気づいたら人生2周目だった方々による「最悪」を避ける物語 作:もみじししゃも
「焦凍、待ってお願い、お兄ちゃんからの一生のお願い」
「聞かねぇよ…帰るぞ。親父は俺がぶん殴っとくから」
「ぶん殴れるの!?」
「あたりめぇだろ、前はともかく今の親父はただのクソだ」
…なんでだろ、焦凍の背後に炎が見える
不動明王が見える気がする
なんでだ?
「冬美姉さんも夏雄兄さんも待ってる、帰るぞ」
「待って、冬美ちゃんも夏くんも俺が生きてること知らないよね!?」
「今通話中」
「マジか」
『燈矢兄!!生きてるなら一旦帰ってきてよ!!お願い!蕎麦準備してるから!!』
『一回ぐらい母さんに会いにまず帰ってこいよバカ兄貴!』
マジかよ焦凍、お前俺以上に性格悪くないか?
急に策士になりやがって…
俺の可愛い天然焦凍を返せ…
「頼む待って今は無理!お父さんにダメージ与えたいから無理!!」
「DNA鑑定でもしてぇのか?じゃあ今日家に帰ってこれたら俺達兄弟でDNA鑑定でもしに行くか。そしたら絶対兄弟判定出るし、そのほうが親父のダメージたけぇだろ」
…確かに
わざわざお父さんの組織じゃなくても焦凍たちのでもいけるな…
「帰ろっかな…」
「よし、隙あり」
「あ」
こいつ人が考え事して減速した隙に腕掴みやがった!
ちょちょちょちょ、力つっよ
嘘だろ、踏ん張ってるのに引っ張られるんだが?
昔の体だったら今の時点で腕取れてるぞおい
「帰るぞ」
「無理だっての!!」
離せって!!
誰か〜ここに雄英の制服を着た不審者g…
いや、黒パーカーに黒ズボンの俺のほうが不審者にちけぇか
終わったなこれ
おい、遠くから見てる爆豪勝己、助けろ
(おとなしく家に帰りやがれ)
あ、これ助けてくれねぇやつだ
クソ…
「だ、そうだけど?お父さん、まだ現実見れないの?」
「冬美、まずは俺を凍らせるのをやめろ。明日に響く」
ふーん、まだそういうんだ
「プルルル あ、もしもしバーニンさんですか?エンデヴァーの娘の轟冬美です!お父さんちょっと風邪引いちゃったみたいで明日お休みにしてもらってもいいですか?」
『エンデヴァーが風邪?ははっOK、明日休みにするように事務員に言っとくわ〜確認の電話あるかもだけどよろしく〜』
「はい、お願いします」
「おい待て冬美、俺の携帯で何勝手に電話を…」
「お父さんは黙ってて」
氷増やすよ?
「冬美姉ちゃん、氷増す?」
「うん、もうちょっと凍らせよっか。解かされそうだし」
「冬美ィィィィィィ!夏雄ォォォォォ!!」
「口も凍らせちゃおっか、近所迷惑」
「だな、親父なら凍傷とかなんねぇし」
「やめr__むーーー」
よーし、蕎麦の準備の続き〜
「燈矢兄!!!!ほんとに燈矢兄だ!おかえり!!!!」
「今言うのもなんだけど、なんで生きてんの…顎の骨取れてたじゃん…」
え、俺、顎の骨取れてたの!?
マジか…そりゃあ死んでる扱いされるわ俺
「えと…ただいま?」
「うん!おかえり!!」
「おかえり」
「よかったな燈矢兄」
良かったのかこれ…
「焦凍ォォォォォォ!!どういうことだ!!!」
なんか遠くからお父さんの声聞こえるな…
こっち来ない?なんで?
「あ、お父さんは今ダイニングで待ってるから」
「待ってると言うか…待たせてると言うか…動かないように凍らせてる」
お父さんの扱いが雑すぎる…
「お母さんは?」
「まだ言ってない…下手に刺激してまた悪化しちゃよくないし…」
…まぁ確かに俺も母さん追い詰めるようなこと言ったからなぁ
謝んねぇと
「とりあえずお父さんのところ行くか」
「大丈夫?家燃やさない?」
「…多分?」
ダイニングにて
「…燈矢は死んだ、許されない嘘だ」
「俺は生きてる。許されない真実なんだよ、お父さん」
親父が雪だるま見てぇに凍らされてる…
冬美姉さんも夏兄もやりすぎじゃないか?
まぁ蕎麦が冷たいから良いが…
「ねぇ夏、なんで焦凍は氷漬けのお父さんの目の前で蕎麦啜れるんだろ…」
「俺が聞きたいよ…親父と燈矢兄の間、すげぇ空気が怖ぇのになんで平然と食べれるんだ…」
聞こえてるぞ冬美姉さん、夏兄
別にこれくらい問題なくないか?
ちょっと聞き覚えのある会話が聞こえるせいで寒気はするけど
「いい加減認めろよ、まぁ確かに顎の骨落としたのがわりぃかもしれねぇけど」
「だから貴様は燈矢ではn「俺は燈矢なんだよなぁぁぁぁ!!」俺はあの日!セコト岳でお前を探し続けた!!お前が生きてると信じて!!人間顎の骨がない状態で生きていられるわけ無いだろう!だからっ…俺はっ」
…親父が泣き出した
流石の燈矢兄も固まってる
「燈矢は…あの日…」
「あー…うん、探してくれてありがとお父さん、俺、ちょっと焼けたあとに誘拐されたっぽくて…3年ぐらい眠ってたらしくてさ、いや一回家帰ったよ?でも結局いつもみたいに焦凍ばっか気にかけてたから色々嫌になって…」
「帰ってきていた!?いつ!?」
「あー…セコト岳で燃えてから3年後…6年ぐらい前?」
「…そうか」
お、親父認めたか?
「明日、病院へ行くぞ」
「は?何のために」
「念のため、そう、俺を恨む誰かの個性のせいかもしれん。検査に行く」
…親父ぶん殴ろうかな
今ならクリーンヒットいけそうだ
あ、いや、今の俺右と左の同時使用できねぇわ
なんなら炎の操作まだ全然できてなかった時期じゃねぇか
吹っ飛ばせねぇや…
「…よし!じゃあ燈矢兄も一緒に蕎麦食べよ!」
「待て冬美、俺はまだ認めてn「お前は黙ってろよクソ親父」夏雄…」
「お父さん、いつまで凍らせるの?というかお父さんを凍らせれるぐらいの出力あったんだね冬美ちゃん」
「うーん、私と夏雄でやってるからじゃないかなぁ…」
「夏くんも共犯だったんだ」
「親父に憂さ晴らしする良い機会だったし」
よかったな親父、いいサンドバックになれて
あ、解かしてやがる。俺も氷追加しておこ
「焦凍ォォォォォ!!!」
「るっせぇ」
今の親父はマジでうるさいしクソだな、うん
決戦後の親父が恋しいな
あ、お母さんに手紙書くか、会いに行かねぇと
でも次の日曜は体育祭か…
「燈矢兄、今度の体育祭見に来るか?」
「ん、見に行ってみてぇ」
「じゃあ私も着いてく!」
「俺も行こっかな、日曜なら大学の授業ねぇし」
「じゃあプロヒーロー枠で見に行くであろう親父とは別で家族枠でチケット申し込んどく」
「お願いね焦凍!!」
「待て焦凍、それなら俺も家族枠d「てめぇは自分で申し込んどけ」
もし燈矢兄たちと同じ席で前みてぇに叫ばれたら燈矢兄達が浮いちまうだろ
叫ぶなら別の場所で叫べ
お母さん…明日の放課後にでも会いに行くか
んで、体育祭見てもらおうかな
今回はぜってぇ全力で爆豪の相手しねぇと
炎でなかったらまたハウザーを脳天に食らいそうだ…
「どうした焦凍、暗い顔して」
「いや、ちょっとなんでもねぇよ燈矢兄」