気づいたら人生2周目だった方々による「最悪」を避ける物語 作:もみじししゃも
『お父さん!俺を誘拐したやつが現れた!位置情報送るからとりあえず早く来い!あとオールマイト呼べ、お前の宿敵が現れたぞって言えば絶対来るから!よろしく!!』
「待て燈矢、どういうことだ。そもそもお前、今どこにいる!?聞こえる轟音は何だ!?」
『あ?何だっていいだろ切るぞ!!』
「待て燈y…なにがあったというんだ!!!」
燈矢から電話が来てから1分以上経った
無力化した脳無を運んでいたら、離れた場所から蒼炎がそびえ立つのが見えた
あれは、燈矢の炎だ
見間違えるはずがない
今、燈矢が戦っている
ホークスはなにをしている!?
事務所で法律を教えると言っていただろう!!!
「全くあいつは…」
文句を言ってもどうにもならんことは分かっている
早く燈矢の下へ行かねば…
もう二度と、失ってたまるか
「親父、冷やすぞ」
「あぁ、助かる」
先にこの仮設拠点に来ていたらしい焦凍が俺を容赦なく凍らせる
平時ならやりすぎだが、今はこれくらいがちょうどいい
脳無…洒落にならない強さだった
たしかに消耗はしているが、まだ戦える
「もう十分だ、俺は行く」
「なら俺も行くぞ」
「お前は待機だ、当たり前かのようについてこようとするんじゃない。資格を持たないお前を戦わせるわけにはいかない」
「知るか、巻き込まれたから正当防衛するだけだ」
言い訳には無理があるだろうそれは!!
「第一、まだ冷却が十分じゃねぇだろ。この中でお前を一番効率よく冷やせる人間は誰だ?俺しかいないだろ。行くぞ」
「駄目だ!」
「なに言おうがついてくぞ。燈矢兄を回収する要員がいるだろ」
っ…たしかにそうだが!
だが…
飛べば諦めるか?
焦凍はまだ炎で飛ぶ感覚までは掴めてないはずだ*1
「お前は、待機だ!!」
言い捨て、飛び上がる
よし、ついてきてないn「俺をおいていくな!!」「馬鹿か轟!」「僕もっ」
…ついてきているだと!?
それも焦凍だけじゃない、ダイナマイトも、もう一人緑の髪の少年も
3人、揃って飛んでいるだと!?
焦凍、いつから飛べるようになった!?
「ついてくるなと言っただろう!!」
「うるせぇクソ親父!」
「ついてきたくてついてきてるわけじゃねぇ!!轟今すぐ止まれ!デクも降りろ!!」
「あいつは僕を狙ってた!あそこにいちゃみんなが危ないってさっき言っただろ!!」
「いや、緑谷は降りたほうがいい」
「じゃあてめぇも降りろ!!」
お前達3人とも降りろ!!
なにをやっている!!
そもそもっ
「狙われているとはどういうことだ!!あとお前は誰だ!!」
「雄英高校ヒーロー科1年A組緑谷出久です!ヒーロー名はデクです!!今、ホークスとえと…轟くんのお兄さんが戦ってる相手が僕の個性が欲しいって言ってて!つまり狙われているのは僕で「おいデク!今それ言う必要ねぇだろうが!!」
「でも事実だろ!!」
「っ…それでも!!」
…デクを狙っているだと?
なぜだ、ただの増強系の個性じゃないか
…なぜ飛べている?体育祭では飛んでなかっただろう?
「死柄木の狙いは僕です!!」
!?
今の声…デクだ、だがやつは今ダイナマイトと喋っている
この言葉は、なんだ
「おい!!あとにしてくれぇ!!!」
焦凍!?いや、たしかに焦凍の声だが違う!!
今言っている言葉ではない!?
…俺は、なにか大事なことを忘れている気がする
なにか…なにを…
「地獄で俺と踊ろうぜ、なぁ」
「お父さん!!!」
「っ!?」
「親父!?」
前を飛んでいた親父が急に個性を止めて落ちかけた
間一髪本気で落ちる前に掴めたからセーフだが
「なにぼーっとしてやがる!!」
くっそ、重てぇ
流石に親父ごとは飛べねぇから近場のビルの屋上へ方向を変える
「おい轟!」
「爆豪!先に行っててくれ!親父の様子がおかしい!!」
こんなときになんなんだよ!!
「おい、しっかりしろ!おい!」
苦しそうな顔で気を失っている親父
さっきまで怒鳴ってただろ!なんだ、敵の個性か!?
でも俺も緑谷たちも何もなってねぇぞ!
起きろよ!AFO相手はお前がいなきゃ始まんないだろ!!
こうなったら…
「起きろ!!」
ぶん殴るしかねぇ!!(バコッ
「っ…焦凍…」
「起きたかクソ親父、とっとと行くぞ」
こっちはお前を殴ったせいで手が痛いんだけどな
「…焦凍、俺は」
「あ?今このタイミングでなんだ?時間ねぇんだ…よ…?」
様子が変だ、なんだ?
「なぜ、俺の右腕が元に戻っているんだ?いや元からあって…だがAFOの攻撃で…ん?」
…お前も今かよ
やべぇ、ただでさえ事態が事態で腹たってんのに
更に腹たってきた
「おせぇわクソ親父!!」(バコッ
こんぐらいはいいよな?バグったパソコンは叩けば直るって言うし*2
「グッ…そうだな、遅かったな……………待て、お前はいつからだ?」
「体育祭の数日前だ。どうでもいいこと聞いてないでとっとと行くぞ」
「あ、あぁ…待て、とすると燈矢もッ!?焦凍!殴ろうとするな!」
「どうでもいいこと聞くなって言ったよな?行くぞ」
「あぁ…(俺はっ…くっ…俺はっ…)*3」
「だから止まれって9代目ぇぇぇぇぇぇ」
「こういうとき、止まらないこと知ってるだろ万縄…出久くーん…」
「いやでもマジで止まってほしかった…」
「これで止まる男なら最終決戦前に単独行動しようとは思わないだろう、わかりきったことだ」
「いやでもガチで止まんなきゃ駄目ですよリーダー。だれか体の主導権取れないのか?」
「それはそれで駄目だろう、急にひょっこりでてきた俺達を疑いなく受け入れてくれているというのにその信頼にヒビが入るぞ。そうなれば今後が面倒だ」
「まぁたしかに狙われてるのは事実で、救護所にいたら周りが危ないかもしれないというのもあいつの性格考えると割とガチで…でも9代目はゲームで言う取られちゃいけないキングで…………どっちの判断も正しい気がするなこれ」
「なら、もしものときに限り全力で干渉しに行くか」
「そうしましょ、ほんとにまずいときにやっちゃいましょ」
「その前に俺の「危機感知」が発動するだろうがな…にしてもなぜ彼はまだ思い出さないんだ…結構色々と衝撃的なことの連続な気もするが…」
「まぁ前のときだって衝撃的なことの連続だったろ…無個性から個性持って狙われてぶっ飛ばしてまた個性失うとか…あの1年ちょっとだけですごい人生歩んでるからなぁ」
「はは…そういやそうだったな…」