気づいたら人生2周目だった方々による「最悪」を避ける物語 作:もみじししゃも
「難易度がおかしいだろうが!チェンジしろチェンジ!!!」
「悪いが、お前らにこれから起こることを考えるとこれでも手ぬるい方なんだよ。まぁ生徒に受けさせるテストにしてはムズすぎることは承知の上だ、すまないね」
「悪いと思ってんなら今すぐオールマイトだけ残して去れ!!」
「爆豪、いや、大・爆・殺・神ダイナマイト。言葉遣いを直したまえ」
「うるせぇジーパン!てめぇもオファー受けんな東京に帰れ!そして二度と来るな!!」
「文句言っても変わらねぇぞ、とりあえずこのインカムつけろ。3対2だからな、分かれて行動することもあるだろうし結構今回は実践寄りの試験にするつもりだからな。あとハンデも兼ねて」
「ドローンが5台も飛んでんのはなんでだ?」
「もう気づいたのか、お前らの試験はリカバリーガールの出張所に中継するついでに今後の指導の参考にするためにお前らの行動を洩らさず映すためだ」
「………帰りてぇ」
俺と八百万がリカバリーガールを添えて、試験の反省点を挙げてるうちに
リカバリーガールの出張所に、クリアor時間切れでクラス全員が帰ってきた
お、中央モニターに緑谷と爆豪が映ってる
なんか叫んでるな…
…………流石にこれは
「勝たせる気ねーなこれ…」
「切島に同感、ありゃ駄目だろ」
「これはひどい…」
上鳴や瀬呂もあまりの難易度にあっけにとられてるな
…相澤先生、流石にやりすぎじゃないですか?
俺と八百万の試験ではほぼ前と同じ事してたってのになんでこいつらだけ…
「デクくん大丈夫やろか…流石にあのメンツやと勝てんやろ…林間合宿行かせる気ないやん」
「幸運を祈るしかないケロ」
「プロヒーロー3人を相手に逃走も捕獲もあまりに難易度が高すぎますわ…流石に試験内容まで私たちと同じだとは思えませんわね…」
確かに
あいつらだけ全く別の試験ってのもありうるな
『あー、ドローン越しに見えてるな?マイクも入ってるよな?…よし、そんじゃお前らのための特別仕様の試験の内容を説明するぞ』
いいのかよ、二人だけ特別仕様で内容も違うとか
というか中継するのかよ、音声込みで
いいのか?いいのか…
『生徒側はゲートまで逃げるか、俺とベストジーニストを捕まえれたら勝ち。オールマイトまで条件に入れると流石に厳しいからオールマイトまではいい。まぁ捕まえてもいいが』
いやオールマイト除外しても難易度変わらねぇだろ…
『こっちはお前ら二人をぶっ潰せば勝ち。言っとくが手加減はしねぇぞ。ハンデの範疇で』
ハンデあるのか一応…
ハンデあっても厳しくないか???
『俺達3人が圧縮重りをつけるのは大前提として、その上、オールマイトは天候を変えるような威力の攻撃とビルの5階以上の高さへの跳躍は禁止、ジーニストは爆豪と緑谷の服の繊維を直接操っての拘束技の禁止。俺は…特にねぇよ、俺にハンデ設けたら俺は何もできなくなるだろうが。あ、あと流石に3人揃ってお前らを襲うことはない、多分』
『ハンデがハンデじゃねぇんだわ!!!あと多分とか言うなや!!』
「「「「「勝たせる気マジでないな!!!!」」」」」
唯一ありがたいのはオールマイトの高さ制限か?
いやでも…ほんとに勝たせる気ないなあれ
クラス全員でツッコミが入るのも仕方ない
「お、やってんなぁ」
「あ、燈矢兄。どうしたんだ?」
「自習課題が終わって暇だから来た」
「いいのかよ」
「終わったら好きにして良いって言われてたからセーフだろ」
校内歩き回っても良いって意味での”好きにして良い”じゃねぇだろ…
「期末試験だっけ、あれが?」
「あぁ、あいつらはこれから地獄を見に行くらしい」
「俺らの家のほうが地獄じゃね?」
「お母さん帰ってきたから結構マイルドになってるだろ」
ん?
なんか急に静かになったかもしれない…?
「おーい誰か〜ここに別のベクトルの地獄の発表してるやつがいるぞー止めろー」
「あ?別にそこまで地獄じゃねぇよもぎもぎ頭のちびすけ」
「いや、すでに地獄の断片が見えてんだよ轟家は…」
「今からの緑谷たちよりマシだぞ瀬呂」
「いやそれとこれとはベクトルが別だろ…」
『おい少し静かにしろお前ら、お前らにも聞かせてんだからな?リカバリーガール経由でお前らが色々聞いてねぇのは分かってんだぞ』
「「「「「すみませんでした!!」」」」」
「んでまぁルール説明の続きだが」
「こっちの声もあっちに筒抜けかよクソが」
「今のところ、A組のなかで一番お前らが強いし戦闘時に頭回るからな。他の奴らへの手本ついでに。あとお前らのこの試験での合否は勝ち負けで決めるもんじゃない。勝ち負け関係なく総合評価で行く。そのために音声も欲しいからな」
「あいつらに聞かせる必要はねぇだろ」
「だから言っただろ、手本だって」
はは…
(なかなか恐ろしい試験だね出久くん…いくら俊典のジャンプ制限をかけてもさして意味がないだろうし…まぁ対AFOを考えるとまだまともだけど…)
まともですか!?
(まだやりようはあるって意味だ小僧、だがそうか…あの男もいるのか。少々苦戦するぞこれは)
(ねー、あのジーパン言葉使う人、多分9代目の癖とかフルで利用してきそ〜)
そこなんですよね…
ジーニスト相手だと…色々知られてるから…
「時間制限は3時間な。建物被害は考えなくて良い、どうせオールマイトがぶっ壊す」
「あー…そっか、今回私たちは敵だもんね」
「まぁ流石に更地にされると話は別ですけど」
「更地にはしないよ!?」
(やろうと思えばできるだろう俊典…)
できそう…ていうかできますからね…
「開始地点は、ドローンについていけばわかる。お前らはもう持ってるもの全部フル活用して俺達をなんとかしろ。当然、逃げるのもありだが」
「ぶっ潰すに決まってんだろうが」
「流石にこの3人相手に真正面から挑むのは無理があるよかっちゃん!!」
多分無理だよ!?
「試験会場はこの都市エリア。お前らが開始地点についてから5分の間、シンキングタイムを設けるからまぁせいぜい勝てるように作戦を考えとけ、以上」
5分か…
なんとかなるかなぁ…
「おい行くぞ出久!!」
「あ、うん!」
相手はなかなか強すぎるけど、頑張るぞ!!
「とりあえずジーパンを最優先に殺る、その後イレイザーヘッド、最後に余力がありゃオールマイトだ、無理なら逃げる」
「かっちゃんが逃げるって単語使うなんて…今日は爆破でも降るのかな…」
「あ?…そりゃオールマイトにも勝ちてぇけどそれにこだわって負けるのだけはゴメンだ」
「…かっちゃん、なんか最近気になってたんだけど、雄英はいってからやけに大人っぽくなったよね。なんか理性が芽生えたっていうか、譲歩を覚えたっていうか…」
「…てめぇ、開始早々オールマイトの前にぶん投げられたいか?」
「ごめんなさい!!、で、ジーニスト、どうやって攻略する?」
「ジーパンの個性の効果範囲にも、ジーパンの反応速度にも限度はある。だからジーパンを見つけ次第最速で懐入って一発撃てりゃなんとかなんだろ。てめぇ、今「フルカウル」の継続出力どんぐらいあんだ?」
「えと、15%ぐらい!攻撃の瞬間だけ20%には上げれるよ」
「…足りねぇ」
「それくらいわかってるよ!かっちゃんが行くのはどうなの?」
「俺は爆音でバレる、それに俺が最速の移動かますには時間かかる」
「もしかして、詰んでる?」
「最初手にジーパンやるのをやめて、俺の爆破の調子を上げるって意味合いも含めてイレイザーからやるってのもあるが、あいつがどこにいるか確認するためにはイレイザーヘッドから目を離せねぇ、んでイレイザーヘッドの位置と死角のこと考えてたら絶対ジーパンがその隙を埋めに来る。オールマイトからやるのは論外」
「…僕の「危機感知」だけで捌ききれるかなぁ」
「詰んでる状況からどう挽回するかだなこれ。これ以上話してもたられば話で終わる。動きながら考えるぞ」
「そうしよっか…」