儒烏風亭らでんは世界を蒐集する   作:今日も元気ですマン

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第三十二話 未だ見ぬ明日に

 月曜日。午前六時二十一分。

 音乃瀬奏は、予定表を閉じた。

 

 六時二十五分になっても、洗面所へ行かなかった。

 布団に座ったまま膝を抱え、カーテンの隙間が明るくなるのを見ていた。

 六時三十分。

 いつもなら朝食だ。

 

 スマートフォンを開けば、今日の予定は全部入っている。

 数学、英語、小テスト、進路指導。

 放課後は塾で模試。

 何度も繰り返した順番を、画面は初めて教えるように並べていた。

 奏は画面を消した。

 

 学校なら、もう何度も休んだ。

 遠くへ行ったし、試験を白紙で出したこともある。

 何をしたって、朝になれば全部なかったことになった。

 先生に怒られたことも、母親に心配されたことも、月曜日が回収してくれた。

 自分だけ覚えていればよくて、翌朝には誰も困っていなかった。

 

 でも、もし今日で終わったら。

 学校を休んだ記録は残る。

 模試も受けなかったことになる。

 どうしてそうしたのか、自分の口で説明しなければならない。

 

「……そりゃ怖いわ」

 

 昨日のらでんなら、なんと言うだろう。

 考えかけて、頭を振った。

 

「違う」

 

 今日は、聞かない。

 

 七時十二分。

 いつものバスが家の近くを通った。

 窓から見送る。

 あれに乗ればいつもの地下鉄に間に合って、座って英単語を四十七語見直せる。

 次に何をすればいいか、迷わなくて済む。

 

 バスは角を曲がった。

 

「……あ」

 

 それだけ声が出た。

 乗らなかった朝は、これまでにもあった。

 それでも、今日のバスが行ってしまうのを見るのは怖かった。

 戻ってこないかもしれない一台を、自分で見送った。

 

 七時三十六分。

 台所で、今日は学校を休むと伝えた。

 体調が悪いとは言わなかった。

 

「ちょっと考えたいことあるから」

 

 母親の手が止まった。

 どうしたの、何があったの、と聞かれても、うまく答えられない。

 

「今日だけ」

 

 自分でも足りない説明だと思った。

 困った顔を見ていると、やっぱり行くと言いそうになる。

 それを飲み込んだ。

 何度も休んだ月曜日の、この一回がいちばん緊張した。

 

 八時十二分には、友達から通知が来た。

 

『奏、今日休み?』

『珍し』

 

 学校からも連絡が入る。

 塾の模試案内まで重なり、伏せたスマートフォンが机の上で震えた。

 

「……うるさい」

 

 数秒置いて、また震える。

 

「うるさいって」

 

 電源を切った。

 静かになった部屋で、しばらくその黒い画面を見ていた。

 何も解決していない。

 返事をしていないだけだと分かっている。

 それでも、次の通知を待たなくていいのは、少しだけ気持ちよかった。

 

     ◇ ◇ ◇

 

 九時に家を出た。

 制服ではない。

 鞄には参考書を入れず、イヤホンとスマートフォンと財布だけを持った。

 軽すぎて、忘れ物をした気がする。

 

 駅の改札を通り、ホームで立ち止まった。

 学校へ行く電車。

 その反対は、塾のある中心部へ向かう。

 そこから乗り換えれば、あの古い街にも行けた。

 

 午後二時十九分。

 石壁の前。

 らでんは今日も、何も知らずにやって来る。

 

 会いたかった。

 青磁の欠片の話をすれば信じてくれる。

 昨日と同じ顔で、きっと最後まで話を聞いてくれる。

 怖いと打ち明けたら、今日も一緒に考えてくれるだろう。

 

 足が、そちらの乗り場へ向いた。

 

「……だめ」

 

 階段を戻った。

 改札を出る時、駅員に事情を説明することになって、少し恥ずかしかった。

 外へ出ても、行き先は決まっていない。

 

 歩けば何かあるだろうと思ったのに、どの角を曲がるかでいちいち迷う。

 今までなら次の電車の時刻を見ていた。

 それをやめると、店の前で立ち止まっていいのかさえ分からなくなった。

 

 小さな楽器店のウインドウに、マイクが並んでいた。

 ヘッドホンと、用途もよく分からない機械。

 その横の値札を見て、急に現実へ戻る。

 

「……高。歌って金かかるんじゃん」

 

 店には入らなかった。

 隣にはカラオケがあった。

 朝料金の看板を見る。これなら払える。

 

 入口を見て、通り過ぎた。

 十メートルほど歩いてから戻った。

 

「一人です」

 

 受付の人は、別に驚かなかった。

 

     ◇ ◇ ◇

 

 午前十時十七分。

 小さな部屋で、選曲画面を眺めていた。

 知っている曲はたくさんある。

 好きな曲も、昔よく歌った曲もあるのに、指が動かない。

 

「何やってんだろ」

 

 平日の朝から学校を休んで、一人でカラオケに来ている。

 

「……最悪の受験生じゃん」

 

 笑った。でも、帰らなかった。

 一曲入れ、イントロが流れる間にマイクを握り直す。

 

 最初の声が出なかった。

 

「あれ」

 

 途中から入ったものの、思っていた声と違った。

 もっと楽に歌えるつもりだったのに、喉ばかり気になる。

 停止を押して、別の曲を入れる。

 今度は声が出た。

 安心したところで、高い音を思いきり外した。

 

「あー! 下手!」

 

 誰もいない部屋に、自分の笑い声が響いた。

 画面が採点機能を勧めてくる。

 

「しない」

 

 消して、次の曲へ進んだ。

 今度は外しても止めなかった。

 歌詞を間違えたところは、適当にごまかした。

 そんなことをしているうちに最後まで来て、伴奏だけがしばらく流れた。

 

 マイクを持ったまま、息をつく。

 

「楽しい」

 

 小さく言った声は、もう伴奏に隠れなかった。

 

 一時間、二時間と歌った。

 高すぎてどうにもならない曲もあった。

 途中で笑ってしまった曲は、もう一度入れた。

 上手くいくと、誰も聞いていないのに得意になった。

 水を飲んで休む間にも、次に歌う曲を探していた。

 

 順位も合格判定も出ない。誰にも褒められていない。

 それなのに、時間を延ばしたかった。

 

     ◇ ◇ ◇

 

 午後一時過ぎに店を出た。

 喉は少し疲れていたが、頭は妙に軽かった。

 コンビニで飲み物を買い、近くのベンチに座ってスマートフォンの電源を入れる。

 

「うわぁ……」

 

 通知がまとめて戻ってきた。

 友達、母親、学校、塾。

 閉じたくなったが、今度は電源を切らなかった。

 今日が終わるなら、これも明日まで残る。

 

 友達には、元気だけど少しサボっている、と返した。

 

『お前が!?』

 

 すぐに届いた。

 

『世界終わる?』

『終わんないよ』

 

 打ってから、少し笑った。

 終わってほしいのは月曜日だけだ。

 

 母親に居場所を送り、学校には明日きちんと話すと伝える。

 塾への「本日の模試は欠席します」だけは、送信ボタンの上で指が止まった。

 

 押した。

 

「……やば」

 

 何も起きない。送信済みの文字が出ているだけだった。

 自分で欠席を決めたのだと、ようやく分かった。

 

「……まあ、一回くらいいいか」

 

 その一言を口にするまでに、二十回も月曜日が必要だった。

 

 午後二時十九分には、つい時計を見てしまった。

 今ごろ、らでんは石壁を調べている。

 あの帽子を傾けて、他の人なら通り過ぎるものを見ている。

 

 会いたい気持ちは、まだ消えない。

 奏は立ち上がり、駅とは反対へ歩いた。

 

 四時には川沿いにいた。

 学校帰りの学生が自転車で通る。

 鞄から参考書の角が出ている子を見ると、少し焦った。

 楽しく歌ったからといって、受験がどうでもよくなったわけではなかった。

 その先では、大学へも行きたいかもしれない。勉強だって、たぶん続ける。

 

 それなら、歌は。

 

「どっちかじゃないのか」

 

 口にしてみると、当たり前のことに聞こえた。

 大学へ行くなら歌ってはいけない、という決まりはない。

 歌いたいなら今すぐ全部捨てろと、誰かに言われたわけでもない。

 両方やって、足りなければその時に考えればいい。

 今の奏には、その簡単そうなことがいちばん難しかった。

 

「……めんどくさ」

 

 答えが一つなら楽だった。

 けれど、ひとつでなくてもいいのなら。

 

 川面へ目を落とす。風が吹くたび、橋の影が崩れた。

 もう少し歌いたいと思った。

 

     ◇ ◇ ◇

 

 夕方、人通りから少し離れた川沿いのベンチを選んだ。

 イヤホンをつなぎ、いつも見るだけだった配信アプリを開く。

 音楽用の配信には伴奏を選ぶ機能があった。

 知っている曲を見つけて、設定へ戻った。

 

 タイトルを入れては消した。

 最後に残ったのは「テスト」の三文字だった。

 

「我ながら適当すぎる」

 

 カメラはオフ。マイクはオン。

 開始の上で指が止まった。

 

 カラオケより怖かった。

 誰かが聞くかもしれない。

 下手だと笑われるかもしれないし、誰も来ないかもしれない。

 昨日のらでんなら、どうするだろう。

 

「……自分で決める」

 

 押した。

 

 配信中。視聴者、ゼロ。

 表示が変わっただけで、急に声の出し方が分からなくなった。

 

「えー。テスト……です」

 

 風の音がイヤホン越しに小さく聞こえる。

 

「誰もいないけど。……歌います」

 

 伴奏を流した。

 最初は通りがかりの人まで気になったが、一番を歌い終わるころには画面を見なくなった。

 さっき上手く出なかった音が、今度は出た。

 その先も止めずに歌い切る。

 

 視聴者はゼロのままだった。

 

「ほんとに誰も来ないじゃん」

 

 二曲目の途中で、一になった。

 

「あ」

 

 声が途切れた。誰かいる。

 名前も顔も分からない誰かが、今の声を聞いた。

 コメントは来なかった。

 何を求められているのか分からず、伴奏だけが進んでいく。

 

「……まあいいや」

 

 続きを歌った。

 最後まで、その一人はいた。

 三曲目の途中で、いなくなった。

 

「帰った!」

 

 思わず笑って、また歌詞に遅れた。

 

「薄情だなぁ。サビこれからだったのに」

 

 誰もいない配信で文句を言い、サビを歌った。

 終わると、次の曲を入れた。

 

 四曲目。五曲目。途中で水を飲み、好きなところを少し話した。

 返事はないが、次に何を歌うかはもう決めていた。

 

 七時十二分に配信を終えた。

 総視聴者は数人。最大同時視聴は一人で、コメントはゼロだった。

 

「……すご」

 

 成績としてなら、何がすごいのか分からない。

 ただ、やった。自分でボタンを押して、人がいなくなってからも歌った。

 終了画面を閉じるのが惜しくて、もう一度数字を見た。

 

「私、ほんとに歌いたいんだ」

 

 言ってから、少し笑った。

 誰も褒めてくれなくても、もう一曲歌いたくなる。

 

 このことを、らでんに話したかった。

 今からなら、まだ会える。どこを歩いているかも知っている。

 

 奏は配信の履歴を閉じ、明日の予定を開いた。

 

 十一時。ソエル国立博物館。北館。

 

 そこへ書き込んだ。

 

     ◇ ◇ ◇

 

 家では、当然、話をすることになった。

 学校を休んだ理由。模試を受けなかった理由。

 何かあったのなら話してほしいと言われても、月曜日が二十回続いたとは言えなかった。

 文化財ハンターと友達になって、その人が死ぬところを見たことも。

 

 代わりに、一つだけ口にした。

 

「歌がやりたい」

 

 声が震えた。

 それで全部伝わるわけはなく、受験はどうするのかと聞かれた。

 まだ決めていないことには、そう答えるしかなかった。

 

「今、全部やめたいって話じゃない。でも、これもやりたい」

 

 もっと上手く言う方法は、きっとある。

 母親はすぐには頷かなかった。

 何を、どんなふうにやるつもりなのか。

 それを聞かれると、また考えなければならなかった。

 

 今日のことを何もかも認めてもらえたわけではない。

 それでも、言わなかったことにはしなかった。

 

 十一時四十五分。

 部屋の机で参考書を開いた。

 一問、二問、三問。解き終わってから笑った。

 

「結局勉強すんのかい!」

 

 でも、やりたくて開いた。

 今日の遅れを全部取り返すつもりではなく、この三問なら解いておこうと思った。

 十一時五十五分に閉じた。

 

 あと五分。

 時計を見た途端、心臓が速くなった。

 

 戻ったら、どうしよう。

 歌って、配信して、学校を休んで、家族に話した。

 それでもまた月曜日になったら、今日したことは間違いだったのだろうか。

 

「……違う」

 

 頭を振った。

 戻っても、楽しかったことまで間違いにはならない。

 あの一人が帰ったあとも、歌いたかった。

 それを自分で知った。

 

 十一時五十八分。

 昨日は隣にらでんがいた。

 今は机の上に、解き終えた三問とスマートフォンだけがある。

 

「……らでん」

 

 返事はない。

 十一時五十九分四十秒。表示を見つめた。

 

 奏さん、頼みます。

 

「……任された」

 

 四十八、四十九、五十。

 息を吸った。五十五、五十六。目を逸らせなかった。

 

 五十九。

 

 0:00:00。

 

 机がある。

 参考書も、書きかけの計算も消えていない。

 

 0:00:01。

 

 数字が進んだ。

 

 二秒。

 三秒。

 

「…………明日」

 

 四秒、五秒。

 

「明日だ」

 

 机へ突っ伏した。

 笑ったのか、泣いたのか分からなかった。

 顔を上げては日付を見て、また伏せる。

 

「火曜日……!」

 

 何度見ても、火曜日だった。

 

     ◇ ◇ ◇

 

 午前六時二十分、スマートフォンが震えた。

 奏は飛び起きて日付を確かめた。

 

「ほんとだ」

 

 寝ても消えなかった。

 昨日送った欠席の連絡も、配信の履歴も残っている。

 先生と話さなければならないし、模試のことも塾へ聞かなければならない。

 全部、ちゃんと残っていた。

 

 その前に、一人だけ会いたい人がいる。

 家で予定を伝え、学校にも午前中は欠席して午後から登校すると連絡した。

 用事が済んだら、そのまま行けるよう教科書を鞄へ戻した。

 

 十時五十二分。

 ソエル国立博物館の入口に立った。

 何度も近くを通った建物なのに、中へ入るのは初めてだった。

 

 北館の収蔵庫と聞いて職員に尋ねると、一般客は入れないと教えられた。

 

「……そりゃそうか」

 

 取り次ぎを頼むことも考えた。

 でも、今のらでんは知らない名前を聞いて、仕事の途中で出てきてくれるのだ。

 今日くらいは、こちらが待っていたかった。

 北館のロビーで、ベンチへ座る。

 

 十一時。十分。二十分。

 昨日なら、らでんが何時何分にどの角を曲がるか分かった。

 今日は扉がいつ開くのかさえ分からない。

 

「……不便」

 

 少し笑えた。

 隣の展示案内を読んでいるうちに、知らない十分が過ぎた。

 

 十一時三十八分。職員用の扉が開いた。

 学芸員らしい男性の後ろから、黒と白のフリルが見えた。

 

 らでんは、歩きながら何かを説明していた。

 鞄を持ち替え、相手が示した資料へ顔を寄せる。

 普通に立って、普通に脚を運んでいる。

 奏は口元を押さえた。

 

 あの月曜日も、鐘も、奏のことも知らずに、楽しそうに話している。

 

 立ち上がるのに時間がかかった。

 近づくと、らでんが顔を上げた。

 何度も見た、初対面の顔だった。

 

「私に御用ですか?」

「……うん」

「どこかでお会いしました?」

 

 喉が詰まる。

 いつもなら名前を呼んだ。

 これまで起きたことを全部説明していた。

 

 でも今日は、言わなかった。

 

「初めまして」

 

 一度息を吸う。

 

「音乃瀬奏です」

「儒烏風亭らでんです。初めまして」

 

 一礼したらでんが、顔を上げてもこちらを見ている奏に首を傾げた。

 

「……ものすごく見られてるなって」

「気のせい」

「泣いてません?」

「泣いてない」

「いや、泣いてるでしょ」

「泣いてないって!」

「ええ!?」

 

 笑ったら、涙がこぼれた。

 らでんはますます困った顔になる。

 

「ちょっと、本当に大丈夫ですか?」

「大丈夫」

「私、何かしました?」

「した」

「初対面ですよね!?」

「うん」

「矛盾してる!」

 

 同じだった。

 何も覚えていなくても、やっぱり、らでんだった。

 

「ねえ、らでん。今日、仕事?」

「そうですけど」

「終わったら暇? ご飯行こ」

「初対面ですよね!?」

「それ何回言うの」

「言わせてるのそっちです!」

「いいじゃん。ご飯」

「距離感どうなってるんですか!?」

 

 少し離れた学芸員が笑っていた。

 らでんはそちらを見てから、奏の鞄へ目を戻した。

 

「学校は?」

「午後から。連絡した」

「……お昼休みなら。でも、まだ少し仕事が残ってますよ」

「待つ」

 

 即答すると、また不思議そうな顔をされた。

 

「奏さん。本当に、初めましてですよね?」

 

 一瞬だけ黙った。

 

「うん。今日が初めて」

 

 火曜日に会うのは、今日が初めてだった。

 

     ◇ ◇ ◇

 

 正午を少し過ぎて、二人で博物館を出た。

 らでんの仕事は午後にも続くらしい。

 近くで食べられる店を探しながら歩く。

 

「何食べます?」

「お昼だし、ハンバーガーとか」

「お好きなんです?」

「この前食べた店、おいしかった」

「では、そこにしましょうか」

「遠い」

「提案したのに!?」

「何食べたいか聞かれたから」

「場所も一緒に考えてください!」

 

 奏は笑った。

 帰れば先生に説明しなければならない。

 模試のことも残っている。

 次の配信だって、誰も来ないかもしれない。

 

 それでも、次がある。

 水曜日、木曜日、金曜日。その先には、また月曜日が来る。

 

「奏さん?」

 

 隣から、何も知らない声がした。

 

「何笑ってるんです?」

「別に」

「変な人ですねぇ」

「らでんに言われたくない」

「何で初対面からそんな扱い!?」

 

 奏は前を向いた。

 

 明日がある。来週がある。

 

 そしたらまた、新たな月曜日だ。

 

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