最近クラレッタ狙ってるんですが、天井にいきそうで怖いです。
課金はスタレコラボ来るまで我慢したいのに!
気になる本編をどうぞ。
「くそ!このままじゃ弾薬代だけで大赤字だぜ!」
「えぇ、ニコが領収書とにらめっこして怒るわね」
赤いジャケットに、二丁の拳銃で撃ちまくる機械人「ビリー・キッド」
銀髪のショートボブに、黄緑色のプロテクターを纏っている少女「アンビー・デマラ」
先の赤牙組とのいざこざによって、ホロウへと落ちた2人は辺りのエーテリアスを撃退しながら身を潜めていた。
余計な戦闘は避けつつ、必要な時はヒットアンドアウェイを繰り返しているが、ジリ貧になりつつある。
知能構造体のビリーはともかく、人間であるアンビーは継戦に継戦により徐々に体力を削られている。
加えてここは異空間であるホロウ。
そこら中にはエーテリアスが徘徊し、空間の裂け目が急に現れたり消失したりする迷い込んだら出ることは難しい迷宮に等しい。
「くそ!また出てきやがった!」
物陰から現れた2体のエーテリアス。
アンビーとビリーに狙いを定めて距離を詰めてくる。
戦闘が避けられないと感じた二人が武器を構えた時だった。
「もう大丈夫だ、お二人さん!!
俺ちゃんが来た!!」
頭上から聞こえる大きな声。
アンビーとビリーが上を見上げると、空から何かが落ちてくるのが見える。
二人にとって聞き覚えのある人物の声。
「おい!今の声って!」
「ええ、彼よ」
その正体は……
「スーパーヒーロー着地…………か・ら・の!
俺ちゃんが………バッドマンだぁ!!」
とふざけた名乗りをあげながら膝の痛みを抑えて立ち上がる刃。
派手な登場に喜ぶビリーとは対照的に、アンビーは相変わらずのポーカーフェイスで見つめていた。
「サムライソード!! アンタが来たってことは!!」
「そっ!後はお家に帰ってミルクでも飲む準備を40秒で支度しな!!」
刃は懐から取り出した煙玉をエーテリアスへと投げ、辺りは白煙に包まれる。
突然視界を奪われたエーテリアス達は目標を失い、鋭利な腕を振り回しながら右往左往に暴れ散らかす。
『三人共!こっちだよ!』
廃車になっているバスの影から響く電子音。
スカーフを巻いたボンプが手を振りながら誘導している。
三人は誘導に従い、素早く物陰へと隠れた。
『やっほー!みんなお疲れ様』
「スカーフを巻いた喋るボンプ·····」
「おぉぉぉ!!ってことは!
〈パエトーン!!〉」
「てなわけで無事に二人を救出したパエトーンとサムライソードは、Random playに戻るのであった
めでたしめでたし」
「めでたくないわよ!!
まだ依頼のターゲットの回収が済んでないわよ!!」
お巫山戯がすぎる刃にニコは激昂して、彼のコートを掴んで激しく揺らす。
アンビーとビリーの救出こそ上手くいったが、肝心な依頼物はホロウの中に置き去りにされたままである。
「おいおいやめろよ太腿ピンク! 怒ってばかりじゃ冷静な判断はできねぇぞ!
ほら!カルシウムを取って深呼吸して!ヒッヒッフー!」
「アンタってやつはねぇ!!」
怒りが最高点に達しかけたニコは一旦冷静になり、刃の手から牛乳瓶を奪い勢いよく飲み干す。
「あら~いい飲みっぷり、きっと酒豪になれるぞニコ」
「あーもういいわよ、これ以上アンタに突っ込む事に労力は割けないわ
パエトーン! 準備が整ったらよろしく頼むわよ!」
勢いよく扉を開けて出ていくニコ。
アンビーはそれに追従して後を追う。
「なぁサムライソード、あんまりニコの親分を怒らせねぇでくれよ
ただでさえドッタンバッタンな大騒ぎな出来事が多くて、大変だから頼むぜ」
「OKOK、次はもっと柔らかく包み込むように抱いてやるからよ
俺ちゃんのここ空いてるからな!」
刃は彼女募集中と看板を持ちながら、左手で自身の横を指差す。
「ヒュー!!なら俺が隣で寂しさを埋めてやるぜサムライソード!!」
「···············」
刃のボケにノリノリで応答するビリー
そしてアンビーは見慣れた漫才に興味がなく、相も変わらずポーカーフェイスのままハンバーガーを食べていた。
「呑気に漫才やってる場合か馬鹿二人!!」
「「アパァー!!?」」
すぐに戻ってきたニコが刃とビリーの頭にげ ん こ つを落とす。
「き、効いた··········」
「俺結構硬いはずなんだけど··········」
二人は痛みに悶絶し、だらしない姿で床に横たわる。
ニコは鬱憤が晴れたのか、スッキリとした顔で刃を椅子代わりにして腰を下ろす。
「調子も大丈夫よ
アンビー、ビリー、そしてバカソード、準備はいいかしら?」
「準備完了よ」
「おう!娘達のメンテも完璧だぜ!」
「Yes, ma'am··········」
全員の準備は万端。
それぞれの得物の構えて自信満々の構える。
「よし、それじゃあニコ
イアスを頼むよ」
〈ンナンナ(よろしくね、ニコ!)〉
ホロウ案内の要であるイアスは任せと言わんばかりに胸を張る。
「任せなさいパエトーン、それじゃあいくわよ!!」
「邪兎屋!!アッセンブル!!」
邪兎屋メンバーと刃は再びホロウへ向かう。
[クリティホロウ内部]
下級エーテリアスを蹴散らして、リンのナビゲートに従って進む邪兎屋と刃。
順調に進みすぎて怖いほどに。
「この調子ならすぐに終わりそうだな!!」
「馬鹿野郎ビリー!!フラグ建てるんじゃねぇ!!」
これといってなんの障害も無く進んだことで調子に乗ったビリーがフラグを建てた事に激怒する刃。
「そうね、パニックホラー映画なら不足の事態が起きるわ」
アンビーによる不穏な発言で一同静寂に包まれる。
映画のシーンを普段から例えに使う彼女にとっては何気ない一言であるが、他の三人の不安を駆り立てるには充分であった。
「何言ってんのよ、私たちなら大丈夫よ!
そうよねパエトーン!」
『…………』
瞬間、イアスの動きが停止する。
糸が切れた人形のように、ピクリとも動かなくなってしまっていた。
「パエトーン!どうしたの!?
急に動き止まっちゃったんだけど!?」
「ニコ………お前ツケを返せないからって、とうとうイアスをやっちまったのか………」
両手で口元を隠して震えながらニコを見つめる刃。
「そんなわけないでしょう! 急に動かなくなっちゃったのよ!」
「冗談だって~
そんなに怒ってばかりだと、婚期を逃すぞ守銭奴ピンク☆」
冗談冗談と刃はニコの肩をポンポン叩く。
怒りが頂点に達したニコは逆に冷静な態度で貼り付けたな笑顔を浮かべる。
「(あっ、サムライソード南無三)」
「(来世はまともになって生まれ変わってね)」
ビリーとアンビーはサムライソードにこの後訪れるであろう災難を察して、心の中で黙祷を捧げた。
仕事が終わったらコイツは滅多打ちにするとニコは決めている。
「しっかし、イアスが全くと言っていいほど動かないぜ
もしかして……店長達に何かあったのか!?」
「十中八九、そういうことになるわ
プロキシ先生達は心配だけど、このままでは私達の方も不味いことになるわビリー」
プロキシであるアキラとリンとの通信が断絶された事で目標物の座標も分からず、ホロウ内に閉じ込められたも同然。
4人はエーテル適応体質が高いとはいえ、ホロウに長時間滞在すれば侵食が進みエーテリアスへと変貌してしまう。
「とりあえず、1回休むか
ほらチョコレートも持ってきたからブレイクタイムといこうぜ」
刃は3人に休息を取るように言うが、
「アンタ!? こんな絶望的な状況で呑気に休憩なんて出来るわけないでしょう!!」
ニコは刃の余りの落ち着いた様子に怒鳴る。
目標物どころか自分達も危うい状況下で、巫山戯ているとしか思えない発言に怒るのも無理はない。
「落ち着いてニコ 私もサムライソードの提案には賛成よ」
「アンビー!? アンタまで何を言ってるの!?」
同じ意見だと思っていたアンビーが刃の提案に乗るとは思わなかったニコは驚いた。
「悪いがニコの親分 これはサムライソードの意見が正しいぜ
店長達との通信がいつ回復するかも分からねぇし、俺たちだけでホロウを進もうとするなら迷子になるのがオチだぜ」
「ビリー……アンタまで」
信頼する従業員二人に説得され、ニコも渋々提案を受け入れる。
そして刃はニコへと近づき、右手を頭の上に置いた。
「ちょっ!アンタ何を」
ニコが刃の手を払い除けようとした時、刃はゆっくりと頭を撫でる。
「気を張りすぎたぞニコ
アンビーとビリーを危険に晒して、仕事を早く終わらせたい気持ちは分かるが焦るなよ
いつも通り銭勘定して高笑いしてればいいんだよ、社長」
「………」
普段巫山戯た言動ばかりの刃がマトモな事を言って驚くニコ。
自身の心の内を見抜かれた上、凄く気を使われている事に恥ずかしくなって顔を赤くする。
「あ、ありがとう………」
「あれ?もしかして俺ちゃんに惚れちゃった?
くぅぅぅ!モテる男って辛いねぇ!」
良い雰囲気が速攻でぶっ壊れる音が聞こえる。
いつも通りの刃の言動に呆れてため息をつくニコ。
「はぁ………本当アンタってやつはね……」
「悪りぃが!こっから先は一方通行だぁ!!
通常運転で行くから覚悟しろよニコ!」
絶望的な状況であるが、空気は最悪ではない。
刃が緊張の糸を解いてくれた事に感謝しつつ、左手で掴んでいるチョコレートを奪う。
「じゃあこれは私の物ね! ありがたくいただくわよ」
「へっ、いい顔になったじゃん」
パエトーンとの通信の回復を信じ、一同は休息を取る。
「ちなみに俺ちゃんが好きなチョコレートはスニッカーズだぞ」
[to be continued]
結局天井を迎えてしまいました。(ライカンさん完全凸)
イベント数をもうちょい増やしてくれ!!ポリクロが足りないよぉ!
次回、アンビーが脳内ネットワークを作る!デュエルスタンバイ!