気づいたら人生2周目だった方々による「最悪」を避ける物語 作:もみじししゃも
試験開始のブザーが聞こえるのと同時に、僕とかっちゃんは大通りに飛び出した
とりあえず先生たちの姿を確認するまで一箇所にとどまらずに動き続けておこうってことになった
あとかっちゃんがスロースターターだから会敵したときには本調子になっとくためにも
「てめぇ今からでも出力上げれねぇのか!?」
「多分無理だと思うっ」
ついでに、先生たちに僕らの位置を把握してもらうために大声で会話
まず先生たちの姿が見えなきゃ始まらないから!!
「わ〜た〜し〜が〜」
「かっちゃん右!!」
「わかっとる!!」
「隙だらけな二人を見つけて、来tヘブッ」
「ごめんなさいオールマイト!!」
オールマイトが僕らの右側から走って(というかもはや低空飛行しながら)来たのを確認してすぐに「変速」を発動、4速でオールマイトの顔を蹴る!!
ほんとにごめんなさいオールマイト!!
でもこうしなきゃ勝てないので!!
って、やっぱりはじめに来るのはオールマイトですよね…
圧縮重りをつけてるせいか、僕の速度が思いの外速かったせいか、バランスを崩したオールマイトを強化捕縛コンボ「黒鎖」で拘束して動けないように!!
カフスで捕まえた判定まで持っていきたかったけど流石にそこまでの余裕はないっ
オールマイトは右側から来た
「3人揃って」襲ってくることはないって言ってたし
多分相澤先生とジーニストは
ピキッ
「危機感知」が来た!!
やっぱり左側から!!
反応からしてまだ来ないなら!
「かっちゃん捕まって!!」
見られる前に退避!!
かっちゃんがなんとかまだギリギリ破られてない「黒鎖」で動けないオールマイトにスタングレネードを仕掛けて、オールマイトが顔をそらした瞬間、僕は「黒鎖」を解いて普通の「黒鞭」を発動!なんか服が引っ張られてる感じがするのは無視!足さえ動けばまだ大丈夫!
「黒鞭」のギリギリ届くところにあるビルに引っ掛けて、「変速」の3速と「発勁」!
かっちゃんが僕の右手を握ったのを確認して「発勁」で跳躍!
と同時に「黒鞭」の弾性で一気にビルの裏へ!!
微細な軌道補正はかっちゃんが爆破でうまくやってくれたおかげでスムーズに隠れれた
「危機感知」も鳴り止んでる
勢いのままとりあえずかっちゃんを「黒鞭」を引っ掛けたビルの隣のビル屋上へ投げ飛ばして
爆破無しで綺麗に屋上に着地できたかっちゃんに、投げ飛ばしてフリーになった右手から伸ばした「黒鞭」を引っ掛けさせてもらってビルの側面を蹴って僕も屋上へ
咄嗟だったのに即応できるかっちゃんやっぱりすごいっ
5分のシンキングタイムのときに都市エリアなのを利用した退避を考えて、でも考えただけで実践したことないぶっつけ本番の技だったのに
「見ろデク、3人揃ったぞ」
「なんかうまくいきすぎな気もする…」
「だな」
オールマイトと会敵した場所に、3人が揃ってる
ギリギリ相澤先生が僕らを視界に入れるより撤退のほうが先だったみたい
ゴーグルを外して目薬入れてる相澤先生が見える
ドライアイって大変そうだなぁ、特に先生の個性だと
「とりあえずジーパンを追うぞ。5階以上の高さにいりゃオールマイトのことは一旦無視できる」
「うん!って、あ」
「どうした?」
「オールマイト、弱ってるのに僕普通にぶん殴っちゃった…」
「顔だからセーフだろ、罪悪感感じていいのは腹に攻撃入れたときだけな」
「…流石にそれはしないよ」
「急に真顔になるなやこえぇ」
真顔になんてなってないよ多分
「初手から馬鹿なことやってるから仕留めるつもりだったが、速いなあいつら」
「おそらく「危機感知」が発動したんじゃないかな?こちらを見てはいなかったからおそらく」
「危機感知」か…
別に害意はもってないんだがな、悪意はあるが
にしても気づくの早いな、俺が大通りに繋がる道に入る前にはもう姿なかったしな
ジーニストが先行してたが止めきれなかった
「いやぁ、音と光ってすごいね!まだ目の前が真っ白だよ」
「あなたちょっと舐めてかかってませんでした?一撃もろに食らってそうですし」
「頬に一発しっかり食らっちゃったよ。油断はしてなかったんだけどなぁ、「変速」怖いね。すごい速いよあれ」
「だが時間制限があるはずだ、初っ端から使えばすぐ息切れするぞ」
「
「あいつ学校では「黒鞭」と「浮遊」以外あまり使わないので知らないんですよ詳しいところ…爆豪からある程度聞いてはいますけど」
実際に見る機会は殆どなかったからどのくらいの速度が出てるかわからないんですよこっちは
「ここからどうします?オールマイトは自由に動いてもらったので良いんですけど」
「真っ先に狙われるのはおそらく私だろうな」
「俺も結構狙われると思いますけどね、ペアで行動します?」
「いや、あえて別々に動こう。私たちが組んで行動するとあちらからするとめんどくさいだろうからな。私たちをフルシカトして脱出ゲートへ逃げ込みそうだ」
「爆豪のことだから構わず突っ込んできそうですけどね」
「爆豪は”負ける”ことをとことん嫌がる。彼にとってのベストは私たち全員を捕らえることだろうがそれにこだわって時間切れや行動不能に陥るリスクは取らないだろうよ。今の爆豪はそのあたりの譲歩ができる男だ」
流石爆豪を御し得るヒーロー、良く見ている
まぁ確かに今のあいつは二周目だから脳みそはプロヒーローだったな
危ない危ない、すっかり忘れていた
「つかず離れず、で行きますか俺達は」
「あぁ。オールマイトはご自由にどうぞ」
「私だけ扱いがほんとに雑だね!?」
「あ、無茶はしないでくださいね。試験の制限時間3時間なんでちょっとあなたにはキツそうですけど」
「ちょっと相澤くん!ジーニストくんはまだあの事知らないんだよ!?」
「これを気に言っておけばどうですか?どうせいつかバレることでしょうし」
「…考えておくさ」
さて、行動再開とするか
「よっし、ジーパンと相澤先生が動き出したな、行くぞ出久」
「うん、やっぱジーニストから攻めるのでいいんだね」
「おう、てめぇの「黒鞭」が頼りだからな?相澤先生がジーパンが狙われたのわかってくる前に締めなきゃこっちが詰む」
「わかってるよ!あ、そうだかっちゃん。相澤先生対策でちょっと思ったことがあるんだけど」
「どうせ「煙幕」使おうって話だろ。お前この前ジーパンの事務所で使って収拾つかないことになったの忘れたか?」
「あれは、う、まぁそうなんだけど…今回は屋外だし、視界を塞ぐためだけに使うなら一番の手だと思うんだけど…あと最悪、中で揺蕩井さん…「煙幕」の個性の人が止めてくれる…はず」
「…まぁ中のやつと相談しておけ」