『原作知識チート』と『異能力チート』で意図せず原作主人公の相棒になってしまう話 作:楓舞星
「ぶはぁああっ!」
「あっ、おかえり」
「大丈夫か!セン!」
「主上様!ご無事ですか!?」
「大丈夫ですか!セン様」
ヒロインズがセンに駆け寄る。センは2コマ漫画かってレベルで速攻復活した。
「ど、どうやらレベルとGODレベルは無くしたようだが、なんとか生きてるっぽい」
センは現状を理解すると、とりあえず、
「おいテメェ。さっきはよくも鬱陶しい真似をしてくれたなぁ」
センはウムルを見通し、
「伝わってくる...ゼノリカからの献身が...これもウザイことこの上ないが、でも、どこか愛おしい...これなら、俺は更に強くなれる」
その献身が自分の思っているよりはるかに、アルテマ・ウムルより鬱陶しいものとはまだ知らないセンは変身し、
「閃拳」
「ぐへぇぇ!!」
何か変な真似をされる前に、一発で、アルテマ・ウムルを撃破したのだった。
アルテマ・ウムルが消失した地点に、カギが二つ、ポトンと落ちた。
「……クツグアの鍵と、ハスターの鍵……で、俺のもっているクトゥルフの鍵。……これで、三つそろった……これで、時空の門の向こうにいけるな……」
ーーーレディパーフェクトリー。準備は完璧に整った。センエース。時空の門の向こうで待っている。本気で相手をしてやるから、さっさと来いーーー
「そのテンプレ、俺も使ったことあるが……敵に言われたら、恐ろしすぎてチビりそうになるなぁ……」
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「お前もくるのか?ムラハネ」
「レベル1の奴放っておくほうが人としてどうかしてると思うよ」
「それは、まあ、否定しないと、ゼノリカを来させない理由がないから、否定したいんだがなぁ...」
「そうそう、ゼノリカからも『ムラハネ様お願いします』って言われてるし、まあ私もいくかぁって感じ」
私たちは上空1万メートルの場所まで来た。センが鍵を挿入する。
そうして開くのは、シンプルにでかい扉。
私達は時空の門を辿った。
門をくぐると、私たちの視界は、真っ白な光に包まれて、一瞬、何も見えなくなった。その後に、私達は、自分が、『七色の世界』にいることに気づく。
「……派手な世界だな」
私たちは玉座の前まで足を進めた。
「……はじめまして……とは言いたくないな。あんたの影とは、ずっと一緒にいたから」
玉座に仰々しく座っている相手...ヨグ・ソトースは、
「センエース……大きくなったな」
「親戚のオッサンかっ……」
「ムラハネも、よく来たな」
「いえいえ」
「聞くまでもないけど、ウムルをゼノリカに差し向けたのはお前か?」
「ああ」
「オーケー。じゃあ『俺がお前を殺す正式な理由』は十分だ」
そう言いながら、少し会話した後、センはダッシュし、
「閃拳!」
ヨグの顔面をぶん殴った。
だが、そこに手応えはなかった。
「……素晴らしい一撃だ。センエース」
あまりの手応えのなさに、センは動揺してしまう。
「……お前は、また、アレか?お前の幻影的なやつか? それとも、またシャドー的な感じか?あるいは……自分を壊させることで発動するアリア・ギアス? どれだ?」
「どれでもない。これが私だ」
「……どういう……」
ヨグは言った。自身が、この真・第一アルファの維持をしていること。そして、もう限界に近いこと、それがとてもしんどいこと、それでも全ての民を愛していることを全てを話した。
そして、ヨグは変わる。
「センエース……どうか、私を……」
「ーーー嘘つきにしてくれーーー」
「うぶっ……ごはぁっ!」
ヨグは黒い血を吐き出す。そして、上がっていくのはその数値。圧倒的なほどに膨れ上がっていく。
「……おいおい……どんだけ膨らんでいくんだよ……」
「まあ、気楽にやろうや。もしかしてビビってる?」
「べ、べつにびびってねえし!本当だし!」
「……『贅肉でしかなかった感情』が消えていく……『心』など、やはり、重りでしかなかった……ようやく……ようやく、解放された……余計な荷物を失って、体の全てが羽のように軽い……」
「ヨグよ。今のお前って、まるで『ブラック企業で務めていた社畜が、目を覚まして、会社に退職願を出した直後』みたいな感じだな」
「……薄っぺらな言葉で、私を飾ろうとするな。私を誰だと心得る」
「知らんよ。誰だ、お前」
「私は、アウターゴッドの頂点。太陽を喰らう神。全にして一、一にして全なる者。つまりは真理の具現。神々の頂点、虚空の王ヨグ=ソトースである」
「大層な肩書だな。まあ、俺ほどじゃないが」
「大層な肩書だな。まあ、私ほどじゃないが」
センはごほんと咳払いをし、
「俺は究極超神の序列一位。神界の深層を統べる暴君にして、運命を調律する神威の桜華。舞い散る閃光センエース。つまりはーーー」
「私は究極超神序列二位。正統なる銀河の支配者の末裔にして、虚数世界を救し、運命の逸脱者。田中・イス・ムラハネ。つまりはーーー」
「「ーーー貴様を殺すものだ」」
私たちは共に名乗りをあげ、そして向かうのはヨグの元。
私より先にセンが飛び出す。センは空間に溶けたように、瞬間移動をし、ヨグの胴体部分へ閃拳を放とうとする。
だが、それを見切っているかのようにヨグは閃拳をみかわすと、センの横腹にエルボーを突き刺そうとする。
それは当たったかのように見えた...が、それは、
「残念。質量を持った残像でしたぁ!月華一閃!」
センはその隙をつき、毘沙門天の剣翼から取り出した一本にてヨグを切り刻むと、
「ムラハネ!あんちゃんいつものやったげて!」
「『セ・ラ・ヴィ因果論』!」
ここは勝つと言う運命が、私にはもう見えている。よって『タイジするシガナイ運命』は使わない。『ボク』もやる気がないようだ。
いつもよりは効果は落ちるが、それでも私の数値はかなり大きい。よって、
「ぐふっっっ!!!な、なぜデバフが通るっ!」
こうなる。
そうして、センは細切れにしたヨグの、本体だと思われる部分をけちょんけちょんに蹴る。
どこからか声が聞こえる。
「がっあああああっ!! 離せぇええええええっ!!」
ヨグは体を再生、センから逃れようとするが、
「おいおい、その程度の出力で、俺から逃げようって? そりゃ、もはや、悪手とか無謀とかですらなく、ただの世間知らずだぜ」
「なっ……なんだ……どうして……っ」
「ビビって損した。お前、数字が膨らんだだけで、戦闘力が、死ぬほど落ちているじゃねぇか。普通の『壊れたモンスター』とは『違う壊れ方』をするもんだとばかり思っていたが、何もかわらねぇ。ただ、『無様に壊れた』ってだけ。ヨグ様ともあろうものが、そんな無様をさらしてくれるなよ、みっともねぇ」
そうなのである。戦闘力がかなり落ちてる。これならぶっちゃけ、スペシャル使わない私でもギリギリ勝てる。
センはその、ヨグの核とも言えるような場所に、
「亜異次元砲」
「だぁああああああああああああああああああああああああっっ!」
容赦のない攻撃を実行する。
「レベル1の虫ケラにここまでケチョンケチョンにされる気分はどうだ。え? 外なる神の頂点さんよぉ」
「……ぅ……ぐ……」
「ここに来る前までは――いや、もっと言えば、お前が変身した直後ぐらいまでは『これまでにない死闘になる』と思って色々と覚悟していたんだが……お前、ちょっと、弱すぎるぞ。どうした? 体調不良か? もしかして熱ある? それとも寝違えた?」
センは煽る。これは煽り厨の血が入ってますわ。
センの煽りに対し、ヨグは、
「……データと……違う……」
ブツブツと、
「……なんだ……この『異次元の強さ』は……何がどうなっている……『これまで』と全然違うじゃないか……『今回の周』に、いったい、何があった……」
そこで、ヨグは、自分の中へとアクセスしていく。その過程をへることで、ようやく気付く。
「……よ。ヨグ=ソトースのプライマルメモリが……死んでいる……バカな……天童たちに殺されたのか……ぐ……そ、そんなバカな……ほんの数周前まで、まったく相手になっていなかったのに……」
「……レゾナンス世界線に……届いていやがる……それに……絶対的精神的支柱の『七段階目』までが……覚醒しているじゃないか……五段階目が限界だったはずだろ……なんだ、これ……なんだ、この状況……」
ギリっと奥歯をかみしめて、
「最悪だ……最悪だ……最悪だ……まさか、この私か……私が、『死ぬ役目』を担うのか……くそ、くそぉ、くそぉおおおおお!」
「何をそんなに落ち込んでいるのか知らんけど、そろそろ再開していいか?」
「……何をすれば……どうすれば、センエースを殺せる……センエースエンジンを使えば……どうにかなるか……?」
ブツブツとヨグは呟くが結局、
「どうせ、私に『この先』は存在しない! だから、『あったかもしれない未来』の可能性も、残さず、全部よこせぇええええええ!」
と言うことで、絶死のアリア・ギアスの強化版みたいなのを使われたとさ。
けれど、
「た、足りない……まったくもって、足りていない……この程度では、どうしようもない……センエースには届かない……」
ヨグは世界からエネルギーを探し出すが、結局、なんか色々あったっぽくて、あったけどそんな使えなかったっぽい。
だから、と言うわけではないのだが、
「ーーーセンエースエンジン……インストール…」
ヨグは意地を見せた。だが、
センが拳をぶち込んだ時にはもう...全てが遅かった。
「貴様は、強くなりすぎだ……いい加減にしろ」
そう言い、ヨグは空間に溶けていった。
数秒の後、そこには、おぼろげな影だけが残った。
ヨグのシャドー。センが、セレナーデで、『永ながきを共にした影』の中枢。
そんなヨグシャドーの目を、センは、じっと見つめて、
「嘘つきにはなれたか?」
センとヨグシャドーは話し合う。そうして、最終的にセンがこの世界を支えることとなり、『プライマルコスモゾーンレリック』であるヨグソードを手に入れた。
わたしも欲しいなぁ......
【コピーしてみる?】
は?何言ってんの?
【前に、ボクのスペシャルにはコピー系統のスペシャルがある言ったよね】
ふぇー、でも、どうして今まで言わなかったの?
【それがさー、結構デメリットがあるんだよねぇ】
なに?そのデメリットって。
【最低でも究極超神器からじゃないとコピーできなかったり、エネルギーを時間でストックしていくスペシャルだから、時間経過で最悪消える。解析する必要もあって、高位なものほど解析に時間がかかる。他にもデメリットはあるけどそんな感じ】
ふむふむ。因みに、どうやったらコピーできるの?
【触ればいいよ。あとはこっちで発動しておく】
おけ。因みに、なんのスペシャルを持っているのかこの際だから聞いていい?
【『アヴニール前図書館室部屋』、『児戯道具箱』、『結合複合超統合体』、『ディスウェイ・
それぞれの効果は?
【まあそこらへんはおいおい説明するよ。とりあえずヨグソコピーするからよろ】
ん、了解。
「セン!ちょっといい?」
「なんだよ。こっちは今ヨグからの怒涛の説明で羊状態なんだが」
「ヨグソードに触れさせて」
「なんでちゅか!俺のヨグソードに触れるなんて汚らわしい!」
「まあまあ、いいから」
と言うことで、ピッと触れた。
これでいいらしい。あとは果報は寝て待てである。
それじゃあ、やりますか。
ーーープライマルコスモゾーンレリックの獲得を確認。『禁域へのゲート』を開きますーーー
そうして、私達は光に包まれる。
転移が終わった時、
「がはっ!」
センは禍々しい剣に串刺しにされた。