『原作知識チート』と『異能力チート』で意図せず原作主人公の相棒になってしまう話   作:楓舞星

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11話:センエース&ムラハネvs外なる神の頂点・ヨグ=ソトース

 

「ぶはぁああっ!」

 

「あっ、おかえり」

 

「大丈夫か!セン!」

 

「主上様!ご無事ですか!?」

 

「大丈夫ですか!セン様」

 

 ヒロインズがセンに駆け寄る。センは2コマ漫画かってレベルで速攻復活した。

 

「ど、どうやらレベルとGODレベルは無くしたようだが、なんとか生きてるっぽい」

 

 センは現状を理解すると、とりあえず、

 

「おいテメェ。さっきはよくも鬱陶しい真似をしてくれたなぁ」

 

 センはウムルを見通し、

 

「伝わってくる...ゼノリカからの献身が...これもウザイことこの上ないが、でも、どこか愛おしい...これなら、俺は更に強くなれる」

 

 その献身が自分の思っているよりはるかに、アルテマ・ウムルより鬱陶しいものとはまだ知らないセンは変身し、

 

「閃拳」

 

「ぐへぇぇ!!」

 

 何か変な真似をされる前に、一発で、アルテマ・ウムルを撃破したのだった。

 

アルテマ・ウムルが消失した地点に、カギが二つ、ポトンと落ちた。

 

「……クツグアの鍵と、ハスターの鍵……で、俺のもっているクトゥルフの鍵。……これで、三つそろった……これで、時空の門の向こうにいけるな……」

 

 ーーーレディパーフェクトリー。準備は完璧に整った。センエース。時空の門の向こうで待っている。本気で相手をしてやるから、さっさと来いーーー

 

「そのテンプレ、俺も使ったことあるが……敵に言われたら、恐ろしすぎてチビりそうになるなぁ……」

 

 _________

 

「お前もくるのか?ムラハネ」

 

「レベル1の奴放っておくほうが人としてどうかしてると思うよ」

 

「それは、まあ、否定しないと、ゼノリカを来させない理由がないから、否定したいんだがなぁ...」

 

「そうそう、ゼノリカからも『ムラハネ様お願いします』って言われてるし、まあ私もいくかぁって感じ」

 

 私たちは上空1万メートルの場所まで来た。センが鍵を挿入する。

 

 そうして開くのは、シンプルにでかい扉。

 

 私達は時空の門を辿った。

 

 門をくぐると、私たちの視界は、真っ白な光に包まれて、一瞬、何も見えなくなった。その後に、私達は、自分が、『七色の世界』にいることに気づく。

 

「……派手な世界だな」

 

 私たちは玉座の前まで足を進めた。

 

「……はじめまして……とは言いたくないな。あんたの影とは、ずっと一緒にいたから」

 

玉座に仰々しく座っている相手...ヨグ・ソトースは、

 

「センエース……大きくなったな」

 

「親戚のオッサンかっ……」

 

「ムラハネも、よく来たな」

 

「いえいえ」

 

「聞くまでもないけど、ウムルをゼノリカに差し向けたのはお前か?」

 

「ああ」

 

「オーケー。じゃあ『俺がお前を殺す正式な理由』は十分だ」

 

そう言いながら、少し会話した後、センはダッシュし、

 

「閃拳!」

 

 ヨグの顔面をぶん殴った。

 

 だが、そこに手応えはなかった。

 

「……素晴らしい一撃だ。センエース」

 

 あまりの手応えのなさに、センは動揺してしまう。

 

「……お前は、また、アレか?お前の幻影的なやつか? それとも、またシャドー的な感じか?あるいは……自分を壊させることで発動するアリア・ギアス? どれだ?」

 

「どれでもない。これが私だ」

 

「……どういう……」

 

 ヨグは言った。自身が、この真・第一アルファの維持をしていること。そして、もう限界に近いこと、それがとてもしんどいこと、それでも全ての民を愛していることを全てを話した。

 

 そして、ヨグは変わる。

 

「センエース……どうか、私を……」

 

「ーーー嘘つきにしてくれーーー」

 

 

「うぶっ……ごはぁっ!」

 

 ヨグは黒い血を吐き出す。そして、上がっていくのはその数値。圧倒的なほどに膨れ上がっていく。

 

「……おいおい……どんだけ膨らんでいくんだよ……」

 

「まあ、気楽にやろうや。もしかしてビビってる?」

 

「べ、べつにびびってねえし!本当だし!」

 

「……『贅肉でしかなかった感情』が消えていく……『心』など、やはり、重りでしかなかった……ようやく……ようやく、解放された……余計な荷物を失って、体の全てが羽のように軽い……」

 

「ヨグよ。今のお前って、まるで『ブラック企業で務めていた社畜が、目を覚まして、会社に退職願を出した直後』みたいな感じだな」

 

「……薄っぺらな言葉で、私を飾ろうとするな。私を誰だと心得る」

 

「知らんよ。誰だ、お前」

 

「私は、アウターゴッドの頂点。太陽を喰らう神。全にして一、一にして全なる者。つまりは真理の具現。神々の頂点、虚空の王ヨグ=ソトースである」

 

「大層な肩書だな。まあ、俺ほどじゃないが」

 

「大層な肩書だな。まあ、私ほどじゃないが」

 

 センはごほんと咳払いをし、

 

「俺は究極超神の序列一位。神界の深層を統べる暴君にして、運命を調律する神威の桜華。舞い散る閃光センエース。つまりはーーー」

 

「私は究極超神序列二位。正統なる銀河の支配者の末裔にして、虚数世界を救し、運命の逸脱者。田中・イス・ムラハネ。つまりはーーー」

 

「「ーーー貴様を殺すものだ」」

 

 私たちは共に名乗りをあげ、そして向かうのはヨグの元。

 

 私より先にセンが飛び出す。センは空間に溶けたように、瞬間移動をし、ヨグの胴体部分へ閃拳を放とうとする。

 

 だが、それを見切っているかのようにヨグは閃拳をみかわすと、センの横腹にエルボーを突き刺そうとする。

 

 それは当たったかのように見えた...が、それは、

 

「残念。質量を持った残像でしたぁ!月華一閃!」

 

 センはその隙をつき、毘沙門天の剣翼から取り出した一本にてヨグを切り刻むと、

 

「ムラハネ!あんちゃんいつものやったげて!」

 

「『セ・ラ・ヴィ因果論』!」

 

 ここは勝つと言う運命が、私にはもう見えている。よって『タイジするシガナイ運命』は使わない。『ボク』もやる気がないようだ。

 

 いつもよりは効果は落ちるが、それでも私の数値はかなり大きい。よって、

 

「ぐふっっっ!!!な、なぜデバフが通るっ!」

 

 こうなる。

 

 そうして、センは細切れにしたヨグの、本体だと思われる部分をけちょんけちょんに蹴る。

 

 どこからか声が聞こえる。

 

「がっあああああっ!! 離せぇええええええっ!!」

 

 ヨグは体を再生、センから逃れようとするが、

 

「おいおい、その程度の出力で、俺から逃げようって? そりゃ、もはや、悪手とか無謀とかですらなく、ただの世間知らずだぜ」

 

「なっ……なんだ……どうして……っ」

 

「ビビって損した。お前、数字が膨らんだだけで、戦闘力が、死ぬほど落ちているじゃねぇか。普通の『壊れたモンスター』とは『違う壊れ方』をするもんだとばかり思っていたが、何もかわらねぇ。ただ、『無様に壊れた』ってだけ。ヨグ様ともあろうものが、そんな無様をさらしてくれるなよ、みっともねぇ」

 

 そうなのである。戦闘力がかなり落ちてる。これならぶっちゃけ、スペシャル使わない私でもギリギリ勝てる。     

 

 センはその、ヨグの核とも言えるような場所に、

 

「亜異次元砲」

 

「だぁああああああああああああああああああああああああっっ!」

 

 容赦のない攻撃を実行する。

 

「レベル1の虫ケラにここまでケチョンケチョンにされる気分はどうだ。え? 外なる神の頂点さんよぉ」

 

「……ぅ……ぐ……」

 

「ここに来る前までは――いや、もっと言えば、お前が変身した直後ぐらいまでは『これまでにない死闘になる』と思って色々と覚悟していたんだが……お前、ちょっと、弱すぎるぞ。どうした? 体調不良か? もしかして熱ある? それとも寝違えた?」

     

 センは煽る。これは煽り厨の血が入ってますわ。

 

 センの煽りに対し、ヨグは、

 

「……データと……違う……」

 

 ブツブツと、

 

「……なんだ……この『異次元の強さ』は……何がどうなっている……『これまで』と全然違うじゃないか……『今回の周』に、いったい、何があった……」

 

 そこで、ヨグは、自分の中へとアクセスしていく。その過程をへることで、ようやく気付く。

 

 

「……よ。ヨグ=ソトースのプライマルメモリが……死んでいる……バカな……天童たちに殺されたのか……ぐ……そ、そんなバカな……ほんの数周前まで、まったく相手になっていなかったのに……」

 

「……レゾナンス世界線に……届いていやがる……それに……絶対的精神的支柱の『七段階目』までが……覚醒しているじゃないか……五段階目が限界だったはずだろ……なんだ、これ……なんだ、この状況……」

 

 ギリっと奥歯をかみしめて、

 

「最悪だ……最悪だ……最悪だ……まさか、この私か……私が、『死ぬ役目』を担うのか……くそ、くそぉ、くそぉおおおおお!」

 

「何をそんなに落ち込んでいるのか知らんけど、そろそろ再開していいか?」

 

「……何をすれば……どうすれば、センエースを殺せる……センエースエンジンを使えば……どうにかなるか……?」

 

 ブツブツとヨグは呟くが結局、

 

「どうせ、私に『この先』は存在しない! だから、『あったかもしれない未来』の可能性も、残さず、全部よこせぇええええええ!」

 

と言うことで、絶死のアリア・ギアスの強化版みたいなのを使われたとさ。

 

 けれど、

 

「た、足りない……まったくもって、足りていない……この程度では、どうしようもない……センエースには届かない……」

 

 ヨグは世界からエネルギーを探し出すが、結局、なんか色々あったっぽくて、あったけどそんな使えなかったっぽい。

 

 だから、と言うわけではないのだが、

 

 

「ーーーセンエースエンジン……インストール…」

 

 ヨグは意地を見せた。だが、

 

 センが拳をぶち込んだ時にはもう...全てが遅かった。

 

「貴様は、強くなりすぎだ……いい加減にしろ」

 

 そう言い、ヨグは空間に溶けていった。

 

 数秒の後、そこには、おぼろげな影だけが残った。

 

 ヨグのシャドー。センが、セレナーデで、『永ながきを共にした影』の中枢。

 

 そんなヨグシャドーの目を、センは、じっと見つめて、

 

「嘘つきにはなれたか?」

 

 センとヨグシャドーは話し合う。そうして、最終的にセンがこの世界を支えることとなり、『プライマルコスモゾーンレリック』であるヨグソードを手に入れた。

 

 わたしも欲しいなぁ......

 

 【コピーしてみる?】

 

 は?何言ってんの?

 

 【前に、ボクのスペシャルにはコピー系統のスペシャルがある言ったよね】

 

 ふぇー、でも、どうして今まで言わなかったの?

 

 【それがさー、結構デメリットがあるんだよねぇ】

 

 なに?そのデメリットって。

 

 【最低でも究極超神器からじゃないとコピーできなかったり、エネルギーを時間でストックしていくスペシャルだから、時間経過で最悪消える。解析する必要もあって、高位なものほど解析に時間がかかる。他にもデメリットはあるけどそんな感じ】

 

 ふむふむ。因みに、どうやったらコピーできるの?

 

 【触ればいいよ。あとはこっちで発動しておく】

 

 おけ。因みに、なんのスペシャルを持っているのかこの際だから聞いていい?

 

 【『アヴニール前図書館室部屋』、『児戯道具箱』、『結合複合超統合体』、『ディスウェイ・W(ダブル)・レイテントタレント』、『あの日見た瑞生夢嗣(すいせいむし)の名前を僕たちはまだ知らない』……】  

 

 それぞれの効果は?

 

 【まあそこらへんはおいおい説明するよ。とりあえずヨグソコピーするからよろ】  

 

 ん、了解。

 

「セン!ちょっといい?」

 

「なんだよ。こっちは今ヨグからの怒涛の説明で羊状態なんだが」

 

「ヨグソードに触れさせて」

 

「なんでちゅか!俺のヨグソードに触れるなんて汚らわしい!」

 

「まあまあ、いいから」

 

 と言うことで、ピッと触れた。

 

 これでいいらしい。あとは果報は寝て待てである。

 

 それじゃあ、やりますか。

 

 ーーープライマルコスモゾーンレリックの獲得を確認。『禁域へのゲート』を開きますーーー

 

 そうして、私達は光に包まれる。

 

 

 転移が終わった時、

 

「がはっ!」

 

 センは禍々しい剣に串刺しにされた。

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