気づいたら人生2周目だった方々による「最悪」を避ける物語 作:もみじししゃも
「君たちは…」
「No.3のホークスでーす、なんだろ、顔見ただけで殺意湧くんだけど」
「な、わかるだろ無償にぶん殴りたくなるの。あ、轟燈矢だ。わりぃな、お前の駒にならなくて」
エンデヴァー事務所で荼毘にヒーロー関連の法律を教えるってのは、半分口実
実際は、保須市でなにが起きてもいいように備えるためだ
荼毘が俺のこと脅して、ついてきたのはちょっと…うん、仕方ない
「どこかで野垂れ死んでるものだと思っていたんだけどねぇ。死ぬどころか、綺麗さっぱり治ってるようじゃないか」
「人に恵まれたんでな。てめぇも今から綺麗さっぱり焼いてやるよ」
「街と人を巻き込まんでね?一応許可は下ろすけど指示には従ってよ?」
絶対従ってくれないんだろうけどなぁ
それにAFO相手に火力は十分だけど機動力足りてないでしょ
羽根飛ばしとかないとなぁ
エンデヴァーさんには連絡済み、オールマイトは留守電
5分は凌げば大丈夫かな?
ステインは爆豪くんが抱えていってたし
「ほんと、世の中うまくいかないねぇ」
「うまくいかせるわけ無いでしょ。魔王様」
前とは違って、羽根はマックスあるからね
速すぎる男の本領見せてやる
「かっ、かっちゃっ…かっちゃん!」
「うるせ…ここまでくれば…大丈夫か…?」
「ゲホッゲホッ…なんで急に…というかなんでかっちゃんもAFOのこと知ってるの…あ」
AFOが現れた路地から右へ左へ一応蛇行しながら走りに走り
プロヒーローがごった返してる大通りまで来た
緊急の仮説拠点みてぇなものかこれ、対応はえぇな
状況が錯綜してんな、あと負傷者もそこそこいるな
こりゃ明日のニュースでヒーロー叩かれるんじゃねぇか
「役立たず」だのなんだの…
つうかおい出久てめぇしれっと口軽ぃな
馬鹿アホ
あと「変速」の効果のせいで酸欠だろ、深呼吸しろ
「ちょっとした筋から聞いてんだよ…とんでもない敵だってな」
「あ、そ、そっか、そうだよね都市伝説で聞くレベルだしね!!」
焦ってるのモロバレだぞ
それに
「出久、てめぇの個性って「超パワー」じゃなかったのか?」
「っ…えと…その…」
「黒鞭」使ってんの見えてたぞ
「あとで詳しく話すね…うん」
「早めに話せよ。あ、これステインっす。拘束頼みます」
「え、あ、うん…え!?君…雄英の、あ、ありがとう…え???」
近くを警官が通ったからついでに気絶してるステインを投げ渡す
クッソ重い、邪魔
あと流石に大人んときと違って体力足りねぇ
大の字になって寝たいなこれ
「お、爆豪。…どうした?」
「どうしたもこうしたもねぇよ…」
飯田を連れて先にこの仮説拠点に来てたらしい轟が駆け寄ってきた
その手にあるペットボトルよこせ、水飲みてぇ
「轟くん!無事だったんだ」
「あぁ、先に勝手に離脱しちまったが…」
「正しい判断だと思うよ!大丈夫!僕は飯田くんの様子見てくるよ!」
「おう、飯田なら医療班のテントにいるぞ」
「ありがとう!それじゃ!!」
そう言って駆け出す出久
そういや氷の壁の向こうで飯田と轟がごにょごにょ話してたな
なに話してたんだ?
「すげぇ轟音だな…どんだけ強い脳無が暴れてんだ?」
「脳無じゃねぇよ…あいつだAFOだ」
「!?マジか?」
「マジだ」
流石に目を見開く轟
そりゃそうだろな、流石にここにあいつがでてくるとは思ってなかった
ホークスが来なきゃ確実にやられてた
「あ、あとてめぇの兄貴もいたぞ、ホークスと一緒に」
「…ちょっと行ってくる」
「やめとけ、死ぬぞ今のお前じゃ」
即刻轟音の下へいこうとする轟の腕を掴む
マジで洒落にならねぇ、行くなアホ
「あと轟、てめぇ委員長と氷の壁の向こうでなに話してた」
「あぁちょっと言っといたほうがいいことがあったからな。そしたら飯田も思い出したぞ、前のこと」
…「昼ごはんは蕎麦だったぞ」みたいなノリで言うことじゃねぇだろ!!
「今かよ…」
「今だ…タイミングわりぃよな今回は」
マジで今回はな
「エンデヴァー帰還!!」
「冷却の準備!!」
「いらん!脳無の拘束を確認し次第向かわねばならん場所がある!!それからオールマイトに連絡をつけろ!貴様の宿敵がいるぞと言っておけ!!」
お、エンデヴァー帰ってきたか
傷一つねぇのは流石だな
だが体中から湯気でてんぞ大丈夫か?
「ちょっと冷やしに行ってくる」
「おう、行ってこい」
…相澤先生に連絡入れとくか
もうなんらかの連絡入ってそうだがな
「寝れねぇ…」
エリちゃん…死穢八斎會のことに関して調べに調べてるが
そもそも保護すべき子どもの存在を現時点で証明できねぇせいで警察を動かせねぇ
虐待とかの明確な証拠か、死穢八斎會が警察が必要なぐらいやばいことしてるっつう証拠があれば
だが、明確に奴らがヤバいという話になったのは
緑谷がインターンでたまたまエリちゃんと遭遇してからの話で…
どうすれば…
あー、あと心操の特訓のプランもたてねぇと
なんか俺に話しかけてきた時すごい泣きそうな目だったんだがなんでだ…
「焦るな、焦るなよ俺」
だがなるべく早く手を打たねぇと…
個性消失弾のこともあるしな
第一、そこで泣いてる子どもがいることを知ってるのに
動かねぇのはヒーローとしても大人としても教師としても終わってる
いっそのことかなり早いがサー・ナイトアイに接触するか?
それとも見た目は不審者って言われるし客として死穢八斎會に接触してみるか?
だが下手に動けばエリちゃんが別の場所に移される可能性も…
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ただでさえ懸案事項しかねぇってのに
青山の家族とかな…
あれはマジで慎重に対応しねぇと一家皆殺しにされかねん
プルルルプルルル
なんだこんな時間に…もう20時過ぎてるぞ
って鳴ってるのは俺の携帯か…
「もしもし?」
『相澤先生、緊急事態だ』
爆豪!?職場体験中だr…あ、今日だったなステインの件は!!
「どうした!飯田が重症か!?」
『委員長なら軽症っす、それより、あーおいバカ轟!!クッソッ…テレビ見ろ!!それでだいたい分かるだろ!!』
テレビ?なにが…
〈えー…見えますでしょうか、保須市が燃えています!一部では建物の崩落が確認されており_〉
は?
ちょ、は?なんでだ?
ヤ、ヤ◯ーニュースは…
〈敵連合の脳無による街の襲撃と思われ___〉
〈速報です!ステインが確保されたとのことです!確保したのは雄英の___〉
〈現在No.3のホークスと…蒼い炎を使うものが黒幕と思しき敵と____〉
〈蒼炎を使っているものはあのエンデヴァーの長男の轟燈矢である可能性が高いとのことです!あ、今エンデヴァーが仮設拠点より飛び出ました!後ろに二人ほどついて行っています!!〉
な…
「なにが起こっている…?」
『AFOが出てきやがった!ホークスと荼毘が交戦中!俺と轟はエンデヴァーについてってる!』
「今すぐ引き返せ!!」
『轟のアホがついてくつって聞かねぇんだよ!!まぁ限界ギリギリまでエンデヴァー冷やす必要はあるのかもしれねぇけどよ!!クソが!!って出久のやつ出てきやがったな戻れアホ!!』
『あいつは僕を狙ってるんだろ!!僕があそこにいるとみんなが危険だ!!』
『るっせぇ戻れつったら戻れ!!わりぃ先生一旦切る!!』
通話がブツリと切られた
「クソっ」
俺は生まれてから珍しく物にあたった
いってぇ…この校舎の壁、くっそ硬いな…
これ指折れてねぇよな?
1年A組クラスライン
切島「なんかすげぇことになってるな」
上鳴「なぁ雄英高校ヒーロー科の1年がヒーロー殺しを捕まえたって報道されてるけどこれって飯田か?」
飯田「俺じゃない、爆豪くんと緑谷くんだ…こちらは今大変なことになっている、洒落にならないぐらいにな。俺もそろそろなにか手伝わねば…左腕の怪我が心配ではあるが」
峰田「洒落にならねぇのはテレビ見てりゃわかるよ…オールマイトはいつ来るんだよ」
蛙吹「ねぇ、エンデヴァーの後ろについてるのって爆豪ちゃんたちじゃないかしら?」
麗日「ほんまや!え、なんで!?デクくん山梨やろ!?」
飯田「ちょっと移動中に巻き込まれたらしい…全く彼らときたら…俺が言えることでもないが」
八百万「無茶なさらないといいのですが…」
葉隠「ねー」
耳郎「黒幕と轟の兄が戦ってるの意味わかんないんだけど…」
砂藤「な。それにホークスも」
芦戸「なにがなにでなんなのやら…」