闇派閥を畑の肥やしにするタイプの農家さん 作:ダンまち=スキー
スポンジボブ的に数年前を懐かしむ。
いやね、あの時はまさか自分がデメテル・ファミリアのエースになるだなんて思ってもいなかったわけですよ。
なんと8年かけて今やLv.4である。第1級冒険者として認められるLv.5までにはおおよそ2~4年に1回のランクアップをするみたいなので、これでも早い方らしい。Lv.1→2へのランクアップに至っては最速レコードと並ぶ1年だ。
発表されたモンスター討伐数が少なすぎて当時は不正だとプチ炎上したものだが、まあそりゃあほとんど畑にいてたまにダンジョンに行く副業冒険者がレコードと並ぶなんて異常だと思うだろう。いくらイレギュラーの多い冒険者のステータスと言えど、流石に農業で経験値を得るスキルは予想できなかったらしい。他に心当たりがあるとすれば、畑を荒らそうとしてくる
これを公表した時の『あぁ、デメテルんとこのアイツか……なるほどね……』みたいな反応は釈然としないが、まあよしとしよう。ただ畑に死体を直接埋めたわけじゃないのにドン引きするのはやめて欲しい。ちゃんと生命力と魔力を魔法で搾り取ってカラカラの死体は焼却している。
これこそオラリオ式SDGS農法ッ!!
ただ畑荒らしを畑肥やしにするのはやめて欲しいとデメテル様からやんわり止められている。
いつだったか……俺が闇派閥の拠点を襲撃して肥料を量産している光景の恐ろしさと、元からあったデメテル様は怒ったら怖いという噂が悪魔合体して、神デメテルは敵対者に対して畑の肥やしとなるか家畜の餌となるか選ばせてくれる慈悲深き神である……みたいなおっかない噂がオラリオ中に広まった事がある。というか現在進行形で広まっているし、そのせいで俺の2つ名は『
というわけで、街中の自分を見る目が指数関数的におかしくなっているからせめて人目をつかないところでやってくれと頼まれて以降は夜に襲撃をすることにしたのだ。これは主神の言うことをしっかり聞く模範的な眷属ですね間違いない(確信)
ちなみに闇派閥狩りをやめるという選択肢は無い。農作物を皆に届けるところまでが農家の仕事だと俺は勝手に思っているので、受け取る側の人間をぽこじゃか殺す上に畑も荒らす闇派閥は不倶戴天の敵である。
最近は顔を見られた瞬間に悲鳴をあげて逃げ出す構成員が多くて困るが、そこはしっかりカバー。俺のスキルは農業に関わる行動の標的を拡張する。つまり種植えや草取り、収穫が範囲攻撃になる。
これで魔法によって生成した
| 名前:シオン Lv.4 |
|---|
| 《基本アビリティ》 筋力:B713 耐久:C691 器用:A827 敏捷:C688 魔力:S930 |
| 《発展アビリティ》 農作:E / 神秘:F / 神殺:G |
| 《魔法》 【エリュシクトーン】 ・植物魔法 ・種子生成 ・宿木寄生 ・詠唱『 【アンブロシア】 ・植物魔法 ・種子生成 ・神癒果実 ・詠唱『オケアノスの西涯より 来たる芳香高き神饌、 ヒュアデスの一柱よ』 |
| 《スキル》 【五穀豊穣】 ・農業による経験値獲得 【農作技能】 ・範囲耕作 ・植物操作 |
◇
オラリオ農家の朝は早い。
「くっ、殺せ! 貴様に話すことなど無い!」
「
「クソクソクソっ! なんで正義の側がこんな……」
「ガネーシャやアストレアのとこと一緒にするな、俺は常々こう思ってる。闇派閥は卑劣だから、我々はもっと卑劣でなければいけない。そしてお前らは畑の肥やしにならなければいけない」
「こ、コイツ……イカれてやがる……」
こうしてまた1つ闇派閥の拠点が発見され、人々の安全は未然に守られましたとさ。めでたしめでたし…?
『
・遠距離攻撃。範囲攻撃とはいってもその有効射程はシオンの知覚範囲に依存し、視界内でも数十メートル程度なので、その範囲外からチクチク引き逃げしよう。
*ランクアップすると有効射程が広がるぞ!
・魔力で抵抗する。寄生した宿木の侵食力はシオンの魔力出力に依存するため、格上には効きにくい。ただしシオンは魔力のパラメータが毎回S999でランクアップしているので、レベルでは上回っていても累積パラメータでは下回っている可能性あり。
*侵食に抵抗している間は常に並行詠唱をしているような状態なので、近接戦闘に著しい支障が出るぞ!
・体内を焼く。宿木より自分の生命力が高ければ助かる。ただし宿木は魔力も吸うので生半可な魔法だと例え炎や雷でも無効化される。
*炎以外の魔法は治癒だろうが解毒だろうが吸われて悪化するぞ! 体内を焼きながら戦える冒険者はまだ存在しないぞ!