IS インフィニット・ストラトス 努力の天才   作:xix

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タグで1週更新と載せましたが、しばらくは2日おきでアットノベルスにある分を更新にしていきます。




第4話 面倒事来襲

 

決闘の翌日

 

朝のHR

 

 

 

「―――というわけで、1年1組代表は織斑一夏くんに決定です。あ、一つながりでいいですね」

 

副担任の麻耶から代表の決定が発表された。

 

「先生、質問いいですか」

 

「はい、織斑くんなんでしょう?」

 

「昨日一回も勝ってない俺がなんで代表なんですか?」

 

一夏が麻耶に聞く。

決闘の結果は結局、全員1勝1敗で、一夏と飛色の試合は飛色の棄権で一夏の勝利となったが、

結局のところ一夏は実力で1勝もしていないのだ。

 

「それは―――」

 

「それは私が辞退したからですわ!!」

 

教室に響く。しかし安易にその声の主がわかった飛色は、目も向けずに参考書を黙読する。

かれこれ学園に入学してから一週間以上経ったが、今は全ての内容の確認のために読んでいる。

学校の授業の内容は今のところ参考書の確認に近いため、どちらかというと教科書よりも参考書を優先して読んでいる。

 

勿論、教科書の方には参考書にない応用的な内容や単語が並べられているが、『基礎を知らずして応用が出来るとは思えない』

という自身の考えから、今はこうして基礎の方を100%近く頭に叩き込もとしている。

 

 

 

セシリアがクラス代表から降りた理由は、本人曰く『自分が勝つのは当たり前だったし、一夏を成長させた方が良い』とのことだ。

 

「(・・・・・・阿呆)」

 

耳栓は千冬がいる場ではなるべく使わないようにしてるため、セシリアの言っていることは聞こえてくる。

はっきり言うと飛色は、セシリアがクラス代表を譲った理由らしきものが想像できていた。

 

試合開始からその直後まで一夏の名が聞こえていたため、惚れたのではないか?

という考えだったが、先程の一夏への名前呼びとさん付け、そして訓練についての話の言い方から確信に変わった。

 

 

「とにかく、クラス代表は織斑一夏で決まりだ。いいな」

 

千冬の締めにクラスは『はい!』と、元気よく答える。

 

「それと、もう一つ。クラス代表には補佐、まあ副クラス代表を就けることになっているということがあるのだが―――」

 

「「やらせてください!!」」

 

2人の女子、箒とセシリアの手が上がり、立候補するが

 

「話は最後まで聞け。それと、立候補する者がいてもすでに私のほうで決めている」

 

その言葉に

 

「(千冬さんは私が一夏の事をよく知っているのを知っているはずだ。部屋も同じだし、幼馴染だしな!

そ、それに……2人でいる時間も増えるし…///………きっと私だ!!)」

 

「(実力から考えるに私でしょう!代表候補生として態度の振るい方を教えられますし、

それに訓練も……///………2人でできますしね!!)」

 

『きっと私だ』と勝手に思い込んでいる2人。

その2人から放たれている何かに気圧されて、立候補したかった他の女子は手が上がらなかった。

 

 

 

 

 

 

だが

 

 

「補佐は遠木がやることになっている」

 

千冬の言葉で箒とセシリアが固まった。

そう、試合終了後に千冬からいわれた『仕事を一つお前に課す』とはこのこと。

飛色自身はやりたくないと思ったが

 

「遠木は実力もあり、行動も計画的に進めるような奴だ。同じ男子のため親しみやすいとも考えられるしな」

 

そう。列記とした理由があるため、反論しにくかった。

あの模擬戦はクラスメイトのほとんどが見ていたため、実力を見せてしまった。

 

よって、

セシリアとは信頼関係もそうだが先の試合、模擬戦とはいえ実力という点で。

箒とは実力は勿論、男同士で計画的に行動できるかという点で飛色は勝っている。

 

立候補した側から聞くと贔屓かもしれないが、

よくよく考えれば、『確かに飛色が適任かもしれない』とも思われた。

 

理由を聞いて飛色を睨みつける2人だが、当の本人は話だけ聞いているだけであり、

参考書を読んでいるため気にもしていなかった。

 

「では代表が織斑、補佐が遠木。異論はないな」

 

女子達は渋々、はーーい。といい、

 

「では朝の報告は以上だ。授業の準備をするように」

 

結局、千冬がHRを締めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンダンダンッ!!

 

 

放課後

 

 

一夏が授業で操縦ミスをしたときに出来たクレーターを直している間、

飛色は日課になりかけている射撃訓練をしていた。

 

といっても、ISを使った射撃ではない。耳宛と射撃用レンズ、

そして拳銃を使ってターゲットを撃つをという、軍や警察などにもよくある射撃訓練のこと。

 

セシリアとの模擬戦での射撃もこの訓練があったからこそ、うまく行っていた。

銃の基本的な扱いも、訓練所にあった説明書などで取り合えずは出来ている。

 

『基礎を知らずして応用が出来るとは思えない』という考えはIS操縦でもありえる。

1ヵ月ほど前まで一般人であった飛色はISどころか銃も刀も使用したことがない。

ならばISを動かすよりも、まずは武器の扱いや特徴などを知った方が良い。

 

ISもショットガンやハンドガンを手に持ち射撃をする。

手に持って射撃するなら、それは装備してない状態でも感覚が少しは似ているはず。

似たようなものであっても、感覚を覚えてからやるのと、覚えずにやるのは違う。

 

そう考えた結果、訓練機の使用許可が降りなかった日はこうした基礎を固める訓練をしている。

 

頭で考えるだけでは勝てない。スポーツなどにはそれを実行するための技量も必要である。

 

ちなみに、今いる訓練場もそうだが、周りには他の生徒はいない。

理由は部活や遊び、他にも勉強している人ばかりで、

こういった訓練にもあまり意味がないと考える生徒が多いからだ。

女子が苦手な飛色はそういった理由でも、あまり使用の少ない場所であったことに少なからず感謝している。

 

訓練機を使ったときは、使用人数が少ないアリーナでやっている。

といっても、飛色が行くアリーナは、本人が推測しているため誰もいないことが多い。

 

「・・・・・・・・・ふぅ」

 

用意した銃弾が切れて、その日の訓練は終了。

耳宛とレンズを外し、片付けに入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(・・・・・・・・ん?)」

 

片づけが終えて寮に戻る途中、私服の女子を見かけた。

 

「(・・・・・・不審者?・・・いや、ここがどこかわかっている筈だ。なら・・・転入生か?)」

 

見た目から自分と同い年かもしれないと感じられたからか、そう推測する。

すると女子が飛色に気づいたようで、向かってきた。

 

「ねぇあんた」

 

そして飛色はその女子に話しかけられた。茶髪のツインテール、そして背がやや低い。

それが彼女の特徴だった。

 

「・・・・・・なんだ?」

 

無視しようとも考えたが、いきなり相手の機嫌を悪くさせるのもどうかとも思い、返事をする。

初対面の相手のはずだから話しかけてくる理由も分からなかった。

自分とおそらく同い年の女子が迷子になっているとも考えずに。

 

「あんた、あたしを案内しなさいよ」

 

日本語になってない。なぜそんなことをいうのか、ということよりも真っ先にそう突っ込みたかった。

案の定、心の中でしか突っ込んでいないため相手はわかっていない。

それよりも、『早く案内しなさいよ』というような視線が来ている。

 

「・・・ちゃんと日本語を話せ。どこかをお前はいってないしな。それと、初対面の人間に対してそんな態度を取るのかお前は」

 

眼鏡を掛け直しながら少し睨みつけた。

 

「うっ・・・ゴ、ゴメン・・・それと、ここがどこだかわからない?」

 

飛色の睨みに怯んだのか、素直に謝りる。すると、紙を取り出して見せてきた。

どこだかわからないか聞いてきたということは迷子なのだろう。仕方ないとなぜか思いながら紙を見る。

そこに書いてあったのは

 

「本校舎一階総合事務受付か………少し待て」

 

言うと、胸内ポケットに入っていたメモ帳とシャーペンを取り出す。

そして少し細かめの地図を書く。

 

「・・・・・・・これでいいだろう。丸印が今いる場所で、罰印が目的の場所だ」

 

書いたページを切り取り、女子に渡す。

そこには飛色が言ったとおり丸印と罰印、そして書いてある建物の特徴が簡単に書かれた地図があった。

 

「えーっと・・・あ!あの4階のが第二校舎で、あれがこのアリーナで・・・わかりやすいわね」

 

地図と書いてある周りの建物を見比べながら理解していく女子。

小学生か中学生のようだ。と思ってしまうが、さすがにそれは失礼すぎると考え、口には出さない。

 

「で、今がここで・・・なるほど。ありがとうねあんた。今度お礼するわ」

 

「・・・・・・そう思うなら初対面の人にあんたという言い方はやめて欲しい。じゃあな」

 

「え、あ、ちょっと!!」

 

これ以上は別にいいだろうと考えたため踵を返し、

女子が何か言おうとしたが、飛色はそれに反応せずに寮に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂

 

「というわけで織斑くん、クラス代表就任おめでとうーーー!!」

 

 

パァンパァン!!

 

 

「は、はは。どうも・・・・・・・・・」

 

クラッカーの音が食堂中に響き、それと同時に女子が一斉に『おめでとうーーー!』と声があがる。

そんな中、クラス代表の決定を祝うパーティーをやることに成り、一夏は若干困ったような返事をする。

 

「う~~ん・・・・飛色は来てないのか」

 

「ええ。まったく、この私が声を掛けてあげましたのになぜ断ったんでしょう」

 

一夏の言葉にセシリアが反応した。

実をいうと、セシリアは自分を倒した飛色を少しだけ認めていた。

一夏に対しての恋の眼差し、というようなものではなく、IS操縦のライバルとしてのである。

そのため親睦を少しは深めようと考えて誘ったのだが、『クラス代表補佐としての仕事がある』といわれた。

セシリアも、代表補佐の仕事とのことであるなら仕方ないと考えて今回は諦めた。

勿論、そのことはクラス全員に伝えてあるため、変な誤解は特に生まれなかった。

 

「にしても、仕事ってなんだろうな?俺はまだ何にも聞かされてないぜ?」

 

そう疑問に思う一夏だったが、そんなところに

 

「はいはいはーーい!新聞部の黛 薫子でーーす!!今話題の織斑くんと遠木くんにインタビューしに

来ましたーー!!・・・・・ってあれ、遠木くんは?」

 

新聞部と名乗る女子が現れて、飛色のことを聞いてきた。

 

「あ~~っと、遠木は仕事があるとかでここにはいません」

 

「そうなの?え~~~。せっかく話題の2人にインタビューしようと思ったのに~~。

……まぁいっか。なら織斑くんだけでもインタビューさせてもらうからね~」

 

そういわれて一夏は意気込みや質問などを答えて、クラスメイトとの集合写真を撮った。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、一夏たちがパーティーをしている間の飛色は

 

「(・・・・・なるほど。代表候補生か)」

 

ネットを使って帰りに会った女子の情報を見ていた。

検索キーワードは『ツインテール 茶髪 代表候補生』そして・・・・・

 

「(・・・・・・・貧乳と打つだけで人数が2桁から1桁になったぞ・・・)」

 

彼女にはこれは禁句であるとも載っているため、今後の言葉遣いに注意を払った。

 

「(・・・・中国か。確か情報館で空間圧兵器の実装を行っていたな・・・ならおそらく・・・・・・・・)」

 

思考の渦に入りながら、飛色はその日の授業の復習をやっていた。

 

 

 




アドバイス、感想、何でもいいのでよろしくお願いします<(_ _)>
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