『原作知識チート』と『異能力チート』で意図せず原作主人公の相棒になってしまう話   作:楓舞星

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16話:センエースvsアダム・クリムゾン

「存在値も、戦闘力も、スペシャルも、すべてが完璧な究極超邪神。それが私……アダム・クリムゾンなのだよ、センエース」

 

「別に暴露を積む気はないが……あと、もう一つだけ教えてやる。先ほどの貴様の一撃で、貴様の狙いどおり、ブレスレットは破壊された。……『私の力を縛っている手かせ』を砕いてくれてありがとう」

 

「究極を超えた邪神が、存在値1兆程度なわけがないだろう。面白い大道芸を見せてくれた礼に、私の全力をお見せしよう。存分に、瞠目するがいい」

 

「ーーー『究極完全体モード』ーーー」

 

「「……っ」」

 

 わかってたことだけど、対面すると、差がよくわかる。死にたくなるようなオーラすらしている。

 

「貴様ら。一瞬だけ、フェイクオーラを解除してやるから、私の存在値を見るがいい」

 

 センは息を飲んでから、プロパティアイを使った。

 

「……じゅ……19兆……」

 

「……存在値19兆で、戦闘力もバリクソ高くて、かつ、殺しても無限に蘇生し続ける化け物か……はは……エグいね……」   

 

「だから、オイちゃんを殺しておけと、あれほど言ったのに……バカでちゅねぇ、ほんと」

 

「まあ、いまさら言っても仕方がないでちゅけどね……こうなったら、いさぎよく、一緒に死にまちょう。ここまで頑張ってくれたお礼に、一回くらいは、あの世で、間接キスぐらい、してあげまちゅよ。光栄に思ってくだちゃい」

 

「まだだ……」

 

「はぁ? なにがでちゅか?」

 

「まだ終わっていない……」

 

「いや、終わりまちたよ、完全に。相手は無限蘇生持ちの存在値19兆。対するこっちは『死にかけのブサイクなガキ』と『世界一美しいだけの美少女』の二人。完全に終わっていまちゅ」

 

「お前がそう思うんならそうなんだろう。お前の中ではな」

 

 

「言葉遊びを使いまわしたところで、現状は何も変わりまちぇんよ。それとも、何か起死回生の奇策でもあるんでちゅか?」

 

「ある」

 

「へぇ、どんな?」

 

「俺がここにいる」

 

「……はい?」

 

「俺が、まだ死んでいない……」

 

「だからなんなんでちゅか?」

 

「確かに、アダムは強い。それは事実だ。だがなぁ……」

 

「俺より強いという程度の雑魚に、俺は負けねぇ。俺がいる限り、何一つとして、終わりはしねぇんだよ」

 

「え、あの……もしかして、ソレ、本気で言ってまちゅ?」

 

「当たり前だ、ボケが。俺は『ファニーなシャレ』を愛する小粋な男だが、その手の嘘だけは絶対につかねぇ」

 

「……」

 

「シューリ、セーフティエリアに戻れ。そして、俺がアダムを助け出すまで、二度と出てくるんじゃねぇ」

 

「……」

 

「ヒーロー見参……」

 

「ヒィイイロォオオ見参っっっ!!!」

 

 センはブレスレットを破壊した時のチカラで既に存在値は500程度に低下している。

 

 私はまだ温存されているので、囮役は私が引き受ける。

 

 なんだかんだ存在値700億あるのだ。なんとかなるだろう。知らんけど。

 

 【まあ、バーチャ戦よりはマシな数値差かな】

 

 あ、バーチャと私って戦ってたんだ。

 

「貴様、マジか?」

 

 呆れながら、センの攻撃を、あえて紙一重のところで回避する。

 

「信じられない……センエース、貴様、本当に、まだ、私をどうにかしようとしているのか?」

 

「当たり前すぎて返事する気にもならねぇ。19兆だろうが、100京だろうが、無量大数だろうが、知ったことか、そんなこと」

 

「開き直れば、何かがどうにかなるとでも? 頭がバグって単純な計算すら出来なくなったというのであれば、数字の意味を思い出せてやろう」

 

 アダムは存在値1000程度の力を込めてセンをぶん殴る。現状のセンは存在値500程度。

 

 つまり、

 

「ぐぼへぇっ!!」

 

「すべてを出しつくしてからっぽになった貴様には、かなり効くだろう。卓越したオーラコントロールで防御力を高めることができなければ、貴様など、ただのレベル1だ。さて、次は、存在値2000相当で蹴ってみようか」

 

「おっと、それは流石に許容できないね」

 

 私は前に出て、舐めプを、センの心を折ろうとしているアダムの蹴りを防ぐ。

 

「貴様も邪魔だな。異次元砲」

 

「オメガバスティオン」

 

「ちっ、鬱陶しいハエが」

 

 戦場に復帰したセンは言う。

 

「はぁ、はぁ……確かに難しいな……さて、どうしようか……どうすれば……お前を……黙らせられるかなぁ……」

 

「まだ、言うのか……いい加減、諦めたらどうだ? 本当に、気持ち悪すぎるぞ、貴様」

 

「……考えろ……どうすればいい……どうすれば、俺は……アダムを救える……」

 

「……センエース。今、私は貴様に『本物の恐怖』を覚えたよ。貴様の力はゴミみたいなものだが、その精神性は『いびつな狂気のかたまり』と言えよう。もう、一秒たりとも話したくない。今、すぐに、死ね」

 

「異次元砲」

 

 とうとうセンの心を摘むことを諦めたアダムは、センに死の一撃を与えようとするが、シューリが前に飛び出てセンを庇った。

 

「ばいばい」

 

 そうして、地獄が始まる。

 

『シューリ・スピリット・アース・ソルウィングの死亡を確認。センエース。貴様に選択肢を与える。ナイトメアソウルゲートを【永遠に閉じる】か……それとも……【10億年モードに切り替える】か』

 

 

「……」

 

『もし、10億年モードに切り替えるのであれば、足りていない36億年分を、今、この場で清算してもらう』

 

「……意味がわからん。俺は頭が悪いんだ。もっと丁寧に言ってくれ」

 

『貴様は、これまで、4回、ナイトメアソウルゲートを使って、4億年分を消化してきたが、10億年モードに切り替えるのであれば、その4回分も10億年モードに切り替わる。40億から4億を引いて、36億年……これを清算しなければ、10億年モードに切り替えることはできない』

 

「それに、ムラハネはついてくるのか?」

 

『当然だ』

 

「…………………………ちくしょう………………」

 

 センは葛藤する。ここで承諾すれば、アダムを倒すことができるかもしれない。だが、その代わりにムラハネが…………

 

「セン兄」

 

「なんだ?ムラハネ……」

 

「私なんてどうでもいい。やりたいことを、やって」

 

「…………ごめん」

 

 センは心からそう言って、

 

「……俺を『ナイトメア・ソウルゲート』へ送れ。36億年あれば、アダムをどうにかする方法も見つかるだろうし、シューリを蘇生させる秘術もマスターできるだろう。切り札を閉じるなんて冗談じゃねぇんだよ」

 

 センは心からそう言い切り、地獄がスタートした。

 

 __________

 

現世に戻った私とセンは、シューリを蘇生し、アダムをボコボコにした。

 

 だが、勝機がないと思っていたアダムは絶死のアリア・ギアス使う。

 

 そうして、大敵を目にしたセンは覚醒する。

 

 

            :

          〈* *〉

         [*****]

     [* * * * * * *]

「――/\**【【閃 光 神 化】】**/\――」

     [* * * * * * *]

         [*****]

          〈* *〉

            :

            |  

 

 そうして、固有神化にたどり着いたセンは、アダムの業を引き受け、その場は終わった。

 

 だが、次は500兆の敵が10000体出てくると言う地獄。

 

『究極完全体アダム・クリムゾンを撃退する――条件達成。【弟子作成&育成ルーム】が解放された』

『神化以上の覚醒技を会得する――条件達成。【エグゾギア超絶改造ルーム】が解放された』

『死者蘇生を成功させる――条件達成。図書館の【禁書エリア】が解放された』

『プライマルメモリの業を背負った――条件達成。【仮面ルーム】が解放された』

『存在値が1兆を超えた――条件達成。【スペシャル開発ルーム】が解放された』

『Bという強大な絶望の襲来を告知されていながら、わずかも折れずに、真っ向から立ち向かうという【人外の気概】を世界に魅せつける――条件達成。【ナイトメアソウルゲートで過ごさなければいけない10億年を、最大1週間分持ちこして、まとめて消化できるようになる権利】が解放された』

 

 だが、解放された部屋などもたくさんある。

 

「セン兄、頑張ろう」

 

「ムラハネ……ぜってえお前を逃す方法を俺が考えてやる。だから、少しだけ付き合ってくれ……」

 

「大丈夫だよー私も、時間を積むのは慣れてきた。それに、私はナイトメア・ソウルゲートに入れて良かったって思ってるんだよ?」

 

「ど、どう言うことだ?」

 

「セン兄が一人だったら、泣いてしまうから、だから、支えられる立場であれることに、私は……」

 

「…………んなことどうでもいいんだよ」

 

 ……まあ、現状支えられてるのは私なんだが。ソウルゲート内では、特に、今回の36億年間ではかなりセンにおんぶで抱っこだった。なんとか、意地で修行効率とかは下げないように気をつけたが、それでも、センのおじゃま虫と私は確実に言えるだろう。だが、時間を積むのに慣れてきたのは本当のこと。少しぐらい根性がついてきたのだ。

 

 私達は、ナイトメアソウルゲートの施設解放のために動き出した。

 

 __________

 

500兆の敵が出る前日、私たちはナイトメア・ソウルゲートに入った。今回は140億年。正直、私の精神は今回、耐えられるかどうかわからない。だが、やるしかないのだ。孤独なセンを作らないと言うのが、この空間に入って、センの美しさに触れた私の思ったこと。

 

『七つ星の冒険者となる――条件達成、【CPUの存在値上限が50兆まで解放】された』

『皇帝から特別勲章をもらう――条件達成、【全施設レベルが62上昇】した』

『できるだけ金を稼ぐ――条件達成、【全施設のレベルが89上昇】した』

『犯罪者を断罪する――条件達成、【強力なプラチナスペシャルであるジャッジメントジェイル(断罪した犯罪者の数が多ければ多いほど攻撃力が上昇)を獲得】した』

『世界のパワーバランスを崩さない――条件達成、【全施設の改造スロット枠が3上昇】した』

 

「いいねぇ!それプラス、『アダムを倒したことによる恩恵』も乗って、ナイトメアソウルゲートでの成長効率は、さらに爆上がりしているわけだ」

 

『究極完全体アダム・クリムゾンを撃退する――条件達成。【弟子作成&育成ルーム】が解放された』

『神化以上の覚醒技を会得する――条件達成。【エグゾギア超絶改造ルーム】が解放された』

『死者蘇生を成功させる――条件達成。図書館の【禁書エリア】が解放された』

『プライマルメモリの業を背負った――条件達成。【仮面ルーム】が解放された』

『存在値が1兆を超えた――条件達成。【スペシャル開発ルーム】が解放された』

『Bという強大な絶望の襲来を告知されていながら、わずかも折れずに、真っ向から立ち向かうという【人外の気概】を世界に魅せつける――条件達成。【ナイトメアソウルゲートで過ごさなければいけない10億年を、最大1週間分持ちこして、まとめて消化できるようになる権利】が解放された』

 

「新たに解放された施設も、当然、施設レベル上昇の恩恵を受けている。改造スロット枠も拡張されて、自由度がさらに増した。そして『その全てと向き合えるだけの時間』も十分にある。なんせ、140億年経たないと出られないんだから……さぁて、と……まずは、何から始めていこうかな……」

 

「私はとりあえず、スペシャル開発ルームに行ってくるよ」

 

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