気づいたら人生2周目だった方々による「最悪」を避ける物語   作:もみじししゃも

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ありえなかった談笑(?)

みんな(家族)に看取られて死んだ時

まぁ悪くないって思ったはずなんだ

悔いらしい悔いもなかった

なのに

 

気がついたらあの忌々しい施設で

お眠りくんって呼ばれて

 

 

 

嘘だろ、夢だろ、と思ったが

自分の炎で焼ける皮膚と僅かな痛みが

現実だと突きつけてきた

 

パソコン越しにうだうだ聞こえるあの声に苛立って

施設を燃やして逃げた

 

逃げて、家に帰って

 

 

 

前と、全く同じ光景がそこにあった

 

 

 

 

色々と嫌になった

野垂れ死んでやろうかと思った

でもやっぱ、お父さんに見てほしくて

 

お母さんに、冬美ちゃんに、夏くんに、焦凍に

 

また見てほしくて

でも今会いに行ったところでお父さんはなにも変わらない

変わらないどころか、俺のことを完全に否定するだけだろうと思ったから

 

前と同じようにひっそり生きた

でも前と違って

色々と諦めついてるし

はっきりいってもうやりきったんだけど、って感じだったからか知らないけど

どんどん体が弱ってどうしようもなくなって

ぶっ倒れてたら

 

 

 

火力発電所で働いてた医者に助けられた

そいつの個性がまぁ強力で

「焼けた事による損傷は完璧に治せる」個性だってよ、炎系個性の奴らからしたら

喉から手が出るほどに欲しい個性だわ

おかげで少なくとも焼けて傷ついて死にかけてた内臓はほぼもとに戻った

顔なんて、ほら見ろよ、火傷痕あるか?

ないだろ、ほんとすげぇよな

あぁ、内臓が”ほぼ”治ったって言ったのは前がどうだったか比較できねぇから

何だかんだ言って今、そこまで食欲はそこまでねぇしな

 

んでそいつの紹介で今火力発電所で働いてる

一応死者だからな、偽名で働かせてもらってるんだよ

そこんとこ甘いんだよあそこ、動きゃいいって感じだから

 

給料はそこそこいいから

ここ数年は焦凍といっしょに蕎麦食べてるぞ

前に「一緒に蕎麦食べよう」って言われたからなぁ

腐ってもお兄ちゃんだし、まぁうん…

 

はっきり言って前と同じ事する気ねぇよ

まぁ個人的にお父さんには一度ダメージ入れときたいけど

あとはタイミングなんだよなぁ、お母さん入院しちゃってるし

 

とりあえずどっかのタイミングでお父さんの血でも手に入れてDNA検査にかけときたい

あれが一番の証明になるだろ?

 

AFO?ドクター?接触ねぇよ

関わってやる気もないしな

敵連合?どうでもいい、もともと好きにやろうって集まりだし

俺はもう”好きにやった”からな

強いて言うならトガとトゥワイスが気になるが…

まぁそれはお前らヒーローの仕事だろ、なんとかしとけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほんとに燃え尽きてるんだな色々…これからは燈矢くんって呼んだほうがいいかな」

 

「きめぇわ、荼毘でいい。つーかお前俺の1個下だろ、君付けとかきもい」

 

「寝てた3年分引いたら俺の2個下じゃんか、別にいいでしょ」

 

よくねぇよ、違和感しかねぇ

 

「あ、トガに関しては安心してよ。雄英で元気にやってるから」

 

「トガが雄英?なんでだ」

 

「俺達と同じように記憶を持ってるみたいだから、会いたい人でもいたんじゃない?」

 

…”お茶子ちゃん”ってやつとが”デクくん”ってやつか?

 

「…ところで、荼毘って甘いもの好きなの?」

 

ん、このパフェのことか?

 

「てめぇに奢らせるつもりだから盛大に食ってるだけ、別に好きでも嫌いでもない」

 

「まって、俺の奢りだとは聞いてない」

 

「お前の秘密__}

 

「あーわかった払えばいいんでしょ払えば」

 

流石のNo.2…いまはNo.3か

判断が速いようで何より

 

「なんとなく、てめぇとは仲良くやっていけそうだわ」

 

「荼毘にそう言われるとなんか嫌な予感しかしないんだけど」

 

「燃やさねぇよ」

 

「燃やしたいとか言ってたんじゃなかったっけ?」

 

「何のことだか」

 

「怖いって…」

 

ここまで遠慮なく会話がポンポン弾むやつそういねぇからなぁ

あといじりがいがある

 

「…お前ってそんな表情コロコロ変わったっけ?」

 

「色々吹っ切れてるから…それ言うとお前もな」

 

「俺は火傷がねぇから表情筋が仕事してるんだよ」

 

「絶対違う気がする、焦凍くんに癒されてるっからでしょ」

 

「今のガンギマリ焦凍に癒されてる?バカ言え…」

 

「さっきスマホのロック画面、焦凍くんの写真だったの見えたよ?」

 

「やっぱ燃やす」

 

「全力で逃げさせていただきます」

 

逃げんな焼き鳥

てめぇは俺が燃やす

 

「いいか、焦凍はびっくりするぐらい天然なんだそこがいい。ちなみにこの天然さは多分お父さん譲り」

 

「確かにエンデヴァーさんちょっと天然だよね」

 

「そう、お父さんと言えば____」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼、今までにないくらい元気ねぇ」

 

「いつも一人でこのカフェに来てくれるあの子が珍しいわよね…おまけにあのホークスと…どこで縁を結んだのかしら」

 

「エンデヴァー関連じゃない?エンデヴァーの話で盛り上がってるみたいだし」

 

「なんにせよ、元気ならいいのよ。おかわりのパフェ、タダで持っていってあげようかしら」

 

「いいですね、準備しちゃいましょ」

 

 

 

(実は行きつけのカフェでは常連の一匹狼イケメン扱いされてる荼毘くんでした)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なぜだろうか、少し寒気がするぞ…風邪か?)

 

「エンデヴァー!緊急出動要請です!!」

 

「今出る!場所を言え!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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