフルとビットが爆散した。

 

「これで武器は全部か」

 

『まだです!!』

 

そういわれて、ミサイルが飛んでくる。

 

「・・・・・使いどころを考えろ」

 

まあ、軍人でもない俺が言うのもなんだがな。 と呟きながらミサイルに射撃した。

命中したミサイルはそのまま他の武器と同じように爆散した。

 

『そ、そんな・・・・』

 

「チェックだ」

 

ショットガンを収納、代わりにサブマシンガンを4丁(・・)コールし、それを器用に片手に2丁ずつ持って連射し始めた。

そこからセシリアは回避に専念しようとしたが、回避先に弾幕が張られ、喰らい続ける。見る見るうちにシールドエネルギーが減るが、抜け出そうにも4丁のサブマシンガンによる正確な弾幕。逃げ場がない。しかも、飛色は威力よりも弾数が多いタイプを複数選んだため、弾切れの心配もこれと言ってなく、切れるとしたらすでに終わるだろうと計算していた。

 

 

 

そして

 

「・・・・・・・チェックメイト」

 

 

プァーーーーーーーーーン!!

 

 

『試合終了。勝者、遠木飛色』

 

予期していたかのように完全な勝利宣言をすると、試合終了のアナウンスが来た。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・ふぅーーー(・・・・意外と疲れる)」

 

ピットに戻り、飛色はリヴァイヴを解除した。すると自身が嫌いな教師がやって来た。

 

「(・・・・ちょうどいい)織斑先生」

 

「遠木。なんだこれは」

 

「??これとは?」

 

「これのことだ」

 

千冬は飛色の眼鏡を取り出した。

 

「・・・・・・山田先生に渡したはずですが」

 

「私が代わりに預かっていた」

 

・・・・・・できれば預からせたくなかった。

飛色はそう思うところに千冬が

 

「で、これはどういうことだ?なぜ『曇りガラス』の眼鏡なのだ」

 

「・・・・・・はぁ。簡単なことですよ。視力を抑えるためです」

 

溜息を漏らしながら告げる。

 

「視力を抑えるだと?」

 

「はい。俺の視力は高いんですよ。だから普段はそれで抑えてるんですよ。視力が高すぎると碌なことがないので」

 

「そういう事か・・・・・まあいいだろう。これは返す」

 

「どうも」

 

眼鏡を受け取って掛けると、視力の確認のために目を瞬かせる。

 

「・・・では織斑先生。俺は帰らせていただきます」

 

「何?このあとは織斑との試合だぞ」

 

「不戦敗でお願いします。もう体力があまり残ってないので」

 

「・・・・・・はぁ。仕方ない」

 

「それと、俺をクラス代表にはしないでください。もともと、あなた以外に推薦してきた人はいませんでしたのでね」

 

「・・・・ならば仕事を一つお前に課す」

 

「・・・・・・・・・・・・なんでしょう?」

 

「それはな・・・・・・」

 

 

にやりと笑い、内容を話す千冬であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・勘弁して欲しい」

 

その日の夜、そう思うしかない飛色であった。

 

 




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