気づいたら人生2周目だった方々による「最悪」を避ける物語 作:もみじししゃも
兄が走れなくなった直接的な原因は脳無だ
わかっている、だが
その脳無がいるところに追い込まれた原因は間違いなくステインだ
兄や警察、ニュースの話を聞いてわかった
だから、路地にステインがいるのが見えてしまって
まさにヒーローを殺そうとしているのが見えて
制止を振り切って駆け出してしまった
ただでさえ、周りは大変な状態だったにも関わらず
だが、俺の力では敵うわけもなく
殺される、そう思ったその時だった
上から怒号と熱が襲ってきたのは
爆破の衝撃で吹き飛ばされそうだが、体が微塵も動かない
大人しく吹き飛ばされるしかなかったその時、目の前から冷気が流れてきた
「大丈夫か飯田…大丈夫だな比較的」
「轟くん…なぜここに…」
「お前が心配だったからだ。復讐とか、そういう事考えてるやつの目はよく分かる。俺自身がそうだったからな」
………
「轟くん!飯田くんは!?」
「無事だ!お前らが躊躇なく攻撃したせいで吹っ飛びかけたけどな!」
「え、ごめんね飯田くん!!」
「おいデク!よそ見すんな死ぬぞ!!」
緑谷くんに爆豪くんまで!?
だが…
「君たちは…関係ないだろっ…」
これはっ「飯田!!」
「!?」
「止めてほしけりゃ、立て」
「「なりてぇもんちゃんと見ろ!!」」
なりたい…もの
この言葉…どこかで聞いた覚えが…
覚えが…
「あ」
そうだ、なんてことを俺は忘れていたんだっ
また、君にそう言われるようなことを俺はっ…
って待て、なにかがおかしい!
なのに今ここにすでに轟くんも…なんなら爆豪くんまで!?
思い返せばUSJ…いや体育祭から…
まさか
いやでも違う可能性もっ
轟くんは、別に覚えてない可能性…
確認を取れる言葉はっなにか…
ある
「轟君………」
「なんだ飯田!」
「”OFA”という言葉は知っているかい?」
「…飯田、”今”か?今思い出したのか?」
「情けないことにな…」
あぁ、轟君もだ
君も、覚えていた
俺よりもずっと前から
「思い出し早々悪いな、今もろもろの事情を話す余裕がない」
「ある方がおかしいだろう。相手はステインじゃないか」
「あぁ、流石の爆豪でもこの暗闇と狭さじゃ厳しいみてぇだ…」
動けないことが不甲斐ないっ…
いつになったら動くんだ俺の体っ
「とりあえず、お前とそこのヒーロー抱えて俺は離脱する、いいよな飯田」
「…あぁ、今ここで最も足手まといなのは俺だからな…」
「それいうと…プロの俺が一番足手まといなんだがっ…」
…そう言えばいたな、プロヒーロー
すみません
轟は眼鏡委員長連れて離脱したな、よし
ステインには氷の壁で見えてないようだから問題はねぇか
「どうするかっちゃん」
「どうするもこうするも、ここで捕まえんぞ」
表じゃ脳無どもでプロは手一杯
そんな状況にステインを放り込んでみろ、本気で何人か殺されるぞ
となれば、ここで拘束するしかねぇ
「…動けないものは退かせ、同時に俺を相手取る。いいチームだな」
「褒めてもなにもでねぇぞ」
轟が眼鏡達といっしょに退いたの分かったのかよキッモ
見えてねぇはずだろ…
とか思いつつ
初っ端に
と同時に爆破で急接近
懐にはいると見せかけて一気に背後へ飛び上がる!
間一髪、振り下ろされてた刀は避けた!お陰でてめぇの懐がら空きだ!!
せめぇ路地だ、俺が正面から爆破で飛んだから
見えてねぇだろ、デクが!!
「デトロイトスマッシュ!!!」
紅い発光エネルギーを纏ったデクの右腕がステインの腹にめり込む
てめぇなんか速ぇな?「変速」も併用してやがるなこいつ
デクの攻撃で後ろに吹っ飛ぶステインの背中に
「おら死ねぇぇ!!」
俺も爆破を合わせる
はっ、案外よえぇじゃねぇかヒーロー殺し
地に足つけるまもなく更に吹き飛んだステインは
デクが「黒鞭」で縛り上げて
その上から俺がもう一発爆破を食らわせて地に沈めた
「かっちゃん!出るなら出るって言ってよ!!」
「結果的についてこれてるからいいだろが!」
「そうだけどそうじゃなくて!!」
そうじゃなきゃなんだ!?
「〜っ、なんでもない!!」
あそ、んじゃヒーロー殺しを拘束して表出るk「流石雄英生だね、あのヒーロー殺しを完封とは」
っ!?
「かっちゃん!!」
背後ッこの声はっ…
手が伸びてくる、瞬きする間に殺されてる感覚を振り切ってステインをひっ捕まえて爆破で離れる
「デク!てめぇ今すぐ逃げろ!!」
「かっちゃんを置いてけるわけ無いだろ!!」
「関係ねぇんだよんなこと!!」
なんでここにっ…
「いい仲間思いの精神だねぇ、僕のことを認識してすぐに逃げろ、というか…僕のことを知っているんだね?オールマイトあたりにでも教えてもらったのかな?」
なんでっ
「”直感”に従ってみるのも、案外いいかもしれないねぇ」
ここにAFOがいんだよ!!
あの黒マスクの男…急に路地の奥から現れた…
「危機感知」が鳴り止まないっ
(9代目!アレがAFOだ!今すぐ離脱しろ!!)
「AFO…?」
(出久くん!すぐに逃げるんだ!今の君じゃ相手できない!!)
(動け坊主!瞬きする間にやられるぞ!!)
あいつが…オールマイトが言ってた…
「なんでてめぇがここにいる?」
「なんででもいいじゃないか、にしても、ほんとに僕のことを知ってるみたいだねぇ」
「チッ…知っててわりぃかよ」
「いいや、何で知ってるのかはすごく気になるけどね…君には今のところ興味ないんだ。用事があるのは、そこの緑の髪の少年だよ」
僕!?僕が狙い!?
「さっきの戦い、見せてもらったよ。素晴らしい個性じゃないか。僕がもっと有効に使ってあげるよ…”与一”といっしょにね。とりあえず、僕と一緒に来てもらおうか」
与一!?いま与一って言った!?
狙いは…OFA!!
「させるわけねぇだろ、家帰れ」
「早いうちに手に入れておきたいのさ。邪魔だからどいてくれよ」
「どかしてみろや!!」
まずい、かっちゃん戦う気だあれっ
どうする、逃げる?戦う?どっちに転んでもっ…
ん?赤い羽根…?なんで空から羽が落ちて…
「やっぱ来て大正解、良かったね燈矢くん!ということで離脱してね爆豪くん!!」
「黙って手を動かせよ焼き鳥野郎!!」
…空からホークスと轟くんのお兄さんが降りてきた!?
なんで!?
「言われんでも離脱するわ!!行くぞデク!!」
「かっちゃん!?」
ちょちょちょっ襟首掴んで引っ張らないで首絞まるっ