気づいたら人生2周目だった方々による「最悪」を避ける物語   作:もみじししゃも

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職場体験ver”デク” 2

「よし、この河川敷なら問題ない!ちゃんと俊典に占有許可の書類を出させたからな!」

 

オールマイトにそんなことを!?

 

「よし!まずは怪我しない程度に歴代継承者の個性を使え!まずはそっからだ!」

 

はい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは2代目、駆藤さんの「変速」

 

物理法則を無視した速度変化

50メートル走の記録は4.3秒だった。ちょっと怖いな…

使用後は息が切れるけど動けないほどではないから戦闘ではよく使えるかも

でも、まだもう少し加速できそうなんだけど…いくら意識してもこれ以上上がらないな

 

次に3代目、ブルースさんの「発勁」

 

体育祭のときはワン・フォー・オール100%と併用したせいで腕が折れたけど

5%の時なら問題ないみたい

その代わり、力を貯めるためにたくさん反復動作をしなくちゃいけない

フルカウルの状態で使えるOFAの出力が上がったらもっと少なくて良くなるかな?

 

4代目の四ノ森さんの「危機感知」は後回しにすることに

 

四ノ森さんいわく「悪意や害意」に反応するらしいから…

ここじゃ使えない…

 

5代目、万縄さんの「黒鞭」

 

とにかくどこまで伸ばせるかチャレンジしてみたけど

なぜか一定ラインを超えようとするとロックがかかる感じがする

中で万縄さんが「おかしいなぁ」とか言ってる…

これが今の僕の限界ってやつなのかな?

 

6代目、揺蕩井さんの「煙幕」

 

使った途端溢れて止まらなくなっちゃって中で揺蕩井さんが慌てて止めてくれた…

弁が緩みすぎてる状態らしい

でもこれ撹乱に使える!!

 

 

7代目の志村さんの「浮遊」

 

これはイメージするとすんなり使えた

体育祭のときとかに使ってもらった(?)からかな?

一定高度以上飛ぼうとするとやっぱりこれにもロックが掛かる感じがした

 

 

 

「ほう、たしかに使えとるな志村のも」

 

「はい、でもなんか引っ掛かりがある感じがして…」

 

「無意識にロックを掛けとるんだろ。じゃなきゃその程度のワン・フォー・オールの出力で複数個性を全力で使ったりしたら体が壊れるわ」

 

体育祭では壊しちゃいましたけどね…

 

「ふむ…とりあえずワン・フォー・オールの許容出力を上げるために基礎トレと継承者たちの個性をワン・フォー・オールと併用して使う訓練だな。どの個性を優先して使いたい?煙幕は論外じゃが」

 

(論外って言われた…俺の個性…そうだよね…)

 

(元気出せ揺蕩井、あのときはお前の個性が一番だったじゃないか)

 

(あぁあれか、たしかにお前の個性がなかったら駄目だったな)

 

あのぉ継承者さんたち、何のお話してるんですか?

 

(…また今度聞かせる)

 

志村さん!そういうの言われるのもう3度目ぐらいですよ!!

 

「とりあえず…救助とかに使えそうな黒鞭からにします!」

 

(よっしゃぁぁぁぁぁぁ!!)

 

(流石にそうだよな、今の俺の発勁とかちょっと発動に時間かかるし)

 

(私の浮遊は正直ワン・フォー・オール使えばいらないしね)

 

(俺の…煙幕…)

 

すみません揺蕩井さん…

 

 

「まぁまずは個性無しでの基礎訓練からだ。ついてこいよ小僧!!」

 

「はい!!」

 

そうだ、まず体ができあがってないとワン・フォー・オールの出力もあげられない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………(地面にぶっ倒れて死んでいるデク)」

 

「まぁまぁだな、高1としてはだがな」

 

ス、スパルタすぎるっ…

これはオールマイトも震え上がるよ…

死ぬ、もう立てない…

朝から(どうせ吐くから、と)昼ごはん抜きでそのままもう16時…

わかっちゃいたけどそうとう厳しいっ

 

「いつまで地面に転がっとるつもりだ。とっとと立て。次は個性アリでの特訓だ。当然歴代継承者の個性は使わずにな」

 

(出久くん、早く立ったほうがいいよ…やる気になってる空彦はヤバいからね)

 

は、はいっ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く、最近の若いもんは持久力がない!」

 

(いや、お前が元気すぎるだけだぞ空彦)

 

も…無理…

全く動けない、そもそもグラントリノが速すぎて目が追いつかない

さっきの屋内とは違って周りのこと考えないでいいせいで更にグラントリノが容赦なくどこからでも飛んでくる…それも速度増したうえで

もう夕日が見える…何時間戦ってたんだ僕は

 

 

「もう動けんのか、あいにくだが俺はお前を運んで戻る気なんかねぇよ。自分でなんとかしろ。じゃなきゃもしAFOが生きていたら、それを相手取るときになった時なにもできないぞ」

 

AFO?

 

「…その反応、まさか俊典のやつ、まだ言ってないんだなあの馬鹿は」

 

「あの…AFOって…」

 

「俊典の腹に穴を開け、多くの人の命と未来を奪った史上最悪の敵だ。6年前に俊典が命をかけて倒したが…だからといって安心できるようなやつじゃない」

 

「オールマイトに…傷を…」

 

(なんなら、私たち継承者のうち隠遁生活をしていた四ノ森以外の全員がAFOに殺されている)

 

そ、そんなことが…

 

「多分もう大丈夫だろうからなにも言わずに渡したんだろうなあの馬鹿はホント…まぁお前さんがAFOに関して気に掛ける必要はないと思うが…頭をほぼ潰された状態じゃいくら個性を持っていようとも流石に生きていけないだろ」

 

「頭を…???」

 

どんだけ激しい戦いだったんだ…?

 

「とりあえず、AFOがいようがいまいが関係ない。ワン・フォー・オールを継いだ以上お前には強くなってもらわなきゃ困る。敵連合とやらのこともあるしな」

 

「は、はい」

 

「とりあえず立て、立てないなら這ってでも帰ってこい。俺は先に戻ってたいやきを食べる」

 

 

あ、おいてかれるんですか僕

 

どうやって戻ろう…

 

あ、そうだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…体が動かないから浮遊で無理やり飛んで帰る、か。端から見たら幽霊だぞ小僧」

 

「これしか、方法思いつかなかったので…」

 

「志村の入れ知恵か?それなら即元の場所に戻すが」

 

「いえ…自分で考えました…」

 

「ならいい、とっととベッドに入って寝てろ。明日もハードだからの」

 

は、はい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出久くん、爆睡中の夢の中で申し訳ないんだが、実はAFOはまだ生きている」

 

「はい!?!?!?!?!?!?」

 

「すまんな9代目、事実だ。やつはまだ生きている」

 

「なんで!?」

 

「兄さんは無駄にしぶといし医療関係者のつてがあるから…」

 

「兄さん!?与一さんそれってどういう…」

 

「あ…実はAFOって僕のお兄さんなんだ」

 

「そして俺はAFOに監禁されていた与一を助け出したことで逆恨みで殺された」

 

「駆藤さん!?」

 

「俺もリーダーの下で戦ってたからな、まぁしつこく追われたし殺された」

 

「ブルースさーーーん!!」

 

「俺はまぁOFAを継いでたからな…」

 

「俺もー、ただの煙幕っていう地味な個性なのになんで分かったんだろあいつ、きしょいな」

 

 

 

 

 

「というわけで出久くん、私たちはまた君に土下座しなければならない。これから君に酷な道を歩ませることになってしまうのだから。私たちの代で終わらせることのできなかったことを、君に押し付けることになってしまうのだから…転狐…」

 

「だから皆さん正座してるんですね!?あとすでに駆藤さんとブルースさんと万縄さんが床に頭つけてるんですけど!?頭上げてくださいっお願いします!!」

 

「いや、あと10日は下げねばなるまい」

 

「大丈夫ですから!今は!!それに!!!!…もし、そのAFOが生きているのだとしたら、人を傷つけるのだとしたら、僕はそれを許せません。僕も、戦います」

 

「出久くんっ…」

 

「し、志村さん!?な、泣いて、え!?」

 

「やっぱ出久くんはヒーローだよ、うん、最高のヒーローだ、でも自分の身も可愛がることを忘れないでね…お願いだから、君は一人じゃないから、いいね…」

 

「は、はい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

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