気づいたら人生2周目だった方々による「最悪」を避ける物語 作:もみじししゃも
轟燈矢の雄英高校途中編入の話から2週間後_____
「おはようございます轟さん、今日はやけに上機嫌ですね?」
「あぁおはよう八百万、今日はちょっと良い日でな」
そう言って席に座り1時間目の準備をする轟さん
同じ推薦組ですが、私なんかよりずっと強くて優秀な方です
常日頃は無表情ですが、今日は終始口角が上がって…
なぜでしょう?
「なにか喜ばしいことでもあったのですか?」
「そうだな、やってみたかったことをようやくできて気分は上がってる」
やってみたかったこと、ですか?
「まぁこのあとわかると思う」
どういうことでして???
朝のHR、かなり機嫌が悪そうな相澤先生が教室へ入りました
これまでに見たこと無いほどの目つきの悪さにいつも以上に教室が静まり返ります
「今日からクラスメイトが実質一人増えた、本格的な合流は2年からだが書類の手続きは済んだからな、一応、今日からクラスメイトだ。一緒に行動するのは戦闘訓練の時だけだろうがな。ほらとっとと入って自己紹介しろ」
雄英高校は途中編入の可能な学校でしたかしら?
相澤先生に入室を促され、扉を開け入ってきた人物は
「焦凍の兄の轟燈矢だ、よろしく」
まさかの、轟さんのお兄さんでした
自己紹介された瞬間
頬杖をついていた爆豪さんが小さく「ぁ゙?」とつぶやき
飯田さんがこれでもかという速さで轟さんの方を振り向き
私の隣に座られている轟さんはお兄さんへ向けて小さく手を振っていました
他の方は驚きのあまり声が出ていません
当然でしょう
プロヒーロー、エンデヴァーの長男
本の少し前まで行方知らず、どころか死亡扱い
ようやくご家族のもとへ帰られたと思えば保須市騒動でエンデヴァーと共闘
保須市騒動からしばらく報道で話題になっていたその人が
雄英高校の制服を着て、「クラスメイト」として今まさに目の前にいらっしゃるのですから
「こいつが入学できたからくりに関しては今日の3限のヒーロー情報学のときに話す。さっきも言ったが”一応”クラスメイトだ、座学は別教室だがな。戦闘訓練は一緒だ、焼かれないように各々気をつけること」
「まだ前のこと引きずってんのかよイレイザー、やらねぇって言っただろ」
「お前が燃やそうと思わなくてもかすっただけでヤバい熱量だろうがそれは」
シニカルな笑みとともに応える轟さん…燈矢さん?
どうお呼びすればいいのでしょうか…
「俺のことは好きに呼べ、轟でも燈矢でも荼毘でもいい」
「「「「「荼毘は駄目でしょ!!」」」」」
流石に”荼毘”は不謹慎かと…
もしかして、轟さん
燈矢さんと一緒に登校したから機嫌がよろしいのでしょうか…
すこし、微笑ましいですわね
「おいおいヒーローの卵がこんなんでビビって逃げんかよ、死にぞこないの炎なんぞ痛くも痒くもねぇだろ」
「いや普通に脅威だってそれはぁぁぁぁぁぁ!!」(上鳴)
「ムリムリムリ私の耳焼かれるって、なんなの蒼い炎って」(耳郎)
「黒闇も炎のせいで全力が出せない…」(常闇)
「この火力で戦い続けれるとかチーターだろ!!おい誰か轟呼べ!!爆豪とやり合ってるの止めてこい!!」(砂籐)
「俺も轟だけどなァ」
「「「「轟焦凍の方に決まってるだろうが!!!」」」」