うんこ味のカレーよりカレー味のカレーの方が良い
ずり…ずり… 路地裏に湿った何かを引き摺る音が響く
赤い跡を残して引き摺られていくそれは、確かに亡骸であった
「治安悪〜もう魔人殺すの今週3回目だよ〜」
亡骸ではあるが魔人の亡骸であった
殺した魔人の脊椎を引っ張って移動するこの男こそ
何を隠そうこの物語の主人公、甲斐 仁頃支田郎である
「殺すと近所からすごい目で見られるからあんまり出ないで欲しい、放置すると家が壊れかねんから殺すけど」
なんかこいつすっげぇやばい奴なんだが、本当に大丈夫かよ
えぇ、俺こいつに力与えるの?嫌だよ、ぜってぇ要らないって
なんでか知らないけど魔法少女必須な奴
全然素手で惨殺してるじゃん、
ヤーナム式徒手空拳会得してるじゃん
……多分こいつの前に力が欲しいかムーヴで立ち向かったら殺されるよな
紛れもなく不思議パワーより敵排除優先だろこいつ
しょうがない、サイレントで異能渡して経過観察して次に敵が現れたらチュートリアル挟む感じで…
爆発音がする、コナン世界でも春の季語だったな
もはや日常の生活音だ、
住民も慣れてしまって逃げようともしない
それどころかおこぼれを期待して観戦始めやがる
これで魔法少女負けたらナッシングに糾弾、アホかと
アメコミより市民の倫理観無いだろ
今日もまた、魔法少女が負けて処刑と言うなの凌辱が始まろうとしていた
始まろうとしていただけである、
突如として拘束を行っていた魔人の腹から抜き手が貫いてきた
『邪魔なんだよ、俺は今日も講義があるしお前に構ってる暇無いの、地獄でやってろ』
男は長めのゴム手袋を使いそれはもう対策バッチリであった
『マジで民度最悪、なんで今日もこんな血浴びなきゃいけねぇんだよ
お前らも負けること期待してんじゃねぇよ、
邪魔にならねぇ様に避難するのは当然だろうが、死ねゴミども!』
男は愚民には人一倍敏感であった
一方その頃万魔殿では
ふっふっふっどうしよう、
四天王候補で育成してる奴
根こそぎぶっ殺されるんだけど
先月殺された奴は四天王候補の中でも
そこそこ良い感じだったのに
いつのまにかやられてた、
気づいたら後ろからモツ抜きされてた
どうなってんだよあいつ、音も影もないじゃん
魔法少女よりあいつ単体相手にした魔人のが被害酷いのなんでだよ
俺魔王よ?普通発見して即鉄パイプ刺してくる?
やばいよ、本来なら蛮勇だけど普通に狂気だよ
まじで、最ッ高‼︎ アッハ♡攻めて良かったぁ人間界♡
雑魚魔物は使い物ならないよね、でもでも
完全な耐性はつけたく無いしぃ〜
あっじゃあ皮膚を分厚いゴムみたいにしてぇ
お得意の抜き手を封じるってのは
これで死んだらそれまでだけど、
だぁりんなら殺してくれるよねぇ〜
まぁ魔法少女を捕縛してヤれば誘き寄せられるでしょ
じゃあいってら〜
魔王は男だし男の娘とかでも無い、普通のイケメンだ
つまりヤンホモだ