『原作知識チート』と『異能力チート』で意図せず原作主人公の相棒になってしまう話 作:楓舞星
スペシャル開発ルームで、私は沢山のスペシャルを作った。勿論、自身の体質に合ったものしか作れないようだったが、それでも、沢山の高位なスペシャルを作れた。
そうして、私は異能力系バトル漫画出身かってぐらいのスペシャル持ちになった。そうしてるうちに……
【固有神化】がセンに遅れてできるようになった。センとは40億年程度遅れて固有神化を達成した。
『ナイトメアソウルゲートで累計100億年を過ごす――条件達成。【神闘裂空ルーム】が解放された』
「……なるほど。ようは『神闘の型を学べる施設』ってことか……現段階だと、ちょっとよく分からんけど……100億年のボーナスなんだから、ゴミ施設ってことはねぇだろ」
と言うことで、いざ参る。
私たちはボコボコにされながらも、神闘を理解していく。
そうしているうちに、とうとうバグが襲来してきた。
「はじめまして、センエース。私は、究極完全体グレートバグ・ナイトメア。君達を殺す者だ」
「……いろいろと言いたいことはあるが……とりあえず、どうやって、ここに入ってきた? ていうか、それは、アリなのか? ここって、俺達だけの領域だろ?」
「ナシだと思う。けど、そんなルールに従っていたら、順当に負けてしまう。私は、本気で、君達に勝ちたいと思った。だから、無茶をさせてもらった。これはゲームじゃないんでね。なんでもかんでも、そっちの都合がいいように進んだりはしない」
そういいながら、バグは小さな人魂を取り出した。
「サーシャ・ラインという女の子がいる。大帝国の南部、リーベルト地区の街角にあるパン屋の娘で、年齢は10歳。性格は引っ込み思案で優柔不断。飛びぬけて優しい子かといえば、そうでもないけれど、まあ、平均よりは優しい子と言えるだろう。ペットの猫を大事に飼っている。親との仲は良好。将来の夢はパン屋を継いで、たくさんの人に喜んでもらえるパンをつくること」
「急になんだ?」
「その子を殺して、奪い取ってきた魂。それがこれだ」
まあ、要するに人質作戦である。シンプルだけど故に強力。
「回収した魂の数は、およそ300。クズの魂を回収しても、君達に対する人質にはならないだろうと思ったから、できるだけ優良な人間をチョイスさせてもらった」
そこで、300の魂をその場に顕現させる。凝ったイルミネーションみたいに、チラチラと、様々な色でまたたく。
「ちなみに、大半は子供だ。赤子も結構な割合で混じっている。生まれたばかりの赤子、将来を夢見ている無垢な子供、善良でまじめで勤勉な一般人。――しっかりと厳選したから、なかなかいい感じのラインナップになった」
「君を倒すために、私はたくさん考えた。で、最初は、『この300人の命が惜しかったら抵抗せずに死ね』と命令しようかと考えたんだけれど――」
「知らんヤツの命は、俺的に一ミリも惜しくねぇ。仮に、惜しんでいたとしても、俺が死んだら、そいつらも死ぬ。お前の命令に従うことに意味はねぇ」
「そう。だから、次に『君以外のすべての魂を救済すると約束するから、抵抗せずに死ね』と命令しようと考えた」
「その約束が守られる保証がなさすぎるから、契約が成立することは絶対にありえねぇ。お前を殺す方が、はるかに確実」
「まさに、そのとおり。だから、そういう、『直接的に、死を認めさせる交渉』というのは、なかなか難しい。アダムやシューリを使って、何かしようかとも考えたんだけれど、事前工作で潜入させられるのは存在値200の小さな虫が精々だから、どちらにも干渉は出来ない」
「……」
「で、なんだかんだ、色々と考えた結果、この300の魂は、君達の足枷になってもらおうと考えた。直接的な死因ではなく、足枷程度におさめることで、この魂たちは真の価値を発揮する。システムをバグらせる時と同じだね。無茶を通そうとすると無駄骨に終わる可能性がある。なんだって、バランスが大事なんだ。それを無視しても、大きな成果は得られない。急がば回れって感じかな」
そう言いながら、バグはセンにバッサリとある、300人のプロフィールが載っている紙を魔法で差し出す。
「いきなり殺し合いをはじめても、300の魂が、有益な人質として機能しないから、君達には、ぜひ、時間をかけて、そのプロフィールを読み込んでもらいたい。その条件をのんでくれるのであれば、私が知っている情報をいくつか話そう。興味深い内容が目白押しだよ。例えば、次に襲来する敵の弱点情報とか、ナイトメアソウルゲートに隠されている秘密施設の解放条件とか」
「なんで、お前はそんなことを知っている?」
「私に内蔵されている『B‐クリエイション』は、非常に便利なツールでね。コスモゾーンにアクセスして、いくつかの機密情報を抜き出すことができる。私としては、君に、ぜひ、そのプロフィールを熟読してもらいたいんだ。そのためなら、本物の有益な情報を差し出すこともいとわない」
そうして、
「面白かったかい?」
「いや、別に……一般人のプロフィールを見ても、面白いとはおもわねぇよ。そんな特殊性癖は持ち合わせてねぇ」
「今の君は、世界の広さを知らない。多くの人間が、『今』を『必死に生きている』というナマの現実を知らない。本で得た知識はあっても、それ以上の経験はない」
「これから、私と君は殺し合うわけだけれど、その闘いの中で、私は、時々、300人の魂に向けて異次元砲やフルパレードゼタキャノンを放つ予定だ」
「……」
「死なせたくないなら、君が、君たちが体を張って守るしかない。その隙をつくという形で、私は勝利を収めるつもりだ。ここまでは理解できたかな?」
「ん、わかった。それじゃあ始めようか」
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「――/\**【【運 命 神 化】】**/\――」
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「まあいいわ。とりあえず、さっさと始めるぞ。先に言っておくが、俺からしたらその魂共はマジでどうでも良いから」
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「――/\**【【閃 光 神 化】】**/\――」
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戦闘は終始、私たち有利で進んだ。バグは、召喚魔法に長けているのか、同じ虫の副官バグや通常のバグであろうトラックサイズのバグを1万体ほど出してきたりした。
宣言通り打ち出される異次元砲やフルパレードゼタキャノンにはセンが体を張って止めていた。
そうして、殺し合っていく。
1万体のバグを殺し切った私たちは、リーダーバグを殺しにいくが、リーダーバグが一度指をパチンと弾くと、また1万体のバグが復活した。
「私たちのような『群れで復活するパターン』のお約束は『全滅させれば復活できない』というものだが、しかし、そんな弱点は、とっくの昔に克服している。我々は、全員がまとめて殺されても、普通に蘇生する」
「……あ、そう。てことは、無限蘇生そのものを殺すしかないか……『中心』を狙う必要があるな……どこが、核になっているのか、そこを見つけてからーーー」
「残念。我々の無限蘇生は、セットされたスペシャルの一つではなく、我々の運命に刻まれたアリア・ギアスだ。どうあがいても殺すことはできない」
「……」
「それでは、いったい、どうすれば殺せるのか、と不安に思っている顔だな。答えを教えよう。我々を殺す手段はない。君は強いが、『永遠に勝てない敵』を前にすれば、さすがに、いつかは死ぬ」
「龍閃崩拳!!」
「ぐふっっ!!!な、なぜ抵抗する?言っただろう私たちは何度でも、何度でも復活するとーーー」
「セン兄がやるなら私も〜真・虚数東志!!」
「ぐへぇぇ!!!だ、だからなぜ!!!」
「殺せないってのが事実なら、永遠に足止めするだけだ」
「……」
「100億年でも、1000億年でも、無限に時間を稼いでやるよ。ソウルゲートの中でも、ソウルゲートの外でも、ずっと、ずっと、ずっと、お前と遊んでやる。無限蘇生VS無限時間稼ぎ……さて、どっちが勝つかな。まあ、俺達が勝つが」
「……その強がりが、どこまで持つのか、非常に興味がわいたので、じっくりと確かめさせてもらおうか」
そうして、私たちは殺し合い続ける。幽玄に、夕餉でも食べるみたいにゆっくりと、けれど刹那を争う1秒を繰り返していく。
「流石に気持ちが悪いな……お前は、いったい、なんなんだ?」
そんな、悪夢バグの言葉に、センは、わずかも考えることなく、即答で、
「俺は神界の深層を統べる暴君にして、運命を調律する神威の桜華。舞い散る閃光センエース」
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「――無駄だと言っているだろう! ほら、また再生したぞ! いい加減、あきらめろ! 我々を殺しきるのは不可能だ!」
もう、5年間は戦い続けているだろう。デバッファーをしている私はとにかく、魂から身を挺して守っているセンが心配である。
今は、大体交代交代で守っている。幸い、私はオメガバスティオンが使えるため、出来そうな時はそれを使って難を凌いでいる。
そうしていると、
「やばい……やばい……なんで、こいつ死なない…ま、まずい……ストックが……もう……」
「ん?なんだ?まさか、お前、死ぬ気か?ダメだ。許さない。ようやく、次のステージが、おぼろげに見えてきたところなんだ」
「死んでも頑張れ。まだまだ、俺の相手をしろ。完全に死ぬのは、俺の可能性が開いてからにしろ」
わたしもぶっちゃけ、まだまだいける。伊達に100億年積んでいない。このぐらいだったら、軽く風邪をひいた程度のしんどさである。
「お前のあとも『面倒』はやってくるんだろう? だったら、今のうちに訓練をしておかないとな。やれることは全部やる。お茶目に後悔しているヒマはないから。――というわけで、さあ、立て。まだまだ付き合ってもらうぞ。俺達の闘いはこれからだ」
「……もう……無理……貴様の相手は……やってられない……」
リーダーバグは消滅していった。
「ちっ……豆腐メンタルのカスどもが……」
と、センは文句を一つ口にしてから、300人の魂に視線を向けて、
「……あれ、どうするかな……」
『バグの処理、見事だ。ご苦労さん。ゆっくりと休むがいい。300の魂は、私の方で処理しておこう』
「……その『処理』ってのは、『消す』って意味じゃないだろうな?」
『排除の意味だと、何か困るのか?』
「……」
『冗談だ。バグを処理してくれた礼として、あの魂は、蘇生させた状態で、元の世界に戻しておく』
__________
『頑張れ、センエース。お前がナンバーワンだ』
「……ナンバーワンねぇ……ちなみに、それは、なんの順位だ?」
『可哀そうな奴ランキング』
「……ムラハネもだけどなぁ……そう言えば、ムラハネをここから出すことは可能か?」
センがそう言うものの、声は届かなかったようだ。だが、
『バグ10000体を撃退する――条件達成。【シャイニング/G-クリエイションルーム】が解放された』
「……仲良くおしゃべりしようとは言わんけど、せめて、ちょっとした質問にぐらい答えてくれんもんかね……まったく……」
センはそう言いながら、新たに追加された施設へ向かっていく。私もついていく。
ーーー『シャイニング/G-クリエイションルーム』の説明書を読みこみ始めてから、
軽く『1年』が経過した。
一年間、必死に読み込んだことで、
「……よ、ようやく……なんとなく分かった……ようするに……世界を創れるってことだな?」
「た、たぶんそう。恐らくそう。きっとそう……」
アホの子二人はなんとか『シャイニング/G-クリエイションルーム』の施設を理解しようとしていた。
「良質な世界を創れば、莫大なボーナスを得られる。そのボーナスのクオリティは、他の施設で数百億年鍛えるよりもはるかに大きい……その代わり、良質な世界を創るのは、死ぬほど難しい、と。……こいつはまた、ずいぶんと、アリア・ギアス的だねぇ……」
一年間、ひたすら、必死に、全力で、読み込んだ結果、
「説明書を見る限り、世界を創るというのは、確かに、えげつないほど難しそうだ……しかし、どうやら、サポート用のAIもあるみたいだし……まあ、なんとか、行けるだろう……」
センがスマホをぽちぽちと操作していると、人型のサポートAI、T・104が出てきた。
サポートAI『T・104』は、
一度、キョロキョロと周囲を確認しつつ、
「……また、ワケわからんことになっとんなぁ……ワシの人生、どうなってんねん……」
そう呟きながらも、センの手伝いをしていく。
そうして、Tはいろいろして、世界を発展させていくが、なんと世界にバグが発生。このままでは世界をリセットするしかないと言う状態に。
という事で、世界をリセットさせないために直でバグをぶち殺すため、ナイトメア・T・ルーレットを引いてからセンは世界に赴いた。
私は来るなと言われているが、普通にいく。だって原作みたいじゃん?まあそんなの、もうないに等しいぐらい、センの事が好きなんだけどね。ただセンが心配なだけというのもある。カミノ戦を見たいが故でもあるが。
「ねえ、T・104。私にも、そのなんとかルーレット回してよ」
「……お前はさっきセンに来るなって言われとるやろ」
「ああ、スペシャルは『セ・ラ・ヴィ因果論』にしておいて」
「……残念ながら、そこは完全にランダムや」
「へー首謀者さんにもできないんだ」
私は上位者然とした振る舞いをする。ここら辺は『原作』でネタバレ済みなのだ。
「……さあ?なんのことやら」
そう言いながらも、T・104はルーレットを回す。
私のスペシャルはかなり厳選されているため、ハズレはないだろうと思っていたら、
「おお!お前のスペシャルは『タイジするシガナイ運命』や!これは超大当たりやぞ!」
「いらぁぁぁぁん!!!!」
私のメッキはすぐに剥がれた。