俺と霊夢と幻想郷   作:古明地こいしさん

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1話

朝餉の支度をしながらこれまでの事を思い返す

ここ1ヶ月、幻想郷で過ごして思うこと、それは便利な機能が無いこと

 

「まぁその辺は別のもんで賄えるからいいか」

 

そう思って食事を運ぶ

 

「おはよう、霊夢」

 

「おはよう...」

 

「顔洗ってきなよ。用意しとくからさ」

 

そうするわと古井戸の方へと歩いていったのを見送るとテーブルにご飯を並べていく

 

さて、どうして俺こと四神霊夜は女の子とひとつ屋根の下で一緒に過ごしてるかと言うと、この世界。幻想郷を作った八雲紫さんに連れてこられたからとしか言えない

一応は外での俺の記録はもう消えてるらしいが

 

「今日ものんびりするのか?」

 

「えぇ、特にやることないし。霊夜は人里に行くの?」

 

「同じで今日は用事がないからなぁ」

 

味噌汁を啜って飲み干しふぅと一息する。足音が聞こえて障子を勢いよく開く少女が

 

「よっ!」

 

「魔理沙か」

 

「霊夜、片してちょうだい」

 

「はいはい」

 

食器を下げてると霊夢と魔理沙の会話が聞こえてくる

 

「お前、全部霊夜にやらせてるのか?」

 

「何も全部してもらってる訳じゃないわ」

 

「なにならしてるんだ?あ、霊夜!お茶頼むぜ」

 

はいはいと口にしお茶っ葉を見る。もうすぐ無くなりそうだな

 

「夜は私が用意してるわね、後は洗濯は基本私」

 

「しかしあの霊夢が男とひとつ屋根の下だなんてな」

 

「あのな、本人いる中そういう話やめないか?ほらお茶」

 

悪い悪いと言うが気にしてないような口ぶり、2人にお茶を出した後に

 

「お茶っ葉が切れそうだから人里に行ってくる」

 

「行ってらっしゃい」

 

「またな〜」

 

手を振って空を飛ぶ。幻想郷に来て、空を飛べるようになったのだが、その片鱗は昔からあったと言えばあった

腰にある刀、エンマを使い続けて8年

コッチに来てから少しの間、紫さんに預けていたのだが、誰に見てもらってたのか

妖力があると、俺には霊力と魔力があるとは霊夢の言

 

人里近くで降りて里の中に入る

 

里の中をゆっくりと歩いていると俺を呼ぶ声が

 

「慧音か」

 

「ああ、見かけたから声をかけたのだが。どうだ?また寺小屋に寄っていかないか?子供たちも喜ぶ」

 

「授業の邪魔じゃないか?」

 

「霊夜はそんな事をするやつではないだろう?」

 

まぁ、と応え少し駄弁っていると

 

「早く運べ!」

 

血の匂い、妖怪にやられたか

 

「行ってくるといい、俺も少し用事ができた」

 

「すまない、また今度ゆっくり話そう」

 

慧音の背中を見て俺は人里の入り口に向かう

 

「今外に出ると危ないですよ!?」

 

「妖怪、近くに出たんですよね」

 

「え?は、はい...ッ!?」

 

「アレか」

 

見たところ知能の低い妖怪に見えるが

 

「今すぐこの里から身を引くなら見逃してやる」

 

「ニンゲンガ、ミノガス?オレ、オマエクウ!」

 

深いため息を吐く

 

「下がってて」

 

近くにいた門番を下がらせ刀を抜く

 

「一刀流・四神・ビャッコ!」

 

手を出してきた低級妖怪を斬る

低い姿勢から逆手に持った刀を殴るように当てて

斬り飛ばす事も出来たが殺すと後々面倒なので再起不能にする程度で止める

 

「これに懲りたらここに来ない事だな、次来た時は...」

 

その先を言う前に低級妖怪は脱兎のごとく逃げて行った

 

「来なきゃいいんだが...しばらくは出入りに気をつけてください」

 

そう言って買い物をする為に里に入る

 

後に博麗の巫女と剣士なんて話が人里で噂になるが神社で過ごす彼が知るのは遠い先になる

 

「くしゅん!」

 

「風邪か?」

 

「霊夜が噂してるのかも」

 

 

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